しばし休んだ後に信玄が自分の服を直し謙信の身体を拭く。謙信はくすぐったそうに
身体を右に左にと転がす。そのときに本陣を囲う赤い幕がひらひらっとめくれあがって、
そこから遠くの景色がちらりと見えた。
身体を右に左にと転がす。そのときに本陣を囲う赤い幕がひらひらっとめくれあがって、
そこから遠くの景色がちらりと見えた。
「…ん?」
…景色に黒と緑のかたまりが合わさって、ゆらゆらと上下に動いているように見える。
「しんげん、あれは…?」
視察用の千里鏡を取ってきて見ると、そこには忍びたちの絡み合う姿があった。
「ははっ!あやつら…!!」
「ふふ…うるわしきこうけいですね…じつによきこと」
…景色に黒と緑のかたまりが合わさって、ゆらゆらと上下に動いているように見える。
「しんげん、あれは…?」
視察用の千里鏡を取ってきて見ると、そこには忍びたちの絡み合う姿があった。
「ははっ!あやつら…!!」
「ふふ…うるわしきこうけいですね…じつによきこと」
佐助らはそれに気づかずに
「はぁ…さぁーて、向こうは終わってるかな……うえっ!!」
向こうの様子を窺うと、とうに事を終えたふたりが楽しげにこちらを見ている。
望遠鏡越しに佐助と視線があうと、冷やかすように顔を見合わせたりしながら笑い合う。
「かすが、…俺達も、その…しっかり見られちゃったみたい」
「ばっ…ばか!なにやってるんだ、もう!」
「はぁ…さぁーて、向こうは終わってるかな……うえっ!!」
向こうの様子を窺うと、とうに事を終えたふたりが楽しげにこちらを見ている。
望遠鏡越しに佐助と視線があうと、冷やかすように顔を見合わせたりしながら笑い合う。
「かすが、…俺達も、その…しっかり見られちゃったみたい」
「ばっ…ばか!なにやってるんだ、もう!」
「ははっ……ま、いーじゃないの」
かすがの顎を持って唇を重ねる。
「…ん…そ、そうやってごまかすんじゃない!もう!もう!」
かすがは恥ずかしさに佐助の肩を両手でぱしぱしと叩く
「いやぁ、今すっごくうれしいもん、俺」
「ふんっ…ひとりで言ってろ」
口はきついが怒っていない。佐助にはよくわかる。
「ありがとね、かすが」
かすがの頭をなでなでしながら柔らかく抱きしめた。
かすがの顎を持って唇を重ねる。
「…ん…そ、そうやってごまかすんじゃない!もう!もう!」
かすがは恥ずかしさに佐助の肩を両手でぱしぱしと叩く
「いやぁ、今すっごくうれしいもん、俺」
「ふんっ…ひとりで言ってろ」
口はきついが怒っていない。佐助にはよくわかる。
「ありがとね、かすが」
かすがの頭をなでなでしながら柔らかく抱きしめた。
さぁて、と急いで服を直し、ふたりは主のもとへとかけていく。
「ああ、いっけね!旦那置いてっちゃうとこだった」
佐助は気絶したままの幸村をよいしょっ、と担いで戻る。
「ああ、いっけね!旦那置いてっちゃうとこだった」
佐助は気絶したままの幸村をよいしょっ、と担いで戻る。
「け、謙信様!あれは、その…」
「いいのですよ、わたくしのつるぎ…おまえのしあわせは、わたくしのしあわせでも
あるのですから…」
「ああ…、謙信様。ますます女らしくなられて…」
「つるぎも、いっそう…、かがやいてみえますよ」
姉妹を思いやるように見つめ合う謙信とかすが。
「いいのですよ、わたくしのつるぎ…おまえのしあわせは、わたくしのしあわせでも
あるのですから…」
「ああ…、謙信様。ますます女らしくなられて…」
「つるぎも、いっそう…、かがやいてみえますよ」
姉妹を思いやるように見つめ合う謙信とかすが。
佐助は深く追及される前に話題を変える。
「それはそうと、もう日も暮れそうだし、今日はウチの陣屋に泊まってってくださいよ。
軍神様も深手を負ってる上に、その、色々と、あったんだからさ」
「うむ、そうだな。謙信、今日と言わず、身体が良くなるまでしばらく休んでいくといい」
「…かたじけない、では、せわになりましょう」
謙信はゆっくりと頷いた。
「それはそうと、もう日も暮れそうだし、今日はウチの陣屋に泊まってってくださいよ。
軍神様も深手を負ってる上に、その、色々と、あったんだからさ」
「うむ、そうだな。謙信、今日と言わず、身体が良くなるまでしばらく休んでいくといい」
「…かたじけない、では、せわになりましょう」
謙信はゆっくりと頷いた。
「その…かすがも来てよ?」
「け、謙信様の為だからな…」
「ふふっ、すなおにおなりなさい、つるぎ」
「け、謙信様の為だからな…」
「ふふっ、すなおにおなりなさい、つるぎ」




