▲1番艦の「アザレア」。4番艦までは主兵装が12.7cm速射砲と4連装魚雷発射管各1基と非常にシンプルかつ軽装備である。
詳細↓
外洋艦隊に随伴し、機動的に運用することが可能な無人戦闘艦。
対潜/対空戦闘能力に優れた駆逐艦やフリゲートの支援下で活動することを想定され、兵装は砲熕兵器と魚雷発射管に限られている。
同時期に建造されていた無人艦載水雷艇「QPT-1」が過小な船体規模で整備可能な母艦を要するため、母艦機能を付与できない艦艇に随伴し、外洋で運用することを目的として構想、
高い機動性・運動性を持ち、システム的に艦隊へ組み込まれ有機的な戦闘行動を行うことが可能な小型艦として「ストリートファイター・コンセプト」に基づいて開発された。
かつて配備されていた無人戦闘艦であるアカシア級アーセナルスループが、「艦隊の追加弾薬庫」であったのに対し、より高度なセンサーと優れた機動性を持ち、積極的に敵艦隊に対し攻勢に出ることが可能となっている。
船体は小型化され、機関やセンサー類の性能が向上したものの建造コストはアカシア級と同程度に抑えられた。
レグルス戦争終結後、対艦魚雷の再評価が進む過程で水上艦による肉薄攻撃はハイリスクではあるものの有効であると考えられ、これを実現するべく開発された無人戦闘艦が本級である。
開発にあたって「低コスト・無人・高機動力・高度な索敵能力」の4つが重要視された。無人であるという点を除けば、前任のアカシア級とは真逆の設計思想となった。
基本的に敵艦隊への魚雷攻撃が主任務として想定されてはいるものの、装備の換装によって他の任務にもある程度対応可能となっている。
「ストリートファイター・コンセプト」に基づいて開発された無人コルベットとしては本級が第一世代、先行量産型にあたり、より優れた設計の
発展型の開発に役立てるべく、
8隻が建造され、就役開始から数年の間、艦隊で実証試験が大規模に行われていた
統一歴155年に発生した北連最終戦争、それに伴う第一次パタゴニア戦争において、
パタゴニア頭脳王国の頭脳戦闘艇との交戦で4隻を喪失している。
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備考 |
全長 |
97m |
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全幅 |
13m |
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満載排水量 |
1910t |
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機関 |
G3-1005G1 ガスタービン×1 D5-SD630 ディーゼル×1 |
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合計出力 |
約37000HP |
ガスタービン 31000HP ×1 ディーゼル 6000HP×1 |
最大速力 |
32ノット |
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乗員数 |
なし(完全無人) |
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装備 |
1-4番艦 |
5番艦以降 |
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主砲 |
TC234A 7方位対応・自由装薬型コマブロ速射砲(127mm「ウルトラライトⅡ」両用砲) ×1 |
SSTL-004 4連装魚雷発射管 |
SST-141 対艦コマブロ魚雷 4射線×2(再装填可能) |
近接防御火器 |
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CBCIWS-30 コマブロ機関砲システム ×1 |
その他火砲 |
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CBFCMG-2 2連装FC機銃(12.7mm機銃) ×2 |
艦載機 |
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搭載艇 |
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C4Iシステム |
RS-FCS ver17 sub-system |
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TWS-10「ティソーナⅡ」共同交戦・データリンクシステム |
レーダー |
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艦番号 |
艦名 |
分類 |
状況 |
QS-33 |
アザレア(Azalea) |
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現役 |
QS-34 |
アネモネ(Anemone) |
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現役 |
QS-35 |
アービュタス(Arbutus) |
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第一次パタゴニア戦争(北連最終戦争)で戦没 |
QS-36 |
オーブレイティア(Aubrietia) |
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第一次パタゴニア戦争(北連最終戦争)で戦没 |
QS-37 |
アスフォデル(Asphodel ) |
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現役 |
QS-38 |
オーリキュラ(Auricula) |
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第一次パタゴニア戦争(北連最終戦争)で戦没 |
QS-39 |
アベリア(Abelia) |
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現役 |
QS-40 |
アカンサス(Acanthus) |
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第一次パタゴニア戦争(北連最終戦争)で戦没 |
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合計 |
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4隻運用中 |
最終更新:2021年12月04日 16:23