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ジャガンは月輪に飛ぶ

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ジャガンは月輪に飛ぶ ◆MUMEIngoJ6


 デイパックからボトルをもう一本取り出し、頭上にかかげて逆さにする。
 勢いよく零れた水が、頭頂部から鎧の隙間を通って足元まで伝っていく。
 空がオレンジ色に彩られている時間だけあり、僅かに風が吹くだけで身体が凍るような感覚が走る。
 ボトルを握る手に力が入り、鈍い音を立てて凹んでしまう。
 手触りから察するにガラス製ではないようだが、詳細までは分からない。
 少し力をこめてしまうだけで潰れてしまうほど柔らかく、けれどひしゃげても亀裂なんて入らない強固さを持つ。
 それでいて非常に軽い。いやはや、持ち運びに便利なことだろう――つっても、このデイパック内に入れてる分には変わらねぇんだが。
 こいつは『戦車』やらが存在するという算術ヤローの世界の物体か、はたまたノアが別世界から拾ってきやがったか。
 そこまで考えたところで、降り注ぐ水が止まった。どうやら中身がなくなったらしい。
 ほとんど重量を感じさせなくなってしまったボトルを、三分の一ほど見えなくなった太陽めがけて放り投げる。
 行方を眺めるのを途中でやめて、大きく背骨を伸ばす。
 一本目の水で洗った甲斐もあって、瞳と鼻の痛みは消えてしまっている。
 吐き気がするほどの刺激臭もまったく感じなくなってるが――ま、こりゃただ麻痺しただけだな。
 殺し合い開始早々にして、五感のうち一つが封印されちまったワケだ。

「クかか」

 こいつは、お笑い種だぜ。
 竜王の元へと単身向かった勇者が、あのロトの血を引くものが、このザマたぁな。
 だが――――頭は冷えた。
 水を頭からかぶったことで、物理的にして強制的にな。
 さっきまでは、少し『ジャガン』でありすぎた。
 竜王ん時だって、そうだったろうがよ。
 ゴミみてえな道具だけ渡されて町を飛び出した俺は、『勇者ジャガン』として旅をしてたんだ。
 勇者ジャガンとして情報を集め、勇者ジャガンとして商人と交渉し、勇者ジャガンとして町娘とおたのしみ。
 そうだ、そうだったじゃねえか。
 世界の半分を掴む寸前で呼び出されたとはいえ、焦りすぎだぜ。竜王の城に辿り着いた勇者らしくもない、ジャガンらしすぎる。
 ノアについて、うざってえ首輪について、配られた得体の知れねえ道具について。
 それらを調べるには、勇者ジャガンである必要がある。
 戦力なんざ超天才の俺にゃいらねーが、知識や道具は欲しいとこだろうが。
 まだ何も分かっちゃいねえってのに、なーにやってんだか。
 一人目はあっちから仕掛けてきたからしゃーねーとはいえ、マクスウェルにはあそこまでしなくてもよかったかもな。
 けどまあ見られてたんだし、こっちも不可抗力ってヤツだな。
 悪いな、マクスウェルさんよ。アンタ以外には、とりあえず『勇者』で接してやるぜ。

 さてさてさてさて――――こっから思考タイムだ。

 世界の半分を手に入れかけていたことは、気にしないこととしよう。
 怒りに任せた結果が、算術ヤローなんぞに足元を掬われたんだ。
 だったら、もはや過去にこだわるのはもう終い。
 見据えるべきは、すべての次元を支配する未来だけだぜ。

「こんなとこに落っこちてるたぁな。こいつは偶然だな、おい」

 首から上がない抉り取られた死体が、少し離れた場所に転がっている。
 いやぁ、首から上を石で粉砕するだなんて、とても勇者にはできねえな。勇者には。くくッ。
 死体の傍らには、鉛色に輝く首輪。掴み取ろうとして――やめる。
 そういや、爆発するんだったか。死んでも反応するかはともかく、念を入れて損はない。
 右腰の方に携えてあるレイピアを手にして、首輪へと伸ばす。
 細長い刀身を引っ掛けることで、手元へと手繰り寄せる。
 そのまま数刻が経過するのを待つが、何も起こらない。
 どうやら、多少の衝撃では起爆しないようだ。
 まあ、これは予想してたさ。
 この程度で爆破しちまってたら、アイツの顔面にベギラマ喰らわせた時に胴体と頭が分かれちまってただろうからな。
 そうなってたら、脱落が数分早くなってたな。ノアに感謝しとけよ、はッ。
 鬱憤晴らしながらも、どの程度の衝撃で発動するか調べてたワケだ。我ながら素晴らしい。

「ふむふむ――」

 爆発しないのを確認してから手に取り、首輪をしげしげと眺めてみる。
 全面が銀色。おそらくは金属製だが、俺の知る素材かは不明。合金の可能性もあるか。
 炎を受けて血肉を浴びたはずなのに、黒ずんだり曇ったりはしていない。光沢が美しいがひどく奇妙だ。
 手触りは滑らか。つるりとして凹凸がまったくない。
 爆発するというのなら内部に火薬を仕込んでいるだろうに、隙間など存在しない。
 それどころか――窪みも、取っ手も、スイッチも、なーんにもねえ。

「分からん」

 やはり、俺の理解の範疇を超えている。
 『機械』が蔓延っているらしいマクスウェルの世界、およびノアの世界、あるいは他の世界の住人と接触する必要があるワケか。
 はん――分かっているじゃねえかよ、ノア。
 超天才の俺が、単独でテメーの元へと行けねえようにしてやがるとは。
 首輪をデイパックに放り込んで、考えてみる。
 逃げやがったマクスウェルを追うか――却下だな。
 勇者でないジャガンを知るアイツと手を組む気はねえし、出会ったら勇者が引っ込んでついつい殺しちまいそうだ。
 勝手に生き延びていずれ出会ったら、祝砲くらいはあげてやるぜ。テメェでな。

「となりゃ目指すは『北以外』かね」

 ひとまず向かう方向を決めたところで、別の疑問が脳内に浮かぶ。
 頭が冷えたからか、気になることがやたらとできてやがった。調子出てきたのかね。

 『人は滅びるべき』ってのが、ノアの言い分だ。
 だってのにわざわざ殺し合わせる意味が分からねえけど、アイツが言うには『後悔させるため』らしい。
 最後の一人は、『人類を絶滅させる人類』として生存できる。
 二十四時間誰も死ななかった場合、全員の首輪が爆発する。

「――――はッ」

 もう夜も近くなってきたところで、ようやくノアの言葉に引っかかる点を見つけられた。
 やれやれ、本気でどうかしてたぜ。
 調子出てきたんじゃなくて、これまでが調子出なさすぎただけだ。

「意ッ味わかんねえよ、クソッタレ」

 人類が絶えるべきっていう論については、そういう考えもあるとは思う。同意するかは置いといてな。
 そういう考えがあるのなら、後悔させるってのも分かるっちゃ分かるぜ。
 だけどよォ、でもねェ、けどなァ、誰も死ななきゃ全員殺すってのは通らねーよ。
 後悔させてえんだったら、より長い時間させてえだろうに。
 だってのに、わざわざ期限与えてどうすんだよ。
 殺し合いを加速させるためだとか、二十四時間経つまでに誰かを殺さなくてはならないと煽るだとか、そういう理由なら納得したさ。
 早く死なせたかったり絶望させたいならともかく、後悔させたいなら筋違いだろうが。
 『人類を絶滅させる人類』の方が目的だとしても、だったら余計に期限つける意味はねーわな。
 参加者をたきつけるにしても、すぐに違和感抱くようなこと言ってどーすんだよ。
 発言一つ一つに説得力はあるが、合わさった際に辻褄が合わない。
 最初に人間のもたらした害をあげることで、うまくカモフラージュしているが――支離滅裂だ。

 はたして、この殺し合いの裏側はいったい――――

 ノアや他世界の情報をほぼ得ていない状態で、とりあえず思いつく仮説は三つ。

 まず一つ目。
 最初に語らなかっただけで、ノアにはまったく別の真なる目的が存在する。
 機械なんぞが思考するどころか隠し事なんてするとは、俺にはとても思えない。
 でも、それが当たり前な世界だってあるかもしれない。
 こういうことも、勇者として別の参加者と接触して聞いてみねえとな。

 そんでもって二つ目。
 あの機械が、もうどうしようもないほどにイカレちまってる。
 ブッ壊れにブッ壊れて、適当なことしていやがるってことだ。
 こうだったのなら、思考なんて巡らすだけ時間の無駄だぜ。
 意味なく首輪発動とかしちまう前に、ちゃっちゃかちゃーっと完璧に破壊し尽くすしかねーわな。

