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【ポップ】 - (2013/03/17 (日) 05:01:33) の編集履歴(バックアップ)


【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】のメインキャラの一人。
辺境の地「ランカークス村」で武器屋のジャンクとスティーヌとの間に生まれた。
村を訪れたアバンに惚れ込み、家出して押しかけ弟子となる。

【ダイ】にとっては初めての人間の友達であり、彼にとっての無二のパートナーとしてその信頼と友情は物語を通して固く結ばれていく。
ダイのライデインの修業に付き合ったり、真・大魔王バーンとの戦いでたった2人になった時での奮闘ぶりと作中様々な場面でダイに対する友情・名コンビぶりを披露するが、中でもバラン編で竜魔人化したバランに【メガンテ】を使って命を落としかけ、ダイが記憶を取り戻してからの描写がその真骨頂と言ってもいいだろう。

性格

お調子者でスケベ。更に直情的で人一倍の臆病者だが、その反面反省心や克服心も強い。
行動力の高さも並外れたものがある。

物語初頭ではダイを見捨てて逃げ出すような情けなさを見せるが、冒険を通して心の内に眠る「勇気」が開花されると同時に心身ともに大きく成長を遂げ、その人間味溢れる描写も相俟って多くの読者の共感を呼んだ。

また、基本的に直情的な性格であるが、彼のもう一人の師であるマトリフに
「魔法使いは如何なる状況であっても、常にクールであるべし」と説かれて以来、物語中で度々敵の挑発を一蹴したり、苦難を切り抜けるべく行動を逸ろうとする仲間を引き止め、その打開策を講じるなど、パーティー内のムードメーカーのみならず、自他共に認める有能なブレーンとしても大活躍を見せた。

事実、ミストバーンとの最終戦でポップとブロキーナを失ったと思われた場面での仲間達の絶望感はとりわけ大きく、ダイ達一向にとって彼が如何に大きなウエイトを占めていたかは、敵のキルバーンからも一目置かれていたと言うミストバーンの台詞を通じても明らか。

その苦悩

最後になるレオナを含め、5人のアバンの使徒は、ポップを除いて何かしら「特別な生まれ・生い立ち」を持っている事が、途中までポップの劣等感の原因となっていた。

伝説の【竜の騎士】とアルキード王国の王族の血をそれぞれ引いているダイは言うまでも無く、マァムはアバンの仲間だったロカとレイラの子、ヒュンケルはミストバーンとアバンに光闇両方の英才教育を受けた戦闘のエキスパート、レオナはパプニカ王族。
対して、ポップはアバンの教えを受けただけの一般人の子である。

このことが【ミナカトール】発動の時までポップの心の中に重くのしかかっており、一人だけアバンのしるしを光らせることが出来なかった。
しかし【メルル】が死に掛けたことと引き換えに「勇気」に目覚めた彼はアバンのしるしを光らせる事に成功。同時に賢者の能力に目覚め、以降は他人と比べてどうのと言った事で悩む事は全く無くなった。

生まれはどうであれ、最終的には人類最強と言えるレベルの大魔道士にまで上り詰め、ダイやマトリフに天才と言わしめ、ダイ以外で魔界の神を称するバーンを戦慄させた唯一の人間である。
ダイ一行の面々に対する魔王軍の評価も、最終的には「アバンの使徒で最も恐ろしい」「ポップさえ死ねばアバンの使徒は誰もバーンの元にたどり着けない」とまで評されるに至っている。

習得呪文


作中で実際に使用した呪文および、ステータス画面ページで書かれていた呪文を記載。


※ヒャダインはステータス画面に表示されただけで使用シーンは無い。メガンテはこの漫画では「魔法が使えれば誰でも(使うことなら)すぐにできる呪文」と言う設定。マホカトールは魔法力を持った武具を媒介に使った、極めて限定的な発動。

マトリフに師事して修行をしていた時に「殆どの呪文の契約はさせられていた」らしく、そして勇気の力に目覚めた時にその大半は使えるようになっていると思われる。


名前の由来

通俗・大衆の意の英語【pop】から。
ダイとは違い特別な血筋や生い立ちを持たない一般人の代表のイメージで当てられたようだ。

逸話

ポップは上記にある通り、初期の頃はすぐに味方を見捨てて逃げようとするヘタレの代名詞のようなキャラであり、担当の編集に「ポップを早く殺しましょうよ」と急かされたことがある、と言う逸話がある。
しかしこういうキャラの必要性まで考えてポップというキャラを出していた作者は必死に編集を説得して思いとどまらせ、無事に「成長する一般人」としてのポップを描ききった。