見滝原は未曾有の事態に見舞われていた。
サーヴァントもとい聖杯戦争で起きる異常に巻き込まれ、無関係な無辜の住人ですら奇怪で奇妙な現象に合う。
ウワサにあった時間泥棒が起こした微細なズレの感覚。
恐竜化した人々が、自分たちの身に起きた謎に恐怖する。
片や、閑静な住宅街で銃声や爆発。火災……世界的歌手――アヤ・エイジアに犯行声明を出した怪盗Xすら捕らわれてない
状況で、彼らは安心や安全を確保するのは乏しい。
気絶したマスターを持って飛翔し、街を静観するランサー・レミリアは素朴な疑問を抱く。
自棄に事態が急展開である、と……
聖杯戦争開幕までの猶予にて溜まり切った鬱憤を晴らすだけが原因じゃあない。
例えば、レミリアは彼女が吸血鬼であり、夜にしか活動出来ないのが原因の一つに含まれる。
セイヴァーも同じくだ。
「案外、他にも吸血鬼がいるのかしらね」
ただ。
舞台上は設定的に『日常生活を齎す日本の近代都市』な以上、昼間に派手な動きがしにくい難点がある。
人目つかない夜の内に、やる事は全てやり終える算段で行動するのかも……
否、それにしても――だ。
肌寒さを感じる夜の空も、日の光で色彩が変化するだろう。
強行手段で魔力を大幅に削った以上、拠点の館への帰還が賢明。
レミリアが拠点方面の都心へ移動すると、そちらも何かが発生し、驚くほどの人々が路地に溢れていた。
どうやら、彼らの住むマンションのガラスが一斉に破損し、避難せざる負えない事態となったらしい。
警察の到着が遅れ、彼らから不満の声が聞こえた。
無難にこれもサーヴァントの戦闘で起きた事件。
ならば、被害を齎した主従が付近にまだ……
追撃も可能だが、レミリアは気絶したままのマスターを改めて眺め。
一つ思う。ちょっとした――疑問のようなもの。
だが、彼女らと鉢合わせた彼の神父やセイヴァーの動向を考慮するに、悠長な時間もない。
本来なら、セイヴァーが上手く行動しにくい昼間に対策を講じるべきだが。
肝心の昼間にレミリアも行動出来ず。
ましてや、彼女のマスターも少々危うい状態なのだ。
「まだ近くに居ればいいのだけど……」
☆
マシュ、霊体化した
ブローディアは無事に現場から抜け出す事に成功した。
その末。
彼女らが足向けた方面にある場所。
聖杯戦争の被害を受けたと明白なおぞましい光景が広がっている。目撃したマシュも、遠目ながら嫌悪を表情に現す。
「……これは……っ………」
まさしく【赤い箱】。
警察署が一種の芸術品を模して鎮座している。
不思議にも事件を嗅ぎつけるマスコミ関係者の影がないのは、彼らは周辺で発生する事件へ視線を向けているから。
周辺には、夜間勤務ではない警察関係者と思しき私服の人物たち。
彼らも現場が警察署とあって、どう対応を取るべきか右往左往状態だ。
単純な話。
マシュとて違和感を隅に置いていた。
見滝原市内で様々な事件が発生しているにも関わらず『警察の動き』が鈍足である事に。
まだ、救急車と消防車。交番の駐在が早いほど。
原因がコレだ。
警察の本拠が怪盗Xにより襲撃を受けてしまった。
警察関係の動きに支障を来すのは、当然だろう。果たしてこの先、壊滅した警察はどうなるか?
