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「……プレイヤーだったのね、あなた」

 正午前。人払いの結界が展開されたスノーフィールド市立中学校の、三号舎食堂。
 各々のサーヴァントを従えた少女二人が、互いの真意を見極めようと睨み合っていた。

巴マミさん、だったわよね」

 話し合いが提案されてから、先に口を開いたのは御坂美琴だ。
 だが、場の主導権を握っているのは、先んじてこちらの素性を把握していただろう提案者の方――『第四階位(カテゴリーフォー)』陣営の側だとは、彼女も既に理解していた。
 故に、まずは相手の求めに応じる姿勢を見せた。

「話って何かしら」

 こちらの索敵能力を一方的に掻い潜って来た、眼前のサーヴァント。心中穏やかでは居られぬ存在を威嚇する従者(バーサーカー)を足運びだけで抑え、極力相手を刺激しないようにしながら、美琴は問う。

 ――戦意を収めるよう、このサーヴァントは宣った。

 元より、交渉の通じる相手を望んでいたのは美琴自身だ。
 十五組、総勢三十名での生存戦争。ただでさえ消耗戦となるバトルロワイアルにおいて、全ての敵を主従二人だけで討ち取ろうと考えるのは余程の事情がない限り思慮足らずの愚者か、酔狂な自信家に限られよう。
 序盤は如何にして手を取り合える同盟先を見つけ、最終盤までの消耗を避けられるかが肝要となる。
 まして……認めたくはないが、現在弱小であろう自陣営ならばなおのこと、だ。

 ただ一点――――己にある、余程の事情に差し障らない限りは。

「――私たち、手を取り合えないかしら、と思ったの」

 優雅に振る舞っていた少女は、らしくなく少しだけ緊張した声音で、美琴の予想通りの内容を口にした。

「少なくとも、今の私たちには共通の脅威がいるでしょう?」
「……まぁ、ね」

 数分にも満たぬ前、殺意を剥き出しに襲いかかってきた口裂け女(カテゴリースリー)の姿を脳裏に浮かべ、美琴は苦々しい物を感じる。
 記憶に焼き付いたその悪意の凄まじさと、あの程度の脅威に『第四階位』の助けがなければ早々に脱落していた自身の不甲斐なさに。

「私たち同士で争っても、あの怪物を有利にするだけ。それよりも狙われた者同士、ここは手を組んで対抗する方がメリットがあると思うわ」
「そうね。全くもってその通りだと思うわ」

 相槌を打ちながら、美琴はこめかみの辺りを掻く。

「それに……今更説明する必要もないでしょうけど、私には電脳上の情報戦ではかなりのアドバンテージがあるし。逆にそっちのサーヴァントは、弓を使うんだからアーチャーでしょ?」

 少しだけ、美琴の言葉に理解が追いつかないという様子を見せていたマミは、こちらの入れた探りに一拍遅れてから反応した。
 その反応を美琴が訝しむ間に、マミとその背に控えた長身のサーヴァントは目線を交わす。従者の頷きを受けた後、主たる少女が答えた。

「ええ。彼のクラスは、ご明察の通りよ」
「アーチャーはクラスとして索敵に優れた傾向がある、っていう前提はマスターの知識としてあなたにもインプットされてると思うけど。私の見た限りその例外ってわけではなさそうだから、組めば両面で敵の動向を把握し易くはなるわよね。それこそさっきの口裂け女に限らず」

 お互いの組む利点を並べる美琴に、先行きの良さを感じたのだろう。並べられたメリットでこちらの従者(バーサーカー)の警戒が徐々に解かれるのに合わせて、仄かにマミの表情が緩んだのを、美琴は見逃さなかった。