 最後の三つ目。
 あの機械はただの見せかけで、裏に黒幕がいる。
 表側には適当なことをやらせておいて、そちらに意識を向かわせちまうってワケだ。
 だとするのなら、仮にそうだとするのなら、頷ける点がある。
 最初のノアの行動に、全員にはまった首輪。
 殺し合いに反対する参加者が、もっとも意識するであろう二つの点。その両方が、機械の技術。

「クかか」

 なんつーか、そちらにだけ関心を向けさせようとしてる――みてーじゃあねえか。
 この場所に移動させられたとき、魔力に包まれるような感覚を味わったがね。

「あん?」

 唐突に影がさしてきたので頭を上げると、奇妙なものが目に入った。
 空を飛ぶ男と女。つまり人間。いや、人間。人、間。に、ん、げ、ん。

「はァ?」

 男はマントを羽織っており、女がそいつにしがみ付いている。
 特殊な趣向のおたのしみっつうワケじゃあ、どうやらなさそうだ。
 首を締めながらってのは聞いたことあるが、飛び降りてってのは聞いたこともねえ。
 あの布に飛行能力がある、らしいな。見る限りは。
 情報が欲しい機械じゃなく魔法じみたアイテムみたいだが、まあ構わない。
 アイツら二人が、どういう世界の住人かは分からねえしな。

「うっらあ!」

 この場ではカケラも役に立たねえ太陽の石を取り出し、マントを狙って投擲――命中。
 体勢を崩した二人が、そのまま落下していく。
 この辺なら木々がクッションになるからな、問題ねーだろうよ。さほど高くにもいなかったしな。
 握っていたデイパックを背負い、落下地点に向かうとするかね。

 ――――と、足を踏み出そうとして、奇妙なものが瞳に映った。

 転がっている死体の頭部――粉砕された残骸の中に、煌くものが存在している。
 手に取ってみると、数センチ四方の金属片。
 この無謀なバカが最初から頭部に仕込んでいたのか、はたまたノアが参加者に埋め込んだのか。
 コイツの世界なんぞ知りたくもねーが、そんな文化があるのかねぇ。
 後者っぽいよなぁ。だとしたら、俺にも入ってることになるか。

 見た感じ、こいつも機械の技術。やっぱここは『勇者』として動く必要がある、と。


 ◇ ◇ ◇


「痛ぅ……っ」
「大丈夫ですか、はんたさん!」

 落ちていた太陽の石を回収して、ようやく到着。
 はんたというらしい男の右腕が奇妙な方向に曲がっていた。
 先ほどのマントで腕を固定していたが、見ればすぐに分かる。
 こんなに樹木だらけの中、よくぴったりクッションから逃れられるわな。逆にスゲーわ。
 ま、俺的にはありがたいけどな。

「ベホイミ」

 二人の間に割って入り、何を告げるよりも早く回復呪文を唱える。
 魔力を多少消費するが、この超天才にはまったく問題ない。
 やり取りから判断するに、こいつらは殺し合いに乗り気ではない。
 回復呪文を二度唱えるハメになったが、接触する価値はある。

「申し訳ない」

 あちらが呆気に取られているうちに、頭を下げてしまう。
 バレてしまうことはないだろうけれど、後々面倒になっても困るからな。
 いまのうちに、こちらが石を投げたことを明かしておく。
 モンスターと間違えてしまった――そんなあからさまに胡散臭い理由だが、こちらは何せ回復させているのだ。
 殺すつもりで投げたのに、回復してやる道理はないからな。
 あちらで勝手に納得してくれたらしく、女の方が口を開く。

「あれ? この匂い、セッティエムソン?」

 やはり香水の効果がなくなったのではなく、嗅覚が鈍っちまってただけか。
 まあ、んなことはどうでもいい。
 この女はマクスウェルのヤローの仲間――いや、そうとも限らねえか。同じ世界の人間ではあるだろーが。
 だとするのなら、俺に支給されたアレを知っているかもしれねえ。
 さっき聞いてもよかったんだが、アイツは態度が気に入らなかったからな。
 頭が冷えたいまなら尋ねてもよかったと思うが、過去のことを考えてもしようがない。

「ご存知なんですか?」
「うん、でも高級品だから……ね。でもいつかは買ってみたいかな! 頑張って頑張って必ず手に入れてみせる!」
「……すみません。そういう品を扱ったことがなくてですね……うっかり割ってしまったんです。
 その際に頭からかぶってしまって。私には必要ない品なので、どなたかに差し上げたかったのですが」
「それは残念……でも、そんなに気にしなくていいよ。
 そんなにクヨクヨしちゃダメだよ! 大丈夫、どうにかなるって!!  Don't worry.Be――――」
「ところで、これについて何か知っていますか?」

