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  • ウマ娘化したコントレイルくんを妄想しようの会 @ ウィキ
  • SS・概念まとめ

ウマ娘化したコントレイルくんを妄想しようの会 @ ウィキ

SS・概念まとめ

最終更新:2022年01月31日 23:55

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

SS・概念まとめ

スレでお出しされたSSをまとめるページです。
出された概念はあくまでも人それぞれであり、あなたの概念を否定するわけではありません!

NOW BEING BUILT
PLEASE WAIT MATE!
WELCOME YOUR HELPING

+ ジャパンCの後に・空の彼方

≫151(本スレpart1)


ジャパンCの後に・空の彼方


「コントレイルっ!!もう他には何も来ない!!」

「ジャパンカップを制したのはコントレイルーーっ!!他ウマ娘を圧倒、完封です!!」

(ワアアアアアッ!!!)

「やった……!トレーナーさん、私……勝ったよ……!」

『ぐすっ…お、おめでとう!!』

「わああっ!?ちょっと、何泣いてるんですかっ!?」

「って、あれ……?おかしいな、嬉しいはずなのに、私も涙がっ……!」

「うぅっ、うううぅぅっ……!!」



嗚咽するコントレイルを強く抱きしめる。
その様子を見て、以前の盛り上がりを取り戻しつつある観客席から歓声が上がる。



「コントレイルーっ!!おめでとうーーっ!!」
「強かったぞーーっ!!!」

『……ほら、見てごらん』

「あ……!」

『これが、キミが描いた"飛行機雲"だ』

「――っ!」

『皆の胸に、消えない思い出を残したんだよ』
「……そっか。私にも、できたんだ……!」



観客席へと向き直り、深々とお辞儀をするコントレイル。

以前に見せた悔し涙とは違う。

同じように涙で濡れていても、その笑顔は、今日の青空のように晴れやかだった。


≫152(同スレ)

ヒトミミA「コントレイルにはガッカリだよ…。」

ヒトミミB「あのディープの認めてる1人なのになぁ、この『三冠程度』で天狗になられてもねぇ…。

モブウマ娘A「もう走るの飽きちゃたんじゃなーい?」

モブウマ娘B「えー、あり得なーい!贅沢ってレベルじゃなくなーい?」



コントレイル「な、なに…これ…。」

≫168(同スレ)

≫152
コントレイル「あはは。私なんかが三冠じゃ皆んな納得いかないですよね」

みたいな感じで苦笑いしながら頭掻いてて欲しい
それで見ず知らずのおじさんに

「そんな舐めた態度だから勝てねぇんだよ!!」

って野次飛ばされて

「……ごめんなさい」

って俯いてほしい


+ JC最終直線/オーソリティ

≫175(本スレpart1)

JCのゴール前で1位だった自分を後ろから追い抜くコントちゃんの背中を見て、
最初は悔しそうに歯を食いしばるも、その後ふっと微笑むオーソリティちゃん
ほらね、言った通りでしょ。あなたは強いウマ娘だから三冠馬になれたのよって
初めて見たときと同じ背中を見送りながら、そう心のなかで呟いて2位でゴールするんだ

+ ヒミツ①

≫28(本スレpart2)

コントレイルのヒミツ①
実は、枯れ葉の山があると飛び込みたくなる

+ JC前日譚

≫32(本スレpart2)


「はぁっ……はぁっ……」

 

 晴れない。
 
 いつまでも晴れない。



「はぁっ……はぁっ……」

 

 雨が降ると、まともにターフを踏めない。
 
 体力の消耗も激しい、しばらく走れない。

 それなのに。



「はぁ…………はぁ…………」

 

 雨の中、私は何をしているのだろう。
 
 最早トレーニングですらなくなるほどに遅くなった脚を止め、仮柵にもたれ掛かる。

 

 雨に良い思い出なんてない。
 雨は、私に纏わりついて離れてくれない。脚に絡みついて、離さない。

 雨の音は、いつまでも喧しくて。

 その雑音が、私に容赦なく降りかかる声にも似てて。
 
 心も体も冷えてしまった私に追い討ちをかける。



「…………帰らなきゃ」

 

 自主トレで体調を崩してしまっては本末転倒だし、何よりトレーナーさんに申し訳ない。と思うのが普通の感覚なんだろうけど、今の私にそんな判断力は無くて。

 いよいよ体調を崩すレベルだけど、そこまで気にするほどの余裕は私には無かった。足を動かして、トレーナー室に向かう。






ここまで書いてコントレイルのエミュがよく分かんなくなったんであとはまかせた、JC前日譚のつもりで


≫100
≫32
「私が勝たなかったらよかったんですか!? 私が無敗の三冠ウマ娘なんかになっちゃったから、みんな最弱の世代呼ばわりされて! 私も最弱の三冠なんて言われて! ……わたしはぁっ……お母さんみたいには、なれないよぉ……」

 小さな体で吐き出した叫びは、あまりにも悲痛すぎた。

「……いいんです。私なんて、“衝撃の続き”ですから。“飛ぶように走るウマ娘”が残した、“飛行機雲”ですから……」

 涙が止まらないまま、ひとつ、ふたつとトレーナー室の床に落ちる。
 何も言えない歯痒さに、握りしめた右手が痛む。
 ──もしも自分ではない、もっと優秀な人間が彼女のトレーナーだったなら、こんなことにはならなかっただろうか。
 考えてはいけないそのIFが脳裏をよぎって、振り払おうにも振り払えない。
 彼女に罪はない。むしろ悪いのは自分だ。もっと自分が優秀だったら、未成年の女の子にこんな辛い思いをさせなかった。
 けれど、世間はどこまでも残酷で、トレーナーを糾弾するよりも大きな声で、彼女のことを詰るのだ。

「……中途半端に、強かったから。……だから、こんなこと言われちゃうんですよね。わかってるんです。もしも無敗でも、三冠でもなかったら、こんなことは言われてないし……お母さんみたいに強かったら、やっぱり言われない……」


ここまでかけたわ。

+ 青空と飛行機雲

≫146 (本スレpart2)

「コンちゃんはさー、真面目すぎるって。セイちゃんぐらいゆるーく、のんびりいきましょーよ。ね?」

「先輩はゆるすぎますってば……でも、ありがとうございます。おかげで肩の力が抜けました」

「まーそれにさ。怪我しないだけいーんだって。こっちなんて屈腱炎だよ? しかもそのあと復帰戦でなんと最下位! なんなら菊花賞の後有馬記念で4着だから、負けても3着以内のコンちゃんの方がずーっと立派ですって! それでもセイちゃんはこうやってのんびりお昼寝できてるんだから、こんちゃんだって力抜いていーの」

「……そうですね、ありがとうございます。……その、少しだけ、お昼寝してもいいですか?」

「お、いーねいーね、じゃあいいところ教えたげる」



こうかぁ!

+ 一条の消えない思い出

≫180 (本スレpart2)

勝てなかった…

勝てなかった…

勝てなかった…

一度は無敵の先輩に

一度はもう一人の無敗の同期に

一度は最強の後輩に

偉大なあの人の功績/航跡を追っているだけと言われた

肝心の勝負を逃げ出したと言われた

本格化の来なかった三冠ウマ娘と言われた

迷って、遠回りして、焦るほどに足をとられて…
でも違う!

そうして出来たこの道こそが、本当の私の航跡!

この晴れた空の彼方まで続く、私の飛行機雲!

私の名前はコントレイル!永遠に消えない、ターフに刻む一本線!


+ 晴れる雨、覗く太陽

≫18(本スレpart3)

イベント名 晴れる雨、覗く太陽

「・・・」



天皇賞秋のあと、コントレイルを探しにターフに来てみるといつものウッドチップコースで彼女は一人静かに座り込んでいた。

何か悩みがあると彼女はいつもここにきてゴロゴロしていた。でも今日は様子が少し違う。



「コントレイル」

「…あ、トレーナーさん」



目元が少し赤く事情を察する。レース後観客から失意の目を向けられ、罵声を浴びせられたときもただ静かに礼をして大人しくターフを去っていたときからは想像もつかない。トレーナーである自分の前ですら彼女は一度だって涙を見せたことはなかった。



「私の名前、飛行機雲だけじゃなくて結露の足跡って意味もあるんです。でも私雨が降った後ってどうも苦手なんです」

「でも今日はそんなものがあっても絶対勝てるように調整してきました。それでも勝てなかった。応援してくれる人の気持ちに応えてあげられなかった・・・私は三冠バ失格です・・・」

「君は確かに負けた。でも三冠バ失格なんてことは絶対にないんだ。あのシンボリルドルフですら外した掲示板を君はまだ一度も外してない。それに期待をしているファンはまだたくさんいるんだ」

「でも次負けたら・・・次勝てなかったらトレーナーさんはきっと私との契約を解除されてしまいます。私が不甲斐ないばっかりに!」



契約解除・・・たしかに三冠馬を怪我させシニア期に一度も勝たせられなかったらきっと自分は彼女のトレーナーでは無くなってしまうだろう。



「きっとそうなるだろうね。でも今私が出来るのは君とレースを目指して修練を重ねて勝つことを信じる。ただそれだけなんだ。ただ一つ言わせてもらうよ。私はずっと信じてる。コントレイルというウマ娘を」
「トレーナーさん・・・」



誰がなんと言おうと彼女は私にとって最高のウマ娘だ。三冠バになる前、トレーナーになった時からそれは変わらない。



「だから次のジャパンカップ、見せてやれ!大空にかける飛行機雲を!」

「はい!」



雨は乾き、彼女はいつものように舌を出して笑っていた。



他にも妄想あったらみんなもしよう!

+ コントレイル編最終回?

≫45(本スレpart3)

最終回のレース序盤に前が混んでもう抜け出せないまま無理ってなった瞬間に「うおおおおおおおお!!!!出遅れたああああああああ!!!!!」って声が聞こえて横を見た瞬間にギラギラの笑顔で走るキセキのシーンでCM入るの良かったよな
そのあと暗いだけのバ郡が明るく照らされて歯を食いしばるマカヒキ姉さんとか健気に頑張るレーベンちゃんとかの顔が見えたあとトレーナーの顔が思い浮かんできて「違う!闇なんかじゃない!みんなライバルなんだ!だから……負けるもんかーーっ!!」って覚醒するの好き
あのシーン、それまでプイちゃんの†ディープインパクト†オーラを身にまとう感じだったに一気に晴れ上がる白い光なった演出も最高だった。

+ コン村トレ月?
≫84(本スレpart3)

走るなんて誰でもできるもん!!とか言い始めるコントレイルちゃん…?


≫87
≫84
デアリングタクトにきかれてて欲しい

≫106
≫87
ち、ちがっ……
私は……そんなつもりじゃ……
ごめっ……デアちゃん……ごめんなさい……

≫119
≫106
 私は、走れない……なのに誰でも走れる、だと?

ふざけるなよ…ふざけるなよ!コントレイル!あの時共にに走ったお前は、そんな事は言わなかった!なのにお前はッ!

 デアリングタクトがブチギレからの発破かけて復活も最高の芸術でしたね

+ 英雄の軌跡
≫68(本スレpart3)
コントレイル 「トレーナー、僕はね?ヒーローになりたかったんだ…」


≫89
≫68
なりたかったって、どういうことプボ?
諦めちゃったプボ?
じゃあボクが、凱旋門取ってくるプボ。
そしたらきっと、笑ってね?


からの凱旋門最下位

≫104
≫89
フランスのご飯が美味しい〜って話しかしなかったプボちゃんにごめんね、って言われて曇るコンちゃん…
もう一人の幼馴染は再審査喰らってる(ビアンフェくんちゃんさん)

≫179
≫89
≫104
凱旋門賞数日前、電話で
「プボちゃん、フォア賞おめでとう。いい逃げ切りだったよ。この調子なら凱旋門賞いけちゃうかもね」
「ありがとう〜フランスについてからね。私凄く調子いいんだ!フランスのご飯もの美味しいし、このまま第100回目の凱旋門賞、取っちゃうもんね〜」
「……」
「……どうしたのコンちゃん?顔色が悪いけど?」
「プボちゃんごめんね。私もうダメかもしれない」
「ダメってどういう事?あっ!大阪杯の事?そんなの気にしない、気にしない、コンちゃんが重馬場苦手なのは知ってるし、秋古馬三冠取っちゃえばいいんだよ〜」
「ありがとう、プボちゃん優しいね」
「そんな事ないよ〜」
「でもね…私ねもう辛いんだ。私だって頑張っているのに「3冠バ失格」だの「負けたレースも面白くない」、「本当にあのウマ娘の娘か?」って言われ続けるの…今度の天皇賞とジャパンカップ、もう勝てる自信がないんだ…」
「大丈夫だって!私が!これから凱旋門賞勝って、コンちゃんを勇気付けて上げるから。見ててね!」
「プボちゃん…」
凱旋門賞後
「ご飯が美味しい〜トレーナーがね、パリの美味しいお店に連れてってくれたんだ〜それでね、トレーナーたったら…」
「プボちゃん…」
「ごめん…ごめんなさい…私…あんな大口叩いたのに…勇気付けられるわけないよね…全然ダメダメだなぁ、私。勝ちたいなぁ…」

スタミナが5上がった!
長距離コーナー○のスキルレベルが上がった!
コントレイルのやる気が下がった…

+ ラストフライト
≫48(本スレpart4)
「いいんですトレーナーさん……! 違うんです……!」



【コントレイル……?】



「この人たちの言ってることは、本当なんです……! だって、これ以上戦わなければ……負けないじゃないですか……三冠バを悪く言われることもない……同期の皆も……トレーナーさんも……」



【コントレイル……】



「だから……いいんです……もう、逃げたって言われても……避けたって言われても……私が悪く言われるだけなら……それで……」



【それでも――】

【それでも俺は、コントレイルに戦ってほしいよ】



「どうしてですか……?」



【君に勝って、笑ってほしいから】



「笑うだなんて、もう……無理です……だって私……三冠バになってしまったんだから……もう……自分のためになんて走れない……誰かのためにだって、走りたくない……」



【……わかった。次で、最後にしようか】



「……はい。次で最後に……次で、最後……」



コントレイルのスピードが5上がった!

+ 風紀委員長概念
≫part43(本スレpart5)
コントレイルちゃん風紀委員会長の可能性ない?
無線型の黒電話持ってて「はい、風紀委員会長のコンちゃんです!……ってえぇ!?ゴールドシップさんがレーベンちゃん型巨大ロボに乗って暴れてる!?どういうこと!?」って色々問題を抱え込む優等生キャラでいてほしいし多少の事ではどうじない強い心臓を持ってほしい

+ ベテラン漫才
≫97(本スレpart5)
なんかコントレイル君の引退式の裏で、マカヒキとキセキが、「コントレイルも引退したんだから、お前もさっさと引退して後輩に譲れやババア!」「お前にババアとか言われたくないわ!このババア!」ってどつき漫才してるイメージが浮かんできた

+ 貴婦人寮長概念
≫153
コントレイルは門限破らない優等生だから甘々

👹「コンちゃんはあいつら(🚢🐴😷)みたいになっちゃダメよー?」


≫154

≫153

コンちゃん(こんなに優しいお姉ちゃんなのに、なんでみんな怖いっていうんだろう……?)

≫164
≫154
笑顔の後ろで🚢🐴😷が転がってるからですかね……

+ バレンタインイベ
≫27(本スレpart7)
コンちゃんバレンタインイベ妄想



ある日、トレーナー室の前で、コントレイルが立ち尽くしていた。



「……大丈夫だよね……ドンナお姉ちゃんも手伝ってくれたし、プボちゃんも美味しいって言ってくれたし……」

【コントレイル?】

「わあっ!? と、トレーナーさん!? なんでここに……!?」

【いや、ここトレーナー室だけど】

「この時間なら普段は中にいると思って……思ってたんですけど……あはは……」

【今日はちょっと用事があって】

「なるほど……ええーっと、その……トレーナーさんって、甘いものはお好きですか?」

【好きだけど?】

「よかった……あー……その……えーっとぉ……ハッピーバレンタイン! って、ことで……」

【……顔赤いけど、大丈夫か? 熱でもあるのか?】

「だだだだっだだ大丈夫です! 大丈夫ですから! ……じゃあその、失礼しましたーっ!」



 手に持った紙袋を押しつけて、コントレイルは走り去ってしまった。
 ちなみに中身はビターなものやミルクチョコレートやオレンジピールのチョコレートがけなど、さまざまなテイストの手作りチョコレートが各種詰め合わせになっている豪華セットだった。



【……美味い……】

+ 朝チュン…?
≫42(本スレpart7)
朝起きたら、なぜか隣にコントレイルがいた。



【……コントレイル?】



「あ……おはようございます、トレーナーさん……」



【コントレイル!?!?】



「わっ、ちょっと、急に声出さないでくださいよ」





(経緯はぶん投げるとして)かーっ!!卑しか女ばい!見んねアカイイト!!

+ 春天の後に
≫94(本スレpart7)
何故かゴミ箱に捨てられてるプボちゃんへのファンレターがを見つけるコンちゃん

「もうプボちゃんったらファンレターをこんな風に扱っちゃダメでしょ」って思いながら内容を見ると「自分のためだけに走ってください。もうコントレイルのラビットをやってる貴方なんて見たくない」と書いてある

「阪神大賞典も春天もすごく好走してた…もしかして私のために手加減してたの?」とおっとりしてて優しい幼馴染を信じることができなくなるコンちゃん

プボちゃんはファンレターを見てムカついて思わずゴミ箱にぶち込んでしまったけど、晩御飯食べたらすっかり忘れてるといいし、なぜか自分を見て申し訳なさそうな顔をするコンちゃんに戸惑ってしまう

それどころか(そういえばトレーナーさんとプボちゃんのトレーナーさんは同期で仲がいいって言ってた…もしかしてトレーナーさんがプボちゃんのトレーナーさんに…?)ってありえない方向に思考を巡らせてしまってトレーナーも心から信じれなくなるコンちゃんが見たい



ちょっと和田会に謝罪しに行って服屋に行ってくるわ

+ 三冠の重責
≫142(本スレpart7)
「三冠は強さの証じゃないんですか!?三冠を取ったのに!どうして私もみんなも……!こんなに言われなくちゃ……っ……いけないんですかぁ……っ」



【コントレイル……】



「こんなことなら……三冠なんて取らなきゃ良かった…………」
「三冠が、なんだって?」



そこにいたのは──



【アリストテレス……それにサリオス】

+ キセキへの宣戦布告
≫133(本スレpart9)
ここを最後と決めてすべてを掛けて挑んだJC、
見事一着で終わり嬉しいはずなのに何故か涙が流れてきて、これでターフを去るのが寂しいと気づくコントレイル。

でも既に引退宣言したしいい終わり方だったな…って思っているところでゼェゼェいってるキセキに声をかけられ、

「絶対次は逃げ切ってやるからな!覚悟してなよ!」
って言われ、まだ私は走ってもいいんだって思い、その後の引退式でコメントを求められて
「次のJCもキセキさんに、いや皆に勝ってみせます!」と宣言して現役続行するコントレイル



ってとこまで見えた

+ 空をなぞる
≫30(本スレpart10)
コントレイル育成イベント「空をなぞる」



「さてと、そろそろトレーナーさんのところに行かなきゃ」

「あ、飛行機雲だ」

「新しく飛行機雲が出来てる……いつまでも見れちゃうな」



そして、コントレイルはトレーニングも忘れて空を眺めるのだった……



やる気が下がった

賢さが5下がった

なまけ癖になった

+ サポカ
≫144(本スレpart10)
コントレイル[トレセン学園]


エピソード

コ、コントレイルっていいます!
えっと…偉大な先輩方を有する中央トレセン所属の名に恥じないよう頑張ります!



所持スキル

  • 良バ場◎

・東京レース場◎

  • 中距離直線◎

  • 直線巧者

  • 末脚

  • ありったけ



イベントスキル

  • 晴れの日◎



※スキルチョイスはテキトー×ふいんき!

※Rだから本来は制服なんだけど過去スレにあったかどうか探すの面倒だから1の勝負服イラスト流用だ!

ゴメーヌ

https://photos.app.goo.gl/4zSMCHu1K4WwZsBF9


+ ストレッチ!
≫50(part12)
コンちゃんって体が柔らかい訳だしトレーナーさんに体押して貰って自分の柔らかさをふふーん!って感じで自慢して来そうじゃない?