「じゃあ……!」
「とりあえず、停戦協定ぐらいは結びましょうか。秘匿の関係上、真っ昼間の校舎で戦争するわけにもいかないし」

 そして、これ以上期待させ過ぎてしまう前に、美琴はマミの言葉を遮った。

「けど――手を組むってことを決めるには、もう少し確認しておきたいことがあるわ」

 ここまでのやり取りで、少なくとも巴マミのしたい話が、優位を活かした一方的な押しつけではなく、正しく対話の余地があるものということは伺えた。
 ならばこのように主張しても、即座に攻撃される事態までには及ばないだろうと見込んで、美琴は切り込み始める。

「え、ええ……何かしら、御坂さん?」
「例えば、その同盟はいつまで組むつもりで居れば良いのかしら。さっきの『第三階位(カテゴリースリー)』を倒すまで? それとも私たちが最後の二組になるまでかしら」
「……っ、いいえ」

 学園都市第三位から見ても聡明な印象の巴マミが、その問いかけを予想していなかったわけではないだろう。
 しかし、何か琴線に触れることがあったかのように、彼女は微かにその喉を震わせ、返答を一度途切れさせた。

「私は……聖杯戦争を最後まで続けるつもりは、ないわ」

 とはいえ、それも一瞬。数瞬の後に、誰に言われるでもなく、マミはその声に芯を取り戻していた。

「むしろその逆。できるだけ早く、解決したいと思っている。この理不尽な犠牲を強いる出来事を」
「……そう」

 ――解決、と来たか。

 繰り出された単語から、巴マミのスタンスを推し量った御坂美琴は……今朝、彼女がこちらを何と称したかを思い返しながら、次に舌に載せる言葉を慎重に選び取った。

「一応尋ねると、それは誰かの指示?」
「違うわ。たくさんの人を不幸にするような、理不尽が許せない性分なだけ」

 探りを入れて返ってきたのは、真っ直ぐな言葉だった。

 ……ああ、きっと。ほんの少し前の自分なら、似たような主張を、何の気後れもなく吐けただろうに。
 目当ての言葉を引き出したというのに、微かな逡巡を過ぎらせた美琴は、その感傷を唾と共に飲み込んだ。

 まだ取り繕える。試しただけで、その本心を聞きたかっただけだと言えば、誤魔化しの余地はある。

「なら、組めないわね」

 だが結局。欺くための言葉は、美琴の口からは出て来なかった。

「私たちは優勝するつもりよ。どんな願いでも叶う権利……それを我慢できるほど恵まれてはいないもの」

 告げた瞬間。マミの背後に控えるアーチャーの纏う静謐に、冷厳な気配が一塗り足された。

「けれど、助けて貰った恩もあるし。さっき言ったみたいに、今ここで事を荒げるつもりはないわ」

 幾星霜を過ごした巨木が、音もなく傾き、影を落としてきたような圧迫感。
 その襲来を予想していた美琴は、辛うじて完全な平静を保ったまま、淀みない牽制の言葉を継ぐことができていた。

「――負けそうになったら、私だって被害を出さないことを第一に考えられるとは、限らないもの」

 それが、実際には意味を為せない抵抗だとしても。
 狂戦士の陣営は爆弾である、という精一杯の虚勢を張りながら。同時にそれ以上は相手を刺激しない細心の注意を払いつつ、美琴は改めて己の主張を口にする。

「目指す場所が違う相手と組む気はない。けれどこの場で戦うつもりもない。そういうわけだから、もう失礼するわね」
「お待ちを、御坂美琴殿」

 そうして言いたいことを伝え終えると、まるで目を背けるように踵を返した美琴を呼び止めたのは、拒絶を伝えられた少女の声ではなかった。
 声の主だけを視界に収めるように振り返った美琴に対し。先程の肌を刺すような圧力を消した、温和そのものの表情で、アーチャーは小さく一礼する。

「失礼。あなたが聖杯戦争で真っ当に優勝するつもりだとしても――先程あなた自身が認めたように、我がマスターと同盟を結ぶメリットはあるはずです。少なくとも我らの当面の敵である、『第三階位』の脅威が健在である間は」

