Leap the precipice ◆MobiusZmZg
逃げだせば、追撃が待ち受ける。
共闘を申し出れば、哄笑ののちに袖にされる。
仮に、相手の質問に対して黙りこんでしまったのなら――
問われた男、マクスウェルに待ち受ける結果など、今さら計算するまでもない。
そして、彼に問うた側である男。『超』天才とやらは、退屈そうな表情を隠そうともしなかった。
泥のような欲望に濁った瞳に浮かぶものは微笑み。親しみなど微塵もない、嘲笑との形容が至当な顔つきだ。
ならばここは鉄火場/正念場/崖っぷち。
眼前にあるのはどう転んでも、何を選んでもマイナスしかない選択肢。
共闘を申し出れば、哄笑ののちに袖にされる。
仮に、相手の質問に対して黙りこんでしまったのなら――
問われた男、マクスウェルに待ち受ける結果など、今さら計算するまでもない。
そして、彼に問うた側である男。『超』天才とやらは、退屈そうな表情を隠そうともしなかった。
泥のような欲望に濁った瞳に浮かぶものは微笑み。親しみなど微塵もない、嘲笑との形容が至当な顔つきだ。
ならばここは鉄火場/正念場/崖っぷち。
眼前にあるのはどう転んでも、何を選んでもマイナスしかない選択肢。
「私、は――――」
それでも、高速で綾なした演算の果てに、マクスウェルは口を開いてみせた。
何も行わずにゼロを選ばざるを得なくなるよりも、様々な要素を計算した上で、1を――
いや。0.1を、あるいは0.01を、はたまた0.001かもしれない確率を、自らの手で1に近付けてみせる。
50:50ではなく100%がふたつある箱の中で、自身の望む結果をこそ選びとってみせようではないか、と。
何も行わずにゼロを選ばざるを得なくなるよりも、様々な要素を計算した上で、1を――
いや。0.1を、あるいは0.01を、はたまた0.001かもしれない確率を、自らの手で1に近付けてみせる。
50:50ではなく100%がふたつある箱の中で、自身の望む結果をこそ選びとってみせようではないか、と。
「寡聞にして、ノアという“機械”のことは知らない。
だが、奴の使っていた“兵器”と、先ほどそちらが見た“遺産”については、まったくの無知ということもない」
だが、奴の使っていた“兵器”と、先ほどそちらが見た“遺産”については、まったくの無知ということもない」
そのためにマクスウェルが打った第一の手は、“正直に話すこと”であった。
真っ正直な札を切った論拠は、先刻、天才を自称した男自身が語っていたことだ。
「ふーん……機械に、兵器。遺産ねぇ。
念のため聞いとくが、それが嘘っぱちって可能性はないだろうな?」
「彼の末路を目にすれば、嘘が露見した後の生存率など計算するまでもないはずだ」
先ほど、彼の話を聞いた無法者。額にクラブのマークを刻んだ男の顔は、いまや見る影もない。
その男に向かって、ジャガンと名乗った相手は「ノアの技術を求めている」と言ったのだ。
加えて、彼の過ごす次元の文化レベルも、先刻までの様子から多少は推測出来る。
先祖の鎧と、異文化の鎧を同列にみる部分をかんがみれば、剣と魔法が支配している文明にあることは分かった。
しかして、無法者に支給されていた移動式、あるいは搭乗式ともいえる大筒に首をかしげていた部分は違う。
この点からデブチョコボに火薬を食わせてキャノン砲を作ったとの伝承や、飛空艇の墓場で見た魔キャノンなどから大筒を連想出来たマクスウェルに比べ、ジャガンの故郷は……少なくとも魔学の方面においては遅れているとの推測がかなった。
真っ正直な札を切った論拠は、先刻、天才を自称した男自身が語っていたことだ。
「ふーん……機械に、兵器。遺産ねぇ。
念のため聞いとくが、それが嘘っぱちって可能性はないだろうな?」
「彼の末路を目にすれば、嘘が露見した後の生存率など計算するまでもないはずだ」
先ほど、彼の話を聞いた無法者。額にクラブのマークを刻んだ男の顔は、いまや見る影もない。
その男に向かって、ジャガンと名乗った相手は「ノアの技術を求めている」と言ったのだ。
加えて、彼の過ごす次元の文化レベルも、先刻までの様子から多少は推測出来る。
先祖の鎧と、異文化の鎧を同列にみる部分をかんがみれば、剣と魔法が支配している文明にあることは分かった。
しかして、無法者に支給されていた移動式、あるいは搭乗式ともいえる大筒に首をかしげていた部分は違う。
この点からデブチョコボに火薬を食わせてキャノン砲を作ったとの伝承や、飛空艇の墓場で見た魔キャノンなどから大筒を連想出来たマクスウェルに比べ、ジャガンの故郷は……少なくとも魔学の方面においては遅れているとの推測がかなった。
「で、戦車? こういう鉄のカタマリが、輓馬(ばんば)もなしに動くとか言うワケ?」
「ああ。精製した石炭や、ある種の油を使って動くとの話を、ゴーグの機工士から聞いたことがある。
この堅牢さだ。攻撃だけではなく、陣地の作成にも向いていると言えるだろうな」
「ああ。精製した石炭や、ある種の油を使って動くとの話を、ゴーグの機工士から聞いたことがある。
この堅牢さだ。攻撃だけではなく、陣地の作成にも向いていると言えるだろうな」
案の定、機工都市の深層にでも埋もれていそうな武器のことを、ジャガンは知らなかった。
対するマクスウェルには、専門的とまではいかないが聞きかじり程度の知識はある。
儲け話で見つけた“空想魔学小説”における飛空艇の砲撃や、士官候補生仲間の妹を助けに向かった“飛空艇の墓場”のおかげで、算術士には「引いて動かすくらいなら、乗って動かす」ものの機構にもあたりがつけられた。陸戦を指揮する士官くずれとしても、こうした兵器を利用して地形を面でとらえ、確保することの有用性が理解できる。
対するマクスウェルには、専門的とまではいかないが聞きかじり程度の知識はある。
儲け話で見つけた“空想魔学小説”における飛空艇の砲撃や、士官候補生仲間の妹を助けに向かった“飛空艇の墓場”のおかげで、算術士には「引いて動かすくらいなら、乗って動かす」ものの機構にもあたりがつけられた。陸戦を指揮する士官くずれとしても、こうした兵器を利用して地形を面でとらえ、確保することの有用性が理解できる。
「そんで、お前――こんだけの情報で俺に取り入るつもり?
