姫将軍 ハレル & 参謀喋刀 アメちゃん+98幕間その1

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dangerousss3

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ネタに詰まったら学園化しとけ

注1)このSSはダンゲロスSS3・第1回戦にて惜しくも散ってしまった選手達を勝手に使った空気系オムニバスSSです。

注2)大半のキャラ設定と概ね全ての背景設定を蔑ろにしています。ごめんなさい。

注3)温泉アンソロが飽和したので、舞台は学園です。

注4)登場人物は全員18歳以上です。




■Chapter0:登校■

「いっけな~い、遅刻遅刻~!」

(―――――わたし、『四葉』! 『高島平 四葉』11歳、ぴっちぴちの小等部5年生!)

食パンを咥えながらダバダバと通学路を急ぐ脱法ロリ。

その背後より突如強風が吹き付け、スカートが捲れ上がり「天下布武」のバックプリントがあらわになる!
急いでスカートを押さえ、周囲を確認する四葉。

そこには突風の原因、天空よりハングライダーで舞い降りて来たクラスメイトの弓島由一の姿があった。

「おっすおっす、急がねーと遅刻だぞ」
「ゆっ、由一! いまっ! 見――――」

四葉の問いを流すように、一方的に挨拶だけ済まし、由一はパスッパスッとハングライダーに特殊弾を撃ち込んだ。

≪魔人能力 ガンフォール・ガンライズ≫

ハングライダーが重力に逆らって鉛直方向へと急速上昇する。
上昇→能力解除→滑空を繰り返して空を駆けることで登校時間を短縮しているのだろう。
実にしゃらくさい。

ある程度まで上昇したところで、由一は地上の四葉に向けて大声で言った。

「おまえのあだ名ー! 今日から『ノブナガ』なー!」

(―――――見られた)
カッと四葉の顔が赤くなる。

「もあーーーーーーーーーーー!!!」

≪魔人能力 モア≫

四葉の両手に出現する2丁の“ちょっと強い”エアガン。
天空に陣取る同級生に向け全力射撃。

しかし、こういう時の攻撃はゆるふわ補正によって当たらないものだ。
神は空気を読む。
スイスイと空を滑るように由一はエアガンの射程から離脱していった。

「おぼえてなさい! 次会ったら一族ろーとーみなごろす!」

肩で息をしながら物騒な負け台詞を吐く四葉の横を、猛烈な勢いでバイクが通り過ぎる。

―――COOL

――――――COOL

―――COOL

――――――COOL

愛車「スゴク・デュマエ・ハヤイ」を駆るクラスメイトのラーメン探偵だ!
再びあらわになる天下布武!

「もぉーっ! なんなのよーっ!」

重なった災難に憤慨する四葉の頭上から、どこか懐かしいメロディ。

♪ぼうや~~ よい子だねんねしな

♪いーまも昔もかわりなく~

♪は~~~はのめ~ぐみの子守唄  (こもりうたー)

♪遠い~むかしの~~~もーのォがた~り~~

見上げれば空を覆わんばかりの緑の和竜!
クラスメイトの倉敷椋鳥の通学風景だ。

竜を見たことで怒りを忘れ、わりと平穏な気持ちになった四葉。
竜ってスゴイ!
それはそれとして遅刻はした。

■Chapter1:持ち物検査■

「抜き打ち検査だオラァッ!」

やけに威勢のいい担任が、各生徒の持ち物をチェックしていく。

「まぁこれは銃刀法違反だわな」
「ガングニルううううううううううううう!!!」

取り上げられる槍。

「当然これもだな」
「アメええええええええええええええええ!!!」

取り上げられる刀。

「これは…よくわからんが没収だ」
「あにきいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

取り上げられる空き瓶。

「むぅっ! これは………!」

バカでかい傘を前にして、某桜吹雪のお奉行様を彷彿とさせていた名裁きが鈍る。

「今日は午後から降るらしいんでな。 別におかしくないだろう?」
「むむむ…」

もっともらしい所持理由を陳述する被疑者。
確かに空は曇り気味。

_人人人人人人人_
> 異議アリ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

噛みつく獣人生徒!

「せんせー! その傘からは火薬の臭いがするぜっ!」
「おっ、そうか じゃあ没収ということで」
「くずりゅうううううううううううううう!!!」

取り上げられる武傘。

「テメェはよく鼻が効くな。よーしよしよしよし」

フワフワの毛並を撫でる担任。

「ケッ‥気安くさわんじゃねぇよ」

言葉に反し、しっぽをブルンブルンと回して喜びを表現する獣。
調子に乗って火薬の臭いをもう1件摘発。

くんかくんかと、とある女子生徒を嗅ぎ倒し、大量の拳銃を発見するに至った。
なお、その様は大変あざとかったので各自脳内保管すると幸せになれるであろう。

槍と刀と武傘と大量の銃で武装した担任は、気づけば現代版弁慶のようなシルエットになっていた。
復讐に燃えるグリーンベレーの精鋭でもこのような過剰武装はしないであろう。

■Chapter2:ホームルーム(席替え)■

「経費削減のためにジョークをひとつ」

ずらりと着席した生徒達を前にして担任、内亜柄影法が語り出す。

「テレビゲームばかりやっている息子に、
お父さんは勉強させようと偉い人の話をしました。

『ジミー。リンカーンって知ってるだろ?リンカーンがお前の年の頃には、
暖炉の明かりで勉強してたんだぞ。それぐらい勉強したんだ』

『ふうん。パパ、ボクも言っていい?』

『なんだ?』

『リンカーンはパパの年の頃には、アメリカの大統領だったよ』」

担任の唐突なアメリカンジョークに、どう反応していいのか戸惑う生徒達。
ゲラゲラと爆笑する黒田と、「………先生、それはどういう意味でしょうか…?」と真面目な顔で質問する姫将軍は例外的存在だ。

≪魔人能力 ロジカルエッジ≫

「白けたジョーク」が教師の武器である「白いチョーク」へとその様を変える。
この変換自体も苦しいジョーク、「白けたジョーク」の一環であり、連鎖的に数本の白チョークが生み出された。

そのうちの一本を手に取り、影法は黒板にある文字列を書きなぐった!

_人人人人人人人人人人人人人人_
> 今日は月に一度の席替え! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

ドキドキなイベントの発表に沸き立つクラス。
『好きなあの子の隣に』『早弁をしてもバレないあの席に』
教室の空気が邪な願望を蓄えて濁る。


【そして30分後……】


「あ~、やっほー、お姫さま~」
「………お世話になります。こまね」

百合百合しい二人が隣の席に。

「キメマス! キメマス! キメマス! アトデ=キメマスううううううううっ!」
「ノブナガ! ノブナガ! ノブナガ! ノブナガあああああああっ!」

11歳の少年少女が隣の席に。
朝のパンツに関連した騒動に端を発して、今はお互いのあだ名を連呼している。

「いやああああ!! 助け、助けて、ハレルちゃん助けてぇえぇ!! あああああだめ!! だめぇぅ!! だめだよぅ~~~!! こわい、死ぬじゃう~~!!」
「ひ、く、ぅぅ……あああっ!」

“ノブナガ”という単語で何故かダメージを受ける百合組。
一体どのような理屈であろうか。

「テメェら、大人になったら嫌な奴と一緒に仕事をしなきゃなんねぇ時もあるんだ
いい機会だと思って頑張って仲良くしろい!」
11歳コンビを叱る担任。

「せんせー! 夜魔口君と雨竜院君がシマ争いでもめてます!」
「テメェらはもういい大人なんだからちゃんとしろよ!」

「せんせー! 儒楽第君と森田君がお互いの足をふんづけ合ってます!」
「テメェらはもっといい大人なんだからちゃんとしろよ! めんどくせェ!!」

「せんせー!隣の空飛ぶスパゲッティ・モンスター君が酸をッ!!
酸を飛ばしてうわあああああああああああ」
「うわあああああああああああああ」

■Chapter3:体育■

魔人サッカー。
それは、ルール無用の殺し合い。
ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!するという原則はあるものの、基本的には超!エキサイティン!!な殺戮ゲーム。

開戦直後、機先を制して九鈴のトングがボールを掴んだ。
そこを目がけて放たれる銃弾の雨嵐。

―――――不必要に揺れる保険医のPカップ!

銃弾は幻影の“九鈴”をすり抜け、ゴールキーパー・蛭神を強襲。
しかし陰茎が固くて助かった!よかったね!

―――――不必要に揺れる保険医のPカップ!

ある肉体強化魔人がグラウンドにクレーターを作りながら駆け、またある魔人は雷を引き起こす。
空間に浮かんだ質量を伴った“英語”が、召喚されし異形の大群を縛る!

―――――不必要に揺れる保険医のPカップ!