主催者側から、増援など無縁なサービスを提供されるとは想像しにくい。
間違いなくこのままだ。
そして、今後これが聖杯戦争愚か――見滝原そのものの混乱へ発展するのは目に見える。
……だけども。
マシュに状況を打破する術は、無い。
『奴らはアヤ・エイジア襲撃に向けた手筈を済ませて行くようだな』
「はい……完全に後手に。これは私が見落とした『ミス』です」
当然。狙わない理由もなかった筈。
可能性を見落としたのは、マシュの落ち度になるだろうが、ブローディアの方は責める事はしない。
『気を落とすな、マスター。犠牲の原因が「全て」お前のものではない。
むしろ私も予想外だった……怪盗X、奴の「能力」を考慮すれば、生かすと想像していた』
「変身能力……」
先刻での事。
彼女らが邂逅した異常なマスターが怪盗Xであるなら。
変身能力を有効活用し、警察になりすまし、侵入することだって可能だった。
にも関わらず、手段を切り捨てた。
何故?
『私が思うに……存外、無計画ではないか?』
「計画性がない、というのは――」
『変身対象が警察関係者でなくとも構わないのも含め、あれほどの力がある以上、変に考える必要もないのだろうよ』
偶然、出くわしたマシュたちに襲撃をしかけたのも。出会い頭の犯行と考えれば、むしろ納得する。
絶対的に侵入が可能。故の慢心。
行き当たりばったりの犯行を読めないのと同じ。計画性の無さは逆に『相手の裏』を読むには困難を極める。
このままでは事態は深刻となる一方。
マシュは、どうにか聖杯戦争……特異点の解決へ前進したく思う。
だが、無情にもマシュの願いとは真逆に運命は流されていた。
彼女も人理修復なる聖杯戦争を経験したとはいえ、状況がまるで異なった。
……それでも『運命』はある。
確実に存在した。
マシュの手を握るのが『藤丸立香』だったように。
マシュが召喚したのが、自らが成ったクラスたるシールダーだったように。
「シールダーさんっ!?」
霊体化していた己のサーヴァントへ、マシュが咄嗟に呼びかけた時。
急速かつ突如、と呼ぶほどの速度で1人の少女――ランサーのサーヴァントと邂逅する。
人でない蝙蝠を連想させる大翼を背に持つ。
ナイトキャップにレースの裾のスカートという衣服は、外出するには似つかわしくない。
むしろ、寝間着姿に感じられるが、不釣り合いにも似合っている。
実体化したブローディアが、上空で浮遊する件のランサーを睨む一方。
ランサーは、ちょっとした間を取り。
敵意を与えない印象を醸すよりかは『素』の態度を振舞う。
「こうもアッサリ見つかるとは思わなかったわ。
ねぇ、セイヴァーを倒したいんだけど、手を組まないかしら?」
近所に買い物でも行こう、な誘い文句で短絡的にランサーが尋ねて来たのだ。
★
仲間が欲しい。マシュ側にとっては願ってもない提案だったが、出会い頭で、通り魔めいた初対面で。
流石にランサーを信用する訳にもいなかった。
ランサー側も、同じらしく。
彼女らの交渉の場にマスターを置かないのは、マシュらを信用しきってない為。
ランサー曰く「拠点に休んでいる」とだけ説明され、未だにどんな人物かも不明のまま。
しかし、彼女からセイヴァーに関する様々な情報を得られたのは、予想外だった。
予想外。
これはセイヴァーに関与する事象が『予想外』の規模を意味する。
何故ならば……
マシュが冷や汗と苦い表情を浮かべ、一つ一つの要点を呪文のように呟く。
「天国の到達……世界の一巡……時の加速………それは、まさか」
「そうね。貴方たちが言う『人類悪』。『人理焼却』に匹敵するわね。
ある意味、セイヴァーの世界線は一度人理が滅んだ……とは言え、一本の帯状となって歪だけど人理は継続されている」
警察署などから距離を置いた都心郊外。
そこへ移動した彼女たちの間で交わされた情報交換の末。
