情報分類
情報を、損なわれたときの影響の大きさで段階に分け、段階ごとに守り方を決めることです(英語では data classification)。すべての情報を同じ強さで守ろうとすると、費用がかさむか、守りが薄くなるので、強弱をつけます。
影響度の考え方
米国の連邦政府の基準 FIPS 199(2004年)は、
機密性・
完全性・
可用性のそれぞれについて、損なわれたときの影響を3段階で定めています。
| 影響度 |
FIPS 199 の定義(要約) |
| 低(LOW) |
組織の業務・資産・個人に、限定的な悪影響を及ぼすと見込まれる |
| 中(MODERATE) |
重大な悪影響を及ぼすと見込まれる |
| 高(HIGH) |
深刻または壊滅的な悪影響を及ぼすと見込まれる |
同じ情報でも、性質ごとに影響度は違いえます。公開している情報は、機密性の影響は低くても、改ざんされたときの影響(完全性)はそれより高くなりえます。
民間の組織での分類
民間では「公開/社内限り/社外秘/極秘」のように、組織ごとに段階を決めます。段階の数や名前に決まりはありません。このラベルは主に機密性の段階を表すことが多く、完全性と可用性はシステムごとの要件として扱うことが多いです。そろえるべきは次の3つです。
- 段階:社員が迷わずに選べる数に絞る
- 表示(ラベル):文書やファイルに、どの段階かを示す
- 扱いの要件:段階ごとに、見てよい人・保存してよい場所・送り方・印刷や持ち出しの可否・保存期間・消し方を決める
つまずきやすい点
- 段階が多すぎて、社員がどれを選ぶか迷う
- 判断の手間を省くため、何でも最上位の段階にして、本当に重要な情報が埋もれる(迷ったときに上の段階を選ぶのは妥当な原則で、既定で最上位にするのとは別のこと)
- 表示だけして、扱いの要件を決めていない
- 分類を決めるのが情報システム部になっている。分類を決めるのは、その情報の持ち主(業務の責任者)
法令との関係
営業秘密として保護されるには「秘密として管理されていること」が要件の一つで、分類と表示はその前提になります(
営業秘密)。
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出典
確認日:2026年10月15日
最終更新:2026年10月15日 09:55