概要
行ったことのある町や城などへ一瞬で移動できる呪文。
説明書などでは「瞬間移動呪文」みたいに書かれていたりするが、いわゆるテレポーテーションではなく、超高速で目的地へ飛行する呪文である。
本編
シリーズ皆勤。
なぜか船や空飛ぶ
乗り物も一緒についてくる。便利だが不思議である。
使用後は大抵、町などのすぐ前のフィールドに着地するが、ダンジョン内など例外もある。
Ⅱを除けば、主人公がレベルアップや
イベントで習得するケースがほとんど。
消費MPも大きいケースだと8(Ⅲなど)、小さいケースだと0(Ⅸ)と作品により大きな差がある。
複数の世界を冒険する作品の場合、作品によって世界間をまたがって移動可能か不可能かが異なる。
DQⅠ
Lv13で習得(ガラケー版のみLv16)。消費MPは8。
使うと
【ラダトーム】城に帰還するのみで、マイラやメルキドなどの町・村には行けない。
これはFC版からスマホ版に至るまで全機種で共通である。
DQⅡ
【サマルトリアの王子】がLv10で習得。消費MPは6。
最後に復活の呪文を聞いた(冒険の書に記録した)場所へ移動するようになった。
携帯アプリ版では行き先の指定が可能。
DQⅢ
この作品から、リストから行き先を指定し、訪れたことのある任意の場所へ飛べるようになった。
ただし一部の村などリストに登録されない場所もある。
異世界(上の世界⇔アレフガルド)間の移動も可能。
FC版では行き先リストは個人別となっており、本人が訪れた場所でないとルーラで移動できない。
したがって、後から登録した仲間はルーラの行き先になっている城や町などに一箇所ずつ連れて行き、リストを埋める必要がある。
またⅢでは使用すると自動的に昼になるという性能もついている。
戦闘中にも使用できるようになり、緊急脱出に便利。この場合は行き先は
【アリアハン】で固定。
ただし、ボス戦やダンジョン内での戦闘では使用できない。
DQⅣ
唱えるとキャラが上空に飛び上がるようになり、天井や障害物があれば「
天井に頭をぶつけた」という恒例のメッセージが出るようになった。
行き先リストはパーティで共有となり、誰が唱えても表示されるリストは同じになった。
リストは章ごとに異なり、行けるのはあくまで
その章で行ったことのある場所に限られる。
第五章でマーニャが加入しても、いきなりモンバーバラなどへ行けたりするわけではない。
また、
【フレノール】や
【コーミズ】等、第四章以前ではルーラで行けるが第五章では行けない場所もある。
終盤では
【天空城】や
【闇の世界】へも移動可能。
前作に引き続き戦闘中でも使え、今回は候補の中からランダムに移動。
戦闘中でもダンジョン内ではしっかりと頭をぶつける演出があり、またボス戦で使うと
【いてつくはどう】の効果音とともに打ち消される演出が入る。
主人公たち以外にも、
【大灯台】では小悪魔がルーラを唱えて頭をぶつけるシーン、
【デスパレス】のイベントではデスピサロがルーラを唱えるシーンが登場した。
リメイク版では消費MPが4となり、第六章では
【ピサロ】が加入時から使用できる。
また、戦闘中には使用できなくなった。
【メダル王の城】と移民の町にも飛べるようになったほか、裏ダンジョンの中間地点「なぞの教会」にも移動可能。
DQⅤ
消費MPは8。
ストーリー重視であるⅤでは
【主人公】のルーラが青年時代前半でのイベント習得となり、それ以前は使用できない。
しかもⅤのキメラのつばさはルーラと異なり、行き先指定ができなくなっている。
ルーラを習得して使うこと自体も必須となっており、
【ベネット】に
【ルラムーンそう】を渡して習得し、ラインハットに戻らないとシナリオが進まない。
主人公以外では以下のキャラが使えるが、いずれも仲間になるのは主人公がルーラを覚えた後である。
4コマでは、「既に
仲間モンスターが習得していた」なんてシチュエーションがあるが、実際のプレイでは起こり得ない。
(
【パルプンテ】では起こりえるが)
リメイク版では行き先が増加している。
またフローラかデボラと結婚した場合は、
【ルドマン】の記憶を辿って大勢を連れて
【カジノ船】へルーラで飛ぶという強引なことをやらされるハメに。
そのおかげで主人公は結婚式前も後もヘトヘトに…。
(ちなみにカジノ船は通常時はルーラでは行けない)
またSFC版では幼年時代の最後に
【ゲマ】が主人公たちを連れてルーラを唱えるが、
リメイク版ではルーラではなく黒い渦の中に消えるような演出に変更された。
DQⅥ
今回からはルーラで異世界へ行くことができなくなり、各世界ごとに行き先リストが異なっている。
上の世界では裏ダン内の
【デスコッド】へも移動可能。
なお、海底では一切使用できない。
リメイク版では一定条件を満たせば、上下世界の相互間の移動が可能となった。
【べっせかいへ】を参照。
DQⅦ
前作までは城や町の屋内に居ても天井を突き抜けて飛んで行ける場合が多かったが、
今回からはかなり厳しくなり、町の民家の中など、そこに少しでも天井があれば容赦なく頭をぶつけて移動できなくなった。
使用できるのは現代のみで、冒険の重要拠点である
【謎の神殿】がリストのトップに記載されている。
時空を越えることはできず、過去の世界では使えないほか、
現代でも終盤のユバールの儀式からラスダン出現までの間(精霊イベント)では使えず、行動範囲がかなり制限される。
DQⅧ
頭をぶつけた際のリアクションもリアル化。
キャラごとにリアクションが異なり、それぞれかなり痛そうなポーズをとる。
フィールドの仕様変更に伴い、足での移動に時間がかかるようになったためか、
今回の行き先には城町村だけにとどまらず、ダンジョンや小規模な宿屋・教会なども多く追加された。
なお光の世界と闇の世界との行き来はできない。
クリア後には
【竜神族の里】にも行くことができる。
DQⅨ
再びイベント習得となり、
【主人公】が
【天使界】に戻った際に世界樹から授かる。
消費MPはとうとう0になった。
なおⅤと違い、今回は習得前でもキメラのつばさで代用が利く。
また今回は主人公専用であるため、主人公が棺桶に入ると使えなくなる。
蘇生呪文を覚える前は、キメラのつばさも常備しておくといいだろう。
モンスターズシリーズ
DQM1・DQM2
DQMCH
大賢者1人もしくは賢者2人を馬車に入れればベースキャンプに戻れるルーラが、マスター賢者1人、大賢者1人と賢者1人、賢者3人のいずれかの組み合わせを馬車に入れていると行き先を指定できるルーラが使える。
移動がすこぶる面倒なキャラバンハートにおいては、特にありがたい呪文である。
残念な点はクリアし後でないと使えないというところだろうか。
DQMJ以降
主人公の呪文として、イベントで手に入る魔導書を読んだり石碑に触れることで覚えられる。
ジョーカー1では最後に寄ったGピットにしか移動できなかったが、ジョーカー2以降では行き先を選択できるようになった。
しかも、実質的にワールドマップが存在しないためか、リレミトを内包しダンジョン内でも唱えることができる(ただしダンジョンの入り口へワープすることはできない)。
また、いざないの扉(各エリアや旅の扉の奥に存在するいわゆるショートカット)にワープする、「いざないルーラ」という亜種の呪文も登場している。
トルネコシリーズ
トルネコ2では魔法使いに転職すると覚えることがある。消費HPは20。
効果はルーラ草と同じ。
トルネコ3ではトルネコとポポロが使用することができる。
といってもフィールドでの移動手段としてであって、ダンジョン内では使えない。
また、
【ルーラの石像】という石像も登場している。
小説・漫画・アニメ
小説DQⅣ
【デスパレス】から
【アッテムト】へ向かう際に船では間に合わないため非常手段として
【ブライ】が使用している。
時空を歪ませねじまげて世界のはざまに僅かな穴を穿つ術であり、意志弱きものははざまに迷って消滅してしまうというリスクの高い魔法とされている。
ダイの大冒険
性能は本編の性能に準拠するが、行き先リストに関してはFC版Ⅲのように使用者本人が行った事がある場所のみとなっている。
(ルーラを使える者の中で、さらにこれから行かなければならない場所に行った事がある者を探したりしている)
もっとも、漫画では「パーティメンバーかそうでないか」の線引きを描写することが困難なので、
仲間内で行き先リストを共有させようと思っても無理だっただけなのかも知れないが。
ロトの紋章
こちらも性能は本編のルーラに準拠しているが、物語の構成上アルス一行は過去行ったことのある町や村に寄ることがほとんどないため、出番は少なかった。
賢王ポロンが使用するほか、アラン(異魔神憑依)が使用する。
また、ポロンはルーラ同士を合体させる
【オクルーラ】を編み出し、異魔神によって深手を負った
竜王をラダトーム城地下へと転送させた。
その他、
精霊ルビスが
【異魔神】を封じ込めるために使用した
【オメガルーラ】も存在する。
アベル伝説
ヤナックが使用。
目的地に高速で移動するのは本編通りだが、こちらのルーラは使用者のMPが少ないと途中で墜落してしまうなど、使用者の実力や状態に依存する呪文となっている。
関連項目
最終更新:2014年02月15日 16:01