どうにか人理修復を成し遂げたマシュは、人理が滅んだ世界の存在を知ってしまう。
何たる皮肉な話だろう。
ブローディアも、一通り聞き終えて口を開いた。
「人類悪、か。私もマスターから人理焼却に関する話は簡易的に聞かされたが……まさか関与するとはな」
ランサーも真顔ながら、関心ある口調で言う。
「ただ『私の世界』でも人類悪だの、世界一巡も、あとついでに貴方の『空の世界』も知らないわ」
「成程。マスターの考察通り、全ての世界は異なると捉えた方が良いか……」
ランサーを完全に信用しきっては危険だが。
事実であれば、人類悪に通ずる英霊が時の加速により、新たな人理滅亡を目論む。
全ての人間が自らの運命を理解し
されど運命から逃れられず
ただ運命に覚悟する事だけが叶う……即ち、それが幸福となる。
マシュは気を取り直し、改めてランサーと対面に話す。
「ランサーさんの情報は理解しました。神父のライダーとセイヴァーの目標が『天国の到達』であると。
ですが……私には一つ疑問があります……セイヴァーの目的は本当にソレなのでしょうか」
「あら、気付いてくれたの」
気付かなければ関心しなかったと言わんばかりの態度で、ランサーが流し目でマシュを捉える。
「別に私は虚偽の情報を交えた訳じゃないわよ。虚偽……いいえ。勘違いしているのは、神父の方」
「ランサーさんには確信があるんですね」
「私の場合は……確信ではありません。
私たちの経験上『セイヴァー』クラスのサーヴァントと接触した事例もありません。
それでも『救世主』に該当する人物には心当たりがあります」
所謂、セイヴァーならばセイヴァーたりえる偉業や痕跡がある。
……結果。
もしも、神父の言葉通りが事実ならセイヴァーは救済、もしくは真理や教えを解いた事となる筈。
天国の到達は不完全に終わり。
第一にセイヴァーは、世界の一巡が発生する前に没している。
「そして……あくまで私個人の主張ですが。セイヴァーのクラスが召喚されるのも、何らかの要因があるのではと思うのです」
「ふぅん。確かに。人理修復の危機にこそセイヴァーが登場するべきだし。実際は出て来なかったものね」
マシュの観点は、カルデア側の立場としてのもの。
聖杯戦争とサーヴァントを何たるかを理解している。
関心めいたランサーの反応に、ブローディアが問いかけた。
「そちらの確信はマスターと異なるようだな」
「ええ。でも、貴方のマスターより説得力は皆無に近いけど」
けれども。ランサーは不敵な微笑を浮かべて、ハッキリと断言する。
「セイヴァーが『そんな事をする邪悪ではない』と確信している―――それだけよ」
☆
「勘違いしないで欲しいのは、アレは紛れもなく『悪』でしょうね。それは間違いない。
ただ、神父の言う『天国』なんぞ望んじゃいない。それだけよ」
横暴で漠然たる説得性を与える隠れたカリスマに、マシュとブローディアは言葉を失うが。
前フリ通り。証拠も信憑性もない。
根拠ない直感だった。
とは言え。ランサーは一つ加える。
「もうちょっと根拠を着色するなら『能力』……ここじゃ『宝具』かしら」
「時を、止める。時間操作能力のことでしょうか……?」
恐る恐るマシュが口にする。
ランサーはサッパリと概要に関して無視してみせた。
「そうそう。時を止める程度の能力。時を止める『だけ』なんて私のメイド以下だけど、重要なのはそれの本質よ」
「本質?」
「少しは想像できるかしら。『時の静止』『自分だけの世界』。風の音もない、誰も彼もが止まって、静寂の世界。
いい? つまりは――『世界でひとりきり』になるのよ。途方もない、気が遠くなる孤独の世界」
世界で一人きり。
誰もないし、何もいないし。
喧騒だけでなく、自然の音色すらない静寂。
世界の光景に『色彩』が無ければ、文字通りの無の世界だ。
仮に、そんな世界に居続けたとしたら……想像するだけで虚無の恐怖が込み上げる。