 何やら話している途中で熱くなってきたらしい彼女を遮る。
 おそらく、自分で盛り上がってしまうタイプらしい。
 もしもあのままヒートアップしていたら、会話の主導権を奪われていたかもしれねえ。
 聞きたいこと教えてくれた後ならともかく、最初っからそっちペースにされちゃたまらん。
 デイパックを引っくり返して、俺に支給された物の一つを取り出す。
 説明文に目を通したときは、なーにテキトーなこと書いてやがると思ったが――
 マクスウェルから戦車の話を聞き、首輪を眺めてみた以上、ありえないと斬って捨てるワケにゃいかねーな。

「何だ、これ?」

 はんたは、知らないらしい。
 こいつから情報を得るのは、後に回していいだろう。

「飛空……艇……?」
「『ノーチラス号』と説明書には書かれていました。ご存知だったんですか?」
「知ってはいるけど……」
「操縦はできますか?」
「ちょっと厳し……いやでも、諦めたらダメダメ!」
「――ちょっと待ってくれ」

 何やら不安になる言葉を残して乗り込もうとした女を、はんたが押さえる。

「操縦って言ったな、アンタは」

 先ほどまで特に印象に残らなかった男だったはずが、急に目つきが鋭くなっていた――あくまで感覚的に。
 その豹変ぶりに息を呑んでしまい、首肯だけで返答する。

「だったら……少し試させてくれ。マニュアルを渡してくれないか」
「ああ」

 俺にはあまり理解できなかった説明書を、はんたはやけに力強く握り締める。
 目蓋をゆっくりと閉じて呼気を整え、目頭を何度か揉んでから、勢いよく瞳を開く。
 はんたはそのまま口を開くことなく、ノーチラスへと乗り込んだ。
 残された女から情報を得ようとしたが、シュウという名であると聞いたところで会話を続けるのが困難となった。
 プロペラが激しく回転する音が、大地に響いたのだ。
 いや、音はそこまで大きくなかったが、ついつい目を奪われてしまっていた。
 これが機械なのか――と思うと、絶句するしかない。
 はんたが操縦室とやらに乗り込んでしばらくが経過して、飛空艇が浮かび上がる。
 きちんと外を確認しているらしく、俺とシュウをかすってしまうことなく木々より上へと到達。
 ある一点で浮かんだまま右へ左へと移動してから、地上へと戻ってくる。
 やはり地上の俺たちに触れることなく、ノーチラスは着陸してプロペラが動きを止める。
 シュウは分からないが、俺は何も言うことができなかった。
 機械と魔法は別物だと思っていたが――――機械とは、魔法じみている。
 僅かに時を置いて、操縦室の扉が開く。

「色んな戦車を操縦してきたけど、やっぱり勝手は違うな。けど、ま――――」

 汗で額に張り付いた前髪をかきあげ、姿を現したはんたは静かに告げた。

「操縦、できたぜ…………」

 熱いやら何やら語りながら駆け寄るシュウを追って、ノーチラスに乗り込む。
 ゆっくりと二人の下へと歩み寄り、問いかける。

「あなたたちは、殺し合いを打破しようとしているのですよね」

 ベホイミをかけてやる前に会話を聞いていたのだから、答えは分かりきっている。
 ただ、不自然だから訊いただけだ。
 予想通りの返答を待って、紫がかってきた空を指差す。

「でしたら、天がどうなっているか確認しましょう」

 地形が地図通りであるのかも見ておきたいし、地図の端も気になる。
 彼方には何があるのか、また上空はどうなっているのか。
 そう言うと、はんたとシュウは大きく頷いた。
 機械の情報を持つ女と、飛空艇の操縦手――こちらも機械について詳しいだろう。
 戦力はいらないが、知識と道具は必要だ。
 言うことを聞くうちは、勇者ジャガンとして接してやるよ。


 ◇ ◇ ◇


 いまから機械の話をしたところで、もうすぐ行われる放送で中断するハメになるだろう。
 それが明らかだったので、はんたとシュウを操縦席に放置してデッキに出てみる。
 飛空艇とやらもここをデッキっつーのかは分からんが、知ったこっちゃねー。
 端まで行って下を眺めてみると、すでに地上からだいぶ離れてしまっていた。
 もはや、太陽は上の方が僅かに確認できるだけだ。
 身体をくすぐる夜風がやけに激しく、しかし妙に心地よい。

