- 伊達の正体が政宗の妹という設定です。
- 政宗は毒殺されてます。
- 政宗はきょぬーと思われます。
真田幸村がおかしい。
「いつものことでしょ? それがどーしたんですかぁ?」
武田信玄の言葉に、猿飛佐助はかりこりと頭を掻いた。
「大体ですねぇ、真田の旦那のどこがまともなんですか。これから冬だってのに裸みたいな格好して、日課みたいにお館様と殴り合ってもけろっとしてて、飯は一食何合食べてると」
「いやそういうことではなくてな。こう……ぼーっとしてるというか、物思いに耽っているというか」
「物思い? ああ、そういえば……」
首を傾げながら佐助は唸った。
思い当たることがある。
ここしばらく、様子がおかしい。
ふと二、三日姿を消すのだ。
どこで何をしていたのかは答えない。
ただ、帰ってくると必ず物思いに耽っている。
そして、姿を消す予兆というのは非常に分かりやすい。
そわそわしている。
何もないところで転ぶ。
箸の上下を間違える。
ため息をつく。
かと思えば大声で吼えている。
木に登る。
そして落ちる。
大体こうなると、翌日にはいなくなる。
二人の目の前で、幸村は武具に突っ込んだ。
刀や槍に埋もれ、うおおおおお、と叫んでいる。
そろって嘆息したあと、佐助は首をすくめた。
「どうしちゃったのかねぇ、まったく」
「懸想、しておるのやもしれんな」
「けそお? 誰に? なぁんで!?」
佐助は思わず声を荒げた。
一体誰に。
というか、あの朴念仁が思春期真っ只中とでもいうのか。
佐助は頭をかいて呆れたようにため息をついた。
「まったく、しょうがないねぇ」
「白粉(おしろい)の匂いに慣れておらんからな」
はっはっは、と信玄は豪快に笑い、やれやれ、と佐助は苦笑いの表情を浮かべた。
「いつものことでしょ? それがどーしたんですかぁ?」
武田信玄の言葉に、猿飛佐助はかりこりと頭を掻いた。
「大体ですねぇ、真田の旦那のどこがまともなんですか。これから冬だってのに裸みたいな格好して、日課みたいにお館様と殴り合ってもけろっとしてて、飯は一食何合食べてると」
「いやそういうことではなくてな。こう……ぼーっとしてるというか、物思いに耽っているというか」
「物思い? ああ、そういえば……」
首を傾げながら佐助は唸った。
思い当たることがある。
ここしばらく、様子がおかしい。
ふと二、三日姿を消すのだ。
どこで何をしていたのかは答えない。
ただ、帰ってくると必ず物思いに耽っている。
そして、姿を消す予兆というのは非常に分かりやすい。
そわそわしている。
何もないところで転ぶ。
箸の上下を間違える。
ため息をつく。
かと思えば大声で吼えている。
木に登る。
そして落ちる。
大体こうなると、翌日にはいなくなる。
二人の目の前で、幸村は武具に突っ込んだ。
刀や槍に埋もれ、うおおおおお、と叫んでいる。
そろって嘆息したあと、佐助は首をすくめた。
「どうしちゃったのかねぇ、まったく」
「懸想、しておるのやもしれんな」
「けそお? 誰に? なぁんで!?」
佐助は思わず声を荒げた。
一体誰に。
というか、あの朴念仁が思春期真っ只中とでもいうのか。
佐助は頭をかいて呆れたようにため息をついた。
「まったく、しょうがないねぇ」
「白粉(おしろい)の匂いに慣れておらんからな」
はっはっは、と信玄は豪快に笑い、やれやれ、と佐助は苦笑いの表情を浮かべた。