僕らの物語 過去ログ 第8章②

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夢の国《ワンダーランド》・ドリームパーク・レストラン ―




至郎田正影「お待たせいたしました。こちら、ご注文のイカスミミートクリームカルボナーラ明太子スパゲッティに、オークロールに、激熱豚骨ラーメン、苦みを追求しすぎて逆に甘くなったブラックコーヒーと、オムonオムinオムtoオムofオムtheライス、サービスのドーピングコンソメスープだ… ごゆっくりどうぞ。 」

あなた「……♪(園内のとあるファミリーレストランにて、「あなた」たちはつかの間の休息を取ることとなった。目の前に運ばれたごちゃまぜ風味の大盛スパゲッティを前に、両手にそれぞれ握った2本のフォークでがっつくように食べ始める) 」

ユゥ「あはは…すごい見た目に、たくさんの量だね…💦 ゆっくり食べようね(がっつきはじめた「あなた」を横目に苦笑しながら、目の前に運ばれたショコラ風味のロールケーキに視線を落とす) わぁ…♪まさかとは思っていたけれど、本当に私の大好物だ…♪現実世界ではちょっぴり高くてなかなか手が出せないんだけど、夢の中だからお金に気にしなくて食べられるのは嬉しい…♪ 」

メディⅡ「………これが……御馳走というもの……!(運ばれたオムライスに、機械少女の分身は興味津々な眼差しを輝かせる) い、いただきます……――――― は む っ (初めての食事に緊張しながらもスプーンを手にオムライスを一口掬い取り、思いきり口に含む) 」

あなた「………?(初めて「食事」という行動を取ったメディⅡの姿を横目に自身の手の動きを思わず止めてしまう) 」

メディⅡ「モク、モク、モク……―――――――――  美味しい (初めての、経験。初めて覚えた、「おいしい」という感情。現実世界で自身の活力のバッテリーを充電のみで補っていたヒューマギアである彼女にとって、不必要な行為。仲間たちの食事を傍で見守り、見過ごすだけだった日々。されど、今、彼・彼女たちと同じ行為を体験したことで"衝撃"が表情に浮かんだのだった) 」

あなた「………! 」

メディⅡ「主様…!これが…味覚…「おいしい」という感覚なんですね…!わたくし、初めての経験に驚きが止まりません…!みなさんがいつも感じていること…私も共有できて、とっても嬉しいです…♪はむっ、はむっ…!(目が合った「あなた」に感動の色を輝かせた眼差しを見せて綻ぶ。あまりにも人間味を帯びたその笑顔を、表現している自分は知る由もない。これが「夢」のような幸せだということを) 」

あなた「……♪(嬉しそうに食事するメディⅡに、「メディ」本体の姿が重なった。現実世界の「彼女」も、いつかきっとこんな笑顔になれるといいな。そんな"想い"を密かに馳せていた) 」

ユゥ「そっか…メディちゃんはヒューマギアだから、食事をしたことが無かったんだよね…?はじめての経験…私たちにとっては当たり前のことだけど、メディちゃんには二度とないかもしれない衝撃だよね。ふふっ…なんだか微笑ましい…♪(嬉しそうにオムライスを頬張るメディⅡに釣られて微笑んでしまう) 」

ゴチゾウ『ンニョンニヨミャムミョニュモム(たくさんの色のたくさんのゴチゾウたちがテーブルの上でぴょんぴょん跳びはねている)』

はらぺこあおむし「(レストランのレジでハロウィンのアルバイトをしている) 」

サイダー飯「 > > > 当レストランの看板メニューです < < <  」

嗚咽猫「オ゛エ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛(サイダー飯の匂いを嗅いで嘔吐) 」

ポテチ猫「ボリボリボリボリボリボリボリボリボリ(カウンター席でドーピングコンソメスープ味のポテチをバリバリ貪っている) 」

蝶野正洋「(整ったユニフォームを着用し)ご注文のクリームソーダとハードカスタードプディングです。」

客のアーニャ「(だる)(なんで夢の中でまでお前がおんねん)(ウェイターの蝶野にビビる) 」

志村けん「(ひとみ婆さんの出で立ちで)えぇ?あんだってぇ?!(アーニャに聞き耳を立てる) 」

店員「(うま)イーッ! (やす)イーッ! (はや)イーッ!! 」

ジル「(……失敗だったかもしれない、一人だったから良かったものの、ガビィやボスに紹介してしまっていたら…………いやボスは喜ぶ気がする……でも犬派だったな………)え、えーと…お水のお替りをお願いします 」

いかりや長介「(母ちゃんコントの格好でチーフ給士を務めている)そんな教育した覚えはありません!全く!! 」

モブ傭兵DP「あ、アレキムタクじゃない? 」

ペンギン「ここまで書類がたまるなんてな・・・(仕事を片付けつつ、サンドイッチを食す。まさしく社畜動物の鑑) 」

モブハリモグラKN「本当だ!キムタクにそっくり!本物かな? 」

至郎田正影「(氷を包丁で細かく千切りしたものを他の氷と共にミキサーにかけて生み出した氷の残骸を熱したフライパンに投入して煮詰めたところに追いの氷を投入し更に2分煮やしてボウルに移し冷水で冷却しつつふるいにかけて雑味を取り除いた冷水をレンジにかけること2分温めたところで取り出し再びボウルに写して大量の氷を投入しグルグルかき混ぜて馴染ませるとそれをグラスに注ぎそこに氷を入れ更に上から氷を削ってふりかけのようにまぶした純正ミネラルウォーターをジルへ提供する)こちらはサービスのドーピングコンソメスープだ…(そしてこの店では注文・お代わりの度にサービスも提供するのである!) 」

モブハンターRU「キムタクいんの!?どこ!? 」

乾巧「………………(周りからの好奇の目に居心地が悪そうにしている)………………(視線から目をそらしながらあなた達のテーブルの近くをうろうろしている) 」

ペンギン「いや、こんな場所にいるはずがないだろ・・・(書類を片付けていく) 」

モブ配管工MA「うわ、本当にキムタク……キムタクかあれ?なんかちょっと違うような…… 」

ユゥ「……?巧さん…どうかしましたか…?ラーメン、冷めちゃいますよ……?(小首を傾げ、うろうろしている彼に声をかける) 」

ぺこーら「チキン冷めちゃった…(´・ω・`) 」

乾巧「あ、あー……そうだな……そろそろ丁度いいかもしれねえな……(恐る恐るラーメンの前に座り、息を数回吹きかけてから手を合わせ)……い、いただきます……っ熱、マダアチィナコレ… 」

ユゥ「あはは…なんたって、"激熱"…らしいですからね。(苦笑しながら)……巧さん……もしかして、猫舌…ですか? 」

あなた「 フー、フー…… (巧の代わりに彼の横から息を吹きかけてラーメンを冷まさせようとしている) 」

乾巧「……ッセ……はぁ、まあ、色々あってな……なんでこんなに熱ィんだよ……(息を吹きかけているあなたに困った様子を見せながら、麺をなんとか口に含んで啜った) 」

モブ巫女RE「キムタクが猫舌やってる!すごい!猫舌なだけでも映える! 」

メディⅡ「おいしいです!おいしいです…!(すっかり食事に夢中で幸せそうに頬張っている)……!す、すみませんっ…わたくしとしたことが、ついうっかり夢中になってしまって…… そういえば…乾様も、ユゥ様と同様に夢の世界へ誘われてしまったみたいですが…ずっとおひとりで…?(頬にケチャップを付けたまま尋ねる) 」

あなた「フキフキ…(メディⅡに付着したケチャップをナプキンで拭いてあげる) 」

あんびー「ハンバーガーは栄養補給に欠かせない至高のエネルギー物質だから…(高さ25m級のウルトラスーパーデラックスバーガーを無表情で食している) 」

乾巧「……あ?俺? 」

八神 隆之「(あいつ( 乾巧)なんか俺に似てるなぁ……) 」

ユゥ「夢の世界… 眠りについた一部の人間が誘われるこの世界… と、メディちゃんは言っていました。私も、現実世界では一人で旅をしていて、ふと眠りに就いたらこの世界で知り合いのこの子たちと出会ったんです。恐らく、巧さんもこの世界に巻き込まれてしまったのだと思います。 」

モブキメラTT「キ……キムタクが、二人!? 」

長州力「(彼に至ってはラーメン屋の白いエプロンと帽子着用)お客様、ご注文のチーズバーガーとポテトをお持ちしました。(おかもちで届ける) 」

乾巧「……そうだな……俺もあんまここに来るまでは覚えてない。ここが夢の中だっつうんなら寝落ちでもしたのかもな。気付いたらオートバジンとここにいた。……バイクと荷物があったのは不幸中の幸いって奴かもな 」

謎の正義の味方EM「キムタクが二人……いや、やはり一人はよく見たら似ているだけの別人だ。やはりただのそっくりさん……いや待てじゃあもう一人のキムタクは本物だすげえ!!!!キムタクだ!!!!!! 」