説明してもらったのはいいケド、ぶっちゃけ、お前本人が機工士じゃないんだよなぁ?」
説明してもらったのはいいケド、ぶっちゃけ、お前本人が機工士じゃないんだよなぁ?」
ノアのもつ技術や情報を求めるジャガンが、自分ではなく本職の側に興味を向けることもだ。
「剣の一本で、私の命を買うというのはどうだ」
この勇者にごまかしが通じない点を改めて理解したために、マクスウェルは二枚目の札を切る。
鬼に金棒となってしまいかねないのが恐ろしいところだが、口で誤魔化されなかったのだから仕方がない。
「さっきの一部始終は聞こえてたもんなぁ。出し惜しみしないのは正解だよ、オマエ」
品性など生まれる前にかなぐり捨てたような男の笑い声を聴きながら、算術士はひと振りの剣を取り出した。
黒く艶出しした刀身に白金の装飾がなされた両手剣は、いかにも名剣といった風合いをしている。
「説明書きにいわく、古代の人間からは“運命の剣”と呼ばれたものらしい。
たった一度だけ、どんなものでも断ち切る力を持つとのことだ」
首で寄越すように指示するジャガンに従って、マクスウェルは説明書きと剣とを彼に渡す。
しばらく経って、刀身を確かめるようにしていた勇者が、算術士の肩を刃で叩いた。
「で、オマエで切れ味を確かめるって言ったら、そっちはもうオシマイだな。
算術だのなんだの、寝言で俺を煙に巻こうとした結果がこれだと、報われない話だろうよ」
「ああ。その時は機工士どころか、私の仲間との繋がりも失われるだろう。
足手まといを増やさない考えは理解出来なくもないが、示威行為は高い確率で反撥と復讐を呼ぶものだ」
冗談を交わすかのように軽薄な語調に反して、ぴたぴたと押し付けられる金属の重みは本物である。
一度だけ、すべてを断ち切る剣。それを構える男は牛鬼のように下卑た表情の奥底に、冷たいものを沈めていた。
「いくら相手を断ち切ろうとも、そこに他者がいるかぎり、人の絆だけは切れはしない。
……それは、貴殿が望むところではあるまい」
遊び半分。つまりは真剣が半分の彼の瞳を真っ向から見据えて、マクスウェルは言葉をつむぐ。
ここにシュウがいたのなら、あるいは団結もかなったのかもしれないが――仮定は演算に含められない。
ならば、逆だ。図星を突かれてバーサク状態となる魔物のように、言葉でもってこの男の注意をそらすしかない。
そらして、自分の最後の支給品である“無用の長物”を、最大限に活用してやるしか活路はない。
この男に殺されず縛られず。それこそが、ここに立つ算術士の勝利条件なのだから。
「剣の一本で、私の命を買うというのはどうだ」
この勇者にごまかしが通じない点を改めて理解したために、マクスウェルは二枚目の札を切る。
鬼に金棒となってしまいかねないのが恐ろしいところだが、口で誤魔化されなかったのだから仕方がない。
「さっきの一部始終は聞こえてたもんなぁ。出し惜しみしないのは正解だよ、オマエ」
品性など生まれる前にかなぐり捨てたような男の笑い声を聴きながら、算術士はひと振りの剣を取り出した。
黒く艶出しした刀身に白金の装飾がなされた両手剣は、いかにも名剣といった風合いをしている。
「説明書きにいわく、古代の人間からは“運命の剣”と呼ばれたものらしい。
たった一度だけ、どんなものでも断ち切る力を持つとのことだ」
首で寄越すように指示するジャガンに従って、マクスウェルは説明書きと剣とを彼に渡す。
しばらく経って、刀身を確かめるようにしていた勇者が、算術士の肩を刃で叩いた。
「で、オマエで切れ味を確かめるって言ったら、そっちはもうオシマイだな。
算術だのなんだの、寝言で俺を煙に巻こうとした結果がこれだと、報われない話だろうよ」
「ああ。その時は機工士どころか、私の仲間との繋がりも失われるだろう。
足手まといを増やさない考えは理解出来なくもないが、示威行為は高い確率で反撥と復讐を呼ぶものだ」
冗談を交わすかのように軽薄な語調に反して、ぴたぴたと押し付けられる金属の重みは本物である。
一度だけ、すべてを断ち切る剣。それを構える男は牛鬼のように下卑た表情の奥底に、冷たいものを沈めていた。
「いくら相手を断ち切ろうとも、そこに他者がいるかぎり、人の絆だけは切れはしない。
……それは、貴殿が望むところではあるまい」
遊び半分。つまりは真剣が半分の彼の瞳を真っ向から見据えて、マクスウェルは言葉をつむぐ。
ここにシュウがいたのなら、あるいは団結もかなったのかもしれないが――仮定は演算に含められない。
ならば、逆だ。図星を突かれてバーサク状態となる魔物のように、言葉でもってこの男の注意をそらすしかない。
