問題
問題 5 介護保険制度における住所地特例の適用があるものはどれか。3 つ選べ。
1. 介護老人福祉施設
2. 地域密着型介護老人福祉施設
3. 有料老人ホーム
4. 介護老人保健施設
5. 認知症対応型共同生活介護
2. 地域密着型介護老人福祉施設
3. 有料老人ホーム
4. 介護老人保健施設
5. 認知症対応型共同生活介護
解説
住所地特例とは、利用者が転居する際に、転居前の市町村がそのまま保険者となる制度です。例えば、千代田区の高齢者が足立区の特養に入る時、住所地特例を使えば千代田区が保険者となり9割負担をします。
その背景となる考えは、特養などの施設がある市町村に給付費負担が偏り、そのサービスの整備が遅れると考えられました。つまり、これから増やしたいサービスについては住所地特例の対象となります。この制度ができた当初は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養病床(現在は廃止)のみが対象でした。その後、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの入所系サービスに広がり、さらに小規模多機能など非入所系にも広がりました。一方で、十分な数があるデイサービスや訪問介護などには適用されません。
住所地特例は、実際のケアマネ業務でもよく発生する事案です。住所変更前に手続きする必要があり、注意が必要です。