戦国BASARA/エロパロ保管庫

小十郎×伊達♀2

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
政宗様がお変わりになられた。
城内で静かに噂されていることに、小十郎は焦りに似た感情を覚えた。
何が、とも、どう、とも言葉にはしづらい。
ただ、ほんの少し、雰囲気が変わった。
小十郎はどう思う、と聞かれ、さあ、と言葉を濁した。
常に傍に侍り、時には命を懸けてお守りする相手なのだ。気づかないわけがない。
例えば緋色のものを必ず側に置くようになり、例えば甘いものを頻繁に食べるようになった。
また、戦場であっても懐に紅を忍ばせ、そして愛姫と床を共にされるとき、長く灯りがつくようになった。
愛姫とは「伊達政宗」の正室であり、よき理解者でもある。
本物の伊達政宗が謀殺され三月違いの妹君が「政宗」として世に出るようになり、表立って政宗を守るのが小十郎なら、裏から政宗を支えるのが愛姫である。
男には話せないような悩みも愛姫には話せるらしく、今では女同士という奇妙な夫婦ではあるが、よき内助の妻である。
「一体何を話しておられるのですか」
あら、と愛姫は笑った。繕い物の手を止め、愛姫は小十郎を見上げた。
「政宗様と夜な夜な長話をされておられるでしょう」
「小十郎殿、わたくしたちは「夫婦」なのですよ。語らうこともございましょう」
「夫婦、ですか。ならばお方様はいつ身籠られるのですか?」
「御仏のご慈悲次第でしょうか」
嫌味もさらりと流される。春の陽だまりのような笑顔を浮かべているくせに、この美しさと愛らしさが同居する姫は意外と食えない。
もっとも、そうでなければ女であることを隠している「夫」を支えることなどできないのかもしれない。
「殿方にお話しするのは憚られるようなことですわ。
月のものの痛みが酷いとか、胸が大きくなったとか、肌を白く保つ方法とか、そういうことを……小十郎殿?」
小十郎はうな垂れた。どこの小娘だこいつら、と頭の中だけで毒づいておく。
そういう生々しい話は女の口から聞きたくない。
やや間を置いてから愛姫は繕い物を再開した。見たことのない反物だ。
深い蒼に金の流水模様と白い花が大きく散った、政宗の好みそうな色と柄をしている。
「それは……政宗様の、ですか?」
「ええ。わたくしにと購(あがな)われたのですが、このような華やかなものは、わたくしよりあの方の方が似合いますでしょう? 
ですから、政宗様のお丈に合うよう繕っておりますの」
愛姫は幸せそうに笑った。反対に小十郎は渋い顔をする。
「お方様。政宗様は――」
「小十郎殿」
愛姫は柔らくはあるが口答えを許さない笑みを浮かべた。まこと愛らしい御仁だが、苛烈さも併せ持っている。
強い方だといつも思う。力の強さではなく心の強さが、彼女を愛らしく美しく見せる。
「政宗様が表立って打ち掛けを羽織られることなど、この先ないでしょう。けれど、持っているだけで安心できますのよ」
「女、だと?」
「そう。紅を刷くことなどないのに、懐に忍ばせておられるでしょう? あれと同じことです」
「……何故、急に女であろうとされるようになったのだ」
「あら、お気づきではありませんの?」
愛姫は針を通しながらおしゃべりを続ける。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー