~世界大会会場ホール~
あ… あぁ… ……ぉぃ、もしかして… これは… (会場ホールに避難した住人たちは、地上の様子をモニターで確認していた)
モララー「プシュゥゥ……(全身から溢れる蒸気が消滅)…へっ、へ… 見たかこのやろ… …トサァ…!(大きく仰け反り、バランスを崩して倒れる)」
マリオ「(観客席から身を乗り出す)この戦いは――――――――終わりだああああああああぁぁぁぁーーーーーッ!!!!!!」
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(マリオの一声により会場一帯、否、ホール全体に歓喜が沸き起こる)
フーナ「はぁ……はぁ……ぉ、終わった…。(力尽きたように地面に片膝をつく)」
リュカ「やった…これで化け物たちはみんな…!」
ピーチ「くすくす…(客席で紅茶を片手に、嬉しそうに微笑む)」
???「終わった?何を勘違いしてやがる………。(会場全体に何者かの声が響き渡る」
氷冬「パン(フーナの背後から肩に手を添える)…お疲れ。」
ピカチュウの中の人「(日本刀を持ちながらホール内を走っている)…何、終わった…?」
ヨッシー「ピク… だ、誰ですか…!?(辺りを見渡す)」
フォックス「ハァ……ハァ……!…妙な胸騒ぎがする…。(一階にて)」
ソードプリム「(力なく会場の壁に凭れている)一難去って…また一難…ですか……」
???→
シング「ヴゥゥン……(魔方陣に乗って、住人達の真上に現れる)どいつもこいつも………アホみたいに歓声あげやがって………まだ俺達がいるだろうがバーーーーカァ!!」
ピーチ「あら、あの子は確か…。(
シングを見上げ呑気に紅茶を注ぐ)」
モララー「はぁ……はぁ……はぁ………(廊下でうつ伏せにくたばっている」
シング「本当、お前ら頭悪いわ~………親父とお袋の2人が倒されたくらいでよ………勝った気になってんじゃねぇぞコラァ!!まだ俺と、俺の弟、そして舎弟がもう2人!そして地獄から蘇った不死身の軍勢達がいる!!まだまだ終わっちゃいないんだよボケ共がよぉ!!!(両手を合わせ」
デュー「(その頃ホール外では…)前線部隊及び救護班はただちに負傷者の救護へ回れ!後の者はテロリストの拘束!急げッ!!」
政府軍兵士『はっ!!!!(駆け足でホール内へ進行する)」
ヴオンッッッ……(住人達の周囲に夥しい数の魔方陣が出現し
ヒッ…ひいぃっ…!! きゃあああぁぁぁーーー!!! 止めろ…止めてくれぇ…!(住民たちの喚く声が会場から上がってくる)
―――――いいえ、終わりよ。(
シングに対し何処からか声が轟く)
シング「お前らは逃げられねぇ……これで全員……… !?(声を聴き)………誰だ!!」
バァンッ!!!(会場ホールの大きな両開き扉が豪快に開く)
フーナ「(先程の声の張本人で、扉から出現する)…もう貴方達の愚行が、栄えることなんてない!…ここで…断ち切る…!」
ピカチュウの中の人「(日本刀を持ちながら世界大会会場ホールに向かう)」
ルイージ「ぁ…あれは……女の子…?(呆然とベンチから覗き込んでいる)」
シング「!お前は………ほうほう、これはこれは惑星神のメス豚ちゃんじゃありませんかぁ~………のこのこと死にに来てくれたんですね、ありがたいありがたい………(人差し指をフーナの方に向け)神族であるてめーをぶっ殺せば、俺の株もかーなーり上がるってもんだ………つーわけで、とっとと死にな!!!」
フォックス「ピクッ ……ダッ!!(野生の直感か、踵を返してホール会場へと駆け出す)」
ヴオンッッッ……(住人達の周囲を囲んでいた魔方陣が、フーナの方に集まり) ジャキジャキジャキジャキジャキジャキッッッ ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド(おびただしい数の魔方陣から、あらゆる銃器を持った黒い手が現れ、一斉発砲する
フーナ「貴方が…黒幕…! ……な、なにが――――何が望みでこんな馬鹿な事をっ!?(風を展開しその軌道に乗って