マーシャリス・D・ヨクバリーチ「ゼハハハハハ!このパイは死ぬほど甘えな!!!!!(バリバリムッシャアアアアアアアアアアアアアアアアア) 」

コアルヒー「おい店長!!!このパイは死ぬほど不味いな!!!!!(ダバダバダラァァァァァァァァァァ) 」

はらぺこあおむし(店長)「……いや、あの……ボク店長…コックじゃない……(フルフル) 」

バーソロモン・くま「熊本行くなら、どこ行きたい? 」

ペタマックスちぃちゃん「さぁ、特大まん丸たこ焼きのお客様お待ちどお様!! 」

タケシ「俺は人間じゃねえ!!!!!ドギュウウウウウウウウンシュインシュインシュインシュインシュイン(凄まじい勢いで戦闘力が増してゆく!!!!!!) 」

Sans「――― よお、アンタら。この店は初めてか?(そんな「あなた」たちのもとへ、カウンター席に居座っていた一人の人物が話しかけに現れる。二頭身サイズの骨だらけの人物は、彼らに不敵な微笑みを浮かべていた) 」

あなた「………?………!(カウンター席からやってきたSansに首を傾げるが、何かを思い出したかのような反応で向き合った) 」

Sans「……おっ?「あんた」…どこかで会ったか?なんだろうなぁ…そう言われるとなんだか既視感があるが…まあいいだろう。いきなり話しかけて悪かったな。俺ぁこの店の常連なんだ。『 Sans《サンズ》 』とでも呼んでくれ。これはお近づきの印だ。やるよ。\ BOMB!/ (そう言うとにぎりっぺの感覚で掌から小規模爆発の手品を見せつけて骨の形をした飴を「あなた」へ差し出す)これがほんとのBOMB("ボーン")ってな。スカルジョークだ。面白えだろ? 」

乾巧「うお!?骨!? 」

あなた「……!(爆破の手品に驚きを示しつつも恐る恐る骨飴を貰い受ける) 」

ユゥ「わっ…!?お…お化け屋敷で見たことがある…!お化け…怖い…… もしかして…この人もさっきの「ノイズ」じゃ――――― 」

Sans「おいおい、失礼しちゃうぜお嬢ちゃん。俺ぁ確かにナイスガイだが、あんなサービス精神の無い上っ面の大同下人共とは違うぜ。まあ不気味がられるのも無理はねえか…驚かして悪かったよ。お詫びにサービスのドーピングコンソメスープ飲むか?これもう52杯目でそろそろ飽きたんだよ。(見た目に反してフランクにべらべらと語り出す) 」

ユゥ「あっ……ご、ごめんなさい…!疑うようなことを言っちゃってすみません…💦 ス、スープは私も遠慮しておきます…💦(あははと苦笑を零す) 」

Sans「いいよいいよ、気にしちゃいねェ。そんなことより…その様子だとおたくら、一見さんってところか?幸か不幸か"ここ"に迷い込んだ幼子という感じだろう。あれ(ノイズ)に会ってよく精神がブレていないな。大した心(ハート)を持ってるな。そういう輩は好きだぜ。だが…気ぃつけるこった。何故なら「夜」はこれからなんだからな。 」




メディⅡ「ごちそうさまでした…!美味しかったです~♪(満面の笑みを浮かべていたところ、現れたSansに会釈する)……Sans様、なにやらこの世界への造詣が深いようにお見受けしますが…それは、どういう意味でしょうか…? 」

Sans「 いいか?「夢」ってのは「夜」に見るもんだ。表の世界…現実世界の朝方だとここは『 夢の国《ワンダーランド》 』となる。だがな…夜が更けるにつれて、寝静まる奴らがどんどん増えてくる。そうなるとどうなる?人の「夢」が密集しちまってな…混沌化が著しくなってくる。その軋轢によって夢と現実の境界が曖昧となり…ただでさえ不安定なこの「夢の世界」がその輪郭も霞がかる。 」

Sans「深夜を迎えれば、夢の国は『 儚の国《 アンダーランド 》 』となる。「ノイズ」共も活発化し、夢に誘われた迷い子たちを愉しい愉しい世界へご招待しにやって来るぜ。そりゃあもう"二度と戻れない"くらいにな。もうすぐ現実世界は「深夜」を迎える。これからこの世界はもっと不安定になるぜ。宿へ泊るならちゃんととづまりしとけよ。深夜徘徊もほどほどにな。怖い怖い「お巡りさん」が捕まえにやって来るぜ? 」

