戦国BASARA/エロパロ保管庫

佐助→(女幸村)

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だれでも歓迎! 編集
マジ雰囲気ブチコワシで申し訳ないが、
佐助人気で裏設定文章化してみた。
かすがちゃんも女体お館様もいなくてごめん。
あ、あとはんべーファンすまん、ほんと扱い良くなさ過ぎる…




犬には、二種類ある。
誰にでも懐きしっぽを振る犬と、大家族の中にいようとも、たった一人の言うことしか聞かない犬だ。
忍びは三種類目の犬のようなものだ、と思う。
後者の犬は飼い主が変わったとしても、決して新たな飼い主を”主”と認めはしない。
主君はひとり、なんて、まるで古風な武将のようだ。
忍びは新しい主を与えられれば、異を唱えることなく仕える。
前の主の命令も習慣も、元からなかったことのようにして。
変わらなく持ち続けられるのは、ただ自分の技だけ。


久々に遠出の仕事だった。豊臣の様子を探り、その情報を持ち帰る基本の、そして重大な仕事。
情報の中から、主に伝えるべき物事を選び、更に探る。
忍びがこうした仕事を負うのは、卓越した技があるせいではないと思う。
他人の勝負の行き先はよく解るように、得た情報について感情が動かないからだ。
こうあって欲しい、どこそこは味方の筈、戦になりそうだ。
そんな期待や不安を一切持たずにいるから、見えてくるものがあり、嗅ぎつけられることがある。
そう、国によって放つ臭いは違う。
北条の老残の香りや、この豊臣の花火めいた華々しい香り。
長くない香りだ。

耳掻き一杯ぶんで死にいたる毒を、半年に分けて与えた事がある。
効果を見ながら、ゆっくりと、病のように弱るように、すこしづつ。
誰もその死を不審に思わないように。
かすかな毒の兆候を、自分だけが見抜けるように。
あの半年、佐助はひとの弱る様を観察し続けていた。よく、憶えている。

その経験を生かして観察する。
豊臣の軍師竹中半兵衛は、あとどれだけ生きるか。
半兵衛のいない豊臣は…もろくはないだろうが、強くもない。
新たな軍師を得ようとも、育てようともしていない。
(…半兵衛なき豊臣は、諸葛孔明が欠けた蜀、か)
それは自分の言葉ではなく、どっしりと構える武田の総大将の言葉だ。
孔明なくして蜀漢は建国できなかった。
あの地の利なくして存続し得なかった。
富国強兵を目指すとは、天下を目指すということ。
己が領の富めるを誇る大猿にあらずと自負しながら、半兵衛ひとりに頼るとは愚かの極み。
たとえ一時の天下を得ようと、層の薄い家臣では存続はならず。
挑発されようが耐えに耐えよ、時間に追われ急くばかりの軍師を時の先に突き落とそうぞ。

凄いね、と思う。
確かに豊臣は足元がお留守過ぎて、策を講じては出兵ばかりしていて、忍びいるのがとっても楽だった。
豊臣の掲げる言葉と裏腹に、急ぎすぎて民の心も土地も荒廃していた。
今だけだ、と思っているんだろうか。民には今しか見えやしないし、今が続けば永劫になるのに。
天下統一をもって荒廃が終わると思っているのかな。
その時は他人が守ってきた豊かな土地が、攻め込んで奪えば食料が手に入る場所が、
一つ残らず自分の荒廃した土地に変わっているんだって、高い高い理想を見つめすぎてわからないのかなあ。
それとも俺様なんかじゃ解らない、凄まじい策でもあるのかね。



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