能力値について

このゲームには基本の「攻撃能力」として、【肉弾】【白兵】【射撃】【狙撃】のステータスが存在します。
ゲーム的に分かりやすく数値化されていますが、例えば「肉弾の値が高い方が筋力が高い訳ではない」など、
実際のところは数値がそのまま何かの指標になる訳ではありません。



…その前に。 途中まで書き進めた上で、「先に説明が必要だな」と思った内容として、
「1ターン」に関する考え方の解説を最初に挟んでおきます。

「1ターン」には明確な時間が存在する訳ではなく、要するに、
「こちらが攻撃して、相手に攻撃されるまで。あるいは相手が倒れるまで」が1ターンです。

メイデンやゾンビ達がお行儀よく1ターンずつ待機して順番に攻撃しているわけではなく、
例えば複数のターンが実は同時進行しているかもしれません。

例を挙げるなら、強敵AにメイデンA、強敵BにメイデンBが攻撃すると言う構図なら、
メイデンAと強敵Aのやりとりを待ってからメイデンBと強敵Bのやりとりが始まるわけではなく、
それぞれの戦闘が同時に起こっている、と言う考え方です。

他にも、1体の強敵に1ターン目でメイデンA、2ターン目でメイデンBが攻撃する時も、
AとBが同時に攻撃し、強敵が腕を払うようにして同時に反撃した……のかもしれません。

時間的な話をするなら、激しい攻撃の応報なら1ターンは0.2秒かもしれませんし、
にらみ合いの末一撃で仕留めた、と言う状況ならそれこそ、1ターンに5分ぐらい掛かっているかもしれません。

……要するに、柔軟に、都合よく考えてくれてOKと言う話です。



例えば【肉弾】なら、単純な筋力の強さ・身体の強靭さだけではなく、
敏捷性や反射神経などの身体能力、格闘術による手数や有効打の数、
相手の動きを読みなるべく攻撃を受けない、あるいは相手の急所を見極め効率的に負傷させる技術、
などなど、様々な要素が絡み合っています。

スプリング・デイ(肉弾5)とアスラ(肉弾12)を比較して、
肉弾の値が倍以上あるアスラが筋力的に単純にスプリング・デイに優っているかと言うとそうではありません。
むしろ獣の身体を持つスプリング・デイの方が筋力は高いのですが、本来戦闘向きではないメイデンの彼女は「5」に留まっており、
アスラは「使える手の数が多い」ので、その分肉弾の能力値が上乗せされています。
そのため、武器を持つとその分「肉弾」の値が下がります。

例えばタオの訓練によりあなたの「肉弾」が「20」ぐらいになったとして、
肉弾の値が1/4のスプリング・デイと腕相撲をして勝てるかと言うと、必ずしもそうではありません。
(もちろん、肉弾をすべて筋力と捉えて筋肉モリモリマッチョマンにでもなっていれば話は別ですが)

まあ、スプリング・デイの戦術指南ひとつで3とか上がっちゃう世界なのであんまり目安とかそういうのは無いですが、
だいたい「一般的な人間の格闘家は筋力オンリーで1、格闘技術を上乗せして3~5」ぐらいに考えて下さい。


「白兵」「射撃」「狙撃」に関しては、
「それぞれの武器の性能」×「その武器を扱う技術」(+「基礎的な身体能力」)といった感じです。
近接戦闘向きでないスプリング・デイでも、ナイフのように鋭く大きい爪を獣の筋力で敵に無理矢理押しこめば7ぐらいは行きます。

全く同じ銃を持っているレフト&ライトの射撃能力に差があるのも、
頭脳派のライトが射撃を磨いてきたのに対して、肉体派のレフトは散弾銃をぶっ放すか散弾銃でぶん殴る事しかして来なかったからです。


さて、ここで新たに…と言うか、もしかしたら以前から感じていた方も居るかもしれませんが、
「射撃」「狙撃」に関して1つ、疑問が生まれて来ないでしょうか。 

それは「雑魚」戦です。
「射撃」がぼんやりしているメイデンはいいですが、アラクネやプレイヤーの武器のように
「明確に弾数が決まっている銃で、どうやって一気に10も20も倒すんだ?」と言う話ですね。

この問題ですが、まず、「雑魚の“数”はそのまま“数”ではない場合がある」のです。
少しややこしい話ですが、ゾンビ達は何もロット生産されて送り込まれている訳ではありません。
中には通常の2体分、3体分、場合によっては10体分の強さのゾンビが居るかもしれません。
居る場合があります。 ありますよね? クラスに一人は居ませんか、10体分のゾンビ。 居ませんか。
まあ、あなたのクラスに居なかったとしてもデドツイ世界には居るんです。 そういうゾンビ。
単純に、「そういうゾンビを合計10体分になるようにぶち抜いた」と考えてくれればしっくり来ますね。

もしくは、「1発の銃弾により10体分の貢献をした」のかもしれません。
一列に並んでいるゾンビを撃ちぬく、跳弾で倒す、銃声でゾンビを引き付ける、
銃弾で倒しつつ他の装備やキックなんかで近くにいるゾンビを倒す、
たまたま爆破物があり、それを撃ちぬいて爆破して数体倒す、などなど。

「そんなにたまたま爆発物があるか?」とお思いの方も居るでしょうが、
ゾンビゲーでは爆発物の妖精がゾンビが沢山集まりそうな場所にこれ見よがしに爆発物を置いていく、
と言うのは、ゾンビゲー製作者の間ではわりと有名な話ですのでご安心下さい。
皆さんも経験ありますよね? 都合よく置かれた爆発物に助けられたり、使い所が解らなくてただのオブジェと化したり。


……そういうわけで、まとめると
「数値だけで測れるものなんて本当はないんだよ」というお話でした。
最終更新:2016年08月02日 08:47