≫75

≫50

ある日のトレーニング前。コントレイルが開脚した状態で、こちらに声をかけてきた。

「トレーナーさん! ストレッチの補助お願いします!」

【分かった!】

どうやら開脚前屈をやりたいらしい。背中に手を当てて、強めに押してみた。

「……うーん、もうちょっと押してもいいんですよ?」

【……こうか?】

「もっともっと。わたしは柔らかいですから、もっとぐにーっと伸ばせちゃいます。一気に、えい! ってやっちゃってください」

【え、えいっ! ──うおっ!?】

強く押し込んだせいで、コントレイルの顔が床につくほどに倒れ込んでしまった。
バランスを失って、そのままトレーナーも一緒に倒れ込む。
「トレーナーさん……痛くはないけど……重いです……」

【ご、ごめん!】

「怪我はないですか? こっちは大丈夫ですけど……って、なんですかその顔は。真っ赤ですよ? うら若き乙女の背中に顔を埋めたせいですか?」

ニヤニヤとしながら、他の人には絶対にしない揶揄い方をするコントレイル。しかし──

【君の顔だって真っ赤だよ】

「えっ? あっ、えっと、これは…………てへっ?」

【舌ペロしたってはぐらかされないよ】

「えー、トレーナーさんのいけず〜」


こうですか、わかりません。

+ 2000mはマイル
≫106(Part13)
曇らせばかりのコントレイル育成シナリオの中で唯一のほのぼのストーリーがグランちゃんの登場シーンなんだよね。



「あら、今日はコンちゃんも一緒にマイルを走るのね!」

「いや、大阪杯は中距離……」




「今日のマイルはこの前の…やすだきねん?よりちょっと長いみたいね!でも勝利は私のものよ!!」

「秋天も中距離だよグランちゃん……?」

+ FOXトレイル
≫134(Part13)
「こーん、こーん、コントレイルですよー……なんつって、ちょっと無理があるかな」(狐面)



ガラッ



【コントレイル……?】



「こーん……え、とれーなー、さん……?」



【何やってんの……?】



「あわわわわ今すぐ出てってください!!!そして二度と戻ってこないでください!!!今すぐ忘れてください!忘れて!!忘れろ!!!」



【あの……良いと思うよ?】



「うにゃああああああああああ!!!!!」





なんか違う

+ 偉大なる先輩たち
≫158(Part13)
天皇賞・秋の敗北と、それに伴うバッシング。

立ち上がる気力を失ってしまったコントレイルは、今日もトレーナー室に来ていない。

同室のディープボンドもどこへ行ったか知らないと言っており、自分から働きかけることはできない。

どうしたものか。そう思っていたとき、トレーナー室のドアを叩く音がした。

「コントレイル?」

違う。彼女のノックはもう少し控えめだ。おそらくは別人──そう思っていたら、確かに入ってきたのはコントレイルではなかった。

「よーうトレーナー、邪魔するよ」

「ジェンティルドンナ……!?」

「ま、アタシだけじゃないけどね」

「ジャスタウェイにゴールドシップに……シンボリルドルフ、そして、ディープインパクト……」

「ひっどい顔してるねえ、そんなこったろうと思ってたよ。無敗の三冠の重圧ってもんかい? おっそろしいねえ。トリプルクラウンってのは」

「……一体、なんのために」

「何ってなんだい、まさかこの後に及んで要件があの子のことじゃないって思ってんならかっ飛ばしちまうよ?」

「見ましたかシップ、あれがこの女の本性ですよ。恐ろしいですね」
「ジャス、黙りな」

「yes sir」

「ジャス、ふざけるのはやめな」

「はい……」


≫159
「我々生徒会もこの度の事態には憂慮している。トゥインクル・シリーズの中でも屈指の栄誉である無敗の三冠ウマ娘が、バッシングによって心を折られ、そして早くに引退……ドリームトロフィーリーグにも進まないともなれば、興行的な観点でも問題になるが、それ以前に──」
「まだるっこしいねえ皇帝様は。要するにこのままバッシングがのさばってると、トゥインクルシリーズを目指したくないって子が出るのが問題なのさ。常勝を求められてその重圧に雁字搦めになっちまうくらいなら、三冠ウマ娘なんてならなくていい──なーんて言われちまったら大問題さね」

「私としては、みんな仲良く走れてれば幸せなんですけど……」

「そんなのはディープの姐さんだけさ。あんたほど欲求が自己完結してるひとはスズカ先輩くらいだろうね」



なんだか騒がしくなってきたが、つまりこのメンバーがここにきたのは──

「コントレイルの今の状況を、解決してくれるのか」

「……できることはやるよ。ただ、そいつはアタシらには無理だ。大事なのはあの子がどう思うのか。背負い込まなくていいものまで背負い込んじまったのを降ろさせるのは、アタシらの仕事じゃない。もっと近くにいる奴が、もっとあの子の心に触れてあげないといけない」

「……具体的には、どうするんだ」

「無駄ですよトレーナーさん、ドンナは脳筋ですから名案なんて叩いても振っても出てこないです」

「どーせジャスタかゴルシちゃんの明晰な頭脳を頼るんだよなー。ま、アタシとしては? 面白ければいーんだけど? ドンナちゃん恩知らずだからな〜〜?」

「蹴飛ばすよ」

「「すみませんでした」」

「……これは推敲不足の案なのですが、いっそ言葉で届かないなら、それ以外のもので伝えるのも手では?」

「ジャスタはいいこと言うなあ! よっしバンド組もうぜ! ライブやっぞ!」

「ライブですか! ライブ! じゃあセンターは走って決めないとですよね!」

「ディープの姐さん、ステイ、ステイ……まあでも、結局アタシらウマ娘だもんな、走りを見せるのが一番早いか」

「今の彼女は崖際に追い詰められた状態ですし、ディープ先輩の走りを見た日には一歩間違えて落ちていってもおかしくないですよ、もっと考えなさい」

「ダメかぁ……」


≫160

「……トレーナー君はどう見る。“コントレイルのトレーナー”として、一番近くにいる者として、何が要ると思うかな」

コントレイルのトレーナーとして、あの子の一番近くにいる大人として、何ができるか。
シンボリルドルフの問いに対して──

「──ライブ、やろう。言葉で届かないなら、言葉以外で。wining the soulのセンターを空けた状態で、全校生徒の前で演る。コントレイルを舞台に引っ張り上げよう」

「……それ、もっと辛くなっちまわないかい?」

「俺も歌う。あの子と一緒に取った無敗三冠だ。ブーイングが飛んでも、何を言われても、俺も一緒だって伝えたい。あの子の障害になるもの全て、俺がなんとかするって。あの子が全部を背負わなくてもいいって、伝えたい」

「いいねえ、良い目だ。度胸と覚悟と勇気、それとおまけに優しさが見えるよ。トレーナーってのはそうこなくっちゃ」

「よしバンドやっぞ! ジャスタはドラム! アタシはギター!ドンナは……カスタネットもダメかもしれねえ……」

「芥子粒になりたいのはあんたかい、ゴルシ」

「キズナちゃんに声かけてきますね! あの子なんでもできますから、きっとベースでもキーボードでもやれますよ! いってきまーす!」
「待ってディープの姐さん! 待って! ちょっと落ち着いて──ああくそ速い!」

「今窓から飛び降りて行きましたよ。飛ぶように走るってああいうことなんですか」

「まさしく天衣無縫だな、彼女は……」

≫161
こういう復活ルートもありだと思うっていう奴なんだけど、どう思う?

+ 抱き枕
≫26(part15)
(………………朝だ、起きなきゃ)



「…………んん?」



(動けない…………すごく、すごく抱き締められてる気がする)



「…………ボンドちゃん、起きて」



「…………んぅ、あと5時間…………」



「起きてーー!!!遅刻するーーー!!!」



「………………コンちゃんって、抱き心地良いよね…………」



「言ってる場合かーーっ!!!こんな恵体晒して私になんの恨みがあるのーーーーっ!!!!」





なんか違う

+ プボ味
≫27
プボくんは寝起きはノロノロ動いてるけど朝食の席に着くのは早いタイプと見た

≫30
「あ、コンちゃん!ぐーてんもるげん!」



「おはよう、それ言うならBonjourじゃなくて?」



「そうとも言う!」



「言わないよ、言うけど」

≫31
≫27
コン「プボちゃん、今日の朝ご飯はパンケーキ食べれるって」
プボ「!」シュババババ
プボ「コンちゃんパンケーキ食べれなくちゃうよぉ。私さっき行ってるね」

こんな感じ?

+ 乱入者
≫62(part15)
鞍上ユーイチのエピソードは可能な限り搭載していこう
ということで自宅でリモート会議か取材みたいな仕事中のトレーナーのところに知らずに遊びに行って、完全にオフで甘えん坊な声が色んな所に乗ってしまうコントレイルちゃん概念

≫69
「直線も、進路を確保した段階ではエフフォーリアとサトノレイナスとの距離は結構ありましたんで……」

<トレーナーサン!トレーナーサン!

「あっ、すみません、ごめんなさい、ちょっと待ってください」

<オレチョットシゴトシテンネン、パパチャウデオレハアンタノオヤチャウデ

『……今の、コントレイル?』
『これが三冠ウマ娘……?』
『…………これはこれで』

+ ドッキリ
≫105(part15)
コントレイル「えー常日頃からボンドちゃんはディープさんに、異常な程の”恐怖感”を感じているウマ娘だと…パニック状態になると思いますね(ゲス笑い)」

プイ「良いってもう…撮らなくていいから。どうして撮ってるの?(ガチトーン)」

内心(ボンドちゃん可愛そうじゃないかなあ…)とか思ってるけど大迫真の演技をするプイ

顔面蒼白で思わずヘルメットを脱ぐプボ 無表情無言で立ってるグランとビアンフェ(仕掛け人側)

「どのような言い訳をするか…ウマ娘の薄ぎたささ(寝起き特有の舌っ足らず)が見れますかね…」
と珍しく悪戯心全開で楽しんでるコントレイル…

≫ 110
プイ「私じゃなくて良かったんじゃないの?」

プボ「コンちゃんが…ヤル気マンマンで(即答)」

コントレイル「早速僕のせいにしたよあの子!(爆笑)」

パニクりすぎてヘルメットの次はタイツを脱ぎだしひたすらコントレイルに責任を取らせようとするプボ

「プボちゃんがね、いちばんになって(あたし!?)…やってますから」とマイル走る前ぐらい真剣な顔で言い出すグラン

「ディープさんを指名したのはコンちゃんと コンちゃんが1人でヤル気だったんじゃない?」

責任転嫁しまくるプボにあの子僕のせいにしたと爆笑しすぎて眠気が吹っ飛んだコントレイル…

+ ゲーム実況
≫156(part15)
コンちゃん飛行機のゲームやってそう

≫157
≫156
好きなゲームってのもあってかなり上手そう
トレーナー相手に完勝してふふーん!ってなる程度の実力はあるんだけどマヤわかっちゃったされたら負けるくらいの立ち位置な印象がある

≫160
≫157
プイちゃんがぷいーっとやってきたらそのまま蹂躙されるイメージ

≫163
≫160
引退後コンちゃんゲーム実況概念

「今日は! なんと! エースコンバットの実況をやっていきます!」
〈ニコニコでかわいい〉
〈Tシャツ一枚だけでなんでこんなにラフなのにオシャレなのか〉
〈おっと英雄の話はそこまでだ〉
〈つるーん、すとーん……〉
〈前が壁だ!〉
「コメント欄も盛り上がってますね〜、いつもありがとうございます」


その後対戦モードでそこそこに無双
「いやー、トレーナーさんも強かったですけど、なんとか勝てました……さて次の対戦者の方は……」

【deep impactさんが対戦を申し込みました】

〈あっ〉
〈死んだな〉

「えっ、その、えっ? ゲーム、するんですか……? あ、LINEきた……『コンちゃんと遊ぶために買ってみたプイ』……対戦よろしくお願いします!」

≫169
≫166
「なんでこんなにつよいの……? なんでチャット打ちながら曲芸飛行できるの……?」

〈トンネルの中を高速飛行しながらチャットはもうバケモンなんよ〉
〈これは英雄キメてますわ〉
〈無敗の三冠ウマ娘たちの姿か? これが……〉

「……『もう一回やる?』……ええ、いいでしょう。わたしにも流石に意地がありますから……!」

〈あーあーあー、終わりやね〉
〈露骨にフラグだねえ……〉
〈これはもうダメかもわからんね〉
〈逝ったな……コンちゃんに敬礼〉

プイプイは……
dice1d2=2 (2)
1ならば英雄なのでチャットやりながら神プレイぐらい余裕
2ならばズナ兄さんが代筆してる

+ スムージーマイスター
≫73(part16)
手作りスムージー好きなコンちゃん概念の方がいいんじゃないかな?

≫78
≫73
引退後にリングフィットアドベンチャー実況してる時にスムージー知識にめっちゃ詳しいといいな……

≫129
引退後コンちゃんゲーム実況


「今日はリングフィットアドベンチャーを実況します!」

〈ちょっとほっぺがもちもちしてきたしな……〉

〈平時が鶏ガラなんですけど? もうちょっと食べな〉



「あ、このスムージーはですね、こういう効能があって……」

〈普通に勉強になるな……〉

〈栄養学に詳しすぎる……〉

〈鼻が高いプイ〉



一方プイちゃんはリングフィット配信が超長時間に及んだ結果視聴者にビビられていた

+ こっかいちゅーけー?なんですけど!
≫51(part19)
「よさん????」

「来年はこの国がどれだけのお金を何に使うかってことですよ」

「このあいだのせんきょはなんだったの? 有馬記念?」

「衆議院総選挙ですか? あれはこの国を率いる党を決めてたんです」
「きしださんって人は有馬にくるの?」

「多分来ないと思います」

≫52
≫51
これグランちゃんの方が先輩なんだよね……

+ 悪夢
≫59(part19)
時々、嫌な夢を見る。それはきっと、現実の鏡写し。

『コントレイルなんて所詮は早熟だったんだろうな』

『トレーナーを変えた方がいいんじゃないか?』

『最弱の三冠馬だよ。親の顔が見てみたいね』



「───ッ!? ぁ、夢……」

「……どーしたのー?」

「……ごめんね、起こしちゃった?」

「ううん、だいじょぶ。コンちゃんは?」

「……わたしは……大丈夫、うん、大丈夫だから……おやすみ」



そういってもう一度布団に潜り込もうとした時、ボンドちゃんがこっちの布団に移ってきた。



「かなしいことがあっても、辛いことがあっても、みんな一緒だからね。みんなの力をもらってとった三冠なんだから、辛い時だってみんな一緒。じゃないとドンナ寮長に言いつけるよ」

「……ごめんね」

「……コンちゃんは頭いいのにおばかだね。こういう時はありがとうって言えばいいのに」

「……そうだね。ありがとう……!」

「泣いてもいいよ。涙と一緒に辛いのも捨てちゃえ」

+ プボの悪夢
≫76(part19)
そもそもプボが見る悪夢って美味しそうなご飯を食べられない夢だろう

フランス行って本場のフレンチ食べられなかったって文句は言えど落ち込みはしないぞ

≫92
≫76
「んぅ……ここは……」

「起きたね、ディープボンド。私はフランス料理人のトゥレネ」

「えっトゥレネって誰?コンちゃんだよね?っていうかなんでフランスに?あとなんで椅子に縛り付けられてるの?」

「そんなことより、この料理食べたいよね?」

「そんなことよりって、食べたいけどさ」

「でもあげないよ、凱旋門賞も負けちゃうような子にはこんなの必要無いよね……?」

「ちょ、私が凱旋門賞負けたの関係なくない!?っていうか!!」

……………………

「私の飯を奪うなァーーーーーッ!!!!!」

「えっ何!?」

「コンちゃん……いやトゥレネ!!ご飯!!!!」

「トゥレネって誰!?!?!?」

+ サンタはいるんだ
≫93 (part21)
プボよりコンちゃんの方がサンタさん信じてそう

≫100
≫93
「……コンちゃん、コンちゃんは飛行機が大好きだからわかってるだろうと思うけど、理論上サンタが一人で一晩の間に配り切るとなると、時差を考慮しても速すぎて空気との摩擦で燃え尽きるプボ」
「で、でも、ドンナ寮長はいるって……!」
(逆らえない相手を出してきたプボ……)

+ クリスマス
≫99(part21)
コントレイルはおそらくシニア期JC超えると急に卑しか度合いが増してくるタイプだと思う
クリスマスとか何人落とされるの?



ところでスレにいる焼けた脳の持ち主たちはコントレイルのクリスマスはどうなると思う?

①渡してくるもの

②シチュエーション

③備考

の三つを揃えて語ってくれよな。

俺はネクタイとか渡して欲しいな。

「尊敬」という意味と「あなたにくびったけ」という意味の二つの意味があるし普段使いできるものだし、どちらの意味にもとれるようにして渡してくるといいと思うんや。(まだただの担当だし……もしかしたら重いかもしれないし……)とか思いながら選んでそう。

それはそれとしてちゃんと使ってくれると喜んでくれるし、アプリトレは……クソボケ風味強い個体(例:タイシン、シチー)なら前者、スパダリ風味強い個体(例:フラッシュ、ネイチャ)なら後者の意味だと思って受け取る。

あとちゃんとプランは考えてそうだなって。でも自分の知名度はわかってるしメディアの怖さも知っているので、レストランとかを予約したりすることはしない。トレーナー室で料理を振舞ってくれるテイオーとかウオッカとかと同じタイプ。多分プボが味見役やってるしドンナ寮長は手伝ってくれてる。

≫129
拙者闇のSS書き、とある事情により胃が割れそうなのでストレス発散に書かせてもらう。
99
「トレーナーさん。クリスマスって予定ありますか?」
 そう聞かれたのは、ジャパンカップの数日後。
「もしも空いているなら、トレーナー室で……ささやかですけど、クリスマス会をしませんか?」
【いいね、やろう】
「じゃあ、そういうことで……あ、そうだ。トレーナーさんって苦手な食べ物とかありますか?」
【いや、特には……】
「アレルギーとかも大丈夫ですよね? じゃあちょっとだけ期待しててください。腕によりをかけますから」


【これでいいのか……?】
 選んだプレゼントは、櫛。
 本人の希望でこれにした。縁起が悪いのでは、と聞いてみたのだが、「実はいい意味もあるんですよ」と言われたのでよしとする。

「トレーナーさん。わたしからのプレゼントです。時々使ってくださいね」

 そういって手渡されたのは、彼女の名前を思わせる空色の地に白いストライプの入ったネクタイ。
 変に気を衒ったこともないそれは、確かに普段使いしやすそうなデザインだった。

「それとですね、なんと寮長さんに手伝ってもらえて、チキンを焼いてみたんです。まるまるひとつ」
【……食べ切れるかな。俺たちそんなに食べる方じゃないし】
「味見したボンドちゃん曰く、『残るなら貰う』とのことで。折角だし焼いてみました。先輩方にもお墨付きをもらった一品です。ちなみに中の詰め物のパンも自家製ですし、付け合わせとか、グレービーソースも手作り。頑張ってみました」
【すごいな、コントレイル】
「……まあ、ドンナ寮長とか、他にも色んな人に手伝ってもらったんですけどね、えへへ……」
【それだけ君がいい子だからだよ】
「そ、そうですか? まあ、トレーナーさんがそういうなら……」

(おわり。ちなみにプレゼントで櫛を送る意味ですが、江戸時代から男性→女性に送る場合のみ、【苦労を死ぬまで分け合う】、すなわちプロポーズに近い意味を持ちます)

+ オーバーヒート
≫70(part22)
ジャパンカップを勝ち、三冠ウマ娘としての重圧から解き放たれたコントレイルはようやくトレーナーさんのことを意識し始める

それだけの精神的余裕が出来たということだが、今までの事を振り返るとその想いが一気に加速しちゃって上がり最速を記録して顔面が真っ赤になり爆発する

+ 福引の結果は?
≫143(part22)
ティッシュ→「ティッシュ、ですか…………鼻でもかみます……鼻水出てないけど……」



にんじん1本→「んー、どうしましょう、スムージーにするのもいいし、輪切りにするのもいいし……学園に戻って考えましょう!」



にんじん山盛り→「とりあえず何本かボンドちゃんに押し付けてきます!あとは皆で食べちゃいましょう!」



特上にんじんハンバーグ→「一人じゃ食べ切れないなあ……そうだ!トレーナーさん、一緒に食べましょう!一緒に食べればもっと美味しいですよ!」



温泉旅行券→「…………トレーナーさん、これを託します…………私が持ってると、その、いざと言う時に出せな……こほん、あっさり無くしそうなので…………」

+ サポカ2
≫87(part23)
SSR コントレイル[大空のキセキ]



タイプ:スピード



エピソード

(原作2021ジャパンパップが元ネタのなんかいい感じの文章)


所持スキル

  • 良バ場◎

・東京レース場◎

・中距離直線◎

・直線巧者

  • 末脚

  • ありったけ



イベントスキル

  • 晴れの日◎

  • テンポアップ

  • 決死の覚悟

≫110
フレーバーテキスト考えてみた

≫87


”無敗の三冠ウマ娘"


重すぎる称号を枷と感じたこともあった。
所詮自分は衝撃の残した軌跡なんだと自嘲したこともあった。


「……っ!でも!」


競い合ってくれる仲間がいるから。

自分を信じてくれる人がいる。

「これが!私の走りだ!」


力強く大地を蹴り上げ加速する。

今まで築き上げた全てが背中を押してくれる。
集団を抜け、先頭を追い越し、そして──


かつてと同じように、観客席へ向かって一礼をする。

走りぬいた彼女を迎えたのは絶え間ない声援だった。


「ありがとう、ございます……っ!」


──それは空の彼方に描いた、一筋の消えないキセキ

+ CONTRAIL
≫116
≫87
舞台は東京、距離2400の左回り。
私が“彼”と共に至上の栄誉を掴んだ場であり、生涯初めての敗北を喫した場所……そんな因縁の地とも呼べる舞台で、私は駆ける。


両脚に熱が籠り、規則正しく吐き出される呼吸は大気を震わせ、脈打つ鼓動が蹄音に揺らぐ大地と共鳴する。


『ここで牙を剥いたキセキ!やはり先頭指定席!今年もキセキが先頭で第4コーナーを迎えます!』


1000メートルを通過───展開は違えど先頭を征く彼女の走りに既視感を覚える。昨年と同じく稀代の大役者の闘魂注入に皆のペースが乱れた。


そんな波乱の中、未だ私の前後を“二人の幻影”が駆け抜ける──今この場に居ないはずの”伝説たち“が、背後から深い衝撃を伝わせ、眼前にて美しい瞳で私を流し見ていた。


(……それが、どうした)


初めての敗北に打ち拉がれたあの日の私はもう居ない。

鳴り止まぬ雷雨に怯え竦む臆病な私はもう居ない。

空にすら轟く衝撃の余波に掻き消される巻雲のように朧げな私はもう居ない。


(私は私だ───空に刻まれた一筋の飛行機雲だ!)