 その脅威から美琴の命、延いては『第十一階位(カテゴリージャック)』陣営そのものを脱落の危機から救った張本人は、それを恩に着せる様子もなく言う。

「何も仮初の役割に倣い、仲睦まじくある必要はありません。しかし口裂け女のみならず、他の勢力もより与し易い相手から狙いを定めることは必至でしょう。それを避けるため、私たちとあなた方は互いを利用し合うことができます」

 利用という言葉を、いっそ堂々と口にするアーチャーには、一種の清々しさすらあった。

「単独のサーヴァントより複数のサーヴァントの方が、敵襲という選択肢自体への抑止力は増大します。無論先刻のような例外もありますが、それでも対応力が向上することは紛れもない事実。そうして当面の消耗を抑えるための、短期的な共闘も検討には値しませんか?」

 美琴が先程思考したとおりの理屈を、まるで生徒が予習していることを理解して説明する慧眼な教師のようにして、アーチャーは提案して来る。
 だが、逆を言えばそれは既に、予習を終えた課題でしかなく。

「ええ。利用し合おうにも、そもそものスタンスが真逆だと、結局足を引っ張り合うことになりかねない」

 故にアーチャーの提言も、検討の余地はない、とばかりに美琴は切り捨てた。

「……あなたたちだって、信頼できない相手に背中を預けるなんてできないでしょ」

 続けてそんな言葉を漏らしたのは、特に意図してのものではなかったが。

「待って」

 その呟きが契機であったかのように、再びマミが声をかけてきた。

「……御坂さん。私、どうしても貴方が悪い人だと思えないの」

 やがて吐き出されたマミの告白に、彼女を振り返らずにいたままの美琴は、意識して苦笑いした。

「広報に踊らされすぎよ。自販機に蹴り入れて無料でジュース持って行ってるようなのが本当の私よ? 夢を見させて悪かったけどね」
「……ごめんなさい、広報のことは知らないわ。自販機を蹴るのも止した方が良い気がする」

 どう反応すべきか困惑した様子のまま、マミは生真面目に謝罪した後、素行不良を咎めてきた。

「でも、今朝の御坂さんを見ていたから、そう思う」

 それから仕切り直すようにして、マミは言う。
 戸惑いに揺れていた背後からの声は、徐々に芯を通わせていた。

「そんなあなたが、頑として譲れない理由――私に教えては、貰えないかしら。
 もし……私に何かできることがあるのなら、協力を惜しむつもりはないから」

 強い意志で、そんなお人好しな申し出を、マミは繰り出してきた。

 美琴がどれほど――己の罪を知られたくないのか、知りもしないで。

「……お生憎、そんなにお喋りが好きなわけじゃないの。命のやり取りをする相手と談笑する趣味もないから、もう行かせて貰うわね」

 精一杯、平坦な調子で会話を打ち切って、美琴はマミの前から去ろうとした。

「なら――」

 しかし、先程一度は沈黙した彼女は、今度はまだ、対話を繋げることを諦めてはいなかった。

「なら、口裂け女を倒したら。その時に、私たちと戦いましょう」

 そんな彼女が繰り出した次なる提案は、一瞬、美琴の足を止めるには、充分な威力を持っていた。

「停戦協定は結んでくれるんでしょう? 期限は『第三階位』陣営の脱落まで。それでどうかしら?」
「……そうね。その申し込み、受けておくわ」

 優勝すると決めている。
 そのために戦う必要がある以上、だらだらと停戦期間を引き伸ばす意味はない。
 だから美琴は、躊躇いは最小限に、マミの提案を承諾し――そして今度こそ、その場を後にした。

 だが、結局。
 一度目を背けてからというもの。御坂美琴は、互いの姿が見えなくなるまで、巴マミの顔を直視することができなかった。






 御坂美琴の背中が、扉の向こうに消えるその瞬間まで、巴マミは彼女の姿から目を逸らさなかった。
 ただ警戒のためではなく、譲れない理由を持って戦いに臨もうとする相手に、己の心が負けないようにするために。

