戦国BASARA/エロパロ保管庫

まつ2衣装

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いつもながらの、そして甘く濃ゆい情事のあと、汚れてしまったな、と、
利家はまつにこれまたいつもながらの人懐こい笑顔を見せた。
まだ夜も早いうちであったので、では湯殿へ参りましょう、という話になる。

質素ではあるが、しっかりした造りの風呂場は杉の香りがほのかにして、
ほがらかで暖かい性分の前田夫妻によく似合いであった。
湯船に向かい合って浸かり、ふざけてぱしゃぱしゃと湯をかけ合っていると、
不意に利家が真面目な顔を見せる。
まあ珍しいこと。こんな時に。
まつが「いかがなされました犬千代さま?」と何かを言い難そうにしている夫を促すと、
利家は観念したようについに口を開く。

「まつ…すまぬが、あの戦装束、やめぬか?」

まつは意外な言葉に目を丸くした。
「まあ…何故?」
最初に選んだときには、まつの女性らしくも引き締まった体躯を引き立て、
よく似合っていると褒めてくれたのに。
「まさか…まつめのこの体、年取って弛みはじめた…など、」
まつが泣きそうに俯くと、利家は慌てて違う違うと連呼する。
「その…逆で、まつが、あんまりきれいだから、つい…」
情事の時、その体に強くむしゃぶりつきたくなる。そうすると、跡が残るから。
まつは潤んだ目を夫に向ける。まだ彼の考えの全てはつかみきれぬ。
「だから、腕や脚に跡が残ると、…他のものに見られてしまうし、けれど…
それがし、もっと強く吸い上げたくなる。」
最後の言葉は伏せていた目をあげて、しっかとまつの顔を見て言った。

まつは、そんな夫が可愛くて愛しくて、たまらず乗り上げ利家の頭を抱きかかえる。
本当にこの方は、なんて愛らしい――わたくしの、犬千代さま――

利家は突然のことにしばらくもごもごと慌てていたが、やがて大人しく抱かれるままになる。
静かに瞼を落とし、目の前の優しく丸い胸を手の平で包んで口を寄せると、
まつはそれを合図にぱしゃん、と音をたて背を湯船に預けた。
外では虫たちが、何やら可憐な鳴き声を聞かせている。
ああ、あれも睦言の声であったかと、まつは寄せ合った夫の頬に口づけて、くすくすと笑った。


その後。
まつが纏う戦装束が、紅梅色の着物に大きく白と萌黄で前田の家紋を染め抜いたものと、
太股まで覆う真白な履物に変わる時が多々あった。
その姿の叔母を見るたび、前田の風来坊は何とも落ち着かない気分になる。
隠している、というのはつまり――
「昨日、ヤったんだなー…」

叔父夫婦の仲睦まじさに感化されて、色恋を人生の無上の喜びとする性格になったというものの、
――見てるこっちが恥ずかしい……
慶次は明るく高い秋空を見上げて、呟く。
「俺っちも、いい恋してぇなー」
そんな慶次のかすかな声は、睦まじくさえずり合う二羽の鳥の声に邪魔されて掻き消えた。

そのつがいの鳥の名は、利家とまつ、という――――


おしまい。まつ第二衣装の成り立ちでした。

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