公演中に変更点・変化があったものについてまとめ。
詳しくまとめられる項目がありましたら、独立記事にしてください。
其の一 台詞 (書き換え)
上段 : 役名、シーン
中段 : 書き換え前の台詞(戯曲)
下段 : 書き換え後の台詞(公演)
第一景 関東荒野・街道 |
捨之介と鉄機兵のやりとり |
前 |
(戯曲記載の通り) |
後 |
鯖と皿→おにぎり等、大幅に変更 |
第二景 色里・無界 |
狸穴二郎衛門、太夫に受け流される兵庫に |
前 |
見事に受け流しとるなあ。 |
後 |
あんたは御用聞きか。 |
第二景 色里・無界 |
おるつ、自分を選んだ狸穴二郎衛門に |
前 |
わしは下働き。遊ぶんならもっと綺麗な若い子はおりますだ。 |
後 |
おらは丈夫だけが取り得の下働きの大女。それにおら女のくせに髭が生えておりますだ。 |
第二景 色里・無界 |
狸穴二郎衛門、おるつに |
前 |
上っ面が綺麗なのはつまらぬ。おなごはおぬしくらいがよいのだ。 |
後 |
綺麗な女は3日で飽きる。おなごはおぬしくらい頑丈なのがよいのだ。それにおぬしのその髭も、わしには大いに刺激的じゃ。 |
第三景 無界の里の裏手 |
蘭兵衛、倒した角丸を見ながら |
前 |
この男は縛り上げて納屋へ。 |
後 |
その豚は縛り上げて納屋へ。 |
第四景 無界の里の近く |
角丸 |
前 |
俺の脂性をなめないでもらおうか。鎖で縛られてもつるつるつるっと抜けるのさ。 |
後 |
髑髏党四天王が一人、招杜羅の角丸様をなめてもらっては困る。 この程度の戒め、この角丸様の柔らかくて弾力性のある脂身にかかれば一気に!(縄を外す) |
第四景 無界の里の近く |
角丸 |
前 |
天魔王様の機嫌を損ねたら、いずれにしろただじゃすまない。 |
後 |
天魔王様の機嫌を損ねたら、焼き豚にされるかもしれんのだ。 |
第四景 無界の里の近く |
妙声、沙霧を捕らえた渡京に |
前 |
お前は? |
後 |
お前は花火で大火傷した私を置き去りにして逃げた算盤眼鏡男。 →(7月中旬?~)お前はオープニングで花火で真っ黒けになった私を置き去りにして逃げた算盤眼鏡男。 |
第四景 無界の里の近く |
少吉、兵庫を連れ戻しにきて |
前 |
この関東はおっそろしいとこだ。こんなとこ、いるもんでね。 |
後 |
この関東はおっそろしいとこだ。とくにここはいやらしくて汚らわしい女ばっかりだ。こんなとこにいたら頭が爆発しちまうだ。 村一番の真面目もん、女嫌いのおらだ言うとるだ。ここは地獄だ。(無界の娘たちのお尻を触り、発砲される) ほらみろ、尻触ったぐらいで鉄砲ぶっ放しやがる。おっそろしいところだ。 |
第四景 無界の里の近く |
太夫、蘭兵衛に怖い目をしていると指摘したあと |
前 |
(戯曲に記載なし) |
後 |
太夫「あんた、血がでてるじゃない。」 蘭兵衛「ただの小競り合いだ、たいしたことはない。」 |
第四景 無界の里の近く |
蘭兵衛、昔に戻っちゃいけないと諭す太夫に |
前 |
安心しろ。お前達を心配させはしない。 |
後 |
大丈夫。お前を心配させるようなことはしないよ。 |
第五景 とある山奥 |
捨之介と贋鉄斎のやりとり |
前 |
(戯曲記載の通り) |
後 |
毒→火薬針等、大幅に変更 |
第六景 髑髏城天魔の間 |
口説き |
前 |
(戯曲記載の通り) |
後 |
歌に乗せて →挿入歌 鳥 |
第六景 髑髏城内 |
沙霧、助けにきた捨之介に向かって |
前 |
おじいとおとうは殺された。あたしの目の前で! |
