しばらく戦乱もなく、東北部は平穏だった。
「It's fine,isn't it?平和だな、小十郎。いい天気だし、今年は豊作のようだし」
煙管をもてあそびながら政宗は自慢の右腕に言う。
「は。最上も気味が悪いほど静かで」
「Ha!懲りたんだろ。伊達は祖父でも容赦なく攻めるってわかってビビってやがんだ」
「このまま静かならば、良いのですが」
眉をひそめる小十郎だが、タバコの煙を吐く政宗は至って余裕だ。
「ああ。だが向こうも稲刈り前の田を荒らしてまで今、伊達を潰そうとは思わないだろうな
ちったぁウチもbreakになるだろ」
「そうですね。政宗様も休息なさりたいでしょう。
留守居はこの小十郎めが守ります故、旅行でもされてはいかがで?」
「Ah~trip・・・ねえ。Good!しばらく遠乗りでもしてくる」
つい、と立って政宗は自室へと戻るべく退出した。
そして小十郎の視界から外れた途端走り出す。
行きたい所など決まっている。上田だ!
「片倉殿、よいので?」
老臣が尋ねた。
「ああ、政宗様とてご自分の境遇は分かっていらっしゃる。必ず我々の所に戻ってくるさ。
今くらい、淡い恋をされても罰は当たるまい」
「政宗様はおかわいそうな姫じゃからな。ああ、それくらい罰などあたるまいて」
老臣が深く何度も頷いたとき、馬の嘶きが城内に響き、蹄の音が遠ざかっていった。
「It's fine,isn't it?平和だな、小十郎。いい天気だし、今年は豊作のようだし」
煙管をもてあそびながら政宗は自慢の右腕に言う。
「は。最上も気味が悪いほど静かで」
「Ha!懲りたんだろ。伊達は祖父でも容赦なく攻めるってわかってビビってやがんだ」
「このまま静かならば、良いのですが」
眉をひそめる小十郎だが、タバコの煙を吐く政宗は至って余裕だ。
「ああ。だが向こうも稲刈り前の田を荒らしてまで今、伊達を潰そうとは思わないだろうな
ちったぁウチもbreakになるだろ」
「そうですね。政宗様も休息なさりたいでしょう。
留守居はこの小十郎めが守ります故、旅行でもされてはいかがで?」
「Ah~trip・・・ねえ。Good!しばらく遠乗りでもしてくる」
つい、と立って政宗は自室へと戻るべく退出した。
そして小十郎の視界から外れた途端走り出す。
行きたい所など決まっている。上田だ!
「片倉殿、よいので?」
老臣が尋ねた。
「ああ、政宗様とてご自分の境遇は分かっていらっしゃる。必ず我々の所に戻ってくるさ。
今くらい、淡い恋をされても罰は当たるまい」
「政宗様はおかわいそうな姫じゃからな。ああ、それくらい罰などあたるまいて」
老臣が深く何度も頷いたとき、馬の嘶きが城内に響き、蹄の音が遠ざかっていった。




