レミー・エレイシア(暫定案)

種族:エルフ
性別:女 
年齢:320歳
生まれ:戦士
二つ名:「狂気の殺戮者」
職業:ダーレスブルグ第四軍所属、東方水軍軍団長
出身:現ダーレスブルグ公国

外見:濃紺のショートカットに鋭く吊り上った闇紫の瞳(元々は光紫)。

ダーレスブルグ公国第四軍に所属する水軍の将で大破局を生き抜いた豪傑。兵卒上がりかつ将軍位に就いている異種族という異色の軍人。
若かりし時分は部下からの信望篤く、最小の犠牲で最大の戦果を出す良将で、命令を絶対遵守する彼女の部隊は公国の模範になるほどであったが、
100年程前に補給路を絶たれ援軍も絶望的となった状況から唯一人生還して以来、死刑囚などを集めた懲罰部隊を率いて残虐極まりない戦法を取るようになった。
マルー・エレイシアネム・エレイシアの母親だが、様々な行き違いの末、娘とは目下大喧嘩中である。

性格傾向として高い忠誠心をさらに高い理性で覆い隠している。残虐な振る舞いや人を人と思わない作戦行動は全て演技。
公国の始まりからその衰退を見、蛮族の猛威やルキスラの急成長を直に感じていて、堕落していく公国を恐怖と規律で存続させるべく、あえて残酷に振舞っている。
国家を食い潰す無能を嫌い、英雄と呼ばれる自己中心主義者たちを嫌い、今の状況に危機意識を持っていない楽天家や世間知らずを嫌っている。
西部に20年前の英雄達(セクシードセシリアアイリッシュ)や外様領主(アルセリオ家?スケルトーン家など)が多く集っている事に危機意識を持っており、彼らの独立を強く危惧している。

部下に上陸戦を得意とする東方水軍No.2、海兵隊隊長アクセル?を持つ。


  • 経歴
約300年前の大破局の最中に建国直後のダーレスブルグ公国の海軍に入隊、当初はエルフという非力な種族の生まれだったため、
怪我が絶えず功績も上げられずにいたが、終局に近づいた時に妖精魔法に目覚め、魔法と剣を両立させることで過酷な戦況を乗り越えてきた。
大破局終結後は終盤の功績が認められ、また建国直後の異種族との融和政策もあり、下士官として引き続き戦場を選ばず多くの紛争を鎮めてきた。
その後も対蛮族戦で数々の功績を上げ、120歳のときにエルフとしては若い年齢ながら将軍職に任ぜられ北方海域の守護を担当。
様々なやっかみや人間関係の軋轢、異種族に対する風当たりの強さを乗り越えつつ、当時はまだ忌み嫌われていたナイトメアであるフォッグと結婚。
レミー自身に遠征が多かった物の、幸せな結婚生活を送っていた。

彼女の人生の最大の転機となったのが、100年前。多忙さや種族の違い故に、子宝に恵まれなかったエレイシア夫婦に待望の愛娘マルーが産まれたのだ。
マルーの誕生を夫婦共に喜んだが、出産直後にも関わらずレミーに任務が入ってしまい、娘をフォッグに任せ精鋭部隊を率いて出撃した。
しかしその任務は、異種族が国家の中枢へ入り込む事を恐れた軍部の暴走だった。
敵影は与えられていた情報の数倍、補給も援軍も来ず、彼女と彼女の育てた精鋭部隊は疲弊し、次々と倒れていった。
最後に彼女は恐慌状態に陥った部下達の裏切りに会い海へ沈んだ。同じエルフの誼で海エルフの集落に助けられた彼女に告げられたのは、彼女の艦隊が全滅したという事実だけだった。
2年程、海エルフの集落で傷を癒し本国に戻った彼女は、この計画の首謀者を即座に殺害、捕縛しようとする衛兵を吹き飛ばし当時の国王に返り血を浴びた姿で帰還の報告を行う。
これを問題視した軍部により追放される筈だったが、今までの功を鑑みて罪一等を減じ懲罰部隊の指揮官として閑職であるダーレスブルグ東方海域の警備を任されたのだった。
この数十年後に第二子ネムを出産。過ちを繰り返さないように、産まれて直ぐに自らの出身集落へと里子へと出した。


20年前の戦争ではイエイツ将軍がモルティスを中心とした若手勢を起用した為、出番が無かったように見えたが、
ローリングストーンによって戦争を礼賛する方向に傾きつつある軍部を操作する為に数名の人間を暗殺するなど、暗躍していた。
戦争がほぼ敗戦で終結後、生き残った将兵全員に責任を取らせる事を主張する物の受け入れられず、信賞必罰の概念が揺らぎつつある事を悔しく思うしかなかった。
同時期に黙認していた夫の和平派の活動が公の物となってしまい、公国を選ぶか夫を選ぶかの二択を迫られる。
究極の二択を前にレミーは一芝居を打つ事を決めた。
特殊な宝具をフォッグが所持している事を知っていたレミーはあえて、衆人監視の前でフォッグを処刑。
その後、妻として弔うと言い死体を引き取り船に乗せ大海原に送り出した。夫の復活を信じて、心を更に凍らせつつ。
しかし、その光景を娘に目撃されていた為に、娘との間に走っていた亀裂は修復不可能なまでになってしまった。

数年後、モルティス亡き後の夜明けの騎士団を危惧した軍部により、夫と同じナイトメア達の殺害任務が回ってきた時、レミーに最早躊躇いはなかった。


  • 現在
腐敗した公国を守護する為に、クーデリア公爵領や水棲蛮族との争いに懲罰部隊を使いつつ、公国の汚れ仕事を着々とこなしている。
霧の街、死者の街への不用意な侵攻はルキスラに対する防衛策と相反する上、一人の突発的な英雄の力を信じての攻勢は過去の過ちの繰り返しなので、強固な反対派。
また、カシュカーン守護に貢献した娘マルーが和平派に傾倒している事で20年前の悲劇を思い起こさせられ、血は争えないという事実を実感している。
最終更新:2010年03月20日 02:35