ある魔人が、異形の軍団より“ちょっと強い”軍団を召喚し、それに対応すべく武闘系魔人達が背を合わせて集結する。
肉が裂け、骨が砕け、戦場が鮮血と阿鼻叫喚に包まれる。

ボールなど、とうの昔に破裂四散している。

「地獄」。

この授業を示すのにこれ以上適切な言葉はない。
しかし、まだ地獄には深部があった。

盛り上がりをみせるグラウンドに、突如として無数の小型ロボットLBX(※1)が襲来。学園のメンバーたちが応戦する中、ダックシャトル(※2)から新たなLBXが出現し……!?

人気TRPG「戦闘破壊学園ダンゲロス」と「ダンボール戦機W」がコラボレーションし、最強サッカーチームとLBX軍団が激闘を繰り広げる劇場版アニメ。

「劇場版戦闘破壊学園ダンゲロスGO vs ダンボール戦機」DVD好評発売中!

※1)コピペしたので詳細不明
※2)コピペしたので詳細不明

■Chapter4:体育後の…。■

シャワアアアアアアアア (漫画的擬音法)

「あーつかれたー!」
「死ぬかと思ったかも~~」
「ゴミめ……次こそ片づけてやる」
「………サッカー…これがサッカーなのですね…なんと楽しい……!」
「ふふふ、楽しい催しでしたね」

ここは、先ほどの体育で流した汗と涙と血と胃液を洗い流す女子シャワー室
……の、隣室。

「ぐふふふ」

いかにも下種な笑い声がその部屋に響く。
声の主はヘソを視認することで対象を悪堕ちさせる能力を持つ肥溜野森長だ。
目的は各自察して欲しい。

「おいおい楽しそうなことやりやがって、俺もまぜろよ!」

そこに面白そうな雰囲気を嗅ぎつけた黒田が加わる。

「うっわ……、おっさん達ナニやってんの?
まじキモイんだけど 通報した」

さらにそこに生意気な弓島由一が加わる。

「そんなこと言って、お前も見たいんだろォ~?
素直になれよ~~~!」
「なっ、ちげーし! 俺カノジョいっから!」
「……しずかにしろよ…… みつかったら……どうする? ぐふふ」

和気藹々としたズッコケ3人組にさらに新メンバーが加わる。

―――――空飛ぶスパゲッティ・モンスター。

瞬く間に3人は捕食された。

■Chapter5:放課後ティータイム■

放課後の部室に4人の人影。

ワン・ツー。
「シッ! シッ!」

ワン・ツー。
「シッ! シッ!」

ワン・ツー・スタンガン。
「シッ! シッ! (バチバチ!!)」

ワン・ツー・スタンガン・スタンガン。
「シッ! シッ! (バチバチ!!) (バチバチ!!)」

スタンガン・ツー・スタンガン・スタンガン。
「(バチバチ!!) シッ! (バチバチ!!) (バチバチ!!)」

スタンガン・スタンガン・スタンガン・スタンガン。
「(バチバチ!!)  (バチバチ!!)  (バチバチ!!) (バチバチ!!)」

奇妙な光景がその部室にて繰り広げられていた。
半裸の男子生徒が、謎の魔方陣の上、ボクシングの型のようなものに混ぜてスタンガンを振るっていたのだ。
そしてそれを見守る3人の男子生徒。
どこか暗黒儀式めいている。

―――――それは、“紅茶”を獲得するための儀式である。

この奇行を繰り返すこと、1600回。
中空から紅茶の注がれたティーカップが4つ出現した。

待ってましたとばかりに文字通り振って“沸いた”紅茶を受け止め、享受する4人組。
彼らは軽音部に属する“放課後ティータイム”というバンドである。

エレキギター担当:鎌瀬 戌
ボーカル担当:森田 一郎
物理攻撃担当:儒楽第
紅茶担当:不動 大尊

ひょんなことからバンドを結成した彼ら(遡ればカスタネットを志望して入部してきた儒楽第に関するエピソードがあるのだが、ここでは割愛する。)は、こうして放課後になる度に部室へと集合し、紅茶をすすっているのである。

不動大尊の魔人能力は“カップに入っている紅茶を1600度まで急速加熱する”というものであり、他のメンバーはその内容を知っている。
知った上で、カップの紅茶を飲むほどの信頼関係が彼らにはあった。

なお、連日このようにお茶を飲んでお菓子を食べてだべっているだけにも関わらず、彼らの音楽の実力は相当のものであり、学園祭のライブなどは練習なしでもそつなくこなして拍手喝采である。
実にファッキンシットな連中である。

「シッ!シッ! (バチバチ!!)」

お茶を飲み終えた不動 大尊が肉体言語で『セッションしようぜ!』と伝える。
こんな連中ではあるが、たまには思い出したように練習をするのだ。

その提案を受けて持ち場につくメンバー達。
サボり癖があるとはいえ、彼らも音楽を愛する魔人、本質的に練習は嫌いではない。

「「「「 いっせーのーで!!!! 」」」」

ギャギャギャァアアーーーーーン!!