「行ってしまわれましたね」

 平坦な声で、アーチャーは淡々と事実を述べた。

「ええ。でも、きっと大丈夫。やっぱり御坂さんは、悪い人じゃないってわかったんですもの」

 対してマミは、ともすれば呑気が過ぎるかもしれない答えを返した。

「すぐに協力できないのは残念だけれど。関係ない被害を出したくないって言ってくれたわ」
「そうですね。ええ、彼女は正直すぎるほどに正直だ」

 そんなマミの言葉に、アーチャーは穏やかに同調してくれた。

「おそらくはまだ、己の願いのために他者を殺めるということを、完全には覚悟できていないのでしょう。だから納得して最後の一線を越えるために、彼女自身が卑怯と思えるような真似はしたくない……そのような段階であるならば、まだ。マスターの言葉(祈り)は届きます。きっと」
「ありがとう、アーチャー。その期待に応えられるよう、頑張るわ」
「ええ。その心意気がある限り大丈夫でしょう。あなたが過去の積み重ねを適切に活かし、前に進める強さを持ち合わせた人であることは、この目で確かめさせて頂きましたから」

 信頼できない相手に背中を預けられないだろう――そう言い残して、自分の前から去っていった少女のことを、マミは今も忘れられずに居たから。
 その苦い記憶が、逆にマミへ芯を通させることになったのが、寸前の美琴とのやり取りだった。

 そんな情動の背景まで見通したような大賢者の激励は、しかし不快感を覚える類のものではなく。自然と身の引き締まるような、力を貰えるものだった。
 マミの気持ちが前向きになったこともまた見透かしたように、アーチャーは続ける。

「では、我がマスター。我々が次に取るべき方針については、既にお決めでしょうか?」
「ええ、アーチャー。これまで以上の優先度で、口裂け女――『第三階位』のサーヴァントを討伐すること。そのために行動します」

 既に全てを承知しているだろう大賢者が、敢えてマスターたる少女に尋ねるのは。その答えの筋道を言葉にさせることで、より明確なビジョンを持って問題解決に向かわせようとしてのことだと、マミは既に理解していた。

「ただ、消滅を免れていただけじゃない。昨夜は確実に届いたあなたの矢が折られてしまったのを見ると、条件は不明だけれど、力を増す能力を持った敵であると想定できるわ」
「同意見です。戦力的な観点からも、まさに叩けるうちに叩いた方が良い、短期決戦の望ましい相手と見受けられます」
「――それに、現状最も見境のない被害を齎しているあのサーヴァントを止めることは、聖杯戦争による被害を抑えるという目的からも避けては通れない」
「ええ。野放しにし続ければ、他の陣営に対してもブレーキを緩めさせてしまう悪影響が及びかねません。いずれ教会が討伐令を出すとしても、余計な二次被害を招く前に、目立つ者は討たれるという当然の原則を知らしめておくべきでしょう」

 理由を述べていくマミの解答を補足する形で、アーチャーが同意を示す。

「そして――御坂さんが、あなたの言う一線を越えてしまう前に、彼女に私たちと向き合って貰う場を整えるためにも。もう、先延ばしにはできないわ」
「……そうですね。それが、彼女たちを口裂け女から守る一番の手段にもなるでしょう」

 譲れぬ想いを抱えた美琴への侮辱になるような気がして、直接は口に出すことも憚られたようなマミの考えを、アーチャーは代わりに口にした。
 ――それが、決して間違いではないと背を押すように。

「……とはいえ。急がば回れ、ということも、あるのやもしれませんが」

 充分にマスターの考えを肯定した上で、今度は水を差すような現状分析を、アーチャーが述べ始めた。

「口裂け女はまさに神出鬼没の怪物。無闇に事件を追いかけたところで、これまでのようなイタチごっことなる可能性が高いでしょう」
「……かと言って、私たちを狙ってくるところを待つ、なんて罠に簡単に乗ってくれるとも限らないし……」