「『そんな世界』で満たされるような奴が、神父の言う世界の一巡や天国の到達なんて望む?」
「……………………………………」
実際、セイヴァーが満たされているかは定かじゃあない。
本当にそうだったとすれば、マシュは沈黙の末。答えは口にしなかったものの。
恐らく『分かり合えない』と思う。
黙るマスターの代わりに、ブローディアが返事をした。
「究極の自己満足者。それがお前の思うセイヴァーの本質か」
「ええ。けど『王』は皆そんなものじゃない」
「王? セイヴァーが救世主ではなく王だと」
「救世主も王も似たり寄ったり、ってことよ。釈迦も確か『帝王になるか仏陀になるか』と予言されてたもの。
アレは王に退屈して仏陀の方を選んだったかしら? まぁ、そこは重要じゃないわ」
結論をランサーが告げる。
「神父はセイヴァーの教えを解釈違いしている。だとしたら、割と面倒になりかねないわ」
「その危惧が私達へ同盟を持ちかけた理由なのだな」
「出くわした時。私達が大分、その辺を掘り下げてしまったからね」
「おい。それは」
「うん。割と後悔してるわ。奴に腹立ったせいもあるけど」
ランサーの表情も申し訳なさそうで、ブローディアも額に手をあてて溜息つく。
ライダーがセイヴァーの本質を解釈違いしている。
元より、世界の一巡や天国への到達の凶行は、ライダーが独自に解釈した理論の集束で発生した。
否。恐らく――ほぼ違う。
セイヴァーは、それを望んでいない。
望まずとも……セイヴァーが到達しようとしていた結果は、それではないと分かる。
ライダーがそれに気付いた時。
状況が異なっても。自らが信条する絶対が、自らの解釈と異なるとしたら。
改めてランサーが続ける。
「『今は』きっと神父は変な行動は取らないわ。
恐らくセイヴァーと出会ったとしても、セイヴァーは神父を利用する為に解釈違いに触れる事もないでしょうね」
奇妙で不可思議だが、マシュは納得した。
「セイヴァーが神父のライダーを『抑えてくれる』訳ですね」
「ここまで説明すれば分かるでしょうけど。第一目標は『神父のライダー』、セイヴァーはその次」
「………」
現状、マシュもランサーの情報や考察を全て信用してもよい気がした。
だとして、重要な疑問が残ってしまう。
マシュが沈黙の末。導きだした答えは
「わかりました」
★
マシュらがランサーに案内されたのは、西洋作りの館。
都心から遠からず近からず、絶妙な位置に、されどひっそりと建てられているソレは絶妙な隠れ場所だ。
内部にはランサーの魔力で産み出された使い魔……人型で蝙蝠の翼を背に持つ使用人が幾人か徘徊していた。
周囲の警戒等は、使い魔らの巡回を含めて緩めて良いかもしれないが。
結局、ここはランサーの根城。彼女の支配領域なのだ。有利な仕掛けを施されてもおかしくない。
念話でブローディアがマシュに語りかけて来る。
『マスター。ランサーと奴のマスターが聖杯を得る方針であり、セイヴァーを倒す前提の同盟である事は分かっているな』
『はい……』
『一時的な共闘なら尚更、危険だぞ』
『しかし。ランサーさんの口ぶりから……何となくですが、他にも私達に隠している情報があるような気がするんです』
そういう意味では、明らかに情報のある相手とも捉えられる。
唯一。正体不明の、ランサーのマスターだけが不穏要素としてつき纏う。
ブローディアの指摘通り、主催者が危険視し討伐令を設けたセイヴァーを敵に断定するには早計過ぎる点。
使い魔たちが徘徊する館の客間まで移動した彼女ら。
ボンヤリとした温かみある色合いの範囲の小さい明かりが、要所に散らばり、どこか薄暗い。
漸く、ランサーが告げた。
「マスターが起きるまでここで休んでて頂戴。少し程度なら館をウロついても構わないけど」
「……ありがとうございます。ランサーさん」
一段落ついたところで、ブローディアは尋ねた。
