ファイアーエムブレム 風花雪月

ファイアーエムブレム 風花雪月(ふうかせつげつ)

2019年7月26日に発売された派生作品ではないFEシリーズで初のSwitchタイトル作品。希望小売価格は7678円(税込)。
発売日からゲーム内に様々な追加要素を増やしたDLC「エキスパンション・パス」も希望小売価格2750円(税込)で販売され、随時配信された。
さらに2022年6月24日には今作のパラレルワールドが舞台の「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」が発売した。
amiiboにも対応。詳しい効果等はamiiboの記事で紹介している。

制作はいつもの「インテリジェントシステムズ」に加え、「コーエーテクモゲームス」を加えた共同開発となっている。
コーエーテクモゲームスは過去に「無双シリーズ」などを手掛けていた事もあって今作は計略やイベントなどで従来では描かれなかった非常に多くの兵士が入り乱れるまさに戦のような戦闘風景が魅力となっている。
主人公が士官学校の教師となりクラスの級長や生徒を指導するという今までにはない作風も特徴的。

今作の主人公は性別と名前以外変更ができない為マイユニットというよりは男性主人公、女性主人公という位置付けが近い。
また、覚醒の「ロードを影で支える人物」としてのポジションに戻り、歴代のマイユニットと比較しても、口数は少なく、喋る時も選択肢となり、ボイスも戦闘時以外は殆ど喋らない。
なお、風花雪月の公式サイトでは主人公表記、ファイアーエムブレムワールドではマイユニット表記と別れている。

システム

ゲームシステムは過去作の「if」「Echoes」などから引き継いだ部分もあるが、システム面はほぼ独自のシステムをとっており、過去作とは勝手が異なるものも多い。

ゲームの流れ

従来と異なり、ゲーム内カレンダーで日数が経過するシステムになった。
ただし月〜土曜日は課題日と(ゲーム内の)年中行事以外スキップされ、自由行動は日曜のみ。
月毎に指定された課題という名のストーリーマップが設定してあり、これらに向けてキャラを自由行動で育成する。

ストーリーは二部構成となっており、第一部は士官学校の教師として生徒を導く「士官学校編」第二部は第一部の5年後が舞台の「戦争編」となっている。
作中の三カ国に対応した三学級のうちどの学級の教師となるかでストーリーが変化するが、黒鷲の学級のみ第一部終盤で物語が再び分岐する為、4ルートとなっている。
ifとは異なり、複数のバージョンのソフトやDLCを買わずともすべてのルートも遊ぶことができるが、第一部は全ルート共有のマップが多い。

またifでは大団円とも言える第三ルートが存在したが、今作ではそういったルートは存在しない。
3級長を同時に扱えるDLCのシナリオ「煤闇の章」も存在するが士官学校編で起きたかもしれない出来事という体でシナリオが進行するのでこれも大団円とは言い難い。

過去作にあった子世代のシステムは撤廃されたが支援Sは主人公のみ残っており、エンディングでアンナをのぞいた自軍の非常に仲の良い者などに指輪を贈る事ができる。
ただし必ずしも結婚というわけではなく、人生のパートナーや親愛の証としてなので、同性や既婚者に渡す事もできる。

さらに従来シリーズはクリアした後もDLCや追加マップ等遊べる余地があったが今作はクリア後にそういった要素はなく、代わりに一部の内容を引き継いで新たにゲームを開始する所謂「強くてニューゲーム」ができる。

武器・兵種・技能レベル

武器は剣、槍、斧、弓に加え新たに籠手(格闘術)が登場。
武器威力が低い代わりに、勇者武器のように二回攻撃ができるというもの。
魔法はechoesのように魔道書ではなく魔法を習得するスタイルになったが、HPではなく魔法ごとに決められた使用回数を消費するシステムになった。
そして武器は全て耐久性に戻ったが武器の耐久が0になると武器がロストするのではなく、性能が劣悪な「壊れた武器」となり、修理すればまた使えるようになる。という聖戦の系譜と似たシステムとなっている。

剣、槍、斧、弓はどの兵種でも全ての武器を扱うことができる。(ただし過去作同様武器レベルは要求される。)格闘術は騎乗兵種と魔道士系では使用不可。
魔法は魔法が使用可能な兵種でのみ使用できるが、魔法が少し使える兵種の場合は使用回数が半減(端数切り上げ)する。
武器の三すくみは撤廃されたが、特定の武器を装備時に発動する「〇〇殺し」系スキルがあり、それを装備する事で擬似的に三すくみを再現可能になる。

兵種はEchoesのように村人にあたる平民/貴族からスタートし、そこから兵士や修道士などの初級職から中級、上級、最上級とランク分けされているがEchoesと違いキャラのレベルだけではなく武器レベルにあたる技能レベルでクラスチェンジしていくのだが、クラスチェンジするためには試験を受ける必要がある。
試験は要求される技能レベルが高ければ合格確率が上がる。
さらに兵種にも熟練度があり、一定まで上がる事でスキルを習得できる(兵種マスター)。ただし兵種マスターで手に入る戦技に関しては兵種と紐付けられていることが多いので、その類のものは他の兵種では使用できない。

騎士団・計略・スキル

新システムとして新たに「騎士団」/「計略」が登場。
騎士団は武器とは異なる装備枠に装備する事ができ、装備する事で様々な恩恵が受けられる。
計略は騎士団毎に設定された技で、範囲内の敵にダメージを与えるものから味方を補助するものも。
攻撃系の計略は支援が高い味方が計略を当てる敵の射程にいれば威力や命中が上がる「連携計略」になる。
ただし、騎士団は装備するには相応の指揮レベルという騎士団の武器レベルが要求され、騎士団も被弾によって戦力が低下する。(戦闘準備フェーズや自由時間時に補充可能)

スキルは『if』よりも弱体化傾向だが、ステータス補強系スキルや騎士団で下駄を履かせることができたり、回避や命中のパラメータ寄与が小さくなったことから「素のステータスの重要性」は歴代最低レベル。
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最終更新:2024年11月25日 07:30