戦国BASARA/エロパロ保管庫

愛別離苦4

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bsr_e

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だれでも歓迎! 編集
その光景は政宗の足下に穴をあけた。体が強張る。
「・・・そんな」
やっとそれだけ呟き、動かない足を無理に動かし、宿へ戻った。
「・・・あれ、ちょっと薬が効きすぎちゃったかな?まぁ、・・・間に合えばいいけど」
それを横目で見て、橙の髪の町娘が呟く。
「どうした、佐助」
「やだな、旦那。この格好の時に男名で呼んじゃダメ」
「あ、すまん・・・」
幸村は謝りつつ佐助の視線を追うが、特に何も見えなかった。

ぴしゃり、宿の自室の戸を閉めるなり政宗は着物を脱ぎ捨て床に叩きつけた。
じわりと目に水膜が出来、喉がひりつくのが分かる。
泣きそうな衝動を振りとばすかのようにぐしゃぐしゃと髪を掻き乱し、政宗は叫んだ。
「I'm clown!馬鹿みてえだ!」
何を一人はしゃいで上田くんだりまで来て、
何を期待して似合いもしない女装束を着たんだろう。
酷い後悔が政宗を苛む。
あんな、行きずりの言葉に踊って、叶いっこない夢を信じた。
その夢が幸せだった分、突き落とされた落胆は激しい。
「・・・帰ろう」
のろのろと着物を片づけ、馬にまたがる。馬の歩みは酷く遅かった。


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