戦国BASARA/エロパロ保管庫

かすが×謙信(女)8

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手の中の謙信が悲鳴をあげた。かすがはそう感じた。酒を飲んでもほんの少しだけ頬が染まる程度、けれど今は鴇羽色か中紅の、酔うたように熱く火照る。頬が、唇が、瞼が、白く白く透けてしまいそうな肌が。香のせいで緩慢ではあったけれどそれでも動いていた手、何時もかすがの頭にやさしく触れる手が、力尽きたようにぱたりと床に落ちていた。今はひどい熱に浮かされたように、あえかな声が漏れるばかり、それもひどく痛々しいと、かすがは思った。
普段は法衣が滑るこの身体、俗世の快楽とは無縁のすがすがしいからだ、人としての感覚に戸惑うように、手の中でゆらめく。
抵抗無く入り込んだ指がわずかな拍子になかで滑る。謙信の背が震えた。
「ぅあ…」
僅かに指をひとつ増やしただけで息を詰める。ひどくゆっくりとかすがの指は動くけれど、それでも謙信が気を失うのではないかと思った。瞳をさらにかたく閉ざして、ああ、初心なからだ、何も知らない、この世の穢れなぞきっと知らない、穢れない汚せない遠くとおく白いからだ。
「ふぁ、ん…」
儚く喘ぎを漏らす唇に、かすがは性急に口付けた。間も居れずに舌も差し入れて、息が出来なくなるほどに。
ああ、わたしは、わたしはこの人のようにやさしくはできない。いつもいつも、わたしの髪を撫でてくれる、わたしをその蒼い目で見てくれるあの優しげな、たった一度その白い指先が触れるだけで優しさで心が溢れた。わたしにはできない。たったひとつの言葉だけでわたしを優しく満たすのに、たった一言、かすが、とわたしに与えてくれた名前を呟くだけで。
香を使ってこの方を酔わせたのは、わたし。この弱く汚いわたしであるはずなのに。かすがは自分を動かすつよい衝動に、酔わされているのは自分ではないかと刹那思った。
余裕無く乱暴な口付けを離せば謙信はひどく苦しそうに息を吐いた。瞳が涙でぼろぼろに、ああ。
「ああ、謙信様…」
その涙にかすがは唇を寄せて吸い付いた。苦しげな息遣いが間近に聞こえて、ちくりちくり、胸を刺した。
それにはきっと気付いていない謙信の手が、かすがの背に伸ばされたのをかすがは感じた。これは身体を支配する快感に感じるひどい不安のせい、わかっていても嬉しかった。きゅうとかすがの衣を握り締める謙信の手の感覚が、もうこれで別れになると己に言い聞かせてさえも衝動を抑えきれなかったかすがを。
かすがは口付け、差し入れたままの指を強くつよく動かした。
「……っ、…ぁ! 」
あおい瞳を見開いた気配と共に、ちいさく高い声を上げて、それきり謙信は果てて崩れ落ちた。
衣を握り締めていた指がずるりと落ちて、かすがはその指に名残惜しそうに唇を寄せた。
背中に僅かに残る、この謙信の手の、指の感覚が。ひどく。
「謙信様…」
ひどく。ひどくひどく。
白い指に一筋だけ涙がおちた。
その指がひどく、かすがをなぐさめた気がした。
かすが×謙信(女)9

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