 アーチャーの示した課題に、マミは嘆息した。

「それでは、マスター。少し発想を変えましょう」

 それから暫しの間を置いて、アーチャーは柔らかに微笑んだ。

「敵に未知の要素が多いことはわかりました。それを解き明かそうとしても容易ではない、ということも。ですが、既知の要素を数えることは、そう労力を要さないのではないでしょうか?」
「既知の要素……?」
「あの怪物も、『階位(カテゴリー)』を与えられたこの聖杯戦争の正規のサーヴァントである、ということですよ。我がマスター」

 的確なヒントに、マミは彼が何を言わんとしているのかに思い至った。

「そっか、口裂け女のマスターを追えば……!」
「はい。無論、あの怪物の対となるとムーンセルに判断されたマスターです。一筋縄とは行かないかもしれませんが――それでもサーヴァントより、実体のない概念に成り果てているということも、まずないでしょう」

 サーヴァントという霊体の、現世における要石足らねばならない仕様上。マスターというものは本来、サーヴァントよりはまだ、物理的な実体を有しているはずだ。
 ならば、口裂け女に比べれば、その痕跡には掴みどころが残されているはずだ。

「それこそ現時点では、口裂け女以上に情報が足りないこともまた事実。しかしマスターという生命線を捉えられれば、あの怪物も今度は逃げてばかりとは行かないでしょう。そこで決着をつけます」

 聖杯戦争における索敵の基本。そこに立ち返るというアーチャーの示した解法に感心し、己の思考の筋道に取り込みながら、マミはしかしまだ、答えを述べきれていなかった。

「……でも、どうやって追えば?」
「先程、マスターと御坂美琴殿が目撃した……ホームページ、と言いましたか。電脳上に築かれた、サーヴァントを文字通り運用するための魔術式。あれを仕掛けたのは十中八九、敵マスターの仕業と考えられるでしょう。そこから何らかの形で追うことができるかもしれません」

 あるいは、とアーチャーは言葉を継ぐ。

「既に被害に遭ってしまった者を調べる、という手法も正道でしょう。あの怪物の様子を見る限り――また、口裂け女の噂を顧みるに、被害者は口を裂かれているはずです。しばらくは証言などできないはずのその被害が、何故、口裂け女の仕業だと知られたのか。そのような噂を流した者が居ると考えれば、その正体は先のホームページを作った者と同じだと、そう思えませんか?」

 誰より口裂け女のことを知り、都市伝説という信仰(乗り物)を育てることで利を得る者。
 神秘は秘匿されねばならない――その前提を一旦無視できてしまえば、その条件に該当する者は、マミが考え得る限りただ一人。

「マッチポンプ、という線は確かに濃そうね」
「はい。その線が合っていれば、そこには辿るべき物証がある、と私は推測致しますが……」

 事件と関連した噂を流した者がいるのなら、その聞き手が。
 そのやり取りが発生した日時と場所を埋めていけば、発信者の追跡も不可能ではない。
 直接相手が関与した現物であろう口裂け女のホームページなど、なおのことだ。

「……ただ、ごめんなさい。私にはホームページから作成者を追いかける、というのは難しいわね」
「ふむ。お時間を頂ければ、私も今から学習してみようとは思いますが……まずは、犠牲者を当たるという方向から参りましょうか」

 紀元前の神霊の影法師に過ぎないアーチャーもまた、ホームページ作成者を割り出すという技術など、少なくとも今の時点で通じているはずもなかった。
 それでも今から――大賢者たる彼であれば、事実早々に習熟してのけても不思議ではないが、一から学んで試してみせようという姿勢に感服しながらも。

