「ようあんたら、ちょっといいか?」
あなた達は、武装した男に突然声を掛けられる。
「俺はマイク。まぁ一応分類的には傭兵ってヤツだ」
自ら傭兵と名乗るマイクに、スプリング・デイは怪訝な顔をする。
「傭兵? 一体誰が雇ってるって言うんだ。
そもそも自警団があるんじゃないのか? この街には」
「誰に雇われてるかは……ちっと言えないな。契約上の守秘義務ってもんがあるんでね。
自警団の連中はここいらを封鎖して身を守る事しか頭にねえからな……そんな事よりよ」
マイクは、スプリング・デイからの質問を流すような形で話を戻す。
「噂は聞いてるぜ、あんたら結構腕が立つんだってな。
どうだ、もうちっと腕試ししてみないか?」
腕試し、と聞いてアスラが反応する。
それに対し、スプリング・デイの方は怪訝な顔。
「……腕試し? どういうことだ?」
「まあぶっちゃけ、拠点に来るような連中や……
“封鎖”してある内側に居る連中は、雑魚って事さ」
確かに、今まで相手をしてきた連中は
洞穴の中で出会ったレイダー、ファングを除いては
武装さえあればメイデンが居なくても何とかなりそうな敵ばかりだった。
「あんたらがその気なら、この“封鎖”の先に顔パスで行けるようにしてやんよ。」
「やるやるやるっ!」
少しも間をおかず、アスラが手を挙げる。
「おいッ、勝手に……」
「まぁまぁそうカタい事言うなよ! 行動範囲は広いほうがいいし、
それにこの封鎖の外には遅かれ早かれ行かなきゃなんねーんだわこれが」
怒るスプリング・デイを尻目に、アスラは笑顔だ。
「おっし、そうと決まれば……っと、ああそうだ」
マイクはふと思い出したように、あなたに一冊の本を手渡す。
フラグ「サバイバルレベル1」 を入手!
最終更新:2016年06月15日 19:15