そらして、自分の最後の支給品である“無用の長物”を、最大限に活用してやるしか活路はない。
この男に殺されず縛られず。それこそが、ここに立つ算術士の勝利条件なのだから。
「戦争は数。全体は部分の総和に勝る。
ただの人間が知識も無くして、単騎で兵器の群れに立ち向かったならどうなる?
貴殿はそれの分からない王者ではないだろう」
「じゃあ、なんでお前はその瓶を持ってやがる。俺が王者だってコトを知ってるってのに、なあ?
牙を剥く相手を選ばないんなら、延命を申し出た意味だって――」
ただの人間が知識も無くして、単騎で兵器の群れに立ち向かったならどうなる?
貴殿はそれの分からない王者ではないだろう」
「じゃあ、なんでお前はその瓶を持ってやがる。俺が王者だってコトを知ってるってのに、なあ?
牙を剥く相手を選ばないんなら、延命を申し出た意味だって――」
だが、剣を好んでも剣に魅入られるようでは、勇者とは務まらないものなのだろう。
冷静きわまりないジャガンの指摘を押し退けて、繊細なガラスで出来た瓶が、ゆったりと宙を舞った。
崖っぷちから飛び降りたマクスウェルのフォームは、先刻の勇者がみせたそれとは天と地ほどの差がある。
「……バカだねぇ。まさか、この俺が素直に斬るとでも思ったか」
ぎこちなく投げられた瓶の中でゆらめく流体を見た勇者は、哄笑とともに瓶を避けてみせた。
中身を劇物と判断し、握った剣を振ろうともしない判断は、流石に単騎で竜王討伐を命ぜられた勇者である。
視力も戦術眼もたっぷりと備えている男は、『セッティエムソン』との流麗な文字列だけを認めて振り向かない。
冷静きわまりないジャガンの指摘を押し退けて、繊細なガラスで出来た瓶が、ゆったりと宙を舞った。
崖っぷちから飛び降りたマクスウェルのフォームは、先刻の勇者がみせたそれとは天と地ほどの差がある。
「……バカだねぇ。まさか、この俺が素直に斬るとでも思ったか」
ぎこちなく投げられた瓶の中でゆらめく流体を見た勇者は、哄笑とともに瓶を避けてみせた。
中身を劇物と判断し、握った剣を振ろうともしない判断は、流石に単騎で竜王討伐を命ぜられた勇者である。
視力も戦術眼もたっぷりと備えている男は、『セッティエムソン』との流麗な文字列だけを認めて振り向かない。
* * *
セッティエムソン。
ジャガンは知る由もないが、女性用香水のひとつである。
そのなかでも樫の木に生す苔や樹皮からとれる香料をベースにした、落ち着いた風合いの逸品だ。
また、イヴァリースの日常を生きる民草にとっては豊かさの象徴となる革の香りを含むのも特徴である。
豊かさという面では貴族に、武具や馬具と革は切り離せないという点では、戦いに出る女性に相応しいと言えよう。
香料の濃度、いわゆる賦香率も高く、様々なフレグランスのなかで唯一“香水”の表記が許される高級品でもあった。
ジャガンは知る由もないが、女性用香水のひとつである。
そのなかでも樫の木に生す苔や樹皮からとれる香料をベースにした、落ち着いた風合いの逸品だ。
また、イヴァリースの日常を生きる民草にとっては豊かさの象徴となる革の香りを含むのも特徴である。
豊かさという面では貴族に、武具や馬具と革は切り離せないという点では、戦いに出る女性に相応しいと言えよう。
香料の濃度、いわゆる賦香率も高く、様々なフレグランスのなかで唯一“香水”の表記が許される高級品でもあった。
* * *
貴重な中身をたたえた瓶は軽い音をたてて、勇者の背後を守っていた木に当たる。
だが、薄い硝子は木の死節に乗るようにして破損を避け、俯角をつけて跳ね返った。
その軌道上に待っているのは、瓶を避けた男が身に付けた鎧直垂、金属で出来た草摺の突起部だ。
だが、薄い硝子は木の死節に乗るようにして破損を避け、俯角をつけて跳ね返った。
その軌道上に待っているのは、瓶を避けた男が身に付けた鎧直垂、金属で出来た草摺の突起部だ。
いくら計算しようとも、奇跡は二度も続かない。
『角度よし。瓶が破損し、中身が相手にかかる確率は94%』
むしろ、この接触までがマクスウェルの計算である。
『角度よし。瓶が破損し、中身が相手にかかる確率は94%』
むしろ、この接触までがマクスウェルの計算である。
刹那、頭に“Eau de(水の)”が付かないパルファンが、勇者の下半身を包む布地に惜しげもなくぶちまけられた。
鎧の持ち主であるジャガンも、瓶を投げたマクスウェルも、揮発性の高いエタノールの刺激に目を細める。
片手で口許をかばう間にも、呼吸するほどに喉を焼く酒精と香りの暴力は二人を包んでいった。
「窮鼠猫を噛む、ってか。やられたよ。なかなか、健気に頑張ってくれるもんじゃねえか」
そして、咳を誘う“霧”から抜け出した勇者の声は、体内を焼こうとする酒精以外のなにものかによって――
鎧の持ち主であるジャガンも、瓶を投げたマクスウェルも、揮発性の高いエタノールの刺激に目を細める。
片手で口許をかばう間にも、呼吸するほどに喉を焼く酒精と香りの暴力は二人を包んでいった。
「窮鼠猫を噛む、ってか。やられたよ。なかなか、健気に頑張ってくれるもんじゃねえか」
そして、咳を誘う“霧”から抜け出した勇者の声は、体内を焼こうとする酒精以外のなにものかによって――
「だが、俺に唾を吐いた覚悟は……出来てんだろうなァ?」
ルカヴィ(悪魔)のそれを思わせるほど悪辣に歪んでいた。
目と鼻をやられたためか、技巧も介さぬ運命の剣が、瞑目したマクスウェルの太股を狙ってひらめく。
自身に汚水をぶちまけた者を、簡単には殺さない。ゆえに、まずは足を殺すというところか。ときにすべてを断ち切るとも言われる刃は、あえてその場を動かない青年の肉を引き裂いてゆく。
『視覚・嗅覚の不全。わすかな体勢の崩れ。この斬撃が致命傷とならない確率は62%』
普段の計算からすれば低きにすぎる確率も、先ほどの無法者が引いた“100%”を考えれば十分に高い。
実際、ベストコンディションならば四肢を持っていったであろう斬撃は、太股の肉を抉るに留まっている。
そうなれば、ほとんど無手でいるマクスウェルにも、今のジャガンに対する勝ち目があった。
目と鼻をやられたためか、技巧も介さぬ運命の剣が、瞑目したマクスウェルの太股を狙ってひらめく。
自身に汚水をぶちまけた者を、簡単には殺さない。ゆえに、まずは足を殺すというところか。ときにすべてを断ち切るとも言われる刃は、あえてその場を動かない青年の肉を引き裂いてゆく。
『視覚・嗅覚の不全。わすかな体勢の崩れ。この斬撃が致命傷とならない確率は62%』
普段の計算からすれば低きにすぎる確率も、先ほどの無法者が引いた“100%”を考えれば十分に高い。
実際、ベストコンディションならば四肢を持っていったであろう斬撃は、太股の肉を抉るに留まっている。
そうなれば、ほとんど無手でいるマクスウェルにも、今のジャガンに対する勝ち目があった。
『私に加えられたダメージを概算。この痛みと傷の五割を、わが気を乱した元凶へ平等に“分け与える”』
算術を学ぶにあたって修めた、万物を支配する陰陽の均衡を、マクスウェルは脳裏に掲げてみせる。
“陰”にダメージを受けた自分を、“陽”にダメージを与えたジャガンを代入して、即座に図式を完成させた。“陰陽の気は循環し、等しく保たれている”ことが天地自然の理、前提であるとするのなら、“二者のあいだで陰陽の均衡が崩れ、一方が血を流してゆくという現況は前提に矛盾する”との答えは容易に導き出される。
この答えが、物理的にはいかに理不尽な空論であろうとも、数字の世界に生きるマクスウェルにとっては関係ない。
それは不自然、それは背理。それは神の作りたもう世界の姿ではないのだと――。
術式を構成する真言を、算術士は胸中で高らかに謳いあげる。
「が、ッは……!」
果たして、マクスウェルの受けたダメージはジャガンと『分配』された。
宇宙の青さを有する光が弾けた瞬間、勇者には裂傷が、算術士には癒しの光が、それぞれ割り当てられる。
腿を袈裟に薙いだ重症も、ふたりで負えば軽症となりえた。
“陰”にダメージを受けた自分を、“陽”にダメージを与えたジャガンを代入して、即座に図式を完成させた。“陰陽の気は循環し、等しく保たれている”ことが天地自然の理、前提であるとするのなら、“二者のあいだで陰陽の均衡が崩れ、一方が血を流してゆくという現況は前提に矛盾する”との答えは容易に導き出される。
この答えが、物理的にはいかに理不尽な空論であろうとも、数字の世界に生きるマクスウェルにとっては関係ない。
それは不自然、それは背理。それは神の作りたもう世界の姿ではないのだと――。
術式を構成する真言を、算術士は胸中で高らかに謳いあげる。
「が、ッは……!」
果たして、マクスウェルの受けたダメージはジャガンと『分配』された。
宇宙の青さを有する光が弾けた瞬間、勇者には裂傷が、算術士には癒しの光が、それぞれ割り当てられる。
腿を袈裟に薙いだ重症も、ふたりで負えば軽症となりえた。
「不変なる律を聞けッ!」
苦痛に耐えながら、算術士が即座に切った札は『レベル5不変不動』。
生物すべてに宿る陰陽の気を操って行動を不可能とする、陰陽術の基本であった。
“5”。腰が安定しなかったとはいえ、ジャガンのもつ斬撃の鋭さから計算した彼の強さの節目がこれだ。
戦士は石を積むように経験を積み、ふとした瞬間にひと皮むけて、段違いに強くなるものだと言われる。そうした節目や時・場所といった要素と術式を噛み合わせ、特定の者に魔法をかける技が、算術の基礎にして粋である。
むろん、他からの干渉に対する抵抗力を持つ者に使う補助魔法が、必ずしも効果を表すわけではないのだが――
『あれほどの黒魔法を行使する者が、超自然の現象を“信じている”確率は七割を超える。
ひるがえって、私と彼が最悪の星座相性である確率は、わずか十二分の一に過ぎない』
先刻、ジャガン本人が放った攻撃魔法の威力こそが、マクスウェルを楽観せしめた。
そして彼の計算どおりに、勇者は動きの一切を止められる。その背に負わされているのは、陰の気の塊だ。
算術に専念出来るようになったマクスウェルは、そこに『レベル5スロウ』を重ねて時間を稼ぐ。
生物すべてに宿る陰陽の気を操って行動を不可能とする、陰陽術の基本であった。
“5”。腰が安定しなかったとはいえ、ジャガンのもつ斬撃の鋭さから計算した彼の強さの節目がこれだ。
戦士は石を積むように経験を積み、ふとした瞬間にひと皮むけて、段違いに強くなるものだと言われる。そうした節目や時・場所といった要素と術式を噛み合わせ、特定の者に魔法をかける技が、算術の基礎にして粋である。
むろん、他からの干渉に対する抵抗力を持つ者に使う補助魔法が、必ずしも効果を表すわけではないのだが――
『あれほどの黒魔法を行使する者が、超自然の現象を“信じている”確率は七割を超える。
ひるがえって、私と彼が最悪の星座相性である確率は、わずか十二分の一に過ぎない』
先刻、ジャガン本人が放った攻撃魔法の威力こそが、マクスウェルを楽観せしめた。
そして彼の計算どおりに、勇者は動きの一切を止められる。その背に負わされているのは、陰の気の塊だ。
算術に専念出来るようになったマクスウェルは、そこに『レベル5スロウ』を重ねて時間を稼ぐ。
「この場で私を殺せば、どうなるか。それは既に分かっているだろう。
脱落者として呼ばれる私の名と、私の世界にある香水。そして、私を殺した者を結びつけるのは難しい話ではない。
私以外の仲間がここに呼ばれている確率も、低いものとは言えないさ」
脱落者として呼ばれる私の名と、私の世界にある香水。そして、私を殺した者を結びつけるのは難しい話ではない。
私以外の仲間がここに呼ばれている確率も、低いものとは言えないさ」
断片的な情報から、私の仲間が最悪の事態を想像する確率は68%。
彼らが最悪の事態に思い至った場合は、97%の確率でお前と敵対することになる。
すらすらと説明したマクスウェルは、「分の悪い話ではない」とうそぶきながら笑ってみせた。
「そもそも、こんな場所で強い匂いを漂わせる者に違和感を感じる確率は、概算の段階でも九割以上となる」
同時に『CT4ヘイスト』の、素早く回る時計の幻影が算術士の影と重なった。
速度を増した時の流れは、術式を編んだマクスウェルだけを包み込み、祝福している。
相手の動きを緩慢にする時魔法・スロウが、両者が行動を行うまでの準備時間をずらしたのだ。
彼らが最悪の事態に思い至った場合は、97%の確率でお前と敵対することになる。
すらすらと説明したマクスウェルは、「分の悪い話ではない」とうそぶきながら笑ってみせた。
「そもそも、こんな場所で強い匂いを漂わせる者に違和感を感じる確率は、概算の段階でも九割以上となる」
同時に『CT4ヘイスト』の、素早く回る時計の幻影が算術士の影と重なった。
速度を増した時の流れは、術式を編んだマクスウェルだけを包み込み、祝福している。
相手の動きを緩慢にする時魔法・スロウが、両者が行動を行うまでの準備時間をずらしたのだ。
「……では、いったん別れるとしようか。
あれに対抗するにあたって、互いの価値を理解出来るなら。次こそは友好的にいきたいものだな」
あれに対抗するにあたって、互いの価値を理解出来るなら。次こそは友好的にいきたいものだな」
周辺にある遮蔽物を見極めながら、最後に彼が選んだ算術は『レベル3ケアルガ』。
術式が生んだ祝福の風は、二等分されて浅くなった両者の傷をふさいで夕空へ流れる。
迅速に火消しの詠唱を終えた算術士がきびすを返すさまに、揺らぎは微塵もない。
一時とはいえ動けなくなっても、このジャガンの前で隙や弱味をさらすわけにはいかなかった。
