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SFC&GBロワOP

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匿名ユーザー

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オープニング ◆NIKUcB1AGw


少しずつ、意識が覚醒していく。手足に感覚が宿っていく。
私は……そう、私の名前は「スーパーマリオワールド」。
ファミコンで大人気を博した「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの続編、そしてスーパーファミコンのソフト第1号として生を受けた、誇り高きゲームだ。
だが、私はあくまでゲームのはず。なぜその私がこうやって、人間そっくりの肉体を持っているのか。

疑問に答えを出せずにいると、突如私の前に一人の少年の姿が浮かび上がった。
いや、「私たち」と言ったほうが適切だろうか。
その場には、私以外にも数十人の人影があった。
彼らもまた人間の体を与えられたゲームであろうことは、なんとなく直感で悟ることができた。

「どうも皆様、はじめまして。僕はニンテンドー3DSと申します」

大仰な仕草で、少年はお辞儀をしてみせる。
ニンテンドー3DS……。我らが任天堂の最新携帯ゲームだったはずだ。
そんな者がなぜ、今になって私のようなロートルを呼び出すというのか。

「今回皆様に集まっていただいたのは、他でもありません。
 皆様にはこれより、殺し合いをしていただきます」

3DSの言葉に、周囲からざわめきが漏れる。当然のことだ。
なぜゲーム同士が殺し合いなどしなければならないのか。

「むろん、なんの報酬もなくそんなことはさせません。
 優勝したゲームは3DSにて、完全移植と最新技術でのリメイクをお約束します」

再び会場がざわめく。だが今回のざわめきは、先ほどよりも熱を帯びていた。
私たちのような古いゲームが再び脚光を浴びる方法、それが「移植」と「リメイク」。
その二つを同時に提示されては、目の色が変わる者がいても仕方ないだろう。

「では、移動を開始してもらいましょう。ああ、荷物も一緒に配りましたので、手放さないようにしてくださいね」

3DSが指を鳴らすと、何もなかった私の目の前の空間に星形の物体が出現した。
まあ、ゲームではよくあることだ。
その星には、膨らんだリュックが乗せてある。つまり、これが乗り物ということか。
若干の不安を抱えつつも、私は星に体を預けた。
その瞬間、星は凄まじい勢いで空へと昇っていった。


【会場に移動中】

【スーパーマリオワールド】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】
1:不明


「さて、それじゃあ監視のお仕事に入りますか」

全ての参加者が飛び立ったことを確認すると、3DSは微笑を浮かべながら呟く。

「彼の出番が来ないといいんですけどねえ」

いつの間にか3DSの側には、すやすやと眠るピンク髪の少年の姿があった。
彼こそが3DSが用意した最終兵器。殺し合いが続行不可能となったとき、全てを無に帰すための存在。
その名を、「星のカービィスーパーデラックス」と言った。


【主催本部】

【ニンテンドー3DS】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
1:バトルロワイアルを円滑に運営する


【星のカービィスーパーデラックス】
【状態】睡眠中
【装備】ナイトキャップ、パジャマ
【道具】なし
【思考】
1:不明
※「全てを0にする」能力を持っています


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