後 |
おじいとおとうは殺された。村のみんなも。あたしの目の前で! |
第六景 髑髏城内 |
捨之介、沙霧を捕らえる渡京に向かって |
前 |
それが、あらゆるしらがみから裏切り続けるってことじゃねえのかい、裏切り渡京さんよ。 |
後 |
それが、あらゆるしらがみから裏切り続けるってことじゃねえのかい、小田切渡京さんよ。 |
第七景 無界に近い草むら |
渡京の見栄切り |
前 |
赤子のときに親の期待を裏切ってから、裏切りつつけて四十余年、電光石火の手の平返しの裏切り渡京とは俺の事だ。 |
後 |
世渡りの算盤勘定狂いなし、電光石火の手の平返し、裏切り渡京とは俺の事だ。 |
第七景 無界に近い草むら |
贋鉄斎、鉄機兵たちに向かって |
前 |
醜い醜い。儂が打った刀以外はみーんな醜い! |
後 |
醜い醜い。お前ら茶羽ゴキブリみたいに醜い! |
第七景 無界の里 |
太夫、綺麗になったおるつに |
前 |
なんか、おるつ、きれいになったね。 |
後 |
あれ、おるつ、髭剃った!? |
第七景 無界の里 |
少吉、荒武者隊に |
前 |
おめえら侍がそったら風に持ち上げるからあの馬鹿親父がのぼせ上がるだ。 |
後 |
おめえら侍がそったら風に持ち上げるからあのハゲの馬鹿親父がのぼせ上がるだ。 |
第七景 無界の里の裏手 |
贋鉄斎、斬鎧剣の説明をしながら |
前 |
この天才贋鉄斎でなければ打てない名刀だよ。 |
後 |
この天才贋鉄斎でなければ打てない名刀よ。はっはっは。笑ってる場合か! |
第八景 髑髏城内 |
渡京、妙声との闘いの最中 |
前 |
俺の手の平返しは稲妻より早く!俺の算盤は旋風より鋭い! |
後 |
(7月中旬?~)俺の剣は未熟だけれど!算盤は凄腕なんだよ! |
第八景 髑髏城内 |
太夫と、太夫を庇って撃たれた兵庫とのやりとり |
前 |
(戯曲に記載なし) |
後 |
太夫「心配したわけじゃないよ。ただ、びっくりしただけだよ。」 兵庫「いいんだよ、そうやって少しずつでも俺のことを心に刻んでいってくれれば。」 角丸「おのれ。全く我らの存在を無視した会話をしやがって。ここはお前らの家じゃない!」 |
第八景 牢の前の広間 |
捨之介、助けにきてくれたみんなに |
前 |
すまねえ。俺のために。 |
後 |
ありがとう。俺のために。 |
第八景 奥の間 |
天魔王、蘭兵衛に |
前 |
殿はなくなるその時まで、お前のことを気にかけていた。 |
後 |
(7/12夜~)殿はなくなるその時まで、お前のことばかりを気にかけていた。 |
第八景 奥の間 |
天魔王、太夫の銃から庇った蘭兵衛に |
前 |
愚かな奴だ。 |
後 |
(7月中旬?~)哀れな奴だ。 |
第八景 更に奥の間 |
天魔王、捨之介に |
前 |
貴様の腕で私を倒すなど、しょせん無理な話だ。 |
後 |
貴様の腕でこの私が倒せると、お前は本当に思っているのか。 |
第九景 雨上がりの草むら |
徳川兵に囲まれた捨之介 |
前 |
浮世の義理も昔の縁も、三途の川に捨之介。斜に構えたこの俺の、ここが命の捨て所ってわけだな。 |
後 |
(7/5~)浮世の義理も昔の縁も、三途の川に捨之介。泥を啜って足掻いた俺の、ここが命の捨て所ってわけか。 |
第九景 雨上がりの草むら |
捨之介と贋鉄斎のやりとり |
前 |
(戯曲記載の通り) |
後 |
薬→置き針等、大幅に変更 |
第九景 雨上がりの草むら |
兵庫と太夫のやりとり |
前 |
(戯曲記載の通り) |
後 |