『爆音ではなく、空気との摩擦熱で何かが燃え尽きる音は……メテオか、それに準ずる魔法である公算が高い。
山岳地帯で、わざわざ姿をさらすような輩もいるのか、派手な魔法を使わざるを得なかったのか、どちらだ?』
外見だけの平静さを保ち続ける一方、彼の頭は回転を止めるということがない。
ここから北西、遮蔽物の多い山岳地から聞こえた特徴的な音響に、一体どう対応したものか。命のかかった正念場を抜けたとしても、待っているのは修羅場か博打場か、はたまた別の岩頭であるのだろうか。
運命の一節を冠した剣を手放した今、なんとも洒落にならない予感が脳裏によぎってしまったが、それでも。
マクスウェルはもう一度、唇に微笑をうかべてみせた。
術式が生んだ祝福の風は、二等分されて浅くなった両者の傷をふさいで夕空へ流れる。
迅速に火消しの詠唱を終えた算術士がきびすを返すさまに、揺らぎは微塵もない。
一時とはいえ動けなくなっても、このジャガンの前で隙や弱味をさらすわけにはいかなかった。
『爆音ではなく、空気との摩擦熱で何かが燃え尽きる音は……メテオか、それに準ずる魔法である公算が高い。
山岳地帯で、わざわざ姿をさらすような輩もいるのか、派手な魔法を使わざるを得なかったのか、どちらだ?』
外見だけの平静さを保ち続ける一方、彼の頭は回転を止めるということがない。
ここから北西、遮蔽物の多い山岳地から聞こえた特徴的な音響に、一体どう対応したものか。命のかかった正念場を抜けたとしても、待っているのは修羅場か博打場か、はたまた別の岩頭であるのだろうか。
運命の一節を冠した剣を手放した今、なんとも洒落にならない予感が脳裏によぎってしまったが、それでも。
マクスウェルはもう一度、唇に微笑をうかべてみせた。
【一日目・夕方/D-2 北部・森】
【マクスウェル(男算術士)@ファイナルファンタジータクティクス】
[状態]:中度疲労、左太股に裂傷(処置済み)、ヘイスト(時間経過で解除)
[サポートアビリティ]:銃装備可能
[装備]:デリンジャー(30/30)@魔界塔士SaGa
[道具]:支給品一式
[思考]:仲間を集めてノアを打倒する。
1:可能な限り遮蔽物を確保しつつ、この場から退避
2:ジャガン、派手な魔法の爆心地を警戒しておく
[参戦時期]:Chapter4・飛空艇の墓場に到達している
[備考]:Lvは3の倍数。リアクションアビリティ「ダメージ分配」を習得ずみ。
【マクスウェル(男算術士)@ファイナルファンタジータクティクス】
[状態]:中度疲労、左太股に裂傷(処置済み)、ヘイスト(時間経過で解除)
[サポートアビリティ]:銃装備可能
[装備]:デリンジャー(30/30)@魔界塔士SaGa
[道具]:支給品一式
[思考]:仲間を集めてノアを打倒する。
1:可能な限り遮蔽物を確保しつつ、この場から退避
2:ジャガン、派手な魔法の爆心地を警戒しておく
[参戦時期]:Chapter4・飛空艇の墓場に到達している
[備考]:Lvは3の倍数。リアクションアビリティ「ダメージ分配」を習得ずみ。
* * *
呪縛が解けたと同時に、ジャガンは空いた左手を眉間にやった。
ふ――と漏れた吐息に篭った、凄絶ともいえよう熱は、ダースドラゴンの炎もかくやと思わせる。
「ク……ハハ……ハハハハッ……」
デイパックから水を取り出しつつ、男は吐息を哄笑に、哄笑を嗤笑へと変えた。
ああ、畜生。鼻が痛む。揮発した酒精のおかげか、ボトルの水で目をすすいでもなお痛む。
匂いのもとが柑橘類だろうと花だろうと苔だろうと、ここまで濃いならどれも同じとしか思えない。マイラの村でひと晩ぱふぱふに明け暮れても染み付かないだろう匂いが、芳香の原液だとは信じられない。
ふ――と漏れた吐息に篭った、凄絶ともいえよう熱は、ダースドラゴンの炎もかくやと思わせる。
「ク……ハハ……ハハハハッ……」
デイパックから水を取り出しつつ、男は吐息を哄笑に、哄笑を嗤笑へと変えた。
ああ、畜生。鼻が痛む。揮発した酒精のおかげか、ボトルの水で目をすすいでもなお痛む。
匂いのもとが柑橘類だろうと花だろうと苔だろうと、ここまで濃いならどれも同じとしか思えない。マイラの村でひと晩ぱふぱふに明け暮れても染み付かないだろう匂いが、芳香の原液だとは信じられない。
『……とか言うとでも思ったか? この、酸いも甘いも知った勇者様がよぉ。
あの王さんどもと同じに、骨に染み付いた生臭みを薄めた残りカスが美徳とか言われてんだよ。
心からの礼だの、祈りだの、賛美だの――クソの役にも立たねえが、言った方の対面は保てる美辞麗句ってヤツがな』