「これが異なる次元の技術、か……」

 知らず知らずのうちに、呟いてしまっていた。
 プロペラの音にかき消されているだろうが、俺自身の耳には届く。
 これを手に入れる――早くもそのヴィジョンが浮かんでしまう。
 口角が吊り上ってしまうのを押さえられない。
 ああ、放送が近くてよかった。こんなもの、勇者の仮面でも到底覆いきれる自信がない。

「さて、放送だ」

 とにかく別のことを考えなければ笑ってしまう。
 デイパックから名簿を取り出して、ふと思う。
 表紙に俺の名前が書かれたこいつは、どうやってもページを開くことができない。
 放送が始まり次第、開けるようになるらしい。
 優れた機械はさながら魔法のようであるらしいが、こればっかりは違う。
 魔術によるプロテクトを感じる。
 一度解除されてしまえば魔力が霧散して形は残らないだろうが、けれどもいまのところは明らかに魔法がかけられている。
 最初の参加者配置といい、この名簿といい、魔法は『後に残らない』ように使われている。

 ――――まるで、隠してるみてーじゃあねえかよ。

 まあ、いまんとこは何とも言えねーがね。
 だが、なんつーかあの伝説を思い出すな。
 魔王を倒したと思って安心したら、その魔王に隠れて闇の支配者が存在したっつーよ。
 あれは、膨大な魔力でさらに膨大な魔力を隠してたんだけどな。
 どうも似てるたぁ思わねーか。なァ、ご先祖さんよォ。
 答えが返ってくるはずもねー問いかけを吐き捨て、俺は勇者らしくもなく「クかか」と笑った。
 いつの間にやら、欠けた箇所のない真円を描いた月が黄金の姿を見せていた。


【一日目 夕方(放送直前)/D-2 上空(ノーチラス内)】

【ジャガン(主人公)@ドラゴンクエスト1】
[状態]:左太股に裂傷痕(処置済み)、香水の強い匂い、嗅覚麻痺
[装備]:レイピア(50/50)@魔界塔士、運命の剣@LOM、源氏の鎧@FF5
[道具]:支給品一式×2、太陽の石@DQ、レオパルト2(20/20)@秘宝伝説GOD、不明支給品0~1(確認済み、剣はない)、小さな金属片、首輪(KING構成員)
[思考]:如何なる手段を持ってしてもノアを殺し、世界を支配する。
0:ひとまず『勇者ジャガン』として動く。言うこと聞かないヤツには『ジャガン』として接する。
1:放送を聴いてから、はんたとシュウと会話。
2:ノアのことを知っているヤツを探す。機工士に興味あり
3:もしも生き延びたら、マクスウェルはノアに対する人間爆弾に仕立て上げる
[備考]:香水(セッティエムソン@FFT)がほとんどひと瓶、下半身の着衣に染み付いています。
 どの程度の時間で匂いが消えるかは後続の方にお任せ。とりあえず、洗濯すれば余裕で消えます。


【シュウ(女話術士)@FINAL FANTASY TACTICS】
[状態]:熱い
[装備]:テニスボール(筒入り、12個)@現実、ティンカーリップ@FFT
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:打倒ノアを絶対に諦めない。
1:た、高い! あはぁ~ん
2:はんたとジャガンと行動、戦車を探す。
3:同じ志の者がいれば勧誘、説得。
4:知り合いがいれば合流
[備考]
※アクションアビリティ投げる、その他アビリティ不明。
※参戦時期不明


【はんた(ハンター)@METAL MAX RETURNS】
[状態]:健康、ノーチラス運転中
[装備]:フレイムソード@FF、平和の鉢巻@MMR、飛空艇兼潜水艇『ノーチラス』@FF3
[道具]:支給品一式、スーパーファミコンが4000円安くなるクーポン券@現実、金属探知機@MMR、風のマント@DQ2
[思考]
基本:ノアをもう一度潰す。
1:会場の仕組みを調査するため上空へ行けるとこまで。
2:シュウとジャガンと行動、戦車を探す。
3:メカニック、ソルジャーと合流。
※参戦時期はED後、ノアを倒しとうちゃんにハンター引退を告げた後です。
※頭に何かを埋め込まれているのを確認しました。
※飛空艇の操縦方法をマスターしました。ただFF3以外の作品の飛空艇も操縦できるかは不明です。


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