「ランサー。一つ聞くが、其方のマスターはどうしている」
「この館にいるわよ。さっきも言ったけど、寝ているだけだから」
「頑なに姿を見せたくないと感じるな」
「後で嫌ってほど顔を見る事になるわよ。無駄な心配事ね」
皮肉込めた台詞を吐きながらも、レミリアは不快を抱く様子なく霊体化してしまう。
彼女はマスターの様子を伺いに向かったのだろうか。
しかしながら、日を跨いで活動し続けたマシュに休息の時間は有難く感じた。
念の為、ブローディアは実体化をし続ける。
「マスター……この状況。どう判断する」
「少なくとも、私はランサーさんの情報を信用していいと思います。
彼女には明確にセイヴァーを倒す意志があると感じられて……」
「私も同感だ。あそこまで情報を出し惜しみなく明かしたのは、何が何でも戦力を確保する為だろう」
「それを踏まえて、ですが……今回の聖杯戦争。『時間』が関係しているのではないかと」
時間。
よくある所縁で連鎖的に召喚される事例。
時を停止させるもの、時を盗むもの、時を加速させるもの、もしくは時の勇者。
全てが『偶然』鉢合わせたか、所縁で引き寄せられたに過ぎないのか。
しかし、マシュには他ならぬ可能性を予感していた。
「先ほど挙げましたが、セイヴァーが神父……
エンリコ・プッチと呼ばれるライダーを『抑止』する為に
必然的に召喚させられた、とも考えられます。その場合、セイヴァーを討伐せんとする主催者の動向が気に成ります」
聖杯獲得を主にするレミリアは関心すら向けて無い風の討伐令。
順に全体の状況を分析は、そうなる。
エンリコ・プッチが人類悪に匹敵する脅威だとすれば、主催者もそれを把握していないとは?
否、恐らく『把握していない』のかもしれない。ブローディアが結論に往きつく。
「ランサーの情報を信用した場合、主催者がセイヴァーに討伐令をかけたのは彼らの都合によるものになるな」
「都合……彼らが如何なる『思惑』あって聖杯戦争を起こしたのかは、まだ分かりませんが
セイヴァーを無暗に倒してはならないようですね……」
☆
マシュとブローディア。
彼女達は聖杯獲得目的ではない方針だと、セイヴァーの討伐にも消極的ではあったが。
どういう運命の巡り合わせか。エンリコ・プッチが彼女の認識で『悪』たる存在が故に、協力の姿勢を取ってくれた。
否、人類悪なる類に一致するまでもなく。
セイヴァーとエンリコ・プッチの目的を聞けば、危険性。
例え同盟まで持ちかけずとも、彼らに対する敵対意志と警戒心を植え付けられる。
レミリアにとっては、彼女達が同盟を承諾してくれたのは思わぬ幸運だ。
最も、レミリアのマスター。
意識を取り戻せずにいる少年・ディオには問題である。
勝手に同盟を進めやがってと罵倒されても仕方ない、レミリアの独断。
しかし、独断がなければ戦力の確保も、レミリアが動けぬ昼間に対する手段も得られない。
ディオ自身が、多少の同盟を承諾するとしても。
聖杯戦争に消極的なマシュ達を引き受けるかは、怪しい方だ。
彼女たちの方針が真逆だった場合の方が、いっその事、心良く受け入れそうではあるが
(ふむ……無難に見滝原中学の様子見を頼んで貰おうかしら)
安直だが、レミリアの一手は次なる戦火が予想される場所。
即ち、見滝原中学。
アヤ・エイジアがセイヴァーとの対決本命の会場である以上、あそこには日の光を考慮すればセイヴァーが現れにくい。
故に、対セイヴァーの戦力を集めやすい訳だ。
「しかし――人類悪、ねぇ」
人理が一度滅んだとレミリアは分析していたが、実際はどうなのだろうか。
プッチから『世界の一巡』に関する詳細な情報を聞かされなかった。
よりも、聞けなかった形に近いが……
世界は一度終わった。新たな世界と歴史が始まっているはず。
一巡前の人間は、一巡後は『どうなる』のか。新たな人間、全くの別人に変わっている?
