闇に蠢く者

闇に蠢く者(やみにうごめくもの)

風花雪月に登場する組織。
シリーズお馴染みの暗黒教団枠であり、フォドラの歴史の影で暗躍する謎の集団。

作中ではトマシュソロン)やモニカクロニエ)を中心にガルグ=マク大修道院でのアレやコレやを引き起こす。
第一部より4年前の帝国暦1176年にはコルネリアアンゼルマを唆してダスカーの悲劇を引き起こしたことが語られている。
また、具体的な年数を語られない本編に近い時期においてエーデルガルトリシテアに2つの紋章を宿す人体実験を行っている。
遡れば1200年以上前にネメシスが引き起こした赤き谷の惨劇および英雄の遺産フォドラ十傑の誕生は明確に彼らの差し金、助力によるものである。
その所業は多岐にわたり、大体こいつらのせいと言って差し支えない存在。
また、この1000年の間に起きた様々な歴史的事件にも彼らの息のかかった者が関与していたことが示唆されている。

真の名称は「アガルタの民」。
彼らは自分たちアガルタの民のみを「人」と称し、フォドラの民の事は「獣」と呼んでいる。
しかし協力している帝国関係者ですら彼らの名前を知らず、「闇に蠢く者」というまんまな名称は外部から付けられている仮称である。
この名前を知ることができるルートすら限定されているため、プレイヤー間でも「闇に蠢く者」の方の印象が完全に勝ってしまう。
ひいてはプレイヤーから「闇うご」等と間抜けな字面の略し方をされがち。
ちなみに英語では「Those Who Slither in the Dark」という長い訳になってしまっており、英語コミュニティだと「TWSITD」という略称がよく見られる。

何千年もの昔、アガルタの民はかつてフォドラの地で高度な文明を築いていたが、ある時ソティスによる神罰が下り、滅びた……かと思われていたが地下へと逃げ延びた生き残り(の子孫?)が彼らである。
そのためソティスとその眷属、そして彼らの去った大地にのさばるフォドラ人への憎悪を募らせ続け、地上を混迷に陥れるためにあらゆる手を使ってきた。
彼らが住まう地下都市シャンバラでは、なんとゲームを間違えたかのような現代レベルの高度な技術が使われていることが確認でき、
切り札と思しい「光の杭」も、明らかに「魔道でコントロールされたミサイル」である。

以下、風花雪月2部各ルートにおける動向。

  • 翠風の章/銀雪の章
メリセウス要塞攻略の際、自軍を一網打尽にせしめようと光の杭を使用。
だが有効打に至らず、しかもこの発動を探知したヒューベルトに本拠地シャンバラの在処を突き止められてしまう。
その後、敗れたヒューベルトが手紙を遺して自軍に彼らのことを忠告し、それを受け取った自軍によりシャンバラに乗り込まれ、壊滅させられる。

  • 紅花の章
帝国との協力関係が続いているが、所々で「帝国にとって将来は倒すべき敵」として示唆される。
王国の戦力を削ぐという名目で密かに進軍してコルネリアを討つという小細工も仕掛けられたが、報復・牽制としてせっかく帝国が奪ったアリアンロッドに光の杭を打ち込み全壊。
両者の間には更なる緊張が走ることになり、以降は共通目標である教会を打倒するまで両者共に動きはなかった。
……しかし肝心の決戦は本編で描かれることなく、エピローグで片付けられてしまう。二重の意味で。

  • 蒼月の章
王国の敵として討たれたコルネリアに加えてタレスアランデル公として敗死してしまい、
それに伴って光の杭を使うことがなく、そのせいもあって闇に蠢く者について踏み込む機会がないまま普通に戦乱に終止符が打たれてしまった。

その影響か、ハピの後日談にて、他の章では「“闇に蠢く者”の残党が凶行に及んだ際」とされている部分が
蒼月の章でのみ「フォドラの闇に蠢く者が大凶行に及んだ際」となっていたりする。
地味に「フォドラの闇に蠢く者」という非固有名詞的表現になっているのも、王国サイドが彼らを認知していないことの表れか。

……と言うと、みすみす彼らをのさばらせてしまったルートのように見えるが「本編では一方的に幹部が壊滅する完全敗北を喫し、他ルートなら残党として出てくるタイミングで初めて本格的に動けた」という言い方もできる。
結局のところはいつ戦うかが違うだけと言えるか。

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最終更新:2025年09月17日 11:45