かつて見た“貴女たち”の蹄跡を──そして今、共に競う“彼女たち(ライバル)”の実像を私は超えなきゃいけない。


「─────ッ!」


最後の直線、溜めに溜めた末脚を爆発させ疾駆する。届くのか、届いてくれ──否、届かせろ。


『キセキの開いた差が4バ身、3バ身とどんどん縮んでいく!』

内で沈んでいくキセキさんの横顔が見えた。走るのが大好きな彼女は、このレースで出遅れて、それでも逆転の目に賭け中盤から追い上げていた。どんな状況でも勝利への策を模索する本当に凄いウマ娘だ。

『オーソリティが2番手上がってアリストテレス!更には今年と去年のダービーウマ娘だ!!』

真横で競り合うシャフリヤールちゃんの懸命な表情に一瞬目を奪われた。
あのエフフォーリアちゃんをハナ差で制したダービーでの差し切りは、今でも鮮明に思い出せる。“これから”のトゥインクル・シリーズを引っ張って行く事になるであろう自慢の後輩だ──だけど今だけは、私が先輩としての意地を見せ差し切る。


『外からコントレイルだ!外コントレイル!』


そして───“先輩”と“後輩”を置き去りに駆け、今この時この舞台最大の“ライバル”と刹那のみ視線が交わった。


「……っ!コント、レイル──ッ!」

私と同期のオーソリティちゃん。でも一緒に走ったのはたったの一回だけ、だけど私は、貴女の今までの走りをちゃんと見てきた。みんなが言うように貴女が出走していれば確かに“あの時の私”ならダービーは本当に危なかったかもしれない。

───だけど今だけは、この蒼穹に刻まれた飛行機雲(わたし)を消し去ることなんて誰にもできない、させはしない!

『コントレイルッ! 7番オーソリティを差し切った!もう他には何も来ない────空の彼方に最後の軌跡!!コントレイル!!』

舞台は東京、距離2400の左回り。
私が初めて敗北を喫したこの舞台は、私が漸く“自分らしく”駆け抜けた場所として塗り替えられる。

激戦を終えた私たちを包むかつての大喝采とは程遠い疎(まば)らな拍手。だけどそんな事すら気にならないほど大きな“みんな”の声援に迎えられながら、私は涙の雨を零さぬよう空を仰いだ。


────本日は、晴天なり。



テキストみたく短く纏めたかったけど書きたいことが多すぎてSSになっちゃった……

+ 雨乞いvsてるてる坊主
≫82(part25)
コンちゃんの目の前でこれみよがしに雨乞いするズベ先輩いいよね…
「意地悪しないでくださいよぉ…」って耳がへにゃってなってるのが最高に可愛い

≫91
それに対抗したのか「お返しです!!」ってコメント付きで手作りてるてる坊主の写真を投稿してファンの心臓がはじけ飛んだよね(存在しない記憶

+ ウマッター
≫83(part25)
コントレイル推しが大体フォローしている四天王

  • ディープボンド

同室なので距離感が異様に近い。時々ライブ配信もやってくれる。寝巻き姿のコントレイルが映り込んだことにより一瞬でトレンド1位をかっさらったことはもはや伝説。

  • キズナ ジェンティルドンナ

限界保護者。いうてキズナはユタカ会とかダービー会とかいろんなところの写真も多いしドンナ寮長はうちの子限界勢なのでそこまで量は多くないが、推しが複数いる場合は確実にフォローしている

  • トレーナー

あんた練習後の汗だくコンちゃんの写真投稿するとかどういう了見してるんですか? ありがとう。


≫100

プボの写真はコンちゃんの寝落ち姿「前が参考書だ!」の反響がね。本当に顔に本乗っけて寝たのか寝顔をプボが死守したのか論争になったという。

+ 芽生え
≫184(part25)
(昨日は……夢みたいだったな…………)

(まだ走りたい気もしたけど……これだけの実績を残すと後進の指導も考えなきゃだし…………トレーナーさんみたいにできるかなあ……)

(トレーナーさんみたいに……かっこよく……できるかな…………)

(…………かっこよく?)

(…………よく見ると、トレーナーさんって、凄くかっこいい…………!?)

「にゃあああああああ!?!?!?」ジタバタ

「どうしたんや急に!?」

「今までの私の言ったこと全部忘れてください!!!というか私の存在ごと!!!全部!!!!!」

「なんのこと!?!?」


≫180の概念から、その概念投げたのも俺やけどなんか違うなこれ

+ 導入?
≫29(part26)
ディープインパクトさんに憧れてるんです!」
からの、中堅トレの皆さんに「長距離は無理でしょ」とか「マイル路線、行こう!」とか言われ、納得はしたくないけど持ち前の真面目さで優等生ムーブかましてモヤモヤしてるところに何も知らない新人アプリトレがじゃあ一緒に目指そうっていってくれるところから始まる
そしてマジで取る

+ 大外から
≫181(part26)

絶対に負けられない戦いで、苦しい苦しい顔で走り出す2400メートル。
こんな苦しさは早く終わって欲しいのに、まるでゆっくりと絞め殺そうとするかのように異様に遅いペース。
馬場状態は良いはずなのに一歩一歩が粘り着くように重い、生き地獄。
どうしてこんなに苦しいのにレースなんてしてるんだろう……?

と思ってた所に、

「うおぉぉぉぉ! 出遅れたぁぁぁぁぁ! いや、まだだ! まだ間に合う――!」

とか大声で叫びながら最後尾から先頭まで猛然と上がっていくキセキの姿。
まるで重しが取れたかのように緩むレース場の空気、笑い声の細波。

コントレイルも思わず笑ってしまって、それで、精神的重圧から解放されるシーンは良かったよね。

+ 演劇のあと
≫91(part27)
コンちゃんが見事に主演演じきったらスタンディングオベーションでしょ?
それで舞台の片付けも終わって解散後、トレーナーさんと二人きりになったコンちゃんが「いつもと違う私はどうでしたか?」と聞いた時、トレーナーさんは何というか(配点:10点)

≫109
「凄くいい演技だったよ!真面目に練習した成果が出たな!」
「……それだけですか?」
「……?ああ、頑張ったご褒美に限定スイーツも用意してあるぞ!」
「……」
「どうかしたか?コントレイル?」
「ふーんだ、別になんでもないですよー」

+ ドンナと金細工
≫113(part27)
ドンナ寮長と金細工職人


「……オルフェ先輩、折り入って頼みがあるんだが、いいかい」

「イヤっスよ。誰がアンタの頼みなんか……」

「へえ、アタシにそんな口聞くのかい、へえ……これ、なんだと思う?」

「ほ、ホルダーちゃんの寝顔写真……そいつをどこで!?」

「こないだの寮長会議でね。美浦のモーリス寮長に貰ったのさ……こいつと引き換えで、どうだい」

「チッ、背に腹は変えられないっスね……要件は」

「アクセサリーを二つ、こさえてほしいのさ。揃いのデザインでね」
「……ちょーどダマスキナードを考えてたところだし、それでいいなら」

「へえ、いいデザインじゃないの……いいねぇ、アンタほんと走り以外にも色々できて」
「皮肉にしか聞こえないっスね……で? 誰に贈るんスか」

「アンタもよーくしってる青鹿毛の後輩さ。あんまりにもまだるっこしい恋路を進んでるもんだから、ここらでいっそ発破かけてやろうかとね」

「うわー、コンちゃんも哀れっスね、こんなゴリラに……」

「また蹴飛ばしてやろうか、ちみっ子」

「ちぇっ、物騒な奴……んで? 作戦は?」

「互いに知らせずに、両方の誕生日に同じデザインの物を贈るのさ。できたら祝いの席で身につけるようなのがいい。そしたらあとはこっちで何か理由をつけて会を開く。それで……」

「気がつけばペアルックだった、と。アンタにそんなロマンチックな脳があったとは驚きっスね」

「……うるっさいねえ。この写真、なかったことにしたっていいんだよ」

「あー、なんでこんな奴が依頼主なんスかねえ……コンちゃんトレーナーの方にはカフリンクス、コンちゃんにはチョーカーで作っとくっスよ。コンちゃんにはアタシから渡しとくから、トレーナーの方にはそっちが渡しとけっス」

「お、サプライズに協力的でありがたいねえ」

「うるっさ……」

+ キンイロ組???
≫130(part27)
可愛い先輩のメロちゃんや後輩のレーベンちゃんが実はキンイロ組所属と知ってびっくりしちゃうコンちゃんはいますか?
二人から「あんなにヤバそうだけどほんとは優しいのよ!わたしいっつも頭なでられて膝に乗せられるんだから!」「怖く見えるけど全然そんなことないですよ〜。いつもお菓子とかお洋服もらってます」って証言されるけどいまいち信じれないコンちゃん…

≫154
コンちゃん「あのユーバーレーベンちゃんが…?」
…
コンちゃん「何を見てるの?」
ユーバーレーベン「昨日送られてきた白い子の歯抜け写真。何度見ても笑える。くふふふっ」
…
コンちゃん「人は見かけによらないなあ」

+ 🥒のファッション講座
≫154(part31)
🥒「まず動きやすい恰好でまとめたのは実際正しいと思うわ、デートのトラブルは基本的に足元から来る、だから初デートは歩きやすい靴とボトム、これはリード側も知っておく必要があるわね」

🥒「ただ、ちょっとシルエットと色味が野暮ったいわ……」

🥒「そのジャケットは脱いでニットを着ましょう、そっちの方が魅力的になるわよ」

🥒「ボトムはストレッチ素材のデニムが良いんじゃないかしら? シルエットがすっきりしてまとまりが出るわね」

🥒「気合で我慢するなら膝丈下のスカートとタイツも良いじゃないかしら?」

🥒「スニーカーは歩きやすいけど、走ったりする用事が無さそうならやめた方が無難ね」

🥒「あと肩掛けできるデザインのバッグはやめなさい、便利なのはわかるけどやめなさい」


🥒「……もう面倒だから今から買い物に拉致した方が良いかもしれないわね……」

(という変な電波を受信した。)

+ 空港デート
≫52(part32)
秋天に負けて完全に気持ちが沈んだコントレイルを励ますために空港デートに連れて行くトレーナー。



虚ろな目で発着する飛行機を見ていたコントレイルが、ふと顔を上げて縋るような表情で聞いてくる。



「このままどこか知らない国に行ってしまいたいって言ったら……トレーナーさん、ついて来てくれます?」



ニア 一緒に逃げちゃおうか
  
  それはできないよ

+ 交差点で
≫118(part32)
ぽつり、ぽつり。

 肌が濡れる。昼からは天気が崩れる、と寮長に言われていたことを、今更になって思い出した。

 ぽつり、ぽつり。ぽつ、ぽつ。

 日中はまだ暖かいとはいえ、季節はもう11月だ。このまま街をうろついていようものなら、すぐに体調を崩してしまうだろう。
 それは、ダメだ。アスリートとしての自覚が、真剣勝負に身を置く者としての覚悟が、あまりにも足りていなさすぎる。分けてもせっかく用意してもらった休日に風邪をひいてくるなんて、大勢の人に失望されること請け合いだ。
 「当代の無敗三冠バは、どうやら自己管理もできないらしい」。今の状況でそんな話が出回れば、色々と“不都合”が生じるのは想像に難くない。ましてや、それが根も葉もある噂ともなれば、周りの人は皆呆れ返るはずだ。

 ──いっそ、そうなってしまえば。
 失望なんてものすらも通り越して、完全に見限られた存在になってしまえば、なんて。
 そんな邪な考えが、気付けば頭を埋め尽くしている。

 ぽつ、ぽつ、ぽつ。

 無敗の称号は消え去った。三冠の栄光も地に落ちた。両翼を失った飛行機がどうなるかなんて、そんなもの明言するまでもない。
 雨脚が強まっていく。傘を持っていない人たちが、手荷物を雨避けにして交差点を駆けていく。その光景を見やる私はひとり、何をすることもできずに立ち尽くしている。
 当然だ。両の翼をもがれた飛行機が、どこに飛び立てるはずもない。本来の機能を果たせなくなったガラクタにできることといえば、速やかにスクラップになることだけだ。

 ぽつ、ぽつ、ぽつ──。

 わざわざ街にくりだしてまで、何をしたかったのだろう。芯から冷え始めた頭で、ぼんやりとそんなことを考える。
 部屋でじっとしていたら、何かに押し潰されてしまう気がした。同室のあの子の笑顔を見るたび、軋みを上げる心に耐えきれなかった。
 どれほど目を背けようとしたところで、頭蓋の奥から響く耳鳴りが消えることはない。だから、制御できずに墜落するその前に、どこかに消えてしまいたいと思ったのだ。
 どこまでも、どこまでも、空の彼方へと伸びている飛行機雲。いつにも増してはっきりと見えるそれに導かれて、いつの間にかこんな場所まで辿り着いていた。天を自由自在に駆けるモノになんてなれるはずがないのに、分不相応にもそんなことを願ってしまった。

今にも落ちてきそうなほどに、空は低く垂れ込めている。碧空に描かれていた軌跡、それをもう一度見たいと心の底から望んでも、頭上を埋め尽くす真っ黒な天蓋に阻まれて叶わない。

 わたしが憧れたあの人は、きっと雲の上まで飛んでいける。どれほどの暗雲があろうと、そんなものを軽々と打ち破って、誰も届かない高みで翼を広げることができる。

 でも、わたしは。
 あなたが遺した衝撃の、ほんのひとかけらにも満たないわたしは、どうやら。
 己の力で飛び立つことすら、満足にできないらしいのです。

 ぽつ、ぽつ──ざあ、ざあ、ざあ。

 点滅する信号を前にして、人々が俄かに早足になる。あと10秒もしないうちに、この交差点は車で埋め尽くされるだろう。

 あと、9秒。あと、8秒。あと、7びょう。
 ゆっくり、ゆっくり、時間が過ぎていく。最後のひとりが渡りきるまで、残された時間はもう幾許もない。
 今この場所を飛び出したら、タイミングは実にちょうどいいものになるはずだ。信号が青に変わり、車がアクセルを踏み込んだまさにその時に、目の前に飛び出すことができる。

 あと、6びょう。あと、5びょう。あと、よんびょう。
 たぶん、その瞬間はいたいのでしょう。でも、それさえのりきってしまえば、もうこんな思いはしなくてすむのです。
 とおいとおい、じぶんのちからではけっしてとどかないソラに、たったそれだけでたどりつける。
 それがどれほどすばらしいことかなんて、かんがえるまでもないのですから。

 あと、さんびょう。あと、にびょう。
 あと、あと、あと──。


「………………ぁ」


 あと。あと、いちびょう。

 あと1秒で、わたしは何をするつもりだった? 