 どうしても。電脳上での情報戦には覚えがあるという、先程立ち去った少女の背中を思い出し。

「……やっぱり、協力して貰えれば良かったんだけれど」

 惜しむ理由が増えたマミは思わず、そう零していた。






「(……ゥゥ)」

 脳裏に響くのは、心なしか恨めしげな唸り声だった。

「……さっきの話が不満だった?」
「(……ゥ)」

 移動中の美琴の問いかけに返って来た声は、不機嫌さが鳴りを潜めていた。恐らくは、肯定を意味しているのだろう。

「……わかってるわよ。まずはどことでも良いから同盟を結んで、戦力の増強を図るべきだったってことぐらい」

 仮にも狂戦士の導き出した論理の帰結である、という意外性を除けば。先程の交渉でも話題に挙がったように、それは誰もが思いつく至極真っ当な戦略であった。
 己の契約した英霊は、狂化してなお、そのようなまともな思考能力を保ったままである。その事実を静かに、そして確かに再認識しながら、美琴は言葉を続けた。

「相手が優勝を狙っていないとわかったのなら、なおのこと。元から願いを叶えられるのは一組だけなんだから、どんなスタンスなのかなんて二の次でいい。むしろ温いことを言っているのなら蹴落とし易いぐらい」

 己がマスターの述べる論理に、こくこくとバーサーカーが頷く。狂気ではなく、理解故に。

「だけど、それじゃいざという時、覚悟が鈍ってしまうかもしれない」

 だから、美琴が続けた次の言葉に、バーサーカーは頷かなかった。

「(ウゥ……!)」
「……わかってるわよ。そんなことを言う資格がないことぐらい」

 バーサーカーの怒りが籠もった抗議の唸りを、美琴は正面から受け止めた。

「勝つためなら何でもするべき。手段を選んでいる場合じゃない。
 けど、だからこそ。今の私にとっては、巴マミの手を取らないことの方が、最後に勝つことに繋がっているのよ」

 それだけは単なる気持ちの整理の問題であり、理屈の上では何もメリットになり得ない。
 しかし、無理に感情を押し殺すというリソースの消耗を抑えられること。それ自体が熾烈な競争において重要な意味を持つことを、美琴は十年余りの人生経験で、確かに理解していた。

「(ウゥ……? ゥ……!)」

 そうして吐かれた決意を、しかしバーサーカーは理解不能と言った様子で、まだ苛立ちを見せていた。
 狂気に蝕まれ、なお論理思考を可能とする。しかし、それでも確かに気を狂わされた彼女には、美琴の心境を理解することは困難を極めるのだろう。
 だが――理解して貰えなくとも、譲歩して貰えるだけの納得を得られれば良い。否、得なければならない。
 美琴はそう考えた。

「一応、気持ちの問題だけじゃないわよ。仮にあの二人と組んだとしたら、前衛を担当するのは弓兵(アーチャー)じゃなくて、狂戦士(あんた)になるでしょ?」

 それから後付の、しかしある面では正しいだろう分析を、美琴は口にし始める。

「あの二人と組んでも、多分『第三階位』以外の陣営をこちらから襲うなんて真似を許してはくれないわ。事実上、あのアーチャーの監視下に置かれて出し抜くチャンスを奪われたまま、『第三階位』の相手に専念することになる。そこで勝てたとして、次は戦利品の奪い合いになる時――相対的には、前衛として敵とぶつかる私たちの方が消耗しているはず。連戦になるその場で抵抗しなければ取り上げられて終わりでしょうし、かと言ってこのままじゃ、その時に勝つのは厳しいわ」

 並べられた美琴の予測に対し、バーサーカーは一定の理解を示しながら、なおも不服な様子であった。
 それも仕方ないことは、美琴も理解している。必ずしもアーチャーよりバーサーカーが消耗するとは限らないし、口裂け女を追う間に他の陣営と想定外の接触をしないとも限らない。つまりは後ろ向きな予想で守りに入っているわけだが、このままではジリ貧なのだから、賭けに出るべきだったのではないかとは美琴も思う。

