歴史的に重要なポイント一覧
歴史コラム
1996年
この当時の何かのゲーム雑誌にクロコマイアーの裏に回る写真が掲載されていた。これ以外にも裏技的な記事が掲載されていた可能性がある。
2000年
ファミ通2月25日発刊号の特集記事「やり込み大賞」にて57分クリア記録が掲載された。”超最速クリアー時間を記録””やったことのある人なら、ため息の出てしまう記録だ”という文章で紹介された。
掲載記録の動画
2002年ごろ
"Infinity spiral"というゲーム系のサイト(現在は運営停止中)には、Sメトロイドのタイムアタックのビデオが配布されていた。タイムは46分。
この後この作者は44分までタイムを伸ばしている。この際にはじめて
丸まりダッシュを取り入れたらしい。
また、某巨大掲示板にはメトロイドのスレで一時期異常に濃密な情報のやり取りがなされていたときがあったようだ。ビーム関係のダメージなども公表されていたらしい。
おそらくだが先程の作者が発表したぐらいの時期と、掲示板が活発だった頃は大体同じだったと思われる。日本で丸まりダッシュが発見されたのはこの頃ではないか。(海外ではどうだったか不明)
2003~2004年
smokey氏が自力でタイムを更新していった時期の模様。
any%と100%共にほぼ氏の独走態勢だった。しかし、2004年6月100%runにおいてred scarlet氏に初めてタイムで負けてしまう。これだが、発表された日が非常に近いことが興味深い。
両氏は前から面識があったようだが、できた100%runは大分違いが現れている。特に、完全に知識の面で優劣が現れている部分(例えばファントゥーン戦など)もあり、お互いに知識を共有していたわけではないようだ。
推測に過ぎないが、red scarlet氏は100%のムービーを撮る際にsmokey氏にコンタクトを取り、日を合わせて発表してどちらの出来が良いか競争することを持ちかけたのではないかと思われる。
2004年~2005年
SFCのエミュレーターの追記機能が開発されTAS(tool assisted speedrun)というジャンルの動画が広まっていった年。
初めてスーパーメトロイドのTASを作ったのはFrenom氏であり、この時のタイムはany%で33%であった。当時の実機の最速記録が36分であることを考えるとその潜在性がうかがえる内容である。
その後すぐにTerimakasih氏が三回の動画の作成にわたり6分ものタイムを縮め、この当時では非常に驚きであったany%27分の動画が完成した。主に海外において非常に高く評価されることになる。
Terimakasih氏のムービーが完成した後にmichael flatley氏(以下MF氏)がすぐにこのムービーを超えると宣言した。しかしterimakasih氏のムービーで「すでに完璧」という見方が多く、ハッタリだと見る人もいた。
しかし途中までのムービーをMF氏が公開した時、完璧であるterimakasih氏のムービーをさらに超えたムービーがそこにあり、その見方は大きく覆されることになった。公開した後は皆が全ムービー公開を期待していたが、結局このムービーは未完に終わる。
本人は結婚を機に引退するとのコメントを出したが、途中ルートミスをしたことを気づかずに作成を進めてしまい、気づいた時には手遅れだったという線が濃厚である。
とにもかくにも、この二人のムービーによりスーパーメトロイドの奥深さが知らしめられ、この後スーパーメトロイドのTAS作品は数多く制作されることになった。
2005年~2006年
非常に良質なハックが多く輩出された年。
スーパーメトロイド関連サイト「任天丼」にて「Metroid legacy」「Metroid Limit」「Metroid SFI」などの、このサイトを代表する作品が生まれている。国内だけに留まらず、海外でも多くの人間がプレイした。
海外ではDrewseph氏を中心人物として作られた「Super Metroid Redesign」が公開される。作成チームのメンバーにはスーパーメトロイドのハックツール"SMILE"を開発した人物であるJathy氏や、スーパーメトロイドの全てを知っているとまでいわれる人物kejardon氏などが参加している。想像を超える大きさの
マップや、オリジナルにはないプログラムが存在しているなど、今までのハックとは一線を画しているといえる。
ハック作品は現在でも制作を手がけている人が多く、スーパーメトロイドに関する活動の中では一番活発な分野である。
2006年
蛍火氏がany%ノーセーブ32分の記録を叩き出し、実機での世界記録が更新される。記録を認定したSpeed Demos Archiveでは、通常送られてくるプレイヤーの動画のレベルをはるかに凌駕していたため、異例の2週間という期間の審議が掛けられた。事実、公開した時に多くの人がTASの作品と勘違いした。
この記録はノーセーブであるが、セーブをいくつか入れて理想的な形に仕上げていければ数字だけでも更新できるはずである。しかしそれがいまだに誰もできないところもこの記録の凄さの一つである。
2008年 2月
Cpadolf氏とhero of the day氏がほぼ同時にany%runをsubmitする。Cpadolf氏はゲーム内タイムを、hero of the day氏はリアルタイムを目標に最速を目指し、TASvideosは両方を正式な記録として認め、publishedされた。これを機に、今までゲーム内タイムを重視していたスパメトTASerは、リアルタイムの方も意識しなければならないようになった。
2008年 4月~6月頃
2年のブランクを経て、ついに蛍火氏が活動再開。矢継ぎ早に100%run、low%run、RBOrun、any%SSrunを作り上げる。そのすべてが驚愕の世界記録。この人のやると決めたときの集中力は常人ではない。しかし冷めるのも早く、2008年9月現在、再び活動を停止。この間に作られた動画は今も正式に投稿していない。蛍火氏は極端な筆不精らしく、投稿コメントを作成するのが面倒なようだ。
2008年 8月末
Cpadolf氏が100%TASrunを完成。これでany%run、glitched runと合わせて主要3冠を達成する。彼の凄いところは、ソリッドなTASを作るのもさることながら、その制作速度にある。やり始めたら完成まで速攻で終わらせるその早さ。無冠のSaturn氏とは対照的である。TASerに本当に必要なものは、この集中力なのかもしれない。
最終更新:2008年10月13日 11:26