「あ……あ、」


 ずぶ濡れの足が、交差点への一歩目を踏み出している。その事実を認識した瞬間に、身体は立ち眩みにも似た感覚とともに後方へよろめいていた。
 一歩、二歩。尻餅をつくこともできず、ただ歩道の真ん中で荒い息を吐き出し続ける。周囲から奇異の目を向けられていることは分かっていても、そこから動くことなど到底できそうにない。


「あ……ああ、あああ──!!」


ざあ、ざあ、ざあ。


 弾劾するかのように、冷たいものがわたしを打つ。己の浅はかさを誰よりも糾弾するのは、他でもない自分自身だ。

 信じてくれた人を、信じてくれる人を、わたしは最低の形で裏切ろうとした。それがどれほど罪深いことか、理解していないはずがないのに。

 自分が何をしようとしていたのか、今更のように理解が追いついてくる。手の、足の、全身の震えが、どうしようもないほどに止まらない。

……もし。もしその時、ポケットの携帯が振動していなかったら。
 きっとわたしは、その場から永遠に動けなかったのだろう。


「…………トレーナー、さん」


 ふらふら、と。亡者よりもなおひどい、亡霊のような足取りで。
 わたしの足はそれでも、目的地に向けて歩き始めていた。


 以上、甘奈見て衝動書きしたSSでした

+ 空港で
≫143(part32)
「こうやって見ていると思うんです。ここから世界中へ飛び立っていく飛行機。そこには大勢の人が乗っていて、みんなの夢や希望も一緒に乗せて飛んでいくんだなって。そう考えると、ここから見える景色が、とても素敵なものに思えるんです」

コントレイルは飛び立っていく飛行機を見つめながら、そんなことを口にした。

「おこがましいかもしれませんけど、似てるなって。みんなの期待や応援を背負って走る、私たちに。だから、私が今感じてるみたいに、私の走りを見た人達にも、素敵だなって思ってもらえたら、嬉しいです」
コントレイルが振り返る。ずっと一緒に頑張ってきたのだ。彼女の全てが目に焼き付いている。けれど、目の前の彼女は、記憶のどこにもない、初めて見せる表情をしていた。

「トレーナーさん…私…」

突然、強風が吹いた。彼女の帽子が、否、大切な彼女がどこにも飛ばされないように、思わず腕の中に庇う。

「きゃっ!あ、あのトレーナーさん!?」

「おっとごめん。風が出てきたね。戻ろうか」

手を差し出すと、彼女はしばらく迷って、おずおずと自らの左手を重ねてきた。彼女が何を言おうとしていたのかは知らない。だけど、今はいい。どんな記録よりも素敵な思い出を、大勢の人の心に残してくれたコントレイル。彼女にはこれからいくらでも、自分のために使う時間があるのだから。



流れも空気も読まないんだ。とりまデートノルマは達成してもろて。

+ 教室で
≫170(part32)
「どうしよう⋯⋯」



 ディープボンドは、俯きながら迷っていた。今、駆け寄ってもいいのだろうか。そこで座り込んで涙を流している幼馴染に、話しかけてもいいのだろうか。
 
 その幼馴染とは、他でもないコントレイルであった。夕方の補講後、忘れ物に気づいて教室に訪れたディープボンドは、教室の隅で塞ぎ込んでいるコントレイルを発見してしまった。あのクラシック戦線で手も足も出なかったコントレイルが、ぽろぽろと、大きい雨粒のような涙を一人の教室で落としているのであった。

 ディープボンドは、コントレイルが泣いているのは初めて見た。小さい時から彼女はどんな時でも明るく振る舞い、何かあってもすぐ舌をぺろっとさせる悪戯な笑顔を見せて、私を安心させてくれた。あの天皇賞の後でさえも、彼女はそうだった。



「やっぱり、話しかけるしかないよね……」



 幼馴染として、こんなコントレイルは放っておけない。ディープボンドは胸に右拳を何回か当てた後、ゆっくりとコントレイルの方へと顔を上げた。しかし既にその頃には、コントレイルが驚いた様子でディープボンドの方を見つめていた。彼女の目は既に赤く腫れ上がっていて、いつも綺麗に整っている青鹿毛の髪も、レースを終えた後かのように乱されていた。



「あ⋯⋯ごめん!たまたま通り掛かっちゃって⋯⋯」



「プボちゃん」



 コントレイルは人差し指を立てて、それを唇の前に持っていった。そして、小さいながらも綺麗な声で、ディープボンドにこう囁いた。



「これは、内緒ね」



 コントレイルは、あのいつもの笑顔をしてみせた。舌をぺろっとさせる、悪戯で可憐なあの笑顔。涙を流しながらするそれに、思わずディープボンドは見惚れてしまった。なんて、綺麗なんだろう⋯⋯と。

 その隙をついて、コントレイルは逃げるように教室を飛び出した。とてつもない瞬発力。一瞬追いかけようとも思ったが、今追いかけたところで彼女に追いつけないことは、ディープボンドは痛いほど分かっていた。

+ トレーナー視点
≫171

 ずっと前から、果たして本当に自分が彼女のトレーナーでいいのかと考えていた。
 
 実績もない新人トレーナー。ライセンスを取得したばかりで、何一つとして経験のないくせに、無敗の三冠ウマ娘にもなる特級の才能を預かって──そのまま、その才能を台無しにした。

 俺でなければジャパンカップに勝てただろうか。俺でなければ、大阪杯でも勝てていただろうか。俺でなければ肉体面、精神面のケアが万全で、宝塚記念に出られていただろうか。俺でなければ、あの秋天に勝てただろうか。

────こんな無能がトレーナーでなければ、シニア級1年目の半ばのまだまだこれから長く現役で活躍していけるような時期に、引退を決意させなくて済んだだろうか。


 ある日の練習終わり。


「……その、さ。コントレイル、ちょっといいか」

「……トレーナー、さん……?」

「……ええと……これ、見てくれ」

「……とくべつ、いせき……申請書……?」

「……ここまでしておいて、無責任かもしれないけどさ。やっぱり、俺よりもずっといいトレーナーに頼んだほうがいいと思うんだ」
「で、でも……!」

「……その、ごめんな。もしそれで問題なかったら、事務局に提出してくれていい。今日はここで解散にしよう。じっくり考えてくれていいからさ」


 そういって、引き止める声を背に、逃げるようにトレーナー室を後にした。


 トレーナーさんから手渡された一枚の紙は、あの後になってもずっとわたしの心を掻き乱していた。
 
 移籍を切り出されて、あんなにも辛そうな顔をさせて。走り去っていくトレーナーさんを、引き止めることさえ出来なくて。

 わたしはどうするべきなのか、わからない。

 ラストランに決めたジャパンカップが近づくなかでトレーナーを変えるというのは流石に急すぎるし、対応も間に合わないかもしれない。
  でも、自分の勝手なわがままにあの人を付き合わせたくはない。
 無敗の三冠ウマ娘、ディープインパクトさんに憧れてクラシック路線に進むと決めて。高い評価こそもらって何度もスカウトを受けたけれど、マイラー路線を勧められて、納得したくはないけれど仕方ないと諦めかけてモヤモヤしていたわたしに手を差し伸べてくれた、素敵なひとだから、これ以上苦しめたくはない。
 
 わたしのせいだ。わたしがもっと強ければ、トレーナーさんをあんなに苦しめることはなかった。心ないバッシングだって、嫌がらせの手紙だって、全部わたしが弱いのが悪いんだ。

 負けたくはない。ジャパンカップで勝ちに行くには、今からトレーナーを変えている時間はない。

 でも、それで負けてしまうのは怖い。それでトレーナーさんをもっと苦しめてしまうのも、その先のキャリアに傷をつけてしまうかもしれないのも。

 去年のジャパンカップでわたしに勝ったアイ先輩は引退したけど、じゃあだから今年は勝てるなんて楽観的なことは思えない。今年のクラシック世代は粒揃いで、その中からシャフリヤールさんが参戦を表明している。ダービーと同じ条件で、今年のダービーウマ娘で、しかもわたしに勝った相手にさえ勝った相手。確証はない。

 そうやって頭の中で渦巻くなか寮に帰ったわたしに、声をかけるひとがいた。



「おかえり……!?」

「ドンナ寮長……ただいま戻りました」

「……ちょっとこっちおいで」



 そういって連れられたのは、ドンナ寮長の一人部屋。



「……酷い顔してるじゃないか」

「すみません……ちょっとだけ、考えてることがあって」

「バッシングのことなら気にするもんじゃないよ。ロクでもない記者が来たらアタシなり誰にでも言えばいい」

「……えと、そうじゃないんです」



 事情を話せば、ドンナ寮長は頭を抱えて天を仰いだ。


「……難しいねえ、こればっかりは」

「……やっぱり、そうですよね」

「アタシの話じゃそんなに参考にならないかもだけど、アタシは結構変わることがあったよ。チームの中でいろんなサブトレーナーについてもらって、いろんな視点をもらって、それで強みにしてきた」


「だからこそ言うけど、ウマ娘ってのはトレーナーが変わってもやっていけるのとやっていけないのがいるし、やっていけるのにも程度の差がある。例えばだけどオルフェーヴル先輩みたいにフランスでは現地のトレーナーに頼むけど国内ではずっと同じって例もあるし、ディープの姐さんとかシンボリルドルフさんみたいに、海外までずっと同じ人ってのもある」

「……わたしは、どうすればいいんでしょうか」

「とどのつまりは自分で決めるしかないよ。それ以外のことはできない。第一、トレーナーを変えてもそれに適応できるタイプか、なんてのは変えてみなくちゃわかんないし。結局できることなんてのは、後悔しないようにやってくことだけさね。それでも後悔することはあるけどね」

「後悔しないように、ですか」

「そう。コンちゃんもなんかあったら言いなよ。アタシでよければなんでもしたげるからね。トレーナーを説得してこのままついてもらうのであれ、変わってもらう時の移籍先を探すのであれ、どっちにしろコンちゃんが決めた道なら応援する」

「ありがとう、ございます」

「ただし、それがコンちゃんのためにならないならダメだ。どんな道を選ぶにしても、ウマ娘として、競技者として、最高の状態で挑むのが礼儀だからね」



 その言葉は、ずっとしこりのように残った。

 最高の状態で挑むためには、トレーナーさんにこのまま居てほしい。
 恩を返したいというのも、汚名を雪ぎたいというのもある。でも、それでもしも負けてしまったら、どうなってしまうのか。

 あるいは変えてもらったとして、移籍先では迷惑をかけないだろうか。

 負けるのは怖い。もう二度と走りたくないからジャパンカップでラストと決めたのに、そのジャパンカップさえも出たくなくなる。

 でも、勝たないとあの人に恩を返せない。わたしを拾ってくれた人。わたしの無謀を許してくれた人。ずっとつらい時も支えてくれた、優しくて、かっこいひと。恩を返したいけど、返せないかもしれないひと。
 どうしたらいいのかもわからないまま、移籍申請書を眺めていた。

+ 一流のウマ娘
≫159(part33)

生涯初めての敗北を喫したジャパンC

瞳の女王の後塵を拝するのみだったけれども、その時はまだ”みんな“からの期待と憧憬に翳りはなかった。
期待が失望に反転したのは二度目の敗北。今と同じく降り注ぐ雨が芝を湿らせたあの日。
仁川の坂を駆け昇り全力で走った後に私を迎えたのは、温かな声援とは程遠い冷ややかな罵声と蔑如の念を孕んだ瞳だった。

『なんかガッカリだよ、”ディープ“ならバ場なんて関係なく圧勝だろ』
煩い。
『三冠ウマ娘なんだからそんなの負けの言い訳になんないよね』
煩い。煩い。
『結局世代が弱かっただけかよ。冷めるなぁ』
煩い。煩い。煩いッ!

”みんな“の期待が重くのしかかる。
”みんな“の失望が私の心を擦り砕く。
”みんな“の肉声(こえ)が私を蔑み嗤う。
みんなが、みんなが、みんなが───

「”みんな“って、誰だよ……っ」

誰もが言う──『衝撃の後継なら圧倒して勝つべきだ』『衝撃の後継ならあの女王すら打ち倒すべきだ』『衝撃の後継者ならグランプリレースから逃げるな』
”衝撃“の───ディープインパクトの後継者ならば。

「それなら”私“は、いったい誰なの……?」

負けて逃げて怯える”私“は、きっと”みんな“が求める伝説(わたし)じゃない。
だって───かくも心に滲みいる英雄譚を紡ぐような主人公はきっと、こんな無様を晒したりはしないだろうから。

「なら、もういいよね……この物語の続きなんて、誰も望んでない」

──次の秋天も、その次のジャパンCの出走も辞退してしまおう。
もしも最後まで“みんな”の期待に応えられなければ、私は本当に“わたし”じゃなくなる。壊れて、砕けて、一筋の飛行機雲はただの朧げな巻雲になってしまう。
それなら、もういっそのこと───


「見覚えのある顔をしてるわね」


ふらつき覚束ない歩みを進めていると、ふと、聞き覚えのある声が耳に届いた。
振り返ってみれば、そこにいたのは不機嫌そうな顔をしながら傘をさす私の先輩。
昔“彼”とコンビを組んでいたウマ娘──キングヘイローさんその人だった


「そっくりよ。あの頃、一時でもおばかな事を考えていた私の同期と瓜二つ」

どこか懐かしむように瞳を沈ませるキングさんはやっぱり、不機嫌そうに眉を顰めていた。

「がむしゃらに立ち向かうことに怖がって諦めて逃げる──今の貴女は”一流“から程遠いわ」

知った風な口を利くキングさんに対して、思わず頭に血が昇った。

「──何が、わかるんですか…っ」

突然現れて偉そうに分かった様に知った風に私を叱責しないでと、堰を切ったダムの様に汚穢な思いが溢れてしまう。

「キングさんに……キングさん“なんか”に私の何が分かるって言うんですかっ!」


「分かるわよ」


「……っ」

この身を貫く雨の様に冷たい言葉を浴びせようとも、キングさんは逡巡の暇もなく答えを返した。

「その身に余る重圧も、宿命じみた因縁も、衆人からの清濁入り混じった眼差しも───存分に分かってるつもりよ」

その姿は、同じ学生とは思えない程に達観している。

───私には分からない。


例えキングさんの来歴(これまで)を記録として知っていても、彼女がその都度に何を思い何を為そうと足掻いてきたのかなど、恐らく今の私みたいな者には永遠に分からないのだろう。それ程までに──キングヘイローというウマ娘は、己を己足らしめていた。
「なら、どうすればいいんですか……?」
ふと、自分でも驚くほど弱々しく声が出た。
「”衝撃“に掻き消されてしまうような私は、どうすれば自分を証明できるんですか……?」
ぐちゃぐちゃになった頭の中で、懇願するような態度で軟弱な科白だけが鮮明に浮かび紡がれる。

「───誇りなさい」

威風堂々とした喝破に呼応するように、曇天が晴れだす。

「貴女が負かしてきたライバル達のためにも、“あの伝説”に憧れるだけだった“今までの”貴女との訣別のためにも───貴女は貴女自身を誰よりも誇り、”一流“であると自負なさい」

───そのウマ娘は、十度の敗北を超えて血統を証明した。

「頸を下げず、前だけ見てただ只管に駆け抜けなさい」

───敗れても、敗れても、敗れても、絶対に頸を下げなかった。

「───雨はもう、止んでいるのだから」

───緑の勝負服。不屈の魂。不撓の王。

キングさんはそう言い残し、無用の長物となった傘を折り畳み去って行く。その後ろ姿に───“かつて”憧れた英雄の姿が重なった。

「自分を、誇りに……」
それでもまだ、私の中に確固たる答えは浮かんでこない。だけど不思議なことに、私の脚は先程まで泥濘んだ大地に囚われていたとは思えないほどに軽かった。
そうだ……私は私の道を行こう。
無敗の三冠ウマ娘でも衝撃の後継者でもない──空に刻まれた飛行機雲(コントレイル)のように真っ直ぐと一直線に。
───ふと空を仰げば、先ほどまでの曇天が嘘のように蒼穹が広がっていた。

「本当に、手のかかる後輩ね───昔の“彼”にそっくり」



以上。急拵えのSSにてお目汚しをば失礼。


+ 幻のダービーバ
≫50(part34)

幻のダービーバ、と呼ばれた。もしもあの時骨折していなかったら?もしもダービーに出ていたら?そう、語られたり語られなかったりしてきた。

自分で言うのもなんだが、東京の左回りコースには自信があった。決して負けないとまではいかないが東京ではそこそこの勝率を維持しているし、複数回重賞を勝っている。

そんな東京の舞台で、ようやくG1の舞台に立つ日が来た。医者も“脚の調子は悪くない”と。
一年と半年越しのダービー、獲ってみせる。



「…コントレイル。」

「オーソリティちゃん…久しぶり。…って言っても学校では普通に会ってたけど」

「久しぶり、本当に。本当は一年半前にも会っているはずだったんだけどね。」

「骨折…だっけ。あのダービーにもし君が出てたらって、たまに考えちゃうよ。」

「私が幻のダービーバなんて呼ばれてるから?」

「そう。過去に何度か幻のダービーバや幻の三冠バと呼ばれたウマ娘が居たけどさ、つまりは制度や怪我でレースには出れなかったけどもし出れていたらそうだったかもしれない存在…ってことでしょ?…逆に言うとさ、私は君がいなかったから三冠を取れた存在だったのかもなー…なんて」

「そ、それは……」

「過去の二冠バにおいてダービーだけを逃した者も少なくはない。私も結局はそういう存在だったのかも…なんて思ったり、思われたりすることもあるんだよ」

「…でも、東京2400mは限りなく私の得意な舞台。容赦はしないから。」

「私だって三冠バだよ。今日という人生最後のレースに全てを賭けるから。」



会話を終え、一歩ずつ一歩進んでいく。同期の三冠バには悪いけど、ここが勝ちたいレースであり、勝つ可能性のあるレースであり、勝たなければいけないレースなんだ。

私のダービーが、今始まる。





「各バゲートに収まり……今スタートしました!」



良いスタート。集中できている。このまま前から3、4番手につけて王道の先行策でレースを進めよう。

短いようで長い2400m。少しでも気を散らしてしまうと前に行こうとして体力を無駄に消耗してしまったり逆に後ろの方へと位置どりが下がってしまう。

ただ前だけを見て。意識を後ろの去年と今年のダービーバに集中させて。

今年のクラシック世代は秋天でコントレイルを破ったエフフォーリアを筆頭に新たな黄金世代なのではないか、とも言われている。そしてコントレイルを破ったエフフォーリアに勝った唯一のウマ娘が今年のダービーバのシャフリヤールだ。そしてコントレイルとシャフリヤールは同じチームに所属していて、お互いのレースを知っているはずだ。
すなわち今後ろにいる2人はほぼ同時に仕掛けるはず。その瞬間を感じ取り私もほぼ同時にラストスパートを仕掛ける。これで理論上は勝てるはず……?
「さてキセキが早くも上がってきたぞ!1000m62秒は遅いと見たか!」

待て待て待てキセキ?!キセキ先輩?!まだ中盤ですよ?!
レース中盤にしてズンズンと後ろから追い上げ、あっという間にハナへ立ってしまった。
どういうことだ?元はどの位置にいた?というか元がどこであれ今上がってくる意味は?もう少し後でもよかったのでは?今上がるならなぜ最初から前目に付けなかったんだ?
い、いや。考えちゃだめだ。それこそ今考えるべきでは無い。今は今年と去年のダービーバの2人の気配にのみ意識を集中させなければいけない。
まだ。まだ。まだ…まだ…まだ……
(……!)
今、今だ。貴方達が今動く。私もスパートをかける。勝つ、勝つ。勝って見せる。
「……っ!!!」
並びかけてきたのは、同期の三冠バ。
だけど。だけど。いや、だからこそだったのかもしれない。並びかけてきたのは一瞬で、いつの間にか私を抜き去ってそのままゴールしていた。

掲示板に数字が写し出される。やっぱり彼女は一着で、私は二着。

「…おめでとう、コントレイル。」
「オーソリティちゃん………」
「見事だったよ。自分で言うのもなんだけど、私は完璧なレースをした。勝てるかもしれないとも思った。だけど君はさ、それを超えるレースをしたんだ。」
「ねぇオーソリティちゃん…私は三冠バに相応しかったかな…?」
「あぁ…勿論だ!たとえ去年の夏であっても、今を何度繰り返しても、私は君に負けていただろうね。君は正真正銘の三冠バだ!……それに!」
「それに…?」

「私、G1でも意外と走れたな!次の東京開催のG1はいつだい?!」
「え…来年の安田記念じゃないかな…?一応ヴィクトリアマイルもあるけど…」
「えぇ…どっちもマイルじゃないか………待ってろ天皇賞秋!いやダービーに、なんならオークスにだって乱入してやる!」
「えっ……」
「じょ、冗談だよ冗談!んもーノリ悪いなあ」
「冗談に聞こえないんだってば……」

おわり

+ 香港マイル
≫59(part35)
📞「サリオスちゃん香港マイル頑張ってね。帰ったら香港旅行楽しかったか教えてね」

🐮『勝てると一ミリも思ってないでしょ!もー!アタシが一番になるところを見せてやるからね!!』

ブポ「流石にあのオカマさんはグランちゃん先輩連れてこないと辛いと思うブポ〜」

(香港、ですか…)



『あーめんどくせぇ〜、早く帰りてぇ〜』

『あなたさっきからそればっかりじゃないですか…観念してください』

『そうですよぉ!香港のウマ娘ちゃん達を間近に見られるんですからもっとテンション上げるべきです!!はぁはぁ!!たまりません!!』

『あなたも相変わらずですね…まぁ、世界を相手にしてやすやすと勝てるとは思いませんが全力を尽くしましょうか』



『勝っちった』

『勝っちゃいました!!』

『勝ちましたね…ぷっ、あはははは!』



📞「エイシンプレストン先輩?どうかしたんですか?」

ブポ「ブポみたいになってたブポよ〜?」

エイシンプレストン「…ふふっ、なんでも無いですよ。なんでも、ね」

+ 呼んでみただけ
≫65(part35)
「トレーナーさん。ふふっ、よ、呼んでみただけ、です…ぁぅ…」

「慣れないことするなよ。顔真っ赤だぞ」

「だ、だって、一緒に居るのに、私じゃなくてずーっと書類とにらめっこしてるなんて、ひどいですよぅ。きゃっ」

不満そうに口を尖らせた彼女を抱き寄せる。腕の中の彼女はとても儚くて、日本中の期待を背負って走った三冠ウマ娘だなんてとても信じられない。そんな彼女が安心して体を預けてくれていることが、俺の一番の幸福だった。

「言っただろ?この先もずっと一緒に居られるように、やることがたくさんあるって」

彼女の耳が力無く垂れる。何か言いづらいことや申し訳ないことがあるとき、彼女の耳は本人よりずっと雄弁だった。

「ごめんなさい…。私が居なければ、トレーナーさんはこの先も、ここで自分の夢を追いかけていたのに」

「それは違う」

コントレイルが振り返る。澄んだ瞳が、こちらの心の奥底まで見通しているように思えた。彼女にだけは、嘘偽りのない俺の気持ちを知っていてもらいたい。

「俺は今も夢を追いかけているよ。俺の夢は、誰よりも頑張り屋で、優しくて、繊細で、格好良くて、みんなを笑顔にしてくれる、素晴らしい存在なんだ」

彼女は何も言わずに、俺の胸に顔をうずめた。声を押し殺して震える彼女に、せめてこの涙が止まるまでは、ただ寄り添っていよう、そう思った。

+ おでん
≫150(part37)

