戦国BASARA/エロパロ保管庫

愛別離苦6

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しかし奥州に着いた政宗の目に映ったものは戦火だった。
田畑が燃え、黒煙が青い空を覆う。
「な・・・」
目を見張り、しばし馬上で固まるが、
一人の兵卒がふらふらとやってきて倒れたのをきっかけに我に返り、
馬から下りると兵卒に走り寄る。
「どうした!何が・・・」
「奇襲、です・・・」
「紋所はどこだ!」
「き、桐・・・」
「・・・豊臣っ!?」
悲鳴のように叫び、馬に跳び乗ると火の方へ駆けた。

戦場のまっただ中は地獄絵図だった。
伊達の軍勢がことごとく死屍となり累々と転がる。
「小十郎!」
荒れた地の真ん中、倒れる右腕に愕然とする。
「おや、ちょっと遅かったね。彼は大分がんばったんだけど」
声の主はゆっくり小十郎の方へ歩み、ぐいっと死体を踏みしめた。
「このザマだ」
豊臣の天才軍師竹中半兵衛はゆっくりと政宗の方へ向きなおった。
「てめえ・・・」
ぐうっとねめつけるが竹中は意にも介さない。
「君がいけないのだよ、平和だからって領内を留守にするからつけ込まれる」
しかし、政宗が上田へ行くと決めたのは急だ。短期間にいかにして不在を知り、攻め入ったのか。
「不思議そうな顔をしているね。僕には何でもお見通しなんだよ・・・なーんてね。
 君のご母堂は君は本当にお嫌いのようだ。いや、嫁ぎ先より実家がお大事なのか」
最上が豊臣と組み、政宗の不在を虎視眈々とねらっていたということか。
「さて、君が消えればめでたく奥州は伊達小次郎様ひいては最上のもの。
 いや豊臣に下っているから僕らのものか」
「Shut up・・・その減らず口を閉じろ」
ぺらぺらと喋り続ける竹中に低く呻る。
「おや、ご立腹かい。さて何に?最上に?ご母堂に?ひ弱な自軍に?ああ、それとも・・・
 腑抜けた自分に?」
「黙れ!」
抜刀すると同時に疾風のごとく竹中へ斬りかかる。
しかし竹中は不適に微笑むまま。
「おやおや、戦場では常に冷静にって片倉君に言われてなかったのかい?
 ほら、そうやって我を忘れると・・・」
「ッッ!?」
がしり、という衝撃が頭蓋を襲い、そのまま天高く差し上げられた。


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