以前書いた真田×女伊達の続きですが多分単品でも問題ないかと。
- 本物の伊達政宗は謀殺され、妹が代わりとして世に出てる、というトンデモ設定
- 小十郎が変態。みじめったらしい人と化してます
- 政宗はえらく華奢というか儚い人になってしまってます。メリケン語も少なめ
- 強姦ものなので苦手な人は華麗にスルーしてください。
- オリジナルとして愛姫登場。
笑顔の裏で舌を出してそうな狸娘なので苦手な人はこれも華麗にスルーしてください
どうしよう、小十郎。
そう縋り付いてきた手を、片倉小十郎は支えた。
真田にばれた。どうしよう。
殺すしかないのか。それとも黙っていてくれるのか。
怯える表情はまだあどけなさを残した娘のもので、この方もやはり年頃の女性なのだな、などと
場違いなことを考えてしまった。かたかたと震える細い肩。
白い頬は蒼白といってもよく、閉じることを忘れた唇から漏れる息は荒かった。
懐剣を渡したのは小十郎だった。天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず。
どのような悪事もいずればれる。けれど、遅らせることならできるはず。
伊達家の家紋が入った懐剣をひしと抱きしめる姿を見て、小十郎は笑みを浮かべた。
それがじわりと滲む黒い感情に支配された笑みであることに、政宗も小十郎本人でさえも気づくことはなかった。
そう縋り付いてきた手を、片倉小十郎は支えた。
真田にばれた。どうしよう。
殺すしかないのか。それとも黙っていてくれるのか。
怯える表情はまだあどけなさを残した娘のもので、この方もやはり年頃の女性なのだな、などと
場違いなことを考えてしまった。かたかたと震える細い肩。
白い頬は蒼白といってもよく、閉じることを忘れた唇から漏れる息は荒かった。
懐剣を渡したのは小十郎だった。天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず。
どのような悪事もいずればれる。けれど、遅らせることならできるはず。
伊達家の家紋が入った懐剣をひしと抱きしめる姿を見て、小十郎は笑みを浮かべた。
それがじわりと滲む黒い感情に支配された笑みであることに、政宗も小十郎本人でさえも気づくことはなかった。