戦国BASARA/エロパロ保管庫

潮の花7

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bsr_e

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だれでも歓迎! 編集
弟たちの言い分を承諾したはいいものの、今更女の遊びなど知らない元就は、
独りで素振りをする以外は部屋でなかばふて腐れながら兵法書を読む日々を送っていた。
そんなある日、別の城に住む二つ下の母違いの妹・松姫の母から書状が届く。
先日、松姫の身にある事が起き、姫は大層嘆いて床から出てこないのだと。
泣き続ける姫のいう事には、元就にならばあってもいい。いや、元就に会いたいといってきかない。
元就は、可愛い妹のもとに支度もそこそこに駆けつける。
久しぶりに会う松姫は、元就の顔を見るなり「ねえさま、ねえさま」と泣いて抱きついてきた。

妹の口から出てきたのは、元就にとっても辛いであろう出来事だった。
初潮が、きたのだと。
加えて、妹はまだ年が十を数えたばかりであり、己の経血を見るまで月経の何たるかを知らなかった。
だから、大事な部分から止め処もなく血が出て、大変な病気になってしまったと泣き、
母や乳母から説明を受けては、もう幼い少女ではいられないのだと泣いた。
「松寿ねえさまは…大丈夫だった…?」
元就は、そ知らぬ顔で嘘をつく。うん。慣れればなんでもない。
この時、元就は未だ初潮を迎えてなく、当然月経の痛みも何もわからないのだが、
妹を安心させたくて嘘をついた。その言葉で事態は好転し、妹は笑顔を取り戻す。
大好きで、頼れるねえさまがそういうならきっと大丈夫。
松姫は、元就には似ていない丸い瞳を瞬かせて笑う。

その後。またしばらくぶりに会う松姫は、先日泣いていたのが夢か嘘のように、
大人の体になってゆく自分を受け入れ、喜んでいた。
好いた男との子を育めるなら、こんな幸せな事はないと、幼いながらも女の顔をしている。
それを見て元就は、あ、と、置いていかれる気がまたした。
足場が頼りない感覚。
父と母に、もう会うことはできないのだと思う度に感じる背が冷えるような気持ち。
五つ年の離れた兄は、すでに大人として、毛利家の当主として忙しくなかなか会えない。
あの気持ち。
(この不快な心はなんだろう?)


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