「何を謝る?」
「ぁ…その…待っていろと申されたのに……っ…」
「…そのような事か」
信長は帰蝶を引き寄せて、その胸に抱きしめられる。
帰蝶は信長の着物の襟を掴み、そっと身を寄せる。
「気にしていたのか」
「…ご命令ですので…」
髪を撫でる感触に、帰蝶は目を閉じて微笑む。
信長は、頬に置いていた手を滑らせ、帯を掴む。
「…あ…」
しゅるりと帯が解かれ、微かに着物の襟元が開く。
帰蝶は信長の着物から手を離し、襟元を押さえて信長を見上げる。
信長は帰蝶を見下ろして微笑むと、帰蝶の手に自分の手を添え、固く握った手を解いていく。
「…怒っては…いないのですか…?」
信長は答えず、帰蝶の着物をゆっくりと脱がし、露になった首筋に指を這わせる。
ぴくんと身が震え、帰蝶は脱がされた着物を強く握る。
信長は首筋に唇を這わせ、薄い胸に右手を添える。
「…んっ…申し訳、ありません…」
「…何だ?いきなり…」
突然の帰蝶の言葉に、信長は胸を撫でながら彼女の顔を覗きこむ。
帰蝶は視線を逸らしたまま、言葉を続ける。
「…その、身体…色気がなくて…」
赤く頬を染め、帰蝶はゆっくりと信長を見上げる。微かに潤んだ瞳には不安の色が浮かんでいた。
信長の浮き名は噂に聞いている。
年頃の男、城主の嫡子で色男とくれば女が放っておくはずがない。
実際、何人もの女性経験があるという事は帰蝶の耳にも届いていた。
だから余計に、帰蝶は未成熟な自分の身体を恥じていた。
若濃3
「ぁ…その…待っていろと申されたのに……っ…」
「…そのような事か」
信長は帰蝶を引き寄せて、その胸に抱きしめられる。
帰蝶は信長の着物の襟を掴み、そっと身を寄せる。
「気にしていたのか」
「…ご命令ですので…」
髪を撫でる感触に、帰蝶は目を閉じて微笑む。
信長は、頬に置いていた手を滑らせ、帯を掴む。
「…あ…」
しゅるりと帯が解かれ、微かに着物の襟元が開く。
帰蝶は信長の着物から手を離し、襟元を押さえて信長を見上げる。
信長は帰蝶を見下ろして微笑むと、帰蝶の手に自分の手を添え、固く握った手を解いていく。
「…怒っては…いないのですか…?」
信長は答えず、帰蝶の着物をゆっくりと脱がし、露になった首筋に指を這わせる。
ぴくんと身が震え、帰蝶は脱がされた着物を強く握る。
信長は首筋に唇を這わせ、薄い胸に右手を添える。
「…んっ…申し訳、ありません…」
「…何だ?いきなり…」
突然の帰蝶の言葉に、信長は胸を撫でながら彼女の顔を覗きこむ。
帰蝶は視線を逸らしたまま、言葉を続ける。
「…その、身体…色気がなくて…」
赤く頬を染め、帰蝶はゆっくりと信長を見上げる。微かに潤んだ瞳には不安の色が浮かんでいた。
信長の浮き名は噂に聞いている。
年頃の男、城主の嫡子で色男とくれば女が放っておくはずがない。
実際、何人もの女性経験があるという事は帰蝶の耳にも届いていた。
だから余計に、帰蝶は未成熟な自分の身体を恥じていた。
若濃3