「あんたはもう1度俺に生きる楽しみを与えてくれたんだ。」「(ズラを取って)これが俺だ!こんなハゲ親父だ。」等、大幅に変更 |
其の二 台詞(日・回替り)、追加演出、アドリブ
【太字】 = 日・回替り・追加部分
■第一景 関東荒野・街道
妙声「【いやん】 」
渡京「朝昼晩と髑髏党」
妙声「【ズキュン】 」
「わ~~~【bomb」(9/1楽 沙霧も一緒に「bomb」)】
妙声の呼び方 妙声様→妙声殿
■第二景 色里・無界
下から歌う太夫を見つめる
→(7/12頃?~)【座敷でひとりで酒を飲む】
■第三景 無界の里の裏手
(7月上旬?~)
「妙に血潮が騒ぎ出す」と歌いながら出てくる
(8/20,8/26夜)
「粋じゃねえよな」の後嘔吐
- 倒れている角丸を見て「臭い!」「気持ち悪い!」と言い合う無界屋の娘たち
天魔王の台詞に「イグザクトリィ」「ビューティフル」などのカタカナ英語が多用される
他「finally」「beyond the sea」「but」「I see」「of course I know」
「now」「amazing」「I'm coming」等
■第四景 無界の里の近く
(7/15頃?~)嘴の下側が増えてぱくぱくさせながら喋る
兵庫「河童?!」
→「【唇がやけに黄色いが】 …てめえ、髑髏党か?」
(8/18)女子衆のお尻を触りに来て蘭兵衛にタッチ
(8/24)少吉が兵庫を連れ帰ろうとする場面で兵庫の手にキスする少吉。 兵「こいつ手にチュッチュする!」 少「おっとうの味がする」
女子衆のお尻を触りに来て蘭兵衛の前までたどり着き「おばけー!」と叫んで逃げる
(8/26昼?)「手にチュッチュするな!」 少「ちちの味だ~」
(8/31)蘭兵衛のおしりに触り、横から蹴りを入れられる。(蹴りにSE入る)「おっとろてぃーところだおばけに蹴られた」
■第五景 とある山奥
(8/16~)ヘソの針が爆発した後、へたりこんだまま正座してお茶を飲む贋鉄斎
(8/下旬頃~)ヘソの針が爆発した後の贋鉄斎、体をくねらせながら「へっ、そっ、へっ、そっ」
■第六景 髑髏城天魔の間
(7/14頃?~)生駒の合いの手が入る
(8/14頃?~)生駒がラップで天魔王が合いの手、最後にハイタッチ
(8/24~)「いよーぉぉっ!」 生「ここが髑髏城、ここが小田原城」 天「ここが髑髏城、ここが小田原城」 と掛け合いになる
(8/26~)生駒と天魔王の掛け合い。後半生駒のみ「猿が、陣を、開くとすれば、ここ」「石垣山だまだまだ…」エコー
口説きの歌の途中の「イグザクトリィ」が「その通りだ」に戻る
(8/16頃?~)BGMの歌声に合わせて口パク
(初日?~7/7)
「【いらっしゃ~い】」@新婚さんいらっしゃい
(7/8~)
「【yo yo what's up.what's up bro.】」など
セリフを喋りかけて部下にかぶせられて喋れない
■第七景 無界に近い草むら
→(7/15頃~) 「【オヤジ狩りか!】 」
(8/6頃~)
柱を叩いた後「トゲが~」
(7/15頃?~ )
「なるほどですねなるほどですね!」
(7/29夜~)
「がんてっちゃん」
■第八景 髑髏城内
妙声「【ご明察~】」
- 物見の兵からの報告を伝える蘭兵衛と天魔王、接近し、向かい合ってから客席を向く。(イエス、フォーリンラブ状態)
(7/22頃?~)【血糊噴き上げる】
■第九景 雨上がりの草むら
(8/31)
捨、かわしてドアを開ける(以下ジェスチャー)
贋、勢い余ってドアから出る
贋、振り返って「あれ?」
贋「コンコン」「ガチャ」
贋「あっ!いた!」
贋、詰め寄る
(9/1)
