戦国BASARA/エロパロ保管庫

かすが×謙信(女)5

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お任せくださいな、と言ったかすがの顔は、酷く優しいものに見えた。
かすがは謙信の身に両腕を伸ばしたかと思うと、はだけた胸に顔を埋める。素肌にかすがの柔らかい髪がさらさらと流れるのがくすぐったかった。
両目を閉じて、猫のように謙信の素肌に頬を寄せるかすがの顔は、やはりとても優しく思えて。
その顔は、母上か、遠い日の兄上か、幼い頃から使えてくれる金津か、それとも鬼小島か……記憶にあるのはどれもみな優しい顔、けれど違った。
けれどかすがの仕草が場違いに可愛らしく思えて、かすがの頭に手を伸ばした。触れただろうか、感覚がひたすらに滲んでいく。
謙信は自らが置かれている状況を思い出したように視線を巡らせた。
はだけた寝着は謙信の腕にくしゃくしゃになって絡み付いている。今は冬の筈、けれど謙信は寒さを感じない。あいかわらず頭の芯で浮き沈み
漂う熱がほんのりと頬を染めていた。熱っぽい己の身体とうらはらに、かすがの髪は心地良く冷たい。
何故、と問いかけるのはやめた。
謙信とて、かすがの言う「お添い臥し」が何なのかくらいは知っている。男と女のいとなみに、何が存在するのかも知っている。
けれどかすがも、自分も、それとは程遠い関係であると謙信は思っていた。かすがが自分にそういったことを求めるのは、それは自分が男の姿を真似ているから、
髪は短く、体型は隠して、それでずうっと過ごしてきたから、謙信が男であるとかすがは信じていたのだろうと思っていた。男と女でなければ意味を成さない、
だから自分にはどうあっても応えてはやれない願いだと。
仏の道に身を置くから、あるいは毘沙門天の教えを守り通すため、謙信が女人を受け入れないことにそういった理由が付いているのは知っている。
けれど違う。もしも、そうであるならば女人である自分は一体何なのだ。弱く、卑しく、汚らわしい、女人が本当にそういうものであるならば。
もっとも汚らわしいのはそれを隠して歩み続ける己だろう。
謙信には、かすががそういった自分と同じ「女」だと思えない。
よく笑って、よく泣いて、はかなげで、可愛らしくて、凛々しくて、愛おしくて。本物の女の子というのは、そういうものなのだろう。
自分が、もしも男であれば、きっともっとこの忍びの好意に上手く応えてやることも出来ただろうに。
先刻の口付けと、今のこの肌の触れ合いと。できるのはその程度のことだろうに。ひどく優しい顔で頬を寄せる己の忍。
「…ないの、ですか」
ぼそりと謙信が口を開いた。
「幻滅、しないのですか」
どうして。
顔を上げたかすがの目はやっぱり優しかった。
かすが×謙信(女)6

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