バーム
BSアカネイア戦記第3話、及びそのリメイクに登場する敵将。クラスは
盗賊。
顔グラはリーゼントのような茶髪に鉢巻、と特徴こそ
サジマジに似ているものの、絵柄の違いと、バームは細面、更に旧作では横顔なのもあって、顔自体は全く似ていない。
鉢巻の余って垂れた布といい、旧作の目といい、酔っ払いに見えなくもない。
紋章1部の開始前、彼はまだ
ニーナと
カミュがいた頃のパレス城に仲間と傭兵を率いて忍び込む。
そこでタイトルにもなっている「正義の盗賊団」、つまり同回の
主人公である
リカード達と鉢合わせるのだが、彼らの目的もまたパレス城のお宝であり、やっていることはどっちも同じ、乱暴にいえばどっちも悪人である。
リメイクでの初戦時の台詞「おれたちの宝を横取りしようってのか!」はこの回の本質を表していると言えよう。
なのでこの城の
ドルーア兵ならまだしも、リカード達に倒されるのは理不尽ではあるものの、裏の世界なんてこんなものか。
ついでに傭兵として雇っていた
マリスと
ダイスにも、リカードの賄賂で裏切られる。これも裏の世界の一面か。
武器は
アーマーキラー。こちらの仲間に
アーマーナイトはおらず、無意味に思えるが然に非ず。
ドロップアイテムであり、敵のドルーア兵はアーマーばかり。つまりこちらが奪って使うための武器である。
旧作では時間内での宝の回収、リメイクでは
敵の全滅のためにも、早急に彼を倒す必要がある。
敵将でありながら真っ先に倒されるという、珍しいキャラである。
そんな彼の不幸は続き、何とBSアカネイア戦記のドラマシーンには彼の
ボイスがない。
他三回の敵将と違ってリカードと関係がないためか、仲間になるマリスとダイスと違って絡みがないのである。
もしかしたら前述の通り、早々に倒される前提のために作られなかったのかもしれない。
盗みに入ったら傭兵に裏切られ同業者に早急に倒され、結果的に出番もない。その同業者は城主に放免される。
マイナー作品であるBSアカネイア戦記だが、その中でも一番不幸なのは間違いなく彼であろう。
最終更新:2025年07月25日 00:15