信玄×女佐助6 - 戦国BASARA/エロパロ保管庫

さわりと信玄の太い指が佐助の頬を撫でた。
そこには忍ぶために特殊な染料で描かれた模様がある。
信玄の手は更に上へと移動し、厳つい額宛てをそっと外した。

「あっ…」

ふわりと見た目より柔らかい髪が佐助の額にかかる。
その髪はこの時代の女としては異形な短さだ。
それは佐助が女でもなくくのいちでもなくただ『忍び』として生きている事を表していた。

いたたまれない。

頬を撫で、髪をかき分ける動きはまるで恋人にするような、いや娘にするような優しさだ。
忍びとして生きてきた佐助はそんな風に優しく人に触れたことも、触れられたこともない。
たとえ触れ合ったとしても、それはすべて偽物だった。

顎にかけられた手で、佐助の顔が上向かされた。
慈しむようなまなざしの信玄の顔がゆっくりと近付き、そして。

「やっ…！」

咄嗟に佐助は信玄の手を振り払ってしまった。
面食らった信玄の顔が、すぐににんまりと人の悪いものに変わっていく。
（うわわわなんだよなんだよやっ…！てさあ！)
どこの生娘かという自分の反応が、恥ずかしすぎる。
じわじわと血がのぼっていくのが佐助本人にも、白い肌が染まるのを見ている信玄にもよくわかる。
どんな死地にあっても顔色一つ変えない佐助のそんな表情は、ひどく信玄の目を楽しませた。

信玄×女佐助7