 それでも、今はまだ、あんな相手を欺き、利用する方が――今の自分には向いていないと、そう思いたいのが、美琴の本音であった。
 己の不甲斐なさは、承知の上で。力押しで他者の願いを手折る道を、既に選んでいることも理解の上で。
 それでも美琴の選択は、他者の善意を欺き、奪うよりも――――

「バーサーカー。同盟の代わりになる策があるわ」

 人目を避け、体育館の用具室に場を移した後、実体化させたバーサーカー相手に美琴はその考えを口にした。

「あんたと私で、電気を繋げて欲しいの」
「…………ゥァアッ!?」

 対してバーサーカーは、凄まじく動揺したような声を上げた。

「えっ、ちょっと……私、変なこと言った?」
「ゥァアゥゥ、ァァー!!」

 あまりの様子に思わず美琴が尋ねると、バーサーカーはひとしきり身悶えして喚き散らし、気のせいか美琴から若干距離を取るような真似をして……それから、唸り声と共に小さく首を傾げた。

「どうしてそんなことを言うのか、理由を聞きたい、ってこと?」
「……ゥゥ」

 どこか警戒した様子を解かないままのバーサーカーに対し、訝しむ気持ちを抑えきれないままながらも、美琴は述懐する。

「さっき、あの口裂け女が襲ってきた時……あいつの刃物に、私の能力が通じなかった」

 脳裏に蘇る脅威。
 確かに人間離れした怪物であり、またその凶相に、らしくもなく竦んでしまっていた事実こそあれど――あの程度の脅威を前に自衛ができず九死に一生を得たという、苦い経験を。
 同時に、その中で目撃した光明を。

「それは、サーヴァントにはサーヴァントでなければ抗し得ないから……だけど。その後、アーチャーが叩きつけた時、衝突で『床が口裂け女を傷つけた』」

 それこそはこのゲームの基本原則、そこに生じた攻略の穴だと、美琴は睨む。

「あの食堂がサーヴァントなわけじゃない。だけどサーヴァントが干渉したから、サーヴァントを傷つける条件を満たした、ってことだと思う」

 あの食堂自体には、情報端末を介すことで、既に美琴の能力で干渉できることを確認済だ。
 その食堂が、美琴では干渉できなかった口裂け女を傷つけることができたというのであれば――それ以外の理由は、考えられないだろう。

「だから、私の電撃はそのままじゃサーヴァントに通じなくても。一度、あんたに『変電』して貰えれば、私の能力もサーヴァントに通用するはずよ」

 ガルバニズムのスキルを持つバーサーカーには、放電のみならず、電撃の無力化及び吸収の機能がある。
 そして、生体電流と魔力の自由な変換も。
 ならば一度、美琴の放つ電気をバーサーカーに託し、その分を『フランケンシュタインの雷』に変化させた後、マスターとしてこの身に宿す魔力という形で再充電すれば、即ちこの身に帯びるのはサーヴァントの生体電流だ。
 ……そのように、互いの電気(チカラ)を循環させるためのネットワークの形に、美琴は心当たりがあった。

「あんたの宝具である雷には、あんたの意志が介在するんだし……もちろん限定解放でも、そこに令呪で補助すれば、できないほどの難題じゃないはず」

 おそらくは他の如何なるマスターでもできない、美琴とバーサーカーだからこその戦力増強の秘策だ。

「…………ゥゥゥ」

 しかし……その真意を聞かされたバーサーカーは、またも不機嫌な様子を見せていた。
 それは不満と警戒――ただし、いずれも寸前に顕にしたものとは、別の由来から生じた感情だった。

「落ち着いて。あんたを犠牲にするつもりでも、信頼していないわけでもないわ」

 バーサーカーの宝具使用には、担い手の死というこの上ないデメリットが存在しているが。先にも述べた通り、あくまで限定解放でしか用いるつもりはない。
 ――仮初の電脳体、模造された再現体に過ぎないのだとしても。美琴の中に、バーサーカー(フランケンシュタインの怪物)という造られた命を見捨てるという選択肢など、あるはずがない。