「おでん、ですか?」

「そ、おでん。食べたことない?」

「はい……聞いたことしか……」

マジか。おでんを聞いたことしかない人種、日の本の国じゃ天然記念物レベルに珍しいと思うんだが……どちらが多いかで比べれば、僅差でオオサンショウウオの個体数が勝つまである。ごめん嘘、さすがにそれは盛った。

「んじゃ、今から食べに行こうか。この時間だと……セブンのコンビニおでんかな」

「せぶん! 知ってますよ、れっどふぁい! ですよね!」

「ちょっと違うかな……
」
惜しいなー、会社までは合ってたんだけどなー……この子にこんな知識植え付けたの誰? そういやゴルシがBD全巻持ってたな。あいつか。

「へぇ……色々種類があるんですね、おでんって。わたし、餅巾着が食べたいです!」

「同じものを。あ、あと大根ください」

ほお、初手で餅巾着とは。なかなか通好みというか、違いが分かるウマ娘と言うべきか。この娘はいずれ大物になるぞ……いやもう十分に大物なんですけどね、もちろん。その気になれば、餅巾着1ダース買い占めとか余裕で出来そうだ。

「……トレーナーさん? 帰らないんですか?」

「ん──せっかくだし、食べてから帰ろうかと思って。コンビニおでんはコンビニ前で食べるものなんだ、実は」

「へぇ……知りませんでした。博識なんですね、トレーナーさん」

やめて欲しい、そんな純真な目で見つめないでくれ。罪悪感で心が痛くなってくるから。
……まあ、それはそれとして、だ。
真冬の深夜、コンビニの駐車場にて、ふたりで安上がりなおでんをつつく。それはそれで、なかなか風情があるのではないか、とも思う。
1年の締めくくりには、少しだけ早いかもしれないけど。こういう年の瀬も、案外悪くはないのかもしれない。

「? トレーナーさん。おでんって、お箸使わないで食べるんですか? 貰ってませんでしたけど」

「──あっ」

+ 私は
≫103(Part38)
「Departure from the contrail」

 

「衝撃」の後継者。どうやらそれが自分のことを指しているらしい、と気付いた時には、わたしは既に多くの人に囲まれていた。

 あの伝説を継ぐ者。規格外の才能をその身に宿す、不世出のウマ娘。学園に入学するその前から、大勢の人たちがそう囃し立てた。食事もトレーニングも専用のメニューを組まれ、“後継者”にふさわしい者としてあるように教育を受けた。



 それがどういうことなのか、その時のわたしにはよく分からなかったけれど。

 ただ、多くの人たちが笑顔になっていたことだけは、今でも鮮明に覚えている。



 もっと速く。もっと強く。わたしが走れば走るほど、周りの人は笑顔になった。記録をひとつ作るたび、大勢の人が喜んでくれた。

 はじめてウイニングライブをしたあのとき、観客席にお客さんが入ることはできなかったけれど──それでも、大勢の人が喜んでくれたのがわかったから。それこそが、自分の走る意味だと思うようになった。

 

 三冠を獲らなければならない、と言われた。“後継者”である以上、それに足る能力がある以上、三冠を獲ることは責務なのだと言われたから、それを目標にするようになった。

 三冠までの道のりは、当然だけどあまりにも遠かった。厳しくて、辛くて、何度も心が折れそうになった。

 でも、だからこそ。勝つたびに喜んでくれる人たちの笑顔が、何よりも嬉しくて。ひとつ、またひとつと勝利を重ねるそのたび、より多くの人が笑ってくれることを実感して、それが原動力になっていった。

 三冠が欲しい。その称号を獲れば、みんなが笑顔になってくれる。その栄光を手にすれば、みんながもっと幸せになる。

 獲らなければ。勝たなければ。みんなのユメを叶えるために、三冠を、三冠を、三冠を──。



 そうして。燦然と輝く三つの冠を、この頭上に戴いたあと──次は何をすればいいのだろうと、惚けた頭で考えて。


 おろかなわたしは、そこでようやく気が付いたのです。

 自分自身から出た願いなんて、何ひとつとして存在していないことに。


走る理由も、勝つ理由も、自分から産み落とされたものではない。ただ周りの人が喜んでくれるから、望むままにそう振舞っただけ。自分の中身が何もないことにすら気付かないなんて、我がことながらとんだお笑い種だ。

 「衝撃」に憧れた。でも、きっとその憧れも、わたしが抱いたものではないのだろう。

 後継者と呼ばれたから、そうなるべきだと考えただけ。みんなが一番喜ぶことがそれだったから、一番笑顔になってくれるから、そう在ろうとしていただけ。
「走ること」。最も根本的なその欲求すら、わたしは他人に求めている。ターフに立つ全てのウマ娘にとって、それは侮辱そのものだ。そんな存在が頂点を獲るなんてこと、間違ってもあっていいはずがない。
 だというのに、わたしはレースに勝ってしまった。一度でも敗北した瞬間、己の浅はかさに気付けたかもしれないのに、無敗のままで三冠をこの手に収めてしまった。
 「無敗三冠の面汚し」など、過大評価もいいところだ。こんなモノは、本来ならレースに出場する資格すらない。
 ごめんなさい、と。そんな言葉を口にするべきでないことは、心底から理解しているけれど。それを抑え込んでおくだけの強度を、わたしは持ち合わせていない。

 ごめんなさい。
 ごめんなさい。
 ごめんなさい。

 何かの間違いかもしれないと思いました。悪い夢を見ているだけだと、次に目を覚ましたら正しい形に戻っていると、何度もそう考えながら瞼を閉じました。
 でも。どうやら、これが正しい形らしいのです。だからわたしはもう、ただ謝り続けることしかできないのです。

 ごめんなさい。こんな、空っぽのわたしが。
 三冠を獲ることなど、あってはならなかった。

「──そうか」

 そんな私の、惨めでちっぽけな独白を聴いて。

「本当のことを言うと、さ──俺も、君の走りに魅せられたわけじゃ、ないんだ」

 わたしのトレーナーさんは、そんな言葉を口にした。

きっかけが何かと問われたら、「衝撃」に魅せられたからだ、と答えるだろう。それほどまでに、彼女の走りは美しかった。
 他の一切を圧倒するそれは、完成された芸術のようですらあって。それが忘れられないあまりにトレーナーを志したものは、きっと俺の他にもごまんといる。
 例えるのなら、それは誘蛾灯に惹かれる羽虫のように。無我夢中で勉強を続けて、ようやく中央のトレーナーになって──そんなとき、彼女の“後継者”とでも言うべきウマ娘が、この学園に入学してくるという話を耳にした。

「多くの人が、君にあの衝撃の残滓を見た。それは俺も同じなんだ。俺は最初から、特別な人間なんかじゃない」

 いちばん最初のあの日、大勢の人間がその走りを見に来ていた。その有象無象の中に俺がいた、言葉にしてしまえばたったそれだけの話。
 「衝撃の後継者」をスカウトしようと集まった山ほどのトレーナーと、その姿をひと目見たいと集まった大勢の野次馬たちと、根本は何も変わらない。「コントレイル」を本当の意味で見に来た人間は、たぶん俺を含めて誰も居なかったのだろう。
 ターフを駆け抜けるその姿に、歓声が上がったことを覚えている。“後継者”にふさわしい才能だと、興奮した人々が言葉を交わしていたことを覚えている。

 ──でも。トレーナーとしてあるまじきことだろうけど、それでも。

「でも、あのとき……一番最初に、君の姿を見たあの日。俺は他の何よりも、君の笑顔に魅せられたんだ」

 走り終わってこちらを振り向いたときの、何よりも嬉しそうなその笑顔。たとえ地獄の底に落ちようと、それを忘れることなどできるはずがない。
 多くのユメを乗せて、多くの人に幸福を届けることが、自分にとって何よりの幸せだと。その走りも、“後継者”であることも関係なく、ただその笑顔に射抜かれた。その在り方があまりにも美しくて、一瞬で心を奪われた。

「もう一度、君の笑顔を見たかった。君がそう在ろうとするのなら、それを特等席で支えたいと思ったんだ。俺が君のトレーナーをしている理由なんて、突き詰めればそんなものでしかない」

誰かのために走る。誰かが喜んでくれるから走る。無敗の三冠を担うものとして、なるほどそれはふさわしい態度とは言えないだろう。走る理由を他者に求めていると聞けば、性急な人たちはこぞって怒りを露わにするに違いない。

 だけど。誰であろうと、たとえ彼女本人であろうと──それが間違っているなどと、そんなことを絶対に言わせるものか。

「君の願いが、自分のうちから出たものではなかったとしても。誰かを喜ばせたいと思うその心は、そのために君が描いてきた軌跡は、絶対に間違いなんかじゃない」

 一度で足りないのなら、何度でも同じことを繰り返そう。他の誰が何と言おうと、俺だけは間違いではないと言い続けよう。

 だって。誰かに笑顔を届けること、それを幸福に思う君の姿こそ、俺が一番見たいものなんだ。

「…………でも。わたしは、もう、走れないんです。一度墜落した飛行機が、もう一度飛び立てるはずがない」

 こんなわたしに、走る資格はないのだと。今にも消え入りそうな声で、彼女はそんなことを口にする。
 全身を掻き抱く彼女の体は、あまりにも小さくて頼りない。この肢体にかかる重圧がどれほどのものかなんて、俺が想像するのも烏滸がましいものだ。
 彼女の言葉それ自体は、何も間違ってはいない。仮に両翼を失ったのだとすれば、その機体はもう二度と飛ぶことは叶わないだろう。

「それは、違う。だって君はまだ、空に飛び立ってもいないんだ」

 でも。その言葉は、そもそもの前提が誤っている。

「誰よりも高く飛ぶためには、少しだけ長い助走が必要だろう? 無敗も三冠も、この先の夢に続く滑走路みたいなものだ。離陸する準備なら、もうとっくの前に整ってる」

 彼女が、俺が憧れた英雄は、確かに雲の上を軽々と飛んでいけるのかもしれない。誰も辿り着いていない未踏の地に、単身で道を切り拓けるものなのかもしれない。
 だけど。道が作られたからと言って、万人がその場所を通れるとは限らない。
 未踏の空路を切り拓いた誰かが、偉大な星であるのなら。多くの人間を乗せて、その空路を往く飛行機もまた、称えられるべきものであるはずだ。

「君は飛べるよ、間違いなく。そのための翼なら、もう持ってるんだから」

空を、夢を駆ける英雄にはなれずとも。
 多くの人の、その夢を乗せて飛び立つための翼を、君はきっと持っている。

「……トレーナーさんは、物知りですね。わたしよりも、わたしのことを知っている気がします」

「もちろん知ってるさ。誰よりも俺自身が、君が飛ぶところを見たいんだ」

 この上なく自分本位で、身勝手な理由なんだろう。それでも、これが俺の偽りのない本心であると、胸を張って言い続けられる。
 だって、何より。彼女はまだ本当の意味で、ステージの真ん中に立っていない。

「今度は無人のウイニングライブなんかじゃない。君が幸せにしたいと願った人たちに、最高の場所で最高の笑顔を届けることができるんだ。俺は、それが見たい」

 彼女のいちばんの笑顔が見たい。いちばんの舞台を、誰よりも近くで見ていたい。だから、また走って欲しい。
 誰よりも多くの人を幸せにする場所に立つこと、それこそが自分にとっての幸福であると。そう願い、そのために描いてきた道のりは、誇らしいものであるはずだ。

 ああ、そうだ。決して──決して、間違いなんかじゃ、ないんだから。

「──はい。わたしも、走りたいです」

 長い沈黙。永遠にも思えたその果てに、彼女は毅然と前を向いて。

「私が走るところを見て、喜んでくれる人たちのために。私の笑顔を、望んでくれる人のために──私は、いちばんになりたい」

 大粒の涙を浮かべた彼女は、それでも。
 満面の笑みを浮かべて、そう口にした。

 消滅飛行機雲、というものがある。

 薄雲の中を通り抜けた飛行機が、その場所だけ雲を切り裂いていく、いわば本来とは逆の飛行機雲。そこまで珍しくはないけれど、1分もすればその跡は消えてしまうから、完全な状態のものを見るのはかなり難しいのだとか。

 それは、日々を思い返しても決して主役になることはない、ほんの小さな幸福のひとかけら。次の日になったら忘れているような、取るに足らないありふれた奇跡でしかない。


 でも。そういう儚さが、この名前にぴったりだと思う。



 そのとき空を見上げたことが、完全な偶然だったとしても。それを運良く見ることができた人は、きっと少しだけいい気分になれる。

 軌跡は、すぐに消えてしまうけれど。
 
 誰かを幸せにした事実は、いつまでも変わらずに残り続けるのだから。


『第41回、ジャパンカップ──』


 さあ、行こう。フライトの準備は整った。
 脆くて儚いその足跡を、待ち望んでくれる誰かのために。これまででいちばん綺麗なものを、ソラに描くときが来た。


──Thanks,Good Day! みなさん、どうか良いユメを!


『──いま、スタートが切られました!』


以上! ちなみに後編のタイトルは「Departure for the sky,Contrail !」です、英語って色々解釈できて面白いね

読んでくれた人、待っててくれた人はありがとう 
二次創作はじめてだったけど楽しんでもらえたのなら幸い

それでは俺はJC後のイチャイチャSSを書くので失礼する

+ こたつ
≫116(part40)

「トレーナーさーん、こっち来てくださーい……」


「はいはいちょっと待ってね」


 日曜、昼。1週間のうち、おそらくは最も幸福な人間が多い時間帯。
 ベッドの中で怠惰に時間を過ごすも良し、行楽に出かけて思い出を作るのも良し。いずれにせよ、日々の幸せな1ページとして記録されることは想像に難くない。

 ……まあ。そんな幸福とは一切関係ないのが、中央のトレーナーというものだ。

 いくら担当ウマ娘が一線から身を引いたと言っても、仕事が山ほどあることに変わりはない。むしろ、三冠ウマ娘のトレーナーなどという箔がついた結果、前にも増して仕事が舞い込んでくるようになってしまった。

 一にも仕事、二に仕事。三四飛ばして五に仕事。挙句日曜まで自室で仕事をする羽目になるなど、もはや仕事のための人生と言っても過言ではないレベルである。嫌だよ仕事で人生終わるの……いやこの仕事は大好きなんだけども……。

 とにかく、だ。このままでは休暇など夢のまた夢、ただ春の夜の夢の如し──などと、思っていたのだが。



「とれーなーさーん、こっちきてくださぁーい……」



「はいはい、これが終わってからね」



「にちようにおしごとなんてつかれるだけですよぅ……いっしょにぬくぬくしましょうよぉ……」



 うん。まあ、こういうことですね。

 何故か昼前に訪ねてきたかと思えば、そのままもぞもぞとコタツに入りだした彼女(クラシック無敗三冠、累計獲得賞金12億)。昼間からコタツに入る、などという怠惰の具現も、ここまで幸せそうな顔をされては何も言い返せない。



「今日もインタビューとかあったんだろう? ほら、新生徒会長がどうとかって。仕事ほっぽってこんなとこ来て良かったのか?」



「ごぜんちゅうにぜんぶおわらせましたー……しごとしてるのはとれーなーさんだけですよぉ……」

 

 うーん、この悪意がどこにもない感じ、素晴らしい。要するに仕事が遅いと言われているのだが、ここまで脳が溶けた相手に言われてしまっては形無しだ。このまま溶けきって水になりそうだな……世界広しといえど、三態変化を使いこなせるウマ娘はこの娘くらいではなかろうか。

「とれーなーさん、はーやーくー」

「はいはい」

 コタツに顎を乗せ、はやくはやくと喚き立てる三冠ウマ娘(タイプ:みず)。その声に急かされ、適当なところで作業の手を止める。
 どの道朝からぶっ通しで書類を片付けているのだから、多少はサボってもバチは当たるまい。ただでさえ忙しい彼女が、合間を縫って訪ねてきてくれているのだからなおのことだ。
 よっこいせ、と体を起こし、大きな伸びをひとつ挟む。そのままの勢いで彼女の対面に座れば、不服ですと言わんばかりの視線が送られてきた。

「……なに」

「いえ、なにも? そっちに座っちゃうんだなって、そう思っただけですよぅ」

「普通こっちに座るだろ……」

 コタツをなんだと思っているのか、この無敗三冠は。同じ位置に2人入るとか、そんなことが許されるのは戸愚呂兄弟くらいのものだろうに。

「トレーナーさんが頑張ってるから、わたしも何か出来ないかって考えてたんですよ? それなのにそっちに座られたら、予定がぜんぶ狂っちゃいます」

「……へぇ。ちなみに、その予定は?」

 むちゃくちゃ言うな、という抗議を飲み込み、余裕ぶったコメントを返してみる。何を考えているのかは知らないが、生真面目な彼女のこと、そう大それた話ではないはずだ。
 ──だが。そんな俺の想像を、甘いと一蹴するが如く。

「例えばの話、ですけど。……三冠ウマ娘の膝枕とか、興味ありません?」

 ぺろりと舌を出した彼女は。
 悪戯っぽく笑って、そう口にした。
以上! この先はご禁制、ご禁制です!
概念をくれたそこの貴方、ただ今は君に感謝を──。

+ 意外な人形好き
≫36(part45)

「……さて、どうしたもんか」

 

 うだるような暑さの中、誰に聞かせるでもなく独りごちる。隣を歩く少女は今日はおらず、だからこそ思考は同じ所をさ迷ってしまう。

 大阪杯で敗れてから、彼女の調子は目に見えて下がっている。表面上は元気に振る舞ってはいるが、それが空元気であることは火を見るよりも明らかだ。

 8月も折り返しに近くなり、世間はすっかり盆休み。身が入らない練習を繰り返すよりは、リフレッシュも兼ねて休養を挟んだ方がいい──そう言ってオフの日にしたはいいが、それが最良の判断だったのかと尋ねられると頭を抱えてしまう。

 こうして街に出てきているのも、部屋の中でじっとしているのが耐えられなかったからだ。オフにした手前デスクワークをするわけにもいかず、結果ヒント探しも兼ねて街中に足を運んだ、という次第なのである。



「はぁ……」



 襟に汗が滲むのは、恨めしいほどの快晴に恵まれているからに他ならない。どうしてあの時晴れてくれなかったんだ、などと、見当違いの怒りを込めて天を睨む。
 
 そもそも、確たる目的もなく街に出てきたところで、得られるものなど徒労感だけだ。担当ウマ娘を差し置いて熱中症で倒れるなど、自己管理ができていないにも程がある。

 ……いや、仕方がない。何も思いつかないのであれば、せめて彼女への差し入れでも買って行くべきだろう。プレゼントでご機嫌取りなど情けないにも程があるが、それでも彼女が喜んでくれるのなら万々歳だ。
 滴りそうなほどの汗をそのままに、歓楽街をひとり歩く。今年は例年にも増してトゥインクル・シリーズの人気が高いためか、適当に立ち入った店にも関連のグッズがずらりと並んでいた。

 勝負服をアレンジしたTシャツやら、名レースの出走バの名前が刻まれたウマ番ボールペンやら。ひときわ売れ筋と思われるのが、彼女たちをそのままデフォルメしたぬいぐるみだ。例の純白のアイドルなどは飛び抜けた人気らしく、そこだけぬいぐるみが完売している有様となっている。
 だが、その中で。明らかに売れ残っていると思しき、同じぬいぐるみばかりが並ぶレーンがひとつ。



「……っ」

 

 形容しがたい感情に襲われ、咄嗟に出しかけた手を引っ込める。
 彼女へのプレゼントを見繕いに来たのに、本人のぬいぐるみを買って行っても仕方がない。そもそもこんなこと、自己満足以外の何物でもないではないか。

やめよう。レースから離れるための休みなのに、こんな所で葛藤しても意味がない。もっとプレゼントにふさわしい、適当なアクセサリーでも探してみるべきだ。
 忸怩たる思いとともに踵を返し、店を後にする。入る時には気にも留めていなかったが、店頭に設置されたショーウィンドウにも、先ほど見たものと同じぬいぐるみが設置されていた。

