問題
問題 36 次の記述のうち適切なものはどれか。2 つ選べ。
1. 重症の糖尿病性ケトアシドーシスの患者では、異常な呼吸が見られることがある。
2. 起座呼吸は、気管支喘息の患者にもみられる。
3. 高齢者の肺活量の低下の一因として、肺の残気量の低下がある。
4. 在宅酸素療法において、携帯用酸素ボンベの使用に慣れれば、介護支援専門員の判断で酸素流量を設定してよい。
5. 簡易酸素マスクで酸素流量が不足する場合は、鼻カニューレに交換する。
2. 起座呼吸は、気管支喘息の患者にもみられる。
3. 高齢者の肺活量の低下の一因として、肺の残気量の低下がある。
4. 在宅酸素療法において、携帯用酸素ボンベの使用に慣れれば、介護支援専門員の判断で酸素流量を設定してよい。
5. 簡易酸素マスクで酸素流量が不足する場合は、鼻カニューレに交換する。
解説
選択肢 4 はありえませんね。
ケトアシドーシスでは、口渇、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠感などの糖尿病に典型的な症状が急激に起こります。 さらに悪化すると、呼吸困難、速くて深い呼吸(クスマウル大呼吸と呼びます)、あるいは悪心、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こります。(http://www.jds.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=3)
起座呼吸は、横になっていると呼吸困難がつよまるため、座位又は後ろに寄りかかりたがる状態です。主に左心不全、まれに気管支喘息や肺炎で認められます。(https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/glossary/kw24.html)
肺活量は、全肺気量が不変、残気量が増加します。(齊藤正和, 作山晃裕, 森沢知之, & 高橋哲也. (2021). 加齢に伴う呼吸・循環・腎臓機能の変化. 理学療法学, 48(5), 542-547.)
鼻カニューレ(カニュラとも)で酸素流量を上げても SpO2 を維持できない場合は、簡易酸素マスクに交換します。