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E98 になし黒騎士分隊 防御1 - (2007/07/16 (月) 20:32:40) のソース

[[E98九州会戦 まとめ]]

*E98 になし黒騎士分隊 防御1

**作戦案
【地形】
≪山林≫
・周囲の森や林、くぼ地に身を隠す
・土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。
・枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。
・偽装に使う植物はその土地の気候にあったものを選び、定期的に交換する。
・偽装用ネットを使う。
・鎧に擬装用のペイントを施したり、どろやすすをつかって迷彩を施す。
・地形を利用して遮蔽物にする

【装備】
・鎧の手入れは怠らない。
・使える装備は何でも使う
・剣を持って相手の動きを妨げ、盾で防御を行う
・盾を必ず携行し、相手の視界を妨げ攻撃を受け止める

【体術】
・相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。
・開けた場所では常に馬を走らせる。
・遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする
・防御に使える物は全部使い、伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。
・敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。
・敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。
・防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする
・敵に接近して走り回ることで相手の視界から見えなくなり反撃を防ぐ
・部隊員と死角を補い合う
・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
・相手の勢いや距離、間合いを意識する
・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
・気を抜かず、最後までしっかり防御に集中する
・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する
・敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。
・敵の目の動き(赤い光の動き)から回避動作を選択する
・敵の挙動をつぶさに観察し、少しでも不審な動きをすればすぐに回避行動を行う
・不正規機動(重心を揺らしてふらふらと移動する)で、予測射撃を防ぐ。


≪対白兵防御≫
・攻撃の軌道を見極め上段・中段・下段の防御を使い分ける。
・攻撃を受けても動きが止まらないように受け流す
・一度に攻撃されないように一対一を繰り返すように立ち回る
・複数に囲まれた場合、包囲の薄い所を一点突破して、常に前面に敵を置くようにする
・複数に囲まれて包囲を突破できない場合、同士討ちを誘うように立ち回り、敵をけん制する。

≪対爆発防御≫
・敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る
・(爆破系攻撃に対して)衝撃で鼓膜を破られないように口をあけておく

≪伝令との連携による防御と回避≫
・伝令からの情報で敵の陣形が判っており、敵攻撃の弱い方向へ移動する
・伝令からの情報で敵の種別が判別しており、敵の攻撃に関する情報がある
・伝令からの情報で敵の移動ルート及び移動速度が判別しており、最適な回避・防御行動が取れる
・伝令からの誘導で、火力を展開するのに適切な配置が行われている
・伝令からの誘導と地図から、最適な移動ルートがとれている
・あらかじめたけきの藩国の地形情報を熟知しておくことで、隠蔽がとれる地形が判っている

** 応援

**SS・イラスト
防御

九州本土に上陸した緑はたけきの藩国領に襲いかかり、かの地を占領した。
わんわん帝国はこれに対し、敵の本拠地とみられるレムーリアに逆侵攻をかけ、辛くもこれに勝利した。一方がら空きになった帝国領の守備のためにゃんにゃんが出ることとなり、緑との戦いはついに三度目を迎えていた。

 /*/

それは一種異様な集団であった。先頭を漆黒の鎧で隙間なく固めた黒騎士に、脇を固めるのは薬のきめすぎでもはやいっちゃったどころか、しっかり据わった目をしているドラッガーという、これ以上ないくらいアレな集団である。

藩内では妖精軌道と呼ばれるこのドラッガーからなる歩兵集団はしかし、帝国のほぼすべての戦場を渡り歩き、あらゆるI=Dのコパイとして戦闘経験してきた歴戦の戦士たちでもある。

単に歩兵としてだけでなくコパイの経験やはたまたオペレーターとしても従軍経験のある彼らは、普通の歩兵よりも幾分戦場や戦況を見渡す目が養われていた。

になし藩国からはるばる駆け付けた黒騎士たちも、その剣は黒オーマたるエイジャ兄弟に叩きこまれたもの。外見のものものしさに恥じない、突撃からの白兵戦に関しては非常に頼もしい集団であった。

だが、彼ら黒騎士たちも、騎乗戦闘においては側面が大きな死角になる。そこで、その死角を歩兵が固めることで防御を盤石としているのだが、そこに彼ら歴戦の歩兵がつくというのは黒騎士達にとっては、脇を固めるに実に相応しい恰好の随伴歩兵と言えた。少々薬の打ち過ぎで目がいっちゃっているのはたしかに欠点だが、見てくれの怖さ的には黒騎士も似たようなものだから、まあこれはおあいこである。

もっとも戦場では、そうした見てくれの異様さはけして悪いことではない。なぜならば、感情の見えない自動人形も若干引いているように見えるくらい、どことなく敵もこの集団には近付きたくないような一種の威圧感を醸し出しており、そういう意味では敵の攻撃に対しての一種の牽制になっているのだ。

しかし今、そんな集団に攻撃しようという運の悪い敵がいたようだった。

「来た!」

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前方から迫る敵に対し騎馬で先鋒を務める黒騎士部隊が小さく密集し、変幻自在の剣を”巻く”。騎馬にとっては弱点となる脇を越前の歩兵が固め、さながら鱗のような隊形で敵の攻撃を待つ。

はたしてこの運の悪い敵の運命は―――。

  /*/

実力は敵手が遥か上。

それは最初からわかっていた。

だからこそ、参謀達が策を練り、皆の力を戦団長が束ねて戦いを始めたのだ。

しかし、それもいざ実戦に至り、今まさに敵と相対している自分にとっては些事に過ぎない。

仲間の支援の下、ただ駆ける。

胸に遠い日の師の教えが浮かぶ。

―古来より曰く、
―自らと匹敵する敵に絶対の勝利を得る唯一の手段。
―自らを凌ぐ敵に正面より互角の戦いをなす唯一の手段。

―即ち

―捨て身!

「捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ。ってな」
つぶやき、敵の攻撃に自分から飛び込むように突っ込む。

敵の驚愕が伝わる。

(こいつ、死ぬ気か!?)

そう考えたのがわかった。

「違うぜ」

死ぬ気はないが、覚悟はある。

やり残したことはあるが、未練はない。

ならば――この命をかけるに支障はない!

瞬時の後、戦場には、
攻撃直後の隙を見せた敵と―
―あちこち怪我はしたが、死んではいない俺がいる。

攻撃の構えはすでに終わっている。
あとはただ、

「これで、終わりだ!!」

必殺の一撃を放つのみ!

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(SS1:刀岐乃 SS2・再利用:不破陽多、イラスト1:イタ@になし藩国 1、瑠璃@になし藩国)
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