乾巧「…………はー……アンタ長男だろ 」

あなた「……!(Sansの警告を受け、ゴクリ、と咀嚼しきれなかった口内のスパゲッティをまるごと呑み込んでしまう) 」

Sans「よくわかったな兄ちゃん。お節介が過ぎたのでバレちまったか?俺には愉快な弟がいるんだ。今はあっちの世界(現実)でパスタをゆでながら俺の帰りを待ってる頃だろうな。 」

ユゥ「じ、じゃあ……さっきまでなんとか振り切れたのは、まだ夜になりたてだったから…?これから、もっと恐ろしいことが起き始める…ってことなのかな…… 」

メディⅡ「……なるほど… 「夢」とは、「人間の無意識な欲望を反映し歪んだ現実」そのものだと聞いたことがあります。 様々な欲望が交錯すればこの夢の世界が渋滞し…結果、常識では対処しきれない不可思議な事象が絶え間なく続くと…。確かに用心しなければなりません。しかし、現実世界では黎明卿によって捕らわれの身となったホムラ様たちのこともあります。「深夜」をやり過ごす程悠長に過ごしている時間はありません… 」

あなた「……(それもそうだ、とメディⅡに同意するようにぎこちなく頷く。こうしている間にも、現実では捕虜なった彼女たちの身に何かあれば…と、「あなた」は不安に駆られる) 」

乾巧「マイペースなのに面倒見がいいところとか妙に長男っぽいんでな。……深夜、かあ…… 」

Sans「……どうやら訳ありって様子だな。(各々の反応を静かに伺い小さく目を伏せる)夢の世界に確定要素は存在しねェ。不確定が確定されたと言ってもいい、そんな世界だ。どうすることもできないが、そいつは言い換えれば「どうしようが"決意"次第」ってこった。"不可能を可能に変えてみろよ"。「夢」の中なら思うままだ。(クルリと踵を返す) 」

Sans「――――――― 夜はこれからだぜ。良い「夢」を見ろよ。(去り際、「あなた」たちに友好的な笑みをひとつ送りつつ店を後にした) 」

あなた「………(立ち去るSansに、「あなた」は茫然と呆けていた。その出会いに不思議な感覚を見出したのか、少なくとも彼の一言一句には夢の世界で確かに感じた安定感を得ていた) 」

ユゥ「夜は、これから… うん、そうだね…夢の中でも、時間は確かに進んでいる。だから、いつか覚めてしまう。 そうなる前に、「あなた」の大切な仲間たちを助けに行かないとね。行こう…! 」

メディⅡ「善は急げですね♪体力も回復しましたし、まずはこの園内から探してみましょう! 」

あなた「……!(コクリと頷いて席を立ちあがった) 」



あなた「………(園内を走行できる動物の乗り物に乗って仲間たちの「意識」を探している。もはや普通に歩いたほうが早いのでは?というゆっくり過ぎるスピードだが、「あなた」はどうやらまじめな様子だった) 」

ユゥ「遊園地…幼い頃に行ったことがある…懐かしい記憶… これも、私たちが望んだ願望で形作られた景色なのかな…?「いつまでもいたい」、そんな駄々をこねる子供のような気持ちを留めるための…(ゴミ箱の中へ顔を覗き込みながら目的の物を捜索している) 」

メディⅡ「人間は、誰だって幼き頃に得た感情への回帰を心の何処かで望んでいるものです。「懐かしい」という表現がそれを表す様に、大人になった今でも少年心を忘れられないものなのですよ。「夢」は、その憧憬への潜在的な"想い"によって形作られている「箱庭」なんです。(自販機を軽々と両手で持ち上げて100円玉を探す感覚で見渡す) 」

ユゥ「……「箱庭」……そうなのかも、しれないね…… 」

あなた「………――――――― ! (そんな中、「あなた」はふと頭上を見上げた。視線の先にあるのは、ジェットコースターの高くそびえるレーン。ちょうど山なりになっている天辺に、普通ならばそこにあるはずの影を見た。そこにいたのは―――――) 」

ホムラ&エースバーン(意識)『――――――――(ホムラとラビーの「意識体」。深い眠りに就き横たわる一人と一匹の身体が、レールの真ん中に"設置"されていたのだった)』

メディⅡ「主様…?……!あれは…っ……!ホムラ様に、ラビー様…!?見つけました…お二人の「意識」です…!(天辺に反り上がったレール上を指を差しつつ見上げる) 高さ想定97m…なぜあんな高いところにいるのかは不明ですが、落ちる前に回収しなければ…! 」


コ ツ … コ ツ … コ ツ … ――――――― おっとと、よしたまえ諸君 (ジェットコースターの乗り込み口へ向かおうとする一行の行く手を遮るかの如く、ひとつの人影が姿を現す。その正体は―――――)




戦極凌馬?「――――――― 彼女たちは私の貴重な実験サンプルなんだ。手を出されては困るな。(――――過去幾度と対峙してきた狂気のマッドサイエンティスト、その一人だった) 」

あなた&メディⅡ『――――!! / 貴方は…戦極凌馬…っ……!?(面識のある二人は、眼前に現れた白衣の男を前に厳戒態勢を取った)』

乾巧「おいおい、実験って……つってもあそこはレールの上だぞ?コースターが通ったら引き潰されちまうだろ。事故の原因になる、降ろさないとまずいんじゃねえのか? 」

ユゥ「………(初対面である自分にとって、目の前の白衣の男など知る由もないが、「あなた」とメディⅡの様子からあまりよろしくないものだと判断して静かに距離を取り始める) 」

戦極凌馬?「その様子…何故私がここにいるのか、気になっていることだろう?何もおかしな話じゃない。ここは「夢」の中だ。死人が出てくることなんてなんら不思議なことじゃない。そうだろう?(睨みを利かせる二人と相反するようにニコリと満面の笑みを浮かべる)フハハッ♪それこそが実験だよ坊や!最高時速240kmのスピードで轢き潰されれば、肉体はどれだけ損傷するか…?考えただけでゾクゾクするだろう?夢の世界には物理法則なんてあったものじゃないが、だからこそ私の知的好奇心を刺激させる!愉しい実験になりそうなんだ…そうは思わないか…? 」

メディⅡ「現実でも夢の中でも、その狂気的な発想はまったくもって理解しがたいです。しかし、なるほど…だとするとこの目の前にいる男は恐らく『ノイズ』である可能性が高いです。目の前でホムラ様とラビー様を轢き殺し、主様の精神を掻き乱そうと目論んでいるに違いありません…! 」

戦極凌馬(ノイズ)「御明察。流石はヒューマギア。鋭い推察だねぇ。だが私の正体を知ったところで止められるかい? この夢の世界で…?この私が現れたということは…?それは君たちにとって、この私の存在そのものが忘れがたい"恐怖"だということが実証されている…!ならば徹底的にその恐怖を増幅させてあげようじゃあないか。キミたちもまた、私の実験材料に過ぎない―――――― ピ   ピ ピ   ピ   (すると徐に前髪をかきあげる。その額に赤い点線が小刻みに描かれ始め――――) 」

戦極凌馬(ノイズ)「―――――――  グ     パ     ァ    (点線を起点にパカリと開かれた自身の頭部。曝け出された「脳」を素手で掴み取ると、男は不気味なまでに吊り上げた口角で眼下の「それ」を見下ろした) さあ、新たな実験を始めようじゃないか (すると、脳から突出した幾つもの血管のような赤い物体が、戦極凌馬の体を一瞬で吸収し脳の一点に取り込んだ) 」


――――――   破  壊   ――――――


戦極凌馬→ハカイダー(ノイズ)「  ギ ュ バ ァ ――――――― ッ ! ! !  (脳から弾けた黒い血管。肉付けされるようにその物体を軸に真っ黒な胴体、肢体、頭部が次々と形成されていく。顕現されるは、黒い体を持つサイボーグのような怪人態。曝け出された脳が脈打つように不気味に鼓動を帯びていた) 」

あなた&メディⅡ『……!? / なっ…その姿は……!?(マッドサイエンティストによる、名を呈した狂気的な変身を目の当たりに唖然と立ち尽くす)』

ハカイダー(ノイズ)「素晴らしいだろう?これこそが私の辿り着いた新たな結論だ…!だが…この姿になると…私は……私自身の中に眠る破壊衝動を、抑えられなく、な、る……!ッ…ッ…ッ……♪ッハハハハハ!!!心地よい気分だ!!破壊!Hakaiッ!ハカイッ! ハカイダーーーーーッ!!! (銀色に輝く拳銃「ハカイダーショット」をその手に、サイボーグ溶かした男は狂乱する) 」

あなた「……!(戦いの予感が走った「あなた」は、メディⅡとユゥを後方へ下がるように促し、その右手に羽ペンを宿す。輝く羽ペンはキーブレードへと変貌し、眼前の敵との対峙を示す) 」




















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最終更新:2025年03月13日 20:09