☆ ★
精神
魂
肉体
これら三つは重要な要素である。
どれかが欠けてしまえば、どれかに支障を来す。
だけど、どれかが――例えば魂と精神があれば自然と肉体も引き寄せられる訳だ。
当然。
三つが適合するのは、一個人のものに限る。
赤の他人同士で適合する事は、基本的にない訳だ。そう……普通は。
【A-6 館/月曜日 早朝】
【マシュ・キリエライト@Fate/Grand Order】
[状態]魔力消費(小)精神&体力疲労(中)
[令呪]残り3画
[ソウルジェム]有
[装備]
[道具]端末機器
[所持金]両親からの仕送り分
[思考・状況]
基本行動方針:元のカルデアに戻る。特異点の解決。
0.体を休める
1.セイヴァーとの接触
2.Xたちを放置はしたくない。
[備考]
※セイヴァーの討伐令には理由があるのではないかと推測しております。
※セイヴァーが吸血鬼の可能性を考えましたが、現時点で憶測に留めています。
※見滝原内に点在する魔力の残り香(
ナーサリー・ライム)について把握しています。
※セイバー(
リンク)のステータスを把握しました。
※X&バーサーカー(
カーズ)の主従を把握しました。
※アヴェンジェー(サリエリ)の使い魔を視認しました。
宝具や噂の情報から『
アントニオ・サリエリ』のものだと推測しています。
※ランサー(レミリア)のステータスを把握しました。
彼女の得た情報も把握しています。
【シールダー(ブローディア)@グランブルーファンタジー】
[状態]魔力消費(小)
[ソウルジェム]無
[装備]
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:自分の居るべき世界への帰還
1.マシュの方針に従う
2.ランサー(レミリア)のマスターに疑心
[備考]
※見滝原内に点在する魔力の残り香(ナーサリー・ライム)について把握しています。
※X&バーサーカー(カーズ)の主従を把握しました。
※ランサー(レミリア)のステータスを把握しました。彼女の得た情報も把握しています。
【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]魔力消費(大)、怒り(中)、錯乱(軽度)、気絶
[令呪]残り3画
[ソウルジェム]無
[装備]
[道具]
[所持金]数万円
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れ、天国へ行く。
1.セイヴァー(DIO)とライダー(プッチ)はどんな手を使ってでも殺す。そいつらに味方する奴も殺す
2.他の参加者と接触したら、ライダー(プッチ)の知っている情報をばら撒く。
3.レミリアの態度が気に入らない……
[備考]
※ライダー(プッチ)のステータスを確認しました。
※ライダー(プッチ)の真名を知りました。
※自身の未来(吸血鬼になる事、スタンド『ザ・ワールド』、ジョースターとの因縁)について知りました。
※アサシン(マジェント)とバーサーカー(
シュガー)のステータスを把握しました
※セイヴァーに関しては完全な視認をしてない為、ステータスは分かりません
※バーサーカー(シュガー)の砂糖により錯乱状態ですが、時間経過で落ち着きます
【ランサー(
レミリア・スカーレット)@東方project】
[状態]魔力消費(中)
[ソウルジェム]有
[装備]スペルカード
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:マスターの運命を見定める
1.ライダー(プッチ)の言う『天国』は気に入らないので阻止する。
2.昼間の内にセイヴァーに対抗する為の戦力確保
[備考]
※ライダー(プッチ)の真名を知りました。
※ディオの未来(ディオが吸血鬼になる事、スタンド『ザ・ワールド』、ジョースターとの因縁)について知りました。
※現在、ディオが正常ではないと思っています
※バーサーカー(シュガー)とアサシン(マジェント)が消滅してないと判断しました
※セイヴァー(
DIO)のソウルジェムに色があったと思っています。
実際、彼女が見たのは沙々のソウルジェムです。
※マシュ&シールダー(ブローディア)の主従を把握しました。彼女達と情報交換しました。
最終更新:2018年12月30日 13:56