捨、かわしてドアを開ける(以下ジェスチャー)
贋、勢い余ってドアから出る
捨「ありがとうございました~」
贋、振り返って「…ちょっと待って?」
贋、そっとノック、ドア開ける
贋「失礼しまーす」
捨、お辞儀して「いらっしゃいませ~」
贋「あ、いた」
贋、詰め寄る
■カーテンコール
(7/中旬頃?~)水蒸気で火傷して大きい手になってそのままお手振り
刀を打つ代わりに捨之介が曲げたハンマーを打っている
其の三 衣装・メイク
(7/15頃?~)左手の付け爪追加
2幕口説き後の蘭兵衛のメイクが大きく変化。
【おおよその変化】
(初日~7/7)
目元に紅を挿す程度
(7/8~)
回により、右目or左目のみに赤が強いメイク。反対側に赤はなし。(にじんだような赤、きつく線を引く赤など)
赤で涙のような形をするようになる。
(7月下旬~)
夢見酒を飲まされたのち、酒を自ら目元にこぼし涙を作るようになる。
其の四 ハプニング
ボロ布を脱いで天魔王に襲い掛かる際、勢い余って刀まで落とす捨之介。拾って再開。
兵庫が鬘を取る時にハゲヅラもいっしょに取れる
太夫「馬鹿だねえ、ヅラのヅラもはずしちまうなんて」
捨「あの人がいたら『このハゲーー!』って怒られてたぞ」
ラスト捨天一騎打ちで捨之介が斬鎧剣を飛ばしてしまい、拾いに行く間中断
捨「あんたみたいなめんどくさいやつ動かすには」のセリフを思い切り噛み、贋鉄斎に「なんて?w」と突っ込まれてやり直す
ラスト捨天一騎打ちで斬鎧剣が折れ、天魔王が「その刀ももう折れているではないか」とアドリブでフォロー
天魔王カテコでこける
ラスト捨天一騎打ちで天魔王が仕込み刀を受け損ねるが爪をウゴウゴして挟み直す
捨之介が贋鉄斎のヘソに打った火薬針を爆破した際、音のみで火花が出ず。贋「…どこが爆破?w」
もう一度爆破するも再び音のみで横のスクリーンにフライングで「斬鎧剣」の字幕が出てしまう
1幕の無界屋への転換でスクリーンにエラーメッセージが出た後映像が消える。そのままセットが開いて続行。太夫の歌の途中で復活
口説き中に天魔王が刀を吹っ飛ばす。さっと拾って再開
蘭丸が捨之介を撃った後袖に投げた鉄砲がセットに当たりガン!と大きな音がして天魔王がびくっとして振り返る
兵庫が鬘を取る時にハゲヅラもいっしょに取れる
捨「早く気付いて!」崩れ落ちる少吉
最後に髑髏城を脱出するところで渡京の鬘が取れ、左手に鬘を持ったまま戦う。シルエットになる直前に装着。
贋鉄斎を起こす場面でハンマーを振りかぶったところで止まったら叩く音だけフライングし、ちょっと止まる捨之介。その後叩かれて「なんか間違ってたけど今生き返ったぞ」と起き上がる贋鉄斎。
捨之介、鎧斬剣の説明を忘れて次のセリフを言いかけてやり直す。「ラスカルとかいろんな事考えるから!」
贋鉄斎に地図を押し付けて去り際に、贋「あのやろう、間違えやがって!」
ラスト捨天一騎打ちで仮面が上に飛んで壁に当たって落ちてきて天魔王に当たる
贋鉄斎「天魔のよろ鎧を…」と噛んで、言い終えた後「噛んでないー!!」
渡京、この恨み晴らさでおくべきかで後退する時勢い余って片足が川に落ちる。 目撃して笑う沙霧。
客席の笑い声でセリフに入れず何が起きたか分からずきょとんとする兵庫
天魔王、エゲレスからの手紙を勢い余って上下真っ二つに破く。数秒固まる
天魔王、無界屋襲撃で下手の女子衆を斬りに行く途中でぺしゃっと膝をつく。何事も無かったようにすっと浮上。
少吉が兵庫に鎌を渡そうとして、衣装に引っ掛かってなかなか取り出せず兵庫が手伝う
最終更新:2017年12月30日 17:00