あの王さんどもと同じに、骨に染み付いた生臭みを薄めた残りカスが美徳とか言われてんだよ。
心からの礼だの、祈りだの、賛美だの――クソの役にも立たねえが、言った方の対面は保てる美辞麗句ってヤツがな』
よそゆきに着飾った言葉とともになされた、粗末な支給。
勇者として見込んだ自分が“はずれ”だった際に打撃を受けないような自己保身の顕現。
ラルス16世の政治的手腕とやらを知るジャガンにとって、貴族のつける香水は、まさに彼らを象徴するものだ。
そんな品物でもって、自分はハメられた。算術などという、机上の空論であろうものに遅れを取ったのだ。
限界を突破した怒りは、男の顔から表情を消せしめた。死霊の騎士のごとく、手にした剣だけが陽光を照り返す。
勇者として見込んだ自分が“はずれ”だった際に打撃を受けないような自己保身の顕現。
ラルス16世の政治的手腕とやらを知るジャガンにとって、貴族のつける香水は、まさに彼らを象徴するものだ。
そんな品物でもって、自分はハメられた。算術などという、机上の空論であろうものに遅れを取ったのだ。
限界を突破した怒りは、男の顔から表情を消せしめた。死霊の騎士のごとく、手にした剣だけが陽光を照り返す。
……ああ、そうだ。絶対の支配者を、マクスウェルとやらはとことんコケにしてくれたワケだ。
だったら、あいつに相応しいのは、ただの死に方ではあり得ない。
だったら、あいつに相応しいのは、ただの死に方ではあり得ない。
『お前自身、言ったよなぁ? 単騎でノアがもつ兵器とやらの群れに立ち向かったらどうなるか?
まったく、そうだな。神とかいうヤツだってあのザマなら、お前なんざ一撃で汚い花火になっちまうだろうよ』
まったく、そうだな。神とかいうヤツだってあのザマなら、お前なんざ一撃で汚い花火になっちまうだろうよ』
だが、それがいい。それでいい。
太股に染みた香水が、ジャガンに刻まれた傷跡をうずかせ、彼の笑みを誘った。
マクスウェルと同じだけ傷つき、同じだけ癒された裂傷を認めるに至って、双眸が狼を思わせて底光りする。
算術というわざは、魔法といいながら理論の要素が非常に強い。魔法使いは魔力を阻害する金属を嫌うとも聞くが、理論だった“計算”が、計算で出来た回路や何かで出来ているという金属の塊に効かない道理はない。
それなら、お前の命が完膚なきまでに消し飛ぶ攻撃力を、あの機械、ノアに『分配』してもらおうじゃあないか。あの術を発動するまでに死ぬならそれも良し。だが、生き残ったなら何度でも、何度でも何度でも何度でもだ。
いっそ、ひといきに肉片にされたほうがマシってな気分になるまで、あの男を使ってやろうじゃあないか――。
ようやっと、笑んではいても凍てついていた勇者の頬に、スライムベスのごとき血の色が戻って来る。
太股に染みた香水が、ジャガンに刻まれた傷跡をうずかせ、彼の笑みを誘った。
マクスウェルと同じだけ傷つき、同じだけ癒された裂傷を認めるに至って、双眸が狼を思わせて底光りする。
算術というわざは、魔法といいながら理論の要素が非常に強い。魔法使いは魔力を阻害する金属を嫌うとも聞くが、理論だった“計算”が、計算で出来た回路や何かで出来ているという金属の塊に効かない道理はない。
それなら、お前の命が完膚なきまでに消し飛ぶ攻撃力を、あの機械、ノアに『分配』してもらおうじゃあないか。あの術を発動するまでに死ぬならそれも良し。だが、生き残ったなら何度でも、何度でも何度でも何度でもだ。
いっそ、ひといきに肉片にされたほうがマシってな気分になるまで、あの男を使ってやろうじゃあないか――。
ようやっと、笑んではいても凍てついていた勇者の頬に、スライムベスのごとき血の色が戻って来る。
「せいぜい、地べたを這いずってでも生き残ってみせな。
それが出来たら、完璧な俺が支配者の座に君臨する、祝砲の役くらいは果たしてもらうぜ」
それが出来たら、完璧な俺が支配者の座に君臨する、祝砲の役くらいは果たしてもらうぜ」
緩慢な時間の流れに置かれていた体を屈伸させながら、ジャガンは目の前の鉄塊を眺めた。
……『KING』の一員だった男の世界では、過去の遺産。たとえ修理できても、燃料を食う点で無駄な存在と化していた戦車。
核の生み出した電磁波に焼かれてなどいない、別次元で生まれた搭乗兵器をためつすがめつする勇者の双眸は、揮発した酒精、エタノールによる軽度の充血を交えてか、黄色味がかって濁っている。
胸中の濁りを受け止めるだけの力を求めて、ぬらりぬらりと、光っている。