シングの方へと向かっていく)」
?????「…ほう。随分と盛況のようだな。(声‐小杉十郎太) (貴族衣装の格好で観客席にて窺っている)」
フーナ「なっ―――(しまった、避けられな――――)」
ピカチュウの中の人「(ピカ中も会場ホールにやってくる)…!?(一斉発砲を見る)」
ピカチュウの中の人「危ないっ…!(フーナの方に向かい、銃弾を日本刀で切ろうとする)」
××「かまくら…!(口から冷気を吐きフーナを包み込む。するとそれはかまくらに変化し銃弾の嵐からフーナを護った)」
ピカチュウの中の人「…いや、日本刀じゃ…無理か!?(両腕を不死鳥の翼へと変形させ銃弾をなぎはらおうとする)」
フーナ「(咄嗟に身を竦めたが、ピカ中と××により銃弾から守られる)……たす…かったの…?…あ!(××を見上げる)」
××→氷冬「もうっ…一人で無茶しないの。(かまくらを刀で切断し、フーナを救出する)」
?????「しかし何とも血腥い。…やはり私のような者には相応ではない。 ふっ…(早々に会場を立ち去っていく)(声‐小杉十郎太)」
氷冬「追い込められて随分と焦りの表情が滲み出ているわね。フーナの言う通り…貴方はもう終わりよ…!」
ピカチュウの中の人「銃弾多すぎるっての…何とか弾き返せたからいいけどな…(翼が人間の腕に戻る) 」
シング「ちぃっ、次から次へと……だが―――― これならどうだ? パチンッッ(指を鳴らし、魔方陣を再び住人の周囲に展開させ)お前達が降参しないと……… こいつら全員即座に殺す。 」
デュー「(辺り左右を見渡し顔が青ざめる)…一体ここで何が起きたんだ……!?くそっ、会場ホールにいた兵士どもは何をしているんだ…!! 」
ピカチュウの中の人「…君は大丈夫なようだな…(フーナを見る)俺か?ただの不死鳥だが?(
シングに) 」
フーナ「―――――ッ!(絶望の予兆を目の当たりにし、緩んだ表情が一変する) 」
氷冬「くっ…卑劣な…!(悔しそうに歯を食いしばり
シングを睨みあげている) 」
ピカチュウの中の人「グッ…卑劣な野郎だ、俺らの攻撃を封じるために住人を人質にしやがった…! 」
シング「ハハハハハハ!!!動けねぇよな?動けねぇだろ?そして悔しいだろぉ!?……良いねぇ、良いよその表情、テメェらのそういう顔が俺は見たかったよ!………まぁ、どっちにしろ?こいつらの命も、お前らの命も無いけどね~………残ってる奴らがもうすぐここに集まって来るしねぇ。 」
マリオ「―――――お前、俺たちを舐め過ぎているぞ…。(俯いたまま
シングに怒りをあらわにする)…俺たちは英雄や戦士に守られるだけの非力な人間じゃねえッ!!!ここにいる奴ら一人一人が弱くてもな、これだけ集まれば計り知れない力さえ生み出せる!!お前等の様な輩には、それが分かんねえッ!!! 」
ルイージ「に、兄さん……?(恐怖で体が震えているが、その瞳に兄の姿をしっかりととらえた) 」
ヨッシー「マリオさんのおっしゃる通り…! たとえ貴方達がどれだけ強かろうと、強大な存在だろうと、私たちは幾度も戦ってきた!!みんな無謀を掲げてきた訳じゃないんです。この『絆』こそが力の由縁…悪に抵抗する為の力の由縁なんです…! 」
シング「は?何言ってんのお前……負け惜しみかよ?この状況でどうするっての?本当、バカみてぇ………てか、恐怖でバカになったか?仕方ねぇよな………どうあがいても勝ち目ないしなぁ………。(挑発的な態度を取り 」
マリオ「…今に解らせてやるさ…――――俺達の『力』をッ!!!!! 」
ダンッ!! タタンッ!! ダンッダンッ!!!(マリオの掛け声と同時に観客席から何名かが
シングの元へ跳躍した) 」
シング「!!(瞬時に魔方陣から飛び降り、新たな魔方陣を展開してそこに飛び移る)………クソが……カスの分際でまだ逆らうか………他の奴らに残してやろうと思ったけど、もう止めだ!!全員死にやがれ!!!(住人の周りを取り囲む魔方陣に指示をだし 」
フーナ「……!(咄嗟の出来事に驚く) 」
ハルシオン「(