掻き鳴らされるエレキギター!

「フンッ! ハァッ!!」

放たれる物理攻撃!

「粗茶ですが」

振る舞われる紅茶!

「ボエ~~~~~~~~!!!!」

脳を物理的に破壊する歌声。

今年もこのバンドは安泰であろう。

■Chapter6:ハルマゲドン■

横殴りの豪雨の中、人払いが完了し、インフラの止まった校内に二つの集団。
西校舎と東校舎をつなぐ渡り廊下を挟む形でその集団は集結し、対立していた。

―――――生徒会と番長グループ。

蠢くそれぞれの集団の中より、二人の魔人が進み出る。

西校舎より、生徒会長、聖槍院九鈴。
東校舎より、番長、黒田武志。

今にも弾けんばかりの各々の軍団を背で制しながら、二人は歩みを進め、やがて立ち止まり武器を構える。

両手に2つのトングを構えた聖槍院。
それぞれが天と地を挟むが如し王道の構え。

“聖槍院流 天地魔闘の構え”

伝統あるトング道流派、聖槍院流の正統後継者にして同流派五十段の完全熟達者(オーバー・アデプト)の彼女の構えは、基本にしてそれが奥義。

対する黒田武志は飄々とした自然体。
喋る槍・ガングニルを肩に軽く乗せたような恰好。

「油断するなよ武志。敵は強いぞ!」
「大丈夫、俺だって強いさ、だが―――――」

敵を前にして武器との会話。
戦いを舐めきっている。

その様子を受けてか、カチン、カチンと、聖槍院は2回トングを鳴らした。
聖槍院流の“お辞儀”にあたる行為。
すなわち、戦闘開始の合図―――――

「―――――なぁ、アンタ」

戦いを始めるぞという共通認識と殺気をするりと躱し、黒田は語りかける。

「俺は戦いたくないんだが、どうだろうか。」

カッと、聖槍院の瞳孔が開く。

―――――(この後に及んでまだそんなことを!)

「………これでも、同じことが言えますか?」

右手の“天”のトングが口へと咥えられる。
と同時に腰のホルダーから右手にトングを補充、再度頭上へ。
天地魔闘の構えの発展形、3トング流の構え。

“聖槍院流 天地人掃滅(ノア)の構え”

トングが縦一列に並び、そして―――――

―――――ガチリと、閉じられた。

“聖槍院流奥義 大尊(ダイソン)”

掃除機が発明されるきっかけとなった清掃術原初の奥義。
有り体に言ってしまえばそれは“吸い込み投げ”。
接触していないように見える対象を引き寄せ、掴むだけのシンプルな奥義。

しかし、現世においてこれを体現するトンゲリストは頂点たる聖槍院ただ一人。
吸引力の変わらないただ一つの奥義。

みっつのトングに挟まれた対象はガングニル!
挟む力 1950kg/cm2! サンタナのパワーの約2倍!!

何の前触れもなく訪れたその別れ。
4つの鉄棒へと無残にその姿を変えるガングニル。

カランと、“ガングニルだったもの”が床へと落ちた時、ようやく黒田は何が起こったかを理解した。

うお、ぉぉ?
「うおおお!」
きさま
「貴様!!」
よくも
「よくも、ガングニルををををををををををををををををををををををををををを」
ををををををををををををををををををををををををををををををををををををを
ををををををををををををををををををををををををををををををををををををを
ををををををををををををををををををををををををををををををををををををを
ををををををををををををををををををををををををををををををををををををを
ををををををををををををををををををををををををををををををををををををを
ををををををををををををををををををををををををををををををををををををを
ををををををををををををををををををを!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

■Chapter7:黒田の部屋■

「…が床へと落ちた時、ようやく黒田は何が起こったかを理解したまる」
ターン!と音高くエンターキーを叩き、黒田は満足げなため息を漏らす。
ここは黒田の部屋。机の上にはノートパソコン。
黒田は妄想混じりの、いや総て妄想でしかない学園生活を総括して、オムニバス小説を書いていたのだ
傍に立て掛けてあったガングニルがモニタを覗き低く呻く。
「ひどい。捏造だ。まんがタイムきららにでも持ち込む気か?」
「おいおい人聞きが悪いだろ。
読者に楽しんでもらうためのちょっとしたサービスさ」
黒田は小首を傾げ、肩をすくめて両手を広げた。