……『KING』の一員だった男の世界では、過去の遺産。たとえ修理できても、燃料を食う点で無駄な存在と化していた戦車。
核の生み出した電磁波に焼かれてなどいない、別次元で生まれた搭乗兵器をためつすがめつする勇者の双眸は、揮発した酒精、エタノールによる軽度の充血を交えてか、黄色味がかって濁っている。
胸中の濁りを受け止めるだけの力を求めて、ぬらりぬらりと、光っている。
【一日目・夕方/D-2 森】
【ジャガン(主人公)@ドラゴンクエスト1】
[状態]:左太股に裂傷痕(処置済み)、嗅覚にダメージ、香水の強い匂い
[装備]:レイピア(50/50)@魔界塔士、運命の剣@聖剣LOM、源氏の鎧@FF5
[道具]:支給品一式×2、太陽の石@DQ、レオパルト2(20/20)@秘宝伝説GOD、不明支給品0~2(確認済み、剣はない)
[思考]:如何なる手段を持ってしてもノアを殺し、世界を支配する。
1:ノアのことを知っているヤツを探す。機工士に興味あり
2:もしも生き延びたら、マクスウェルはノアに対する人間爆弾に仕立て上げる
[備考]:香水(セッティエムソン@FFT)がほとんどひと瓶、下半身の着衣に染み付いています。
どの程度の時間で匂いが消えるかは後続の方にお任せ。とりあえず、洗濯すれば余裕で消えます。
【ジャガン(主人公)@ドラゴンクエスト1】
[状態]:左太股に裂傷痕(処置済み)、嗅覚にダメージ、香水の強い匂い
[装備]:レイピア(50/50)@魔界塔士、運命の剣@聖剣LOM、源氏の鎧@FF5
[道具]:支給品一式×2、太陽の石@DQ、レオパルト2(20/20)@秘宝伝説GOD、不明支給品0~2(確認済み、剣はない)
[思考]:如何なる手段を持ってしてもノアを殺し、世界を支配する。
1:ノアのことを知っているヤツを探す。機工士に興味あり
2:もしも生き延びたら、マクスウェルはノアに対する人間爆弾に仕立て上げる
[備考]:香水(セッティエムソン@FFT)がほとんどひと瓶、下半身の着衣に染み付いています。
どの程度の時間で匂いが消えるかは後続の方にお任せ。とりあえず、洗濯すれば余裕で消えます。
※セッティエムソン@FFTは消費されました。D-2/森に、ふたつに割れた瓶が残っています。
【運命の剣@聖剣伝説 Legend of MANA】
マクスウェルに支給された。
ラピスラズリの珠魅(じゅみ)・瑠璃が携えていたイシュ白金製の剣。
どんなものでも斬れる力をもつと言われるが、その力はただ一度しか振るえない。
宝石泥棒編のラストシナリオ“ティアストーン”で真珠姫を連れて行くことを選ぶと、瑠璃から譲渡される。
マクスウェルに支給された。
ラピスラズリの珠魅(じゅみ)・瑠璃が携えていたイシュ白金製の剣。
どんなものでも斬れる力をもつと言われるが、その力はただ一度しか振るえない。
宝石泥棒編のラストシナリオ“ティアストーン”で真珠姫を連れて行くことを選ぶと、瑠璃から譲渡される。
【セッティエムソン@FINAL FANTASY TACTICS】
マクスウェルに支給された。
女性用香水の一種。装備すると永久ヘイスト・透明が付与される逸品。
ハイドラを密猟することで、毛皮骨肉店に陳列される基本のアイテムである。
マクスウェルに支給された。
女性用香水の一種。装備すると永久ヘイスト・透明が付与される逸品。
ハイドラを密猟することで、毛皮骨肉店に陳列される基本のアイテムである。
【レオパルト2@サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY】
KING構成員に支給された。
強力な砲撃を行い、装甲で防御もできる戦車。砲弾によるグループ攻撃が可能。
装甲の防御は、使用したターンに盾効果(自分のみ:回避率70%)がつくというもの。
なお、GB版と比較して、性能などに差異がみられるということはない。
KING構成員に支給された。
強力な砲撃を行い、装甲で防御もできる戦車。砲弾によるグループ攻撃が可能。
装甲の防御は、使用したターンに盾効果(自分のみ:回避率70%)がつくというもの。
なお、GB版と比較して、性能などに差異がみられるということはない。
048:三者激動――(惨劇) | 投下順に読む | 050:ハートに巻いた包帯を僕がゆっくりほどくから |
047:上手くズルく生きて | 時系列順に読む | 050:ハートに巻いた包帯を僕がゆっくりほどくから |
018:安全牌を見極めろ/そもそもそんなものが存在する確率は? | ジャガン | 062:ジャガンは月輪に飛ぶ |
マクスウェル | :[[]] |