 仮令その命が、争いの中で消費される前提で再現されたモノだとしても――――いいや、だからこそ。
 それを許さないためにこそ、美琴は戦うと決めたのだから。

「ただ、次からは私も一緒に戦う。あんたの側で、一緒に命を懸けて、そして願いを叶える」

 そう――『彼女たち』ばかりに戦わせるなんて真似、もうできない。

 先の戦いを見た限り、三者の中で最も有力であったのがあのアーチャーであることは間違いないが、同時、サーヴァントのステータス差とは必ずしも絶対ではないということも直に目にすることができた。
 ……少なくとも、『超電磁砲(レールガン)』と『一方通行(アクセラレータ)』の差ほどには。
 バーサーカーの不利は否めないだろうが、やり方次第で覆せないほどのものでもない。

 そして、単純な反応や攻撃の速度、破壊力で見積もる分には――耐久性こそ、大きくかけ離れているのかもしれないが……アーチャーと『超電磁砲』の間に、隔絶した開きはない。
 つまり、能力さえ通じるようになれば。参戦権を得られれば、御坂美琴は、ステータスアベレージがB以上の強力なサーヴァントとも、戦闘を成立させられるはずだ。
 それこそ前衛に、耐久に優れたバーサーカーが居てくれれば。

 能力さえ通じれば、歯痒い思いをする必要はない。『一方通行』、そしてあの少年の右手と違って、サーヴァントの神秘という守りを突破できる鍵は、既に存在するのだから。

「そのために、あんたのチカラを私に貸して」

 決意とともに、美琴はバーサーカーに願いを告げた。






 ――主である少女には、こう言ったものの。

 数多の生徒を導いてきた大賢者ケイローンたるアーチャーの眼は、寸前まで対峙していた少女の状態に潜む懸念事項を、当然の如く見抜いていた。

 御坂美琴は、非常に危うい状態にある。先程のやり取りからマミが見取った通り、正義感が強く、情にも篤いのが本当の彼女だろう。
 だが、彼女の人格を支える柱のことごとくが取り払われ、あるいは今にも崩れそうになっていることもまた、アーチャーには読み取れていたのだ。
 原因の一つは年頃の少女らしい、自然で微笑ましく、故に彼女にはどうしようもない理不尽によるもの。この聖杯戦争の舞台に隔離されてしまったことによる、友人たちや憧れの人という支えとの断絶だ。

 そのために、余計に不安定になってしまった彼女の根幹もまた、既に酷く傷ついていた。
 立ち振舞いを見れば、アーチャーにはわかる。御坂美琴は努力に裏打ちされた自信こそが、その人格の背骨になっているということが。
 だが……その努力の結果が、誤ったものであったと思い込んでしまえば、どうなるか?
 森羅万象には多様な側面があることが常だが、若い少年少女がそのことを実感として嚥下するのは難しい。

 積み重ねてきた努力の結晶たる力が及ばず、その道中に思わぬ悪影響を残してしまったと知れば。自らを全否定する道に陥ってしまうのも、あの年頃では無理からぬ話だ。
 もしも、ただの一教師の身で出会ったのなら。いっそ綺麗にその自信を折ってから丁寧に治療しても良かったのだが、今は主に仕えるサーヴァントの身。口裂け女という喫緊の脅威が街を脅かす中、御坂美琴の再生だけに没頭するわけにもいかない以上、半端な真似は控えるしかなかった。
 故に――彼女が立ち直ろうとするその時、思わぬ方向に転んでしまわないという保証は、実はアーチャーの中には存在していなかった。

(……頼みましたよ、バーサーカー)

 だからアーチャーは、御坂美琴のサーヴァントに、密かな祈りを抱いていