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E101・102 情報戦防御 - (2007/08/04 (土) 20:16:24) のソース
**作戦案 【基本方針】 ハッキングの防御をします ファイヤーウォールやアイスなどのハッキング対策が施されている可能性が高い為、こちらの機器への被害がでないようにモニタリングに注意する 【装備】 ・電子妖精”優填”および、優填に含まれる各種ハッキングツール ・敵からの逆探知・カウンターハックを防ぐためのデコイ、およびハニーポット・サーバ。 ・ハッカーの知恵熱・オーバーヒートを防ぐ冷却材(冷えピタ)。 【部隊能力】 ・ハッカー部隊なのでコンピュータ、ハッキング、ネットワークに対する知識を習熟している。 ・情報処理の機器に習熟しておき、的確に操作する ・視野狭窄に陥ることなく、視野を広くもち判断する。 ・作業は高速かつ冷静に行う。 判断には"文殊"データベースによる戦略支援システムも援用する。 ・報告・連絡・相談を確実に行う。 ・ハッキング、情報収集、解析等などグループごとにわかれ連携をとることで精度、効率を高める。 【敵ハッキングからの防御】 ・自軍ネットワークにおいて本当の情報はプロテクトの堅いところにおいておき、偽情報を比較的プロテクトの薄いところ(ハニーポット・サーバ)においておく。これにより敵にこちらの情報をつかませない。 ・自軍内のネットワークは事前にランダム暗号鍵を生成しておき、指定されたタイミングにより定期的に切り替えられるようにしておき、重要度の高い情報を隠蔽する。 ・敵による侵入を防ぐためファイヤーウォール、ICEを使用する。 ・通信路を遮断された場合は、サイボーグのナショナルネットを予備回線として使用する。 **SS・イラスト ―――存在しないメモリ領域からのアクセスを確認 ―――pass? ―――**** ―――貴方の名前は? :U|nited :T|respasser of :E|chizen's :N|etrace ---- ***越前統合侵入電子妖精“優填” 深夜の執務室。いつも通り越前にその名を響かせる電脳摂政・黒崎は頭に冷却用の濡れタオルをかぶせて今日も深夜まで執務に励んでいた。目の前には電脳摂政に似つかわしくない書類の束が山積されていて、それを前に黒埼は眉をしかめていた。 と、モニターの明かりだけだった部屋がぱっと明るくなった。 「まったく、いつも暗い部屋で。明かりくらい使って下さい」 「ん…朱居さんか」 「それと根詰めすぎないように。みんな心配してます。あとたまには顔出して下さい。それからここにお茶置いてきますよ」 「ああ、すまないな」 苦笑を浮かべて黒埼は後ろを振り返った。 すると開いた扉から飛び出した何かが不意に黒埼の視界を塞いだ。 「く・ろ・さん♪なにして遊んでるの~?」 それは最初、大きな蝶のように見えた。しかし蝶がしゃべるはずもない。青白く光る髪をなびかせ透き通った羽をもつ小さな人型の少女。妖精と言う呼び方がしっくりくるこの少女こそ、 越前が開発した越前統合侵入電子妖精<United Trespasser of Echizen's Netrace>“優填”であった。 しかし越前情報技術の粋を集めた電子妖精を前にして、産みの親である黒埼は渋面を浮かべた。 「……その呼び方はやめろといつも言っているだろう」 まるで虫でも追っ払うように黒埼が手を振ると、電子妖精・優填は黒埼の使っている端末のモニターにふわりと腰かけた。口を尖らせて言い募る。 「いいじゃーん!パパ♡、って呼ぶともっと嫌がるくせにー」 「当たり前だ!!」 「じゃあ、黒さんで。それとも黒様とか呼ばれたいの?」 「ぐぐ……こほん。まあいい、好きに呼びたまえ」 「はーい♪じゃあパパでもいいってことね」 「それは却下だ!」 #ref(http://kurosakik.s263.xrea.com/cgi-bin/image/451.jpg,,width=600) (電子妖精にやり込められる我らが電脳摂政の図・絵:朱居まりあ<再利用>) 電子妖精相手にムキになる自分に半ば自嘲しつつ、黒埼はため息をついた。まったくそんな言葉どこで覚えてくるんだ、とぼやきつつも、しかし黒埼はこの電子妖精という存在に可能性を感じていた。最初はたんなるデータ収集やハッキングを仕掛ける際の便利なツールという意識しかなかった黒埼だったが、自律型のプログラムである優填は勝手に言語などのデータを集積しはじめ、今ではこうして会話することすら可能なのだ。 やり取りを見ていた朱居は毎度のやり取りに苦笑を浮かべて何も言わずに退室した。 その間に優填の興味は黒埼の見ている分厚い紙束に移っていた。原始的な情報集積手段に対する知的好奇心とでも言おうか。 「これはなーに?」 「ん……なに、お前に遊び場をやろうとおもってな」