「…………ぬぅ……」

 ──そして。先ほどまでは居なかったひとりの少女が、そのガラスケースを食い入るように見つめている。
 ベージュのシャツに白いワイドパンツ、おまけに黒のキャスケットと、その格好はどこからどう見ても無難という他にない。仮に街角で人間観察でもしていたら、十人に一人は同系統の格好をした女性が見られること請け合いだ。
 しかし──否、簡素な格好をしているからこそ。明らかに他とは違う空気が、その身から迸っていることがひと目でわかる。
 然るべき立場か、あるいは生まれにある者だけが持ち得ている、貴人特有のオーラのようなもの。それを一切隠していない彼女は、立っているだけで視線が吸い寄せられるほどの存在感を放っていた。

「ここの店のコンぐるみ、明らかに他より出来がいい……別ルートから仕入れでもしているのかしら……それとも、まさか手縫いで? 有り得ないとは言えないわね、この価格だし。一度買って検分でもしてみましょうか……」

「──あの」

 ……うん、そりゃあね。そんな人間がこんなことをしていれば、否が応でも目に付くってもんですよ。
 ガラスケースに口付けせんばかりの距離で、何事かぶつぶつ呟いている彼女。それに声をかけるや否や、刃物のように鋭利な視線がこちらに突き刺さる。
 明らかに伊達眼鏡と思しきそれ越しの視線ですら、気を抜けば震え上がりそうなほどの力がある。仮に勝負の場であれば、この瞳を見るだけで戦意を喪失してしまうこと間違いなしだ。

「何か?」

「いえ……ずいぶん熱心に見てらしたので。その娘、お好きなんですか?」

「まあ、人並みには。何か問題でも?」

「いや、そういうわけでは……。コンぐるみがどうとか、そんな感じの言葉が聞こえた気がしたので。お好きなのかな、と」

「コンぐるみはコンぐるみです。演劇といったらシェイクスピア、マーキュロクロム液と言ったら赤チンでしょう? それと同じ、ぬいぐるみと言えばコンぐるみ、というだけです。何もおかしな話ではないと思いますが」


 や、おかしい話だろそれは。赤チンの正式名称なんて初めて聞いたぞ。
 真剣なのか冗談なのか、トンチキな理論を大真面目な顔で語り出す彼女。何を言っとるんだ、と突っ込みたい気持ちは山々だが、シリアスそのものの表情がそれを許さない。


「……彼女のぬいぐるみでしたら、在庫がまだ中にありましたよ。手に取って見た方が、いろいろ分かることもあるかと」


「……! ありがとう、ございます。……ですが、それは──」


「──いいんじゃない? まだ開演まで時間あるし。見るくらいなら大丈夫だよ、たぶん」


 晴れやかな顔をしたのも束の間、返ってきたのは随分と歯切れが悪い返事だった。何か不都合でもあるのか、と問い返そうとした瞬間に、背後から別の声がかけられる。


「ほら、こんなところで時間潰してたら悪目立ちしちゃうからさ。中に入って悩んでるほうが、よっぽどヘンな目も向けられずに済むんじゃない?」


「……ええ、そうね。──それでは、失礼します」


 背後からの言葉に納得したのか、頭を下げて店の中に入っていく彼女。コンぐるみ、と去り際に呟いていた気がしたのは、決して気のせいではないのだろう。


「いやぁ、すみません。……迷惑とか、かけてませんでした? 彼女」

「いや、先に話しかけたのはこちらなので……買い渋ってたみたいだったし、何か余計な口添えをしてしまったのなら申し訳ない」


 くるりと反転し、声の主へと向き直る。果たしてそこにいたのは、想像からさほど離れていない少女だった。
 白いシャツに浅緑のロングスカート、そして先の彼女とお揃いと思しき帽子。同じく街角に溶け込める格好ではあるだけに、あの子の特別性がより一層際立つように思えてしまう。


「えっちゃん──ああ、あの子のことです。あの子、自分には世間のイメージがあるから、ああいう可愛いものを買うのは良くない……って思ってるみたいで。相応しい立場にある人間は、いつも相応しい振る舞いをするべきなんだ、っていうのが持論なんです」


「それは……いや、凄いな。俺なら無理だよ、尊敬する」

「でしょう? だからこんな時くらい、好きにしてもいいって言ってるんですけど……あの子、あれでけっこう頑固なところがあるので。今のだって、私が言うだけならダメだったと思います」

 ありがとうございます、と。その柔らかな口ぶりに釣られ、こちらの口調もつい砕けたものになる。
 先の彼女と一緒に行動している以上、この少女もひとかどの人物ではあるはずだ。にも関わらず、それを一切感じさせないのは、掴みどころのないその空気のせいか。

「それじゃ、私もちょっと中に入りますね。また悩んでるでしょうから、あの子」

「ああ、わざわざありがとう。……もし良ければ、ありがとう、ってあの子にも伝えておいてくれ」

 人好きのする笑みで頭を下げ、少女は俺の側を通り過ぎていく。その所作が板に付いているあたり、やはりこの子もそれなりの礼儀を収めているのだろう。
 スカートの裾を翻し、とんとんと段差を駆け上がる少女。一部始終を見届けて、俺もその場を後にしようと──

「彼女、手強いですから。──天皇賞も頑張ってくださいね、『トレーナーさん』?」

 その言葉の意味を理解した時には、もう。
 彼女の姿は、扉の向こうに消えたあとだった。

以上! 彼女たちはこの後和田会の演劇を見に行く予定です 自分の頭の中のシーンを絵にしたいのに絵心がないのは辛いものだなぁ猗窩座殿
ファッションにもこだわってあげたいがセンスがないのでそれらしいことしか書けない 俺は辛い 耐えられない 私の意志を思いを継いでくれ炭治郎

+ 三冠会
≫137(part45)

ありがとう。

シニアJC後、生徒会長として年末のものすごく忙しい時期に何故か一日だけ急に予定が空いて、?ってなっているコントレイル。
プボちゃんは有馬の調整だしどうしようか…と考えているとルドルフから三冠会の集まりの誘いが来て、悩んでいたら生徒会の面々から背中を押されて参加することに。
何を話し合うのかよくわからないまま、でもきっとものすごく重要な話なんだろうな…と緊張しながら集合場所へ向かったところ、そこには三冠ウマ娘たちと準備の整ったアツアツの鍋が。
よくわからないまま促されるままに食べ始め、終始他愛もない話をしているうちに食べ終わってしまう。
帰り際に今日はなにか話し合いをするはずでは?と尋ねたところでいたずらっぽく笑ったルドルフが事情を説明する。
それによると元々三冠会での忘年会を企画していたが、当日コントレイルは業務で予定が埋まっていることがわかり取りやめにしようとしていたとのこと。
そんな時ディープボンドがプイに、コントレイルが責任感からここ最近無理をしていること、彼女の予定に対し自分が強く言うことはできないけどもなんとかしてあげたいと相談があり、その話がプイからまたルドルフに伝わって、ルドルフが一計を案じる事に。
現生徒会もコントレイルが無理をしているのはわかっていたようで、了解をとった上でコントレイルの業務を肩代わりして予定を開け、単に休んでと言っても来ないことを見越して三冠会の集まりとして呼んで今日に至る…ということだった。
君は自分が思うよりも周りから想われているんだ、自分自身をもっと大事にして周りを頼ってくれ、と最後にルドルフに伝えられ会はお開きに。
寒空の下で感じる体の暖かさは鍋のせいだけではないんだろうな、と思うコントレイルだった。

会話も考えてみた、経緯をルドルフが話した直後から
コン「そうだったんですね、最初は何があるのかと思って緊張しましたよ…」
プイ「最初は私が相談されたんだけどね、こういうことで器用に立ち回れるルドルフさんの方が適任かなって」
CB「いやー本当に久々に書類作業したよ、やっぱり自分にはこういうのは向いてないや」
ナリブ「全くだ、机の上で黙々と仕事するのは性に合わん。…おい、肉がもうないぞ」
ルドルフ「このような忘年之交の会は希少だ、驚かせるようなことをして済まなかったが君を欠くわけにはいかないのでね」
😷「そうッス、コンちゃんが倒れたりしたら皆悲しむッスよ。それに…(チラッ)いやなんでも」
シンザン「ルドルフの洒落を一人で捌くのは大変だから居てくれないと困る…でしょ?」
😷「シンザンさん?!いやそういうわけじゃなく…」
セントライト「仲いいなぁ、あっしらたき美味しい(モグモグ)」

+ エフのお悩み
≫44(part46)

「──なるほど。つまり、担当トレーナーさんと仲良くしたい、と?」



「…………ええ。噛み砕いて言うのであれば、そういう言い方もできますね」

 

昼下がり、生徒会室。「お悩み相談なんでも歓迎!」の触れ込みが奏功したのか、最近は多くの悩める少女がこの部屋を訪ねてきてくれます。
 歴代の生徒会に比べて威厳が足りない、なんてことを言われたりもするけれど、それはそれ、これはこれ。長い長い歴史を誇るトレセン学園なのだから、一度くらいはこういう生徒会があってもいいんじゃないかな、なんて思うのです、わたし。
 
 それで、本題に戻りますと。生徒会室の扉を勢いよく開け放った彼女が、開口一番に「会長と二人きりで話がしたい」なんて宣言をしたのが10分前のこと──あまりに剣呑な雰囲気に、背筋をしっかり伸ばして対応したのはいいのですが。

 その内容は、なんというか。彼女が持ち出すには、少々意外な悩みだったのです。


「私が見ているぶんには、とっても仲が良いように見えますけど。メイクデビューの時から、ずっと一緒なんですよね?」



「ええ、もちろん。彼の腕に関しては、私は全面的に信頼を置いています。今更それを疑問視するようなことは、決して」



「それなら、今言ったことをそのまま伝えてみては? あなたを信頼しています、なんて言葉を担当ウマ娘からもらって、嫌になるトレーナーさんはいないと思いますよ?」



「…………それは、はい。そう、なのですが」



 こちらの提案に対して、目前の彼女はなにやら煮え切らない返事。そこまで的外れなことを言った覚えはないのだけれど、どうやら余人には分からない何かがあるようで。



「私の同室のことは知っていますよね。彼女が、その……トレーナーに、誕生日の贈り物をしていまして。彼女が贈った手前、私も何か適当なものを見繕わなければと」



「へぇ、ホルダーちゃんが。ちなみに、どんな?」



「腕時計です。かなり良いモノだったので、私としても生半なものを贈るわけにいかず……いえ、値段の多寡でプレゼントの価値は決まらないのですが、それでも」

 

 頻繁に言葉に詰まるその様子は、いつもの彼女を知っている身からすれば意外そのもの。年上だろうと格上だろうと、一切臆することなく立ち向かっていく彼女の姿は、今この場には微塵もありません。

 言われるまで忘れていたけれど、そういえば彼女たちふたりの担当トレーナーさんは同じ人だったはず。一人がプレゼントを渡したのに、もう一人が何もしないとなれば、確かに相手からの心象は良くないかもしれません。もちろん、彼女たちのトレーナーさんがそんな人物でないことは、百も承知の上なのですが。

「うぅーん……あんまり高い物を選んでも、お金にものを言わせてるみたいで良くない気がしますね。トレーナーさんが欲しいものとか、足りないものが分かればいいんですが……」

 腕を組んでむむむと唸っても、なかなか妙案が出てくる気配はなく。こういうとき先に行動できるホルダーちゃんは、さすがの抜け目のなさだと再認識してしまいます。
 2分、3分。無言の時間もそろそろ限界、いよいよどうしようかと煮詰まってきたとき──

「……そういえば。ついこの間、部屋履きが壊れてしまったと、トレーナーが言っていました」

「それです!」

 あまりに素晴らしい、文句のつけようがないほどのベストタイミング。思わず拍手してしまいそうになるところを、三冠バとしての意地でグッと堪えます。わたしは生徒会長、ステイクール、ステイクール……。

「どれだけ時計が良いものでも、ルームシューズであれば見劣りはしませんよ。家の中で使うものですから、家の外で使う時計とは競合のしようがありませんし──それに、トレーナーさんが欲しがっているものなら、それだけで得点アップです!」

 我ながらどうかと思うほどの力説をしてしまいましたが、こればっかりはそれに足るものだと言い切れます。いえ、どちらのプレゼントが劣っているとか、そういう話では断じてないのですが……。
 しかし、それはそれとして。プレゼントを贈るならなるべく喜んでもらいたいというのも、また偽りのない本心なのですから。

「……別に、その、点数稼ぎをしたいわけではありませんが。ですが、まあ──そうですね。ひとつの参考にはなりました」

ありがとうございました、と。珍しく頭を下げて、彼女がソファから身を起こします。
 凛々しいその立ち姿のどこにも、この手の話で悩むような気配はなく。むしろ片手間に解決してしまえると思っていただけに、わたしを頼ってくれたのがあまりにも意外というか……まだ当人が目の前にいるというのに、気を抜けば感慨に浸りそうになってしまいます。

「頑張ってくださいね! 大好きです、って気持ちを込めて渡したら、きっとトレーナーさんには伝わりますから!」

「だいっ!? ……いえ、あの、そういうわけでは、その」

 ゆっくりと閉まる扉、その向こうでなにやらドタバタした気配。カーペットの端っこに躓いたりしたのでしょうか……まさか、今の言葉に気が動転した、なんてことはないでしょうけれど。

「……さて!」

 とにもかくにも。そう、とにもかくにも、です。
 生徒会長であるわたしは、今日もこうして小さな人助けをしたのでした。ぱちぱちぱち。
 一日一善、できることからコツコツと! 何が正しいかは分からないけど、これからも生徒会長として頑張ります!

「すみません、失礼します。──えっちゃんの話、思ったより短かったみたいですね」

 ……あれ?
 今日の人助け、ひょっとしてまだ終わってない?

以上、恋愛よわよわF4とつよつよタイホの概念が忘れられない人によるSSでした
F4が恋に堕ちる話もぜひください 幻覚はあればあるほどいい
みんな! 幻覚(ヤク)キメろォォォ!

+ 自撮りユー
≫37(part48)
ユーバーレーベン「今日の変顔自撮りは最高傑作…!白い子だけじゃなくコンの人にも送ってあげよう」ポチ

コンちゃん「ん…何だろう…?うひゃあ!」



コンちゃん「なんかユーバーレーベンちゃんからこんなものが送られてきて…」

😷「友達とそういう遊びしてるみたいっスよ。友達だと思われてるってことじゃないスか」

コンちゃん「わ、私も変顔したほうがいいのかな…ぺ、ペローンみたいな感じで」

😷(…かわいい…これはうかつに人に見せられんス)




+ チャンピオンズカップ
≫51(part48)
「ちょっと聞いてよレーベン!初めて砂走ったんだけどさあ?クロフネさんよりゴツいし!みたいな子ばっかで大変だったし!しかも負けて最悪だし!」

「ユーも負けが悔しいのはわかるけど、悔しいからって砂まみれのままで部屋に戻ってきてほしくないんだけど…」

みたいなチャンピオンズカップ後の白黒の会話妄想


+ 先輩との対決
≫58(part48)
「やートリノちゃんも派手に負けちゃったし、USAシニア戦の今後は来年に期待?ってカンジだよねー(7着)」

「アカイノの言うとおりだし!来年は芝もダートも連戦連勝だし!2000までだけど!(12着)」

「あんたたちね… ユーもそのふてぶてしさだけは認めるわ。掲示板外すのは悔しいし(6着)」

「お?珍しくストレートに褒めたし。ウチらの前でも『おっとり』でそのまま通せし」

「そーそー、『おっとり』って世間のキャラ付けトリノちゃんたちの前で全然見せないよねー」


「あんたらが前に出てくるからでしょうが!それに褒めてない!」

+ 血のつながり
≫173(part48)
エフフォーリア(かき揚げ蕎麦がいいわね…温まるし)

…

エフフォーリア「…」ズズッ

オーソリティ「さむ…えーっと…かき揚げ蕎麦ひとつ」

…

オーソリティ「頂きます、と。ん?」

エフフォーリア「七味。使いますか?」

オーソリティ「あ、どうも」

エフフォーリア・オーソリティ「…」ズズッ



何がやりたかったかというと、割と血統的に近かったので交流は無くともなんとなく通じ合うコンちゃんの対戦相手二人概念なんだ。すまん。

+ プリファイ!
≫12(part49)

ありがとう、なにか問題があったら指摘してくれると嬉しい、イメ損とキャラ崩壊には十分気をつけたけど万が一抜けてるかもしれないから。



「コンちゃん、これな~に?」
とある土曜日の昼、課題の提出が間に合わないと嘆くプボちゃんにノートを貸していたところ、何かを不思議に思ったような声をかけられた。
何かわからないところでもあったのだろうか、そう考えつつノートを覗き込んだ。そこには、
「ピェッ?!?!」
プリファイの衣装を着た自分が書いてあった。
「どこかでこの衣装見たことあるんだけど、何だったか思い出せなくって。すっごくかわいいな~。」
「いや、あの、これは、その…」
なんで?!いつ描いたの?!でも間違いなく自分の書いた絵なんだけど?!消し忘れ?!嘘、嘘、うそ?!
「何だったっけ、プリ何とかってアニメだったような、コンちゃん知って…ってどうしたの?顔が真っ赤になってるけど大丈夫?」
プボちゃんの声はもう耳には入っていなかった。

「そっか、プリファイの衣装だったんだね。それにしても、これコンちゃんによく似合うね。」
「そ、そうなの。えーっと…う、嬉しい?な…」
しばらくして落ち着きを取り戻した私は、プボちゃんに心配をかけたことを謝り、その衣装がプリファイに出てきたヒロインのものだと説明した。
「それにしても知らなかったなぁ、コンちゃんもこういう服着たかったんだね。言ってくれれば一緒に買いに行ったのに。」
「それは、その…」
プリファイを知ったのは今年の春ごろだった。去年のJCで初めてレースで負け、身体面と同時に精神面での成長の必要を感じ、メンタルトレーニングに何かいいものはないかと探していたところ、
とあるG1ウマ娘の先輩がこの作品をバイブルとしていると聞き、半信半疑ながらもこの作品を見たところ、見事にハマってしまった。
結局、大阪杯からは余裕がなくなってしまい残りは見られずじまいだったものの、ここ最近、ぼーっとしているとき時に自分がプリファイの服を着ているのを妄想することがあったのだった。
「うーん、でも流石にこういう服は近くには売ってないかなぁ。そうだ!この服を誰かと協力して一緒に作ってみようよ!」
「プボちゃん、気持ちはとっても嬉しいよ。でもそれってすっごく大変だし、それに私ってこういう服着るようなイメージじゃ…」
「コンちゃん?」
「むぐっ」
いきなり唇に指を当てられてしまった。
「コンちゃんは今まで一杯いーっぱい頑張って来たよね。それってすごいことだし、そのために我慢したことだってきっと沢山あったよね?でも…」
「でも?」
「もうちょっと自分のやりたいことに素直になってもいいと思うんだ。だってコンちゃんは皆を幸せにしてきたんだもん、コンちゃんだけずっと我慢したままなのは、すっごく寂しいことだと思うんだ。」
「プボちゃん…」
「だから…ね?今回はみんなに甘えてみよう?大丈夫、コンちゃんのことはみんな大好きだから!」
「ううっ…グスッ…プボちゃああああああああん!!!」
こんなに泣いたのは何度目だろうか、もしかしたら初めてかもしれない。それでも不思議と悪い気はしなかった。

後日プボちゃんが衣装作成を手伝ってくれる人を呼んできたと聞き、一緒にカフェテリアで待ち合わせをしていた。
「あ、おふたりとも!こっちです!」
プボちゃんが片手を上げて誰かを呼んだ。協力してくれる人だろうか、一体誰が来てくれたのだろう。
「話は聞かせてもらいましたわ!プリファイ好きとあらば助力は惜しみませんわ!」
「全てはボンドくんから聞いたよ!さぁ、ボクの最高の演出のもとで魔法の世界に旅立とうではないか!」
「カワカミさん?!それにオペラオーさん?!…えっとプボちゃん、もしかしてこの人達が」
「うん。コンちゃんの衣装作成を手伝ってくれる人だよ。カワカミさんはプリファイに詳しい人って聞いたから話してみたらすぐにオッケーしてくれたし、
オペラオーさんもチームの打ち合わせ後に相談したら全力でサポートするって言ってくれたんだ。」
ものすごいことになってしまった。二人ともトゥインクルシリーズでの輝かしい実績を持つ先輩ウマ娘だ。その方々に自分用の衣装作成の手伝いを?本当に?

