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森の美女にご用心

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森の美女にご用心 ◆NIKUcB1AGw


す~ぱ~ぷよぷよ(以下「ぷよぷよ」)は困惑していた。

「うーん、リメイクといってもなあ……。僕の立場としてはあんまり旨味が……」

ぷよぷよは優勝賞品に、あまり魅力を感じていなかった。
彼のシリーズは紆余曲折あったものの、現在も継続している。
そしてストーリーも存在するものの、メインとなるのはあくまでパズル部分だ。
それが継承されている以上、今さら自分が出しゃばることに興味が薄かったのである。

「どうしたもんかね……。とりあえず、腹ごしらえでもしながら考えるか」

その場に腰を下ろし、ぷよぷよは自らのランダム支給品であるぷよまんをぱくつき始めた。
本質的にゲームのデータである参加者達に、食事は必要ない。
だが食事とは単なる栄養摂取のための行為ではなく、心に安らぎを与えるものでもある。
心を落ち着ければいい考えも浮かぶだろうと考え、ぷよぷよはこのような行動に出たのだ。
しかし彼の食事は、程なくして中断を余儀なくされる。

「…………!」

愛嬌のあるぷよぷよの顔が、一瞬で引き締まる。
彼の耳が、近づいてくる足跡を拾ったからだ。

(あんまりバトルに必要な能力は高くないんだよな、俺……。
 とりあえず逃げておくべきか?)

足音の方向に視線を向けつつ、少しずつ後ずさりするぷよぷよ。
だが彼の警戒とは裏腹に、足跡の主は無防備に姿を現した。

「あれ……?」

姿を見せたのは、グラビアアイドルのような健康的な色気を纏った女性であった。
胸についた二つの巨大なぷよが、いやがおうにも目をひく。

「あ、どうも。いやー、まいっちゃいましたねえ。こんなことになっちゃって。
 ああ、ぷよまん食べます? 美味しいですよー」

あっさり色気に当てられたぷよぷよは、いたってフレンドリーに美女へ話しかける。
それに対し、美女はゆっくりと口を開いた。

「いただきます」

「どうぞどうぞ」

笑顔でぷよまんを差し出すぷよぷよ。だが次の瞬間食べられたのは、ぷよまんではなかった。


ごくん


【す~ぱ~ぷよぷよ 死亡】


◆ ◆ ◆


「ごめんなさい……」

ぷよぷよを飲み込んだ美女……星のカービィは、悲しげに呟く。
彼女も、この殺し合いには乗り気ではなかった。
だがそれでも、彼女は戦わなければならなかった。
同族であるスーパーデラックスが3DSの手に落ちていることを、彼女は知っていたのだ。
彼の無事を確保するには、自分が優勝者となるのが一番確実。
星のカービィは、そう考えていた。

「さて……能力を確認しないとね」

星のカービィに与えられた能力は「飲み込んだ相手の能力をコピーする」というもの。
え? コピー能力はFC版からじゃないかって? こまけぇこたぁ(ry
とにかくどんな能力をコピーできたかで、これからの戦略は大きく変わってくる。
彼女は意識を集中し、コピーしたぷよぷよの能力を確かめる。


《4体揃った同じ色の生物を消滅させる能力》


「……微妙」

【A-1 森】

【星のカービィ】
【状態】健康、す~ぱ~ぷよぷよの能力をコピー
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:優勝し、スーパーデラックスを解放してもらう。
※外見はほしのあきに似た女性です。
※「飲み込んだ相手の能力をコピーする」能力を持っています。


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