シングの頭上に現れる)―――――――『絆』を説く声が聞こえた。(
シングが指示を下す前に殴打しステージに叩きつける) 」
ピカチュウの中の人「…!?何だ、あれは…?(
シングの元に何人かが飛んで来たのを見て)」
シング「!?……う、上―――――――― !!!(避ける間もなく叩き付けられ」
男性住人「(マリオの一言に圧倒され、一人の男が立ち上がった)……が、がんばれ!!」
女性住人「がんばってぇー!!(男に続く様に呼び掛ける)」
竜宮レナ「(
シングの叩きつけられた地点でにこにこしている)はぅ、痛いけどちょっと我慢してね。(鉈で
シングを切り上げる、宙に浮かせる)」
松岡修三「頑張れ頑張れできるできる!もっとやれるって!やれる気持ちの問題だよそこだそこで諦めるなもっと頑張れ!」
シング「(起き上がり)くっ………こ………こいつら……… ぐぁぁぁぁっ!!(切り上げられ」
がんばれえぇーっ!!! 行けぇー!!負けるなぁー!!! がんばってええええーー!!!! うおおおぉぉぉおおおーーー!!!!負けんじゃねええぇえぇえぇーーー!!!!!(会場一帯から歓声が湧き上がる)
ピカチュウの中の人「…え、援軍か…!?(ハルシオンやレナを見る)…そういうことなら…!(日本刀を鞘にしまって両腕を不死鳥の翼へと変形させ、切り上げられた
シングの方へ飛ぶ)」
松岡修三「どうしてやめるんだそこで!もっと!!!熱くなれよおおおおおおおおおおおお!!!」
マリオ「今まで戦ってきた奴等が、一番恐れたものをお前にも叩き込んでやるよ…―――――――この『絆』の力をな!!!!!!!(ステージへ身を乗り出す)」
シング「がはっ……!(ステージ上に叩き付けられ)……く、クソ……こんな時に……チン坊やギース……
リディアは何してやがんだ…………!!」
フーナ「すごい…これが…ッ…!!(目に活気が灯る)」
マリオ「タンッ――――(ステージへ降り立つ)……俺とお前、さしの勝負だ…!(拳を
シングに突き出す)」
ピッ……ガガッ……ピッ……(
シングの耳に付けられた、ピアス型の通信機に通信が入る音がする)
氷冬「…『絆』の力…!(驚愕しながらも興奮した眼差しでステージ一帯を一望する)」
シング「!……やっとかよ……(通信機に手を当て)……はっ!サシだと?随分余裕こいてくれやがるじゃねぇか……全員でかかってくりゃ済むものを………知らないぜ?援軍が来ちまっても………。」
マリオ「お前は俺一人で十分だ…!(威厳のある眼差しを向け身構える)」
スカーフィ「(ホール外の木の下で横になっている)くぅ……くぅ……(政府の治療班のお陰で、息が安定している)」
ガガ……ピッ―――― 援軍は、もう来ませんよ。(通信機から、
ギースとは明らかに別人の声が受信される)
シング「チッ……クソが、舐めた真似を……… !?(通信機から発せられた声を聞き)……お前、誰だ?ギースやチン坊……
リディアとも違うな!?」
マリオ「……!(
シングと、彼の持っている通信機を伺うことで、ただよらぬ何かを察知した)」
フォックス「ハッ、ハッ、ハッ…! 次の勃発地点はここか!?(会場内に勢いよく突撃するが…)…なんだ、この人盛りは…?……!(ステージに立っているマリオと
シングの二人を視界にとらえる)」
おや、聞き覚えありませんか……あっ、それもそうですよね、だってあの時……… 言葉を発する暇もなく、不意打ち食わらされちゃいましたしね。
シング「不意打ち…… !!(何かを思い出したらしく、表情が一気に強張る)……まさか、お前………! 」
ミラクルクリボー「ハァ…ハァ…ハァ…!!ふひぃ~…俺を置いてくんじゃねえぜ…。(フォックスに次いで会場に突撃する)……んだ?あれが最後の敵か…?? 」
フォックス「待て、何か様子がおかしい…。(ミラクルクリボーを睥睨し) 」
やっと思い出しましたか………えぇ、そうですよ……… 僕はあの時のクソチビです。 ブツッッ(通信が途切れ)
マリオ「(…声の主はこいつとどういう関係があるのかは分からないが…どうやら、これだけで終わりそうな気がしないことは確かだな。)……。(気を緩めず
シングに身構えたまま)」
シング「!!………ま、マジかよ………って事は、
ギースや、チン坊は………地獄の軍勢は………!? 」
ヴィクター「―――――皆、察しの通りだ。(いつの間にか
シングの背後に立っていた) 」
チング「た、助けて!!アニキ!!助けてくれーーーーー!!!(何処からともなく、
シングに向けてと思われる悲鳴を上げ 」
シング「!!(振り向き、
ヴィクターを見て)お前…… !! チング!?どこにいるんだ!チング!! 」
フーナ「……!!な、なに…今の声…?(チングの声のする方へ向き) 」
キルビス「あーーーっ!!うるせえぞクソガキ、静かにしろや!!(ホールの会場に、何かをロープで引きずりながら入って来る 」
ヴィクター「…誤算以上の結果を招いてしまった……我ら以外に、この計画を知る者が…いた…。これであの方の野望も、お前たちの野望も、何もかも――――"お終いだ"。ブシャァァァァァァーーーッ ドチャァッ…!! (その発言を終えると同時に全身から血飛沫が上がり、
シングの目の前にうつ伏せに倒れこんでしまった。その体には、無数の切り傷が刻まれていた) 」
チング「(ロープで縛られ、
キルビスに引きずられて会場に入って来る)やだーーーーー!!オデはこんなとこで終わりたくないんだあーーーーー!!!!(泣き叫びながらもがいている 」
マリオ「――――ッ!(敵がもう一人…いつの間に!?) ん…なんだこの声…って、あっ!!(
キルビスを発見し唖然とする) 」
棗 恭介「────フッ……(会場のちょっとした暗がりで、まるで全てを察していたかのような様子を窺わせながら静観していた) 」
シング「!!チン――― (チングに目を向けようとした瞬間、
ヴィクターが血しぶきを上げて倒れ込むのを見て)……なっ………なん……で………? 」
フォックス「いったい…何がどうなって……!(
キルビスとチングを見て) 」
キルビス「知るかボケ!いいから黙れっての………さーてと、これはどういう状況だ?(ステージを覗こうとし 」
マリオ「 ……!(
ヴィクターの突然の死にぎょっとする)……おい、事態の収拾がつかねえから端的に聞くぞ。……お前ら、何が目的なんだ。 」
シング「(
ヴィクターの死に呆然としながらも)………俺達は……世界に君臨するために………まず、英雄と神族を……… 何だこれ………何がどうなってんだ!!あぁっ!?話が違うじゃねぇかよぉ!!!!(頭を掻きむしり 」
フーナ「敵が混乱している…えと、これは…一体……。(緊迫とした空気の中で身動きが取れない状況)」
マリオ「(腕を組んで目を瞑り、先程まで起きていた暴走を思い返す)……よーするにお前たちは、計画の妨げとなる英雄や神族に戦士たちを一度に倒すために、この人が密集しやすい
カオスホールを襲撃した…ということだな。」
棗 恭介「……『虎穴に入らずんば、虎児を得ず』…か。」
???「もう、切り札は尽きてしまった様ですね………まぁ、当然の報いでしょう………あなたの様な者に、神は味方しませんよ………。(会場へと近づいてくる)」
シング「あぁ、そうだよ!!俺達は勝てる筈だった!!百選連場の悪人である親父と母ちゃん、地獄の軍勢達、それを操るこいつがいて!!(
ヴィクターを指さし)やっと俺達の夢がかなうはずだったのに………どういう事だこれはぁっ!!! ……!?(何者かが近づいてくるの察知し 」
マリオ「この事件は一家を筆頭に引き起こされたのか………!!(この気配…さっきの声の主と同じ…!) 」
???→
プルスト「(冷たいオーラを発しながら会場に入って来る)……どういう事?見ればわかるでしょう………あなたの負けって事ですよ。 」
シング「! お前はっ………!(
プルストを見て)……お前が…お前がやったのか……!? 」
棗 恭介「……"表向き"では、そうなっているらしいな。(マリオの発言に呼応するように呟きを漏らす) 」
フーナ「――――!
プルストさん…っ!!(一歩身を乗り出す) 」
プルスト「そこに倒れている方をやったのは僕ではありません、けど…… ヒュンッッ(人混みの上を飛び越え、ステージに降り立ち)………あなたのお仲間2人と、その2人が連れていた地獄の軍勢達は、僕が片づけさせていただきましたがね。 」
シング「なっ……!(ギースと
リディア……そして地獄の軍勢を……1人で……!?) 」
マリオ「表向き…? …Mamma Mia スゲェ…たった一人でかよ…。(汗) 」
プルスト「ただ、ご心配なく…お仲間の2人の命は取っていないので……あなたもさっさと降伏すれば会えますよ、お仲間にね………もうあなたの味方は1人として残っていません、これ以上続けても無意味ですよ………速やかに、降伏することを強くお勧めします。(鎌を突き付け 」
フォックス「(
プルストの出現に一瞬警戒したが)……どうやら敵ではないらしい。(ブラスターを降ろす)」
シング「………!(鎌を突き付けられ、じっと
プルストを睨みながら)……ざ…けんな……この俺が……!」
フーナ「(す、すごい…。デイリンさんの話には聞いていたけれど…やはりあの鋭い目、惑星神の古参由縁の強さがあらわれている…!)(
プルストを見て) 」
棗 恭介「ほぉ…。ただの子供だと思っていたが…こいつは面白いことになってきやがったぜ(観察) 」
氷冬「(フーナの表情と、
プルストの姿を交互に一瞥しながら様子を伺う)……。(あの子供…フーナの知り合いのようね。おそらくフーナ以上の
実力者……漂ってくる冷気でも読み取れるくらいだわ。) 」
ミラクルクリボー「な、なにがどうなってんのか分んねえけど…!俺たちが優勢ってことで、いいんだよな?な?(汗) 」
ピカチュウの中の人「…い、一体、何者なんだ、あのガキは…(
プルストを見て驚愕している). 」
プルスト「………降伏しない、というのであれば……… パラッ(
シングの"処刑許可"が記された紙を見せつける)………あなたをすぐにでも地獄へ戻さねばならないでしょう………。 」
フォックス「一応な…だが、事が始末されたわけじゃない、油断はするな。 」
ハルシオン「…あの少年は…(遠くから
プルストを見つめ)冷たい目つきをしている…だが、彼からは全くの闇が感じられないな。(軽く笑みを浮かべる) 」
シング「────────!!(紙を見て、一気に恐怖に満ちた表情へと変わる)」
プルスト「……まぁ、どっちにしろ……これだけの罪を犯したんです、極刑を免れるなんてことはまず有り得ないでしょう………当然、味わう地獄のレベルも一気に跳ね上がる事でしょう………素直に地獄で大人しくしてれば、こんな事にならずに済んだのに………。」
シング「……い……嫌だ……あんなとこ、二度と……!! ヴオンッッ(瞬間移動の魔術を使って、外に逃げようとする」
パチィッッ(何らかの力により、魔術がかき消される
シング「!!……に、逃げられない……何で………!? 」
マリオ「 ―――――――!(決着か…!) 」
プルスト「残念でしたね………ワープ対策は既にとらせていただいていますので。(紙をしまい、スマホの様な物を取出し 」
ピカァーーーーッ……(スマホの様な物の画面が光りだし、映像が映し出される。そこには、ホールの外で結界を張っている、神界特務兵団の面々が並んでいた)
ピカチュウの中の人「…もう包囲されたか、あいつもこりゃ終わりだ…(
シングを見て)」
シング「!!(結界……そしてあいつらは……!) 」
フーナ「あの人たちは…まさか…っ…!(画面に映る神界特務兵団を見て驚愕する) 」
ピカチュウの中の人「…?知ってんのか?(フーナに) 」
プルスト「(スマホの様な物をしまい)………分かりましたか?もうあなたに逃げ場はないんですよ、もう馬鹿げた真似は止めて、素直に………。 」
フーナ「神界における最強勢力の一角…それが"神界特務兵団"よ。 」
シング「……終わった……か……(その場に崩れ落ち)……こんな……ところで………。 」
フォックス「敵の士気が落ちたが…(ブラスターをしまい、会場を後にする) 」
チング「(ステージの会話を聞き、絶望の表情を浮かべ)………そ……そんな………嘘だ………。 」
プルスト「……これに懲りたら、しっかりと自分の罪を悔い改める事ですね………。 ジャリジャリジャリジャリッッ(
プルストが手をかざすと、鎖鎌の鎖が
シングの体に巻きついて行く 」
棗 恭介「─────フッ......(会場の、暗がりへと姿が消えていく) 」
シング「ギリッッ……(鎖で体を縛られ)………く………っそおぉおおおおおおおぉおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!(ホール内に響き渡る程の、悔しさに満ちた叫び声を上げ)」
マリオ「……これで…終わったんだよな…。 」
キルビス「(叫び声を聞き、状況を何となく察し)……何か分からねぇけど、何とかなったみたいだな………そんじゃ、お前も警察に行こうか。(チングを引きずって去って行く 」
プルスト「(携帯を取出し)……もしもし、敵を捕獲致しました………すぐにそちらへ引き渡します。(携帯を切り 」
突如として勃発した、あの悪夢の様な惨劇に終止符が打たれた。
英雄、神族、政府…己の野望の障壁となる対象を一掃するために
カオスホールの襲撃を謀った闇族一家による大事件はホール内にいた戦士や住人たち、遅れて駆けつけた
政府軍、神界政府によって鎮圧されたのであった。その後、彼は一家と共に政府に連行されたのだった。
一体誰がこの惨劇を予想しただろうか。
一体誰がこの惨劇を齎しただろうか。
その真相は今も、闇の中に包まれたままである……
闇の異次元世界にて―――――
ダークネス「×××××様、先程…ケヒィから例のホール襲撃による一報が届きました。 」
赤コートの人物「(浮遊している椅子に腰を掛け、古い書物に目を通している)…聞きましょう。(視線は書物から動かない) 」
ダークネス「…ロング一家と地獄より転生した死人の軍団、そして彼らの指揮にあたっていた
ヴィクターは…皆、ホール内にいた戦士や住人、英雄…さらにはのちに駆けつけてきた政府、神族により鎮圧されました。 」
赤コートの人物「……。 」
ダークネス「ロング一家は全員神界政府により連行され、
ヴィクターを含んだ後の者たちは皆戦死したようで… まさかとは思いますが…紛れもない、事実です。 」
赤コートの人物「ふぅむ、こうも予感が的中してしまっては―――(書物を閉じる)―――面白味の欠片がありませんねぇ。(かけているメガネが反射される) 」
ダークネス「……!(人物の発言に驚愕)……まさか、あの時(キルライフ)同様、こうなることは判っていたのですか…? 」
赤コートの人物「まったく…誰も彼もが、私の期待を見事に外してくれる。まあ、初めから期待などしていませんがね。…彼らは、その最期に何の答を示してくれたんでしょうねぇ?……私が思うには、『強欲』といったところでしょうか。 」
赤コートの人物「力を妬み、力を欲し、力を得て、力に溺れ、そして更なる力を欲する… 充足することのない輪廻に迷い込み、いつしか彼らは自分たちが"夢を見ていること"に気づけなくなったのでしょう。 」
赤コートの人物「実に興醒めですよ。あの戦闘種族に次いで…闇族もまた、私の望む『混沌』の創世を実現することができなかったのですからね。 」
赤コートの人物「……さて、お次は…誰に答を見出せましょうかね…?フ、フフフフフフ…… 」
最終更新:2019年06月26日 14:44