「どうしたのコンちゃん?どこか具合でも悪い?」
「大丈夫だよプボちゃん、ただちょっと…驚いただけだから。」
「早速デザインや使う生地を決めないといけませんわね。可愛い後輩の頼みとあらば、海の底でも地の果てにでも行って素材をブン取ってきて差し上げますわ!」
「さて、ボクは脚本に専念するとしよう。素晴らしい衣装に相応しいストーリーを用意して見せよう!」
ともあれ頼もしい人たちなのに違いはない、これならば…えっ?脚本?
「あの、オペラオーさん、脚本って何に使うんですか?」
「勿論、君が出演する演劇のものさ。大丈夫、ボクの威信にかけて最高の物語を約束するよ!」
「え、演劇?!プボちゃんどういうこと?!」
「えーっと、オペラオーさんに相談したときに、服はその後どうするかって聞かれて着るだけって答えたら、それはもったいない、ぜひともその衣装で演劇が見たい、素晴らしいものになるはずだって…」
「大丈夫ですわ!考証は私がバッチリ担当しますから、コントレイルさんは黒船に乗った気分で待って下さって構いませんわ!」
「えっと…あの…はい、ありがとうございます?」
あまりにも急な話に呆気にとられていると、とんとんと肩を叩かれた。振り向くとプボちゃんが申しわけなさそうな顔をしていることに気がついた。
「コンちゃん、もしかしてちょっと話がオーバーになっちゃったかな、ごめんね。二人に話して来るから」
「待って!!」
咄嗟に声をあげてしまった。
「コンちゃん?」
「えっとね、嫌なわけじゃないの。ただちょっと…突然の話でびっくりしちゃって。」
間違いなくこれは本心だった。あの日、画面に映るヒロインの姿に私は惹かれ、彼女みたいに強く有れたらと思った。
たとえ芝居だとしても彼女に少しでも近づけるならば、これから先、私に降りかかるかもしれない試練に対し何かヒントを得られるかもしれない。
「私、演劇も全力でやってみる。プボちゃんも力を貸してくれる?」
「コンちゃん…。もちろん!」

そこから先は本当にあっという間だった。
今年中止となったファン感謝祭の代わりに開くイベントで演目が必要とのことで、私の演劇に白羽の矢が立つことになったり、
カワカミ先輩が持ってきた布地が実は世界的ファッションブランドで使われているものだと判明したり、
裁縫に苦戦していたカワカミ先輩を見かねてキングヘイロー先輩と彼女の同期の方が手伝ってくれたり、
オペラオーさんの演技指導がプロ同然でびっくりしたりといろいろなことがあったものの、全体的にスムーズに事は運び、ついに衣装が完成する日がやってきた。

「コントレイルさん、心の準備はよろしくて?」
「は、はい、大丈夫です。」
布に覆われた(カワカミさん曰く、「このほうが雰囲気が出ますわ!」だそう)衣装を前にして、私は緊張を隠せずにいた。
「では、参りますわよ。どりゃあああああああ!」
ばさぁ、と一気に覆いを取ったその先にあったのは、
「わぁ…!!」
あの日、画面の向こうに見えた衣装そのままだった。
「すごいよ!ほら見てコンちゃん!」
「さて、早速着てくださいませ。実際に着るまでわからないこともあるかもしれませんし。」
早速衣装を着てみる。採寸をしたのはだいぶ前だし、ここ最近の休養で少しサイズが…いやいやそんなはずはと考えていたものの、
まるで最初から体の一部だったかのように、驚くほどピッタリと衣装がフィットした。
「よかった、私が手伝ったところがおかしかったりしないかって心配したんだ。」
「そんなことないよプボちゃん、完璧だよ!」
「素晴らしい!これならボクの脚本の魅力を完璧に引き出せるはずだ!」
「実に素晴らしいですわ!…少し妬けるくらいに。」
「プボちゃん、カワカミさん、オペラオーさん、本当に有難うございました!」
「エンディングにはまだ早いですわよコントレイルさん、本番まであと少し。共によりプリファイになれるよう精進しましょう!」
「その通り!今回ボクは助演だけれども、誰よりも輝いてみせよう!コントレイル君はボクのレベルへと辿り着けるかな?」
「あと少し、出来ることを精一杯やろうコンちゃん!」
「はい!」

そして迎えたイベント当日。舞台袖で衣装合わせをして直接は見えていないものの、声の量からステージ前にはかなりの人数が集まっていることがわかっていた。
ふと衣装を見る。ここにはプボちゃんの、カワカミさんの、オペラオーさんの…関わってくれた皆の思いが詰まっている。
「そっか、皆の思いを背負うってこんな感じなんだね、プボちゃん。」
「どうしたのコンちゃん?」
「ほら、私の世代ってずっと、お客さんが殆どいない中で、走ってライブして来たじゃない?だから誰かの思いを力に変えるって感覚がよくわからなかったの。」
「でも、いまこうしてこの衣装を着て、自分が誰かに支えられているんだって実感したら、急に元気が出てきてね。」
「ひどーい、ずっと私コンちゃんのこと支えてたのに、ようやく今気づいてくれたんだ。」
「ごめんごめん。…今までありがと、これからもよろしく。」
「ふふっ、どういたしまして。」

「素晴らしいシーンを邪魔するようだけど、もうすぐ舞台の幕が上がるよ。用意はできたかい?」
「お二人とも、準備はよろしくて?」
「「はい!」」



「魔法…ウマ娘?私が?」
「そう、君に魔法ウマ娘になって欲しいんだ!」
ある日突然現れた、私と同じ名前のコントレイルを名乗る謎の生物。
その謎生物によって、なんと私は魔法ウマ娘になってしまったのです!
なんでも、ウマ娘達を支配しようとするわるーい奴らと戦って欲しいとのこと。
ふむふむ…ってわけわかんないよー!私、レースも勉強もしなきゃいけないんですけど?!
第一話、「魔法ウマ娘」みんな見てね!

+ 魔法ウマ娘お菓子カード
≫141(part49)
魔法ウマ娘お菓子カード……
最高レアのコンキラカード、タクトキラカード、エフフォキラカード……

≫144
「見てくださいトレーナーさん! この弾の最高レア、アイさんのサイン入りなんです! しかもバージョン違いのシークレットまであるらしいんです! くぅ……欲しいなぁ…!」
「あー……それ、本人にサイン貰いに行くんじゃダメなのか?」
「…………トレーナーさん。ちょっとそこに正座してください」
みたいな概念を受信したから誰か書いて♡

≫148
引退後暇を見つけてはカードのおまけが付くウマ娘チップスを買うのが趣味になったコントレイル。

ある日ケースで粘った末(トレーナーにこってり怒られた)に手に入れたディープインパクトのホロカードの絵柄が
抜け落ちていることに気づく。

カードの不良か、と訝しんでいるとどこからともなく牛とも鹿ともわからない姿の小人が現れ
『カードの世界に閉じ込められていた裏のウマソウルの封印が解き放たれてしまった。再び封印するため力を貸して欲しい』
と懇願されてしまう。

訳の分からないまま外へ出ると、様子のおかしいディープインパクトが街を暴れ回っており…



から始まる魔法ウマ娘コントレイル 第一期

≫160

カードに封印されていた裏ウマソウルによって別世界の競走バとしての負の側面、
怒りや無念の心を暴走させてしまうウマ娘達。
心の闇を晴らし飛行機雲をかけるのが魔法ウマ娘の使命なのだ。

再封印したウマソウルカードはステッキに読み込ませることで力を借りることができるぞ!
キズナソウルで末脚パワー!ドンナソウルでレースメイク!ボンドソウルでスタミナUPだ!
初めて封印したディープインパクトのカードは読み込んでも反応しない… 更なる力が必要なのだろうか?

≫177
日本での裏ウマソウル騒動が一段落し、一息つく魔法ウマ娘たち。

ディープインパクトから騒動のお詫びも兼ねて海外旅行に出発することになった。

イギリス、フランス、ドイツ…欧州観光を楽しむ一行であったが、
末にたどり着いた街はあまりにも人気のない、暗い雰囲気を纏っていた。

中欧、ハンガリー。ブタペストレース場に安置されていたウマソウルカードが、何者かによって破かれてしまった。

カードを引き裂くことはソウルの絆を傷つけることと同じ。

もういない愛する人を探し求め、暴走する伝説のウマ娘「キンチェム」のソウル。

コントレイルの新たなる戦いが始まる…

『劇場版魔法ウマ娘 ヒナギクの花飾り』 coming soon…


+ CM口上
≫12(part50)

2021年、ジャパンカップ。

その馬は、ラストフライトの空に軌跡を描いた。

衝撃の翼の軌跡ではなく、どこまでも延びていく、自らの軌跡を。



コントレイル



英雄のその先へ。 一筋の消えない思いが、更なる力を生む。 



ジャパンカップ

≫27
The_Winnerの方も良ければ



2020年、菊花賞。

それはまさしく、衝撃の続きだった。

接戦を演じた2頭の追い比べは、3冠の力が上回った。

その瞬間、父の遺伝子は完全に覚醒した

。

その馬の名は、コントレイル。



受け継がれた才能。菊花賞。

+ 世代間格差
≫88(part50)

ある日の午後、コントレイルはトレーナーの家の前に立っていた。

「…来ちゃい、ました」



ジャパンカップの後、ディープインパクト,オルフェーヴル両名の推薦を受けたコントレイルは、先日から次期生徒会長としての引き継ぎ業務を受けていた。

しかし引き継ぎとは名ばかりで、生徒会長となってからもアクセサリー制作の作業に追われていたオルフェはともかく、走り回ってばかりいたディープが溜めに溜めた書類の山を片付けるだけに終わったのである。

クリスエス前副会長とトリック書記の助けがなければ、深夜まで作業をせねばならなかったため、これでもマシになった方だ。



ひーんと泣き言を漏らしながらそんな事をトレーナーに愚痴っていたところ、なんとトレーナー宅へのご招待を賜ったのだ。

これを関係性を深めるチャンスと見たプボくんは、プボっとセレクトのお泊まりセットと夕飯の材料を手に持たせ、はよ行け何なら抱かれてこいとばかりに部屋を追い出したのである。



ところでプボくんよ。フランスの優男との関係は、まだそのままで良いのか?

トレーナーの家はマンションだった。

トレーナー寮は既に引き払われており、1人目の担当ウマ娘が引退すると寮を出ることになるのが習わしらしい。何か意図的なものを感じるが、気のせいだろう。

因みにコントレイルはまだ知らないのだが、競技引退後のウマ娘達はあることに対して非常に掛かりやすくなる。

彼女もその例に漏れなく…というのはまだまだ先の話である。



閑話休題



トレーナーの部屋は5階にあった。奇しくも自らのG1勝利数と同じだったことに、彼女は偶然だとしても嬉しくなる。

「ここですね…」と、部屋の前に立つと意を決してインターホンを押した。
ピンポン、と軽い音が辺りに響き、一瞬の静寂が訪れる。

目の前の鉄製の扉が開くと、見慣れた顔がにゅっ、と現れた。



「おぉ、コンよく来たな」

「…これで、よし…と」

三角頭巾を頭にセット、お気に入りのきつねエプロンを身につければ、そこはもうビストロ・コントレイルである。

用意したるは合い挽き肉,玉ねぎ,卵に豆腐,パン粉。そして各種調味料。

「今日は私が作ります!」と強気の姿勢を見せたからには不味いものを作るわけにはいかない。

美味しいご飯をトレーナーの空きっ腹にお見舞いするのだ。

えぐえぐとなりながら玉葱を…ということはなかった。自室から持ち込んだフードプロセッサーで、あっという間にみじん切りの完成だ。文明の利器とは熟便利なものである。

ボウルに挽き肉と玉葱,卵を投入し、ついでとばかりに豆腐,パン粉も放り込んだ。

あとはひたすら捏ねる作業。粘りけが出るまでかき混ぜ続ける。「こね…こね… 」と口に出す必要は無いのだが。



「コンコンコ~ンのコントレイル~」と小声で歌いながら器用にハンバーグのタネを作っていく。小ぶりの物は口が小さい彼女用の物だろうか。
大きいものが2つと、小さいものが3つ。そして粒大の余ったタネが出来上がった。



さあ焼こうという段階になって、彼女はぴたりと動きを止めた。

「コンロって、どう使うんだろう…?」

そう、彼女はIHに慣れきったせいで、コンロの使い方を知らなかったのである。結局、使い方が分からないコントレイルが冷蔵庫にタネをしまって、コンロの前でフリーズしている間に、トレーナーが覗きに来た。

そして、トレーナーは火も使わずに料理をする少女を見て、驚愕する事になる。

「コン…どうしたんやお前火も使わず」

「えへへ……」

「まさか、ガスの元栓閉め忘れたんか!?」

「…ガスの元栓って何ですか?」

首を傾げるコントレイル。まさかと思い、トレーナーは聞き返す

「コン、お前コンロ使ったことないんか?」

「私、今までずっとIHだったんで…」

申し訳なさそうに

「そっかぁ…確か、トレセンの家庭科室もこの前からIHになってたし…じゃあしょうがないわなぁ…」


トレーナーは頭を掻きつつ、冷蔵庫からタネを取り出していく。

「まぁ、コンロの使い方とかは今度一緒に練習しような?」
「はい…すいません…」

耳がしょんぼり、と垂れるコントレイル。
付かなかったから良かったものの、もし火傷をしたら一生残る跡になっただろう。
そういった意味では付かなくて良かった、と思うトレーナーは、つまみをゆっくりと回した

「まずはこうやってつまみを回して…火を付けるんや」

「わぁ、火が着きました…こんな簡単なことにどうして気付かなかったんでしょう」


ずぅん、という漫画の表現が目に見える程に落ち込む彼女。
「こんな小娘が三冠バですみません…」と背中に頭をぐりぐりと押し付けながらぶつぶつ言っているが、三冠バの中で彼女の料理の腕前は一,二を争うレベルである。

約一名が論外…もとい、未知数なだけだ。

「ほっ…よっ…」

火が付いたならこっちのものとばかりに、手際よく焼いていくコントレイル。

タネが冷えすぎてしまった為、少し常温に置く時間もあって、既に時計は7時を回ったところである。

焦がさなかったところは流石優等生の八代目と言ったところだろう。

これが三代目であった場合、真っ黒焦げになっていてもおかしくはない。



「出来ました!」

更にころん、と乗せられた丸みを帯びた豆腐ハンバーグ、醤油ベースのソースで食欲もそそられる。



美味しいって言ってくれるかな、と尻尾を揺らしながら、彼女は夕食を待ちわびるトレーナーに、渾身の一撃を見舞いに向かったのである

───

おっと、あの言葉を言い忘れていた。




「いらっしゃいませ!ビストロ・コントレイルへようこそ!」




クソSSお見舞いするぞー!

というわけで久々のSSすぎて恥死しそう
故に腹を切りもす


+ セクレタリアト暴走!
≫129(part50)

ブリーダーズカップ、フィリー&メアターフ&ディスタフ優勝!

ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの偉業達成に湧くトレセン学園。

喜びを分かち合う二人の前に、口輪を付けたウマ娘が訪ねてくる。

(こんなウマ娘、BCの登録表にも運営側にもいなかった…)

怪しむ二人に差し出されたのは、国外には存在しないはずの裏ウマソウルカードだった!

「裏ウマソウルには、負の側面に加えてもう一つの『可能性』が眠っている」

そう囁いてかき消すように消えた口輪のウマ娘。
驚きもつかの間、かつてアメリカに現れた伝説のウマ娘、
二代目ビッグ・レッド「セクレタリアト」のソウルが解放されてしまう。

自分に勝ちうるウマ娘を求め暴れ回るセクレタリアト。

覚悟を決めた二人が握るカードには「サンデーサイレンス」「イージーゴア」の名前が刻まれており…


『魔法ウマ娘コントレイル外伝 二人はラヴマル 静かなる日曜日と3人目のビッグ・レッド』 URAFCより限定配信予定!



…みたいな本編、劇場版ときたら次は限定配信だな!って魔法ウマ娘ネタ続けて考えてたけど、完全にライダーなんだよなこれ

+ 家庭環境
≫148(part50)

鯖落ち明けなので私の脳内のコントレイルの家庭環境について語らせてください

メジロは巨大な一家ですが、なぜ数ある冠名のうちメジロがそういう良い一族という設定になったのかというと一つはメジロ牧場は代々メジロだった馬を配合してきたこともあると思うんですが、オーナーブリーダーだったことが挙げられると思うんです。

そしてコントレイルは今日珍しいオーナーブリーダー形式で生産され所有されてる馬なんですね。
つまりコントレイル、良いところのお嬢様説を私は推したいんです。

コントレイルは巨大な一家の中でも特に期待されいて、それこそ適正を越えて三冠を期待される程度には一族の悲願がコントレイルに生まれた頃から掛かってる。
なのでビアンフェも一応良いところの出身としてそこそこの教育は受けている。プボはノースヒルズ生産じゃないけど父はキズナなので分家の分家で普通の一般人だけど自分のルーツのあるところで過ごしなさいって言われて幼い頃からノース一家でコントレイルの付き人として働いて(?)いるみたいな感じ。

で、コントレイルは一家の当主という立場を早くして継がなければいけないから万が一があってはいけないのでただでさえ足元に不安が少しあるので迂闊にレースに出ることもできない。でも出ないと世間一般からの一族のイメージが下がってしまう、みたいな葛藤の中で曇ってる。

プボは一族の金とコントレイルの賞金でフランスに行ったが想像以上にフォワ賞の賞金が少なくてショックを受けた。

というのが脳内コントレイル家庭事情です。一般家庭もいいけれどやっぱりお嬢様コントレイルとその付き人のプボという関係性が見たいんですよ(個人的な性癖)

+ また今度/ディープボンド
≫58(part68)
「この前菜はソシソン・ソーといってね、ソースをかけて食べると暖かくて美味しいんだゾ~♪」
目の前の男に促されて、私、ディープボンドはお皿に手を伸ばす。
ここは花の都パリ、リヨンの料理を出すお洒落なレストランに来ている。トレーナーと別れて海外遠征に来た私は、エイシンフラッシュトレーナーの弟さんのツテを頼りフォア賞を勝ち抜くと、本命の凱旋門賞に挑戦…したのだが…
「僕の故郷リヨンは美食の街!サラダですらこの通り♪」
トラブルが相次いだ結果、本番はこのオペラオー先輩フランスバージョンみたいな訳の分からない男が臨時トレーナーを務めることになったのだ。
「タブリエ・ド・サプール!ああ、食べれるエプロンとはなんて画期的♪」
マイペースな私に、南欧の男の人はちょっと合わないかも知れない…うん。おかわり下さい。
「クネル!日本のマドモアゼルにも魚とお米を使った料理はきっと気に入るに違いない♪」
ちょっとどころではないかも…あ、おかわり下さい。
「このヴァシュランはケーキに見えるけど、メレンゲを使っていて不思議な食感なのさ♪」
そして私は、あのレースについて、この男に、問いただすべきことがある。おかわり下さい。
「プラリネのタルト。さ、この赤い赤いスイーツを食べながら、ゆっくりお話でもしようか。」
≫59
最後のデザートに手を付けた途端に、男…ミカエルという名前だそうな…は、急に真面目なトーンになって言ったので、おかわりを頼もうとしていた私は面食らってしまった。

「話すこと…なんて何も…」

「嘘はよくない。君の瞳がよく語っているよ。」

フラッシュ先輩ってこんな気持ちだったのか…私はため息をつくと、キッとできるだけ目を怒らせて彼を見据えた。

「凱旋門賞のあのレースで、なんで"怪我するぞ!速度を緩めろ!"なんて言ったんですか?」

すると、彼がふっと笑った。イライラしてた私は、思わずカッとしてしまった。かわいこちゃんが、何を言うやら…そんな顔をしているように見えたからだ。

「あなたには分からないでしょうね!私たちの世代が、三冠馬コントレイルが、私が、一体なんて言われてるか…上の先輩たちも、下の後輩たちも、みんなすごくて…だから、だから、私がフォア賞を獲れたとき、嬉しかった…これで凱旋門賞を獲って、みんなをあっと言わせて、コンちゃんや、サリちゃんや、みんなと…みんなと一緒に、ひどい人たちを見返してやるんだって…」

「…」

「重バ場は私の得意なフィールドでした…全力を出せば、勝てたかも知れないんです…私は…私は…」

彼の目を見て、はっきり言う。

「私は、もう二度と走れなくなってもいいから…勝ちたかったんです!!」

言ってしまった。彼の優しさを、無下にしてしまった…涙を流す私に、彼が静かに言った。
≫60
「プボちゃんはさ、最強のウマ娘は誰だと思う?」

「へっ?」

予期せぬ問いかけに、思わず私の涙が止まる。そんな私にお構いなしに、彼は語りだした。

「ぼくの普段の雇い主さんは王族でね、所属するウマ娘たちはそりゃあ綺羅星のごときもんだよ。でもね、」

彼が私を見つめる。

「みんな強いなあとは思うし、すごい成績だとは思う。でも、最強とまでは思わないな。」

ワインを一口飲むと、彼は遠くを見るような目をする。

「子供の頃だった。騎手の叔父に連れられて、香港に行った。王族サマたちにご挨拶して、王族サマの最強のウマ娘が走るのを見て、そこで…」

見たんだよ、最強を。そう語る彼の笑顔は、はっとするほど美しかった。

「それは日本のウマ娘だったんだが、引退レースだというので調べたら、君の国ではG1を勝ったことがないシルバーコレクターってんだから驚いたよ。日本からは時々晩成型の面白い子が出るねえ。だから僕は日本でトレーナーをする資格も取ったのさ。」

もう私の心は落ち着いていた。彼の言葉で、体に、心に、力が蘇ってくるのを感じる。

「鳥は少しずつ巣を作る、フランスのことわざだよ。君はあと何年走るのか知らないが、目の前の人たちではなく後世の人たちまで永遠にあっと言わせたいのなら、全力を出すのは今じゃないと思ったんだよ、僕は。」

外に出て、彼とお別れをする。二人とも「さようなら」ではなく、「また今度」と言って。

空港に向かう私の頭は美味しい料理やフランスの景色を叩きだして、まるでえっちゃんみたく次のレースのことで綺麗に占められているのであった。

ミカエルがリーディング1位のトレーナーだと知って、たまげたのはまた別のお話。

+ 歯医者はイヤ!/タイトルホルダー・メロディーレーン
≫134
ある日の昼頃。
場所はトレセン学園・栗東寮玄関。

小さな少女が首を大きく振って、もう一人の少女に駄々をこねていた。

「いや!私歯医者行きたくないっ!」
「しかしねぇ…虫歯があると分かれば行くしかないのだから…削らなければならないのだから…」
「いやなものはいやなの!ホルダーキライ!」

参ったなぁ、と頬を掻く少女。
端から見れば妹が姉にイヤイヤしている微笑ましいものにしか見えないが、実際は逆である。

「だからね、姉さん。私は言ったんだよ?なのに、寝る前のココアの後の歯磨きをサボるから、こうやって年始にいきなり歯医者に行く羽目に成るんだよ?」

と、妹のタイトルホルダー。

一方姉のメロディーレーンはというと、涙目になりながら「それでもイヤなの!歯はもう痛くないの!」と首をブンブンと振る。


因みに、虫歯が痛まなくなってくるのは危険度が高まっているサインである。

彼女はまだやせ我慢の範疇であるので何とかなるが、気になる方は病院へ行くことをお勧めする。
≫135
その姉妹の騒ぎをおろおろしながら見ている、大柄な白毛のウマ娘がいた。
姉のルームメイト,シロニイである。
希少な白毛のウマ娘というだけではなく、オッドアイと艶かしい泣き黒子という濃い外見をしているが、中身は優しいごくごく普通な女の子であった。

しかし、別に彼女が全く関係無いというわけでもない。

「…ところでシロさん」
「ひ、ひゃい」

じろり、と此方を見てくるタイトルホルダーに怯むシロニイ。

「どうして姉さんに歯磨きをさせなかったんですか?」
「そ、それは…レーンちゃんが「歯磨きをサボらないと不眠になる」って言うから…」

多きな身体を縮めこみ、怯えながらそう答えるシロニイ。
その姿にタイトルホルダーは目もくれず、こっそり逃げようとしていた姉の首根っこをひっつかむ


タイトルホルダーは激怒した。必ず姉を苦しめる虫歯を取り除かなければならぬと決意した。

べそをかく姉を引きずってでも歯医者に連れていくと決心したタイトルホルダーは、外出許可を得るべくずんずんと寮長の下へ向かったのであった


短いですけどこんなものです!
突貫で作ったんで続きなんて素敵なものはありません!

+ 実家スクール概念
≫138
コンちゃんが生まれて数年たったころに、実家がコンちゃんが生まれる前から造り続けていた幼年競技ウマ娘のスクール施設が完成・開業して、そこに一期生として入るんだ
そこでプボ達と知り合って幼馴染になるんだ
でもコンちゃんは脚元が弱くてあまり練習できず悶々としてたんだ
ジュニア期前ぐらいの年になってからはトレセン学園に入学して、脚元の不安と向き合って夢を叶えてくれるトレーナーと出会って二人三脚で歩んでいくんだ
コンちゃんがトゥインクルシリーズを引退してからは、実家のスクールでコンちゃんはトレーナーになって教え子をいっぱい抱えるんだ
という存在しない記憶が浮かんできた

+ 寒暁の悲劇
≫118
 氷のような寒さが体の芯までも冷やす初春の朝。私ことコントレイルは、冷気の中に混じる一抹の陽気を感じて目を覚ました。

 うっすらと目を開けて見ると、カーテンの隙間から朝日が僅かに寮の自室に差し込んでいる。ベッドサイドの置時計が指し示す時刻は6時を少し回ったあたり。どうやら目標通り目覚ましのアラームなしで起きることに成功したようだ。起きたばかりだというのに少し満足感を覚える。

 お布団を被ったまま半身を起こし、壁際のカレンダーを見遣る。今日の日付のところには小さく丸っこい「始業」の二文字。短い年末年始の休みも終わり、今日からトレセン学園の新たな一年が始まる。

 新年の感慨に浸っていると耳に届く微かな寝息に気付く。私は口元が自然と緩むのを感じながら寝息の主へと目を向けた。果たしてそこには私の幼馴染でルームメイトにして親友のボンドちゃんことディープボンドの安らかな寝顔があった。

 去年の有馬記念ではクラシック級最強の呼び声高かったエフフォーリアちゃんに肉薄し、グランプリ三連覇の女王クロノジェネシス先輩に先着する好走を見せ大いに世間を沸かせた彼女であるが、ベッドの上でぬくぬくとお布団にくるまり惰眠を謳歌するその姿は世界にも通用する強豪ウマ娘というよりは、何の変哲もない一人の少女そのもの。こういうボンドちゃんのあどけない一面が俗に言う「プボ味」というものなのだろうか。年が明けても変わらないボンドちゃんの無邪気な寝顔はいつも私の心を穏やかにしてくれる。このままずっと見ていられそう。

「はっ、いけないいけない」

 ボンドちゃんの寝顔をずっと眺めてしまいそうになった私は慌てて意識を切り替える。寒い1月の朝にわざわざ早起きをしたのはちゃんと理由があってのことなのだ。

 大きく伸びを一つ。緩みきった全身の筋肉が引き締まるのを感じる。私はその勢いのままに冬の朝の安住の地であるお布団の誘惑を鋼の意思で断ち切る。ベッドを抜け出すと途端に部屋に満ちる冷気に肩を震わせる。しかし私は、三冠ウマ娘は冬の寒さなどに負けたりはしない。私は早起きした目的、始業前のトレーニングのために準備を始めた。

≫120
 私は去年のジャパンカップをもってトゥインクル・シリーズでの競争生活に一区切りをつけた。しかしそれは走ることを止めるというわけでもないし、学園をやめるというわけでもない。今後はドリームトロフィーへの参加も視野に入れつつも、まずは酷使した体を休みつつ生徒会長としての務めをしっかり果そうと思っている。

 もちろん休養といっても何もしないわけではない。ましてや私はトレセン学園生徒会長。座するがままというのでは全校生徒に申し訳が立たない。

 実は私は生徒会長になってから既に一年以上が経っている。もっとも去年は、とりわけ大阪杯で敗北を喫して以降は、お世辞にも会長の職責を全うしたとは言えなかった。

 それでもたくさんの人が私を支えてくれた。幼馴染のボンドちゃんとビアンフェちゃん、オーソリティちゃんやアリストテレスちゃんたち同期、ディープさんたち先達の三冠ウマ娘、ジェンティルドンナ寮長、グランアレグリア先輩といったたくさんの先輩方、先生、そしてトレーナーさん。たくさんの人に助けられ、見守られ、背中を押されたからこそジャパンカップで栄冠を勝ち取ることができた。

 私はその恩を返さないといけない。去年は不甲斐ない生徒会長だったが、今年は少しでも名誉ある役職の責務を果たせるようになりたいのだ。

 素早く顔を洗い、歯を磨く。冬の朝の洗面所はまるで屋外にいるような寒さだ。早く走って温まりたい。しかし私とて年頃の乙女、いくら走って乱れるとはいえ寝起きのまま部屋の外に出るわけにはいかない。慣れた手つきで髪を整えてトレードマークの髪飾りをつければ、寝起きの少女から三冠ウマ娘にしてトレセン学園生徒会長コントレイルへの変身は概ね完了だ。

 鏡に映る自分の顔を見る。特に去年と変わることのない、見飽きた自分の顔だ。

≫121
 「やっぱり威厳がないかなぁ」

 思わず漏れた呟きが冷たい空気に溶けていく。私は三冠、それも無敗の三冠ウマ娘でありトレセン学園生徒会長だ。過去にこの2つの肩書を同時に手にしたのはシンボリルドルフ先輩とディープさんことディープインパクト先輩のみだ。かたや皇帝、かたや英雄。どちらもトゥインクル・シリーズの歴史に燦然とその名を煌めかせる名ウマ娘で、多くのウマ娘から尊敬され、信頼されている。

 一方の私はなかなか三冠ウマ娘にふさわしい威厳を持てないでいる。もちろん後輩を委縮させたいわけではないし、「歴代で最も親しみやすい生徒会長」という評判は有難いと思う。けれども立派な威厳を兼ね備えた先輩方を羨ましく思う気持ちがあるのも事実だ。

「かわいい三冠ウマ娘」と言われて、まったく嬉しくないと言ったら噓になる。でも私だって「かっこいい三冠ウマ娘」になりたい。今年は憧れの先輩方に少しでも近づきたい。そのためにもだらけるわけにはいかない。新年最初の授業日から朝のトレーニングに励むのにはそういう理由もある。

 さて、ゆっくりしている時間はない。私はベッドまで戻ると冬用の温かなパジャマを脱いで素早くジャージに着替える。本当は髪をやる前に着替えるべきなのだが、ジャージで冬の洗面所に立つのはとにかく寒い。パジャマを脱ぐときに少し髪が乱れても寝起きそのままよりはマシだろう。それならばぎりぎりまで温かい恰好でいたいというのも乙女心だろう。

 ボンドちゃんの寝息を聞きながらせっせと体操服をきてジャージを羽織る。後はズボンを履けば準備は完了だ。

 そのとき、事件は起きた。

≫122
 「あれ?おかしいな……」

 丈長のズボンが入らない。太ももの上のあたりまでは上げられるのにそこから引き上げることができない。勢いをつけて一気に引き上げても結果は変わらない。もしかしなくてもお尻がつかえてしまっている。

「そんな……」

 恐る恐るお尻に手を伸ばす。むにっ。柔らかな感触。人差し指がお尻に沈む。私はもともとお尻が少し、そう、ほんの少し大きめだ。だからこれくらい普通。何も変わっていない。絶対に変わっていない。そのはずなのに。

「入らない……」

 そんなはずはない。そんなはずはないのに。

「落ち着け、落ち着くんだ私……」

 一度深呼吸をする。最後のジャージを履いたのは去年の最後の授業日。ちょうど有馬記念の頃だ。あれから2週間くらいしか経っていない。そんな短期間にジャージが履けなくなるなんてあり得ないじゃないか。

 そうだ。ジャージの方がおかしくなったのだ。そもそもショーツは履けているわけで、そうである以上私の体型が変わったわけではない。断じてない。問題はジャージにある。

 でも冷静になってみるとショーツもちょっときつくなってる気もしなくはない。いや、気のせいだ。そんなわけがない。たとえ昨日のお風呂のときにちょっと濃く跡が残っていたとしても、それは気のせいだ。絶対にそうだ。

 ついさっきまで寒かったはずなのに体温が上がる。鼓動が激しくなる。私は絶対に気のせいだと思いつつも、万に一つもあり得ないと思いながらも、一応、すべての可能性を考慮して、お腹周りを確認すべく震える指を伸ばす。柔らかい。力を込めてみる。少しは硬くなった。でも若干、本当にほんの少しであるが柔らかみが増した気がする。

 いや、これは成長だ。私の成長期はまだまだこれからなんだ。二の腕をつまんでみる。柔らかい。これもきっと成長だ。

≫123
 「そんなわけないよ……」

 混乱する自分の思考回路に自分でツッコミを入れる。そうだ。もう言い逃れはできない。これは多分、もしかしなくても、本当に不本意であるけども。

「私、太った……?」

 絶望を帯びた呟きが朝の冷気を震わせる。

 年末年始の自分を振り返ってみる。年末には学園の有馬記念の打ち上げ、その後には同期有志のボンドちゃんたち有馬出走メンバー5人を囲んだ慰労会、三冠バ会の忘年会、チームの忘年会、クラスの打ち上げ、栗東寮忘年会、プレハブ忘年会やURAの偉い方の会合にもお呼ばれして、ほかにもいろいろな会に呼ばれた。帰省した後も大晦日は幼馴染組と年越しそばを食べて、初詣でキズナさんたち同郷の先輩にたかり、もとい奢ってもらい、おうちではおせちにお雑煮にとごちそう尽くし。そのあともトレーナーさんとお食事に行ったし、寮に戻ってからも新年会とかご飯会とかいろいろ。とにかく心当たりが多すぎる。

 何が気のせいだ。何が変わってないだ。こんなの太るに決まってるじゃないか。私は昨日までの私に心の中で怨嗟の声を上げる。でも仕方がない。ご飯がおいしすぎるのが悪いんだ。みんなで食べるご飯がおいしすぎるのが悪いんだ。
お肉がついてしまった。ついてしまった以上くよくよしても仕方がない。幸いにも私はこれからトレーニングをする。ついてしまった分燃やせば何の問題もない。絶対に違う気がするけども、私はそう思い込むことにした。

 しかしここで問題が一つ。トレーニングに行くにしてもジャージが履けなければ話にならないのである!懸命にジャージを引き上げるがうんともすんと言いはしない。いや、ギチギチと不気味な音を立てている。

「破れたりしないよね……」

 不安が思わず口から零れる。ジャージが破れてしまったらそれこそ一大事だ。もちろん替えはあるけども、私が心配なのは、ここで強引に押し込んで履いたとしてもトレーニング中にジャージが破れる可能性があることだ。

≫124
トレーニング中にジャージが破れたら。考えるだけでも恐ろしい。お尻に穴を空かせたジャージなんて三冠ウマ娘の威厳とか、生徒会長の矜持とか以前の問題だ。そんな情けない姿を他人に見せるなんて考えられない。

 ただでさえこの時期はクラシック級の後輩たちのトレーニングもますます盛んになっている。世代の頂点を目指す後輩たちの目標となるべき存在が、ショーツ丸見えの穴あきジャージ姿を晒すなんて。そんなことがあった日には私は俗世間を捨てて山に籠るだろう。

 ここはいったん諦めるべきか。一瞬そんな考えが脳裏をよぎる。でもそんなことをしたら「私は正月太りでジャージが履けなくなっただらしないウマ娘です」と認めるようなものだ。それは絶対に嫌だ。三冠ウマ娘の辞書に諦めの文字はない。

 とにかくジャージを履こう。それでジャージが破けないように軽いトレーニングを済ませて、教室でビアンフェちゃんやサリィちゃんにダイエットの相談をするんだ。2人の助けを借りればなんとでもなるはずだ。やってみせろよ私。次にトレーナーさんに会うまでにすべてを元通りにするんだ。

 完璧な作戦。そうと決まれば後はジャージを履くだけだ。もう一度ジャージを引き上げる手に力を籠める。

「ふんっ、ふんっ、ふんぬっ」

 上がらない。ジャンプしながら引き上げようとしても上がらない。こうなったらとことんやってやる。私はベッドに寝転がると足を上げて強引にジャージを引き上げる。左右に体を揺らしながら必死にジャージを持つ手に力を籠める。走ってもいないのに額から汗が零れる。これで痩せたりしないかな、などと一瞬気を緩めたそのとき。

「うひゃああっ」

 視界が転がる。お尻にどしんと重い衝撃と痛み。勢いあまってベッドから転がり落ちてしまったようだ。

「いたたたた……」

 ヒリヒリと痛むお尻を上に向けて手で摩る。新年早々何をやっているんだろうか。我ながら呆れてしまって首をひねる。すると隣のベッドの上から寝ぼけまなこが2つ、お尻を摩る私を見つめていることに気が付いた。

≫125
「お、おはようボンドちゃん。い、いい朝だね~」

 私は努めて何事もなかったかのように親友に挨拶をする。その一方で冷静に自分の状況を確認した。せっかく整えた髪はジャージを引き上げようと躍起になったせいでレースの後のように乱れている。太ももまで引き上げられたジャージを履いて床に寝転がる私は芋虫か何かのよう。特に意味のない英字が描かれたグレーのショーツが丸見えなことが今日ばかりは恥ずかしくてたまらない。聡い親友はこの状況を一目見て何があったのか寝起きでもすぐに察するだろう。

「あ、え~とね、ちょっと朝トレの準備運動をしててさ、起こしちゃったよね、あはは……」

 意味がないと分かりつつも大げさに身振りを交えて言い訳を試みる。背中を冷や汗がつたうのがありありと分かる。

 ボンドちゃんは私の不自然極まりない説明を黙って聞いていたが、寝ぼけまなこを擦りながらのっそりと起き上がると、ベッドを降りて私の前に座り込んだ。ボンドちゃんが無言で私を見つめる。私の額から汗が一筋流れ落ちた。何か言って誤魔化したいけども、何を言ったらいいか分からずふと視線を逸らす。その刹那、ボンドちゃんが身を乗り出したかと思うと次の瞬間にはボンドちゃんの腕が私のお尻へと伸びていた。

 一体どこでそんな切れ味を手に入れたんだろうか。いや、そんなことを呑気に考えている暇はない。

「ちょ、ちょっとボンドちゃん、くすぐったいよ」

 ふにふにと私のお尻の状態を確認する親友に抗議の声を上げる。ボンドちゃんは素直に手を引くと僅かに考え込むそぶりを見せたが、すぐに口を開いた。

「ビアンフェとサリィ、どっちを呼ぶ?」

 直接的な言葉を避けてくれた親友の思いやりが有難い。でもボンドちゃんにもその2人に頼るほかないと思われたことは恥ずかしい。私には恥ずかしさのあまり耳を震わせながら答えるよりほかに方法はなかった。

「2人とも、呼んで来て……」

≫126
ボンドちゃんはこくりと頷くとそのまま立ち上がる。まさかその恰好で呼びに行くのだろうか。3個目の耳のような寝癖がついているのに。というか私も流石にこの惨状をなんとかしないと。ビアンフェちゃんはともかくサリィちゃんにまでこんな情けない姿を晒すわけにはいかない。

 色々と考えを巡らせているうちにボンドちゃんは自室に扉を開けて出て行こうとしているところだった。私は慌てて彼女を止めようと立ち上がる。

「待ってボンドちゃ、うわああっ」

 さっきまでなんとかお尻を収めようと悪戦苦闘していたジャージの存在を完全に忘れていた。太ももまで引き上げられたジャージに足を取られて、私は重い切りつまずいた。おでこが床にぶつかり大きな音を立てる。

「わわ、大丈夫コンちゃん?」

 慌てた様子で戻ってきた親友がうずくまる私を起こしてくれた。気持ち良い朝を迎えられたと思ったのにとんだ災難に見舞われてしまった。絶対に痩せよう。親友の腕に抱かれながら私はそう決意した。

 それは氷のような寒さが体の芯までも冷やす初春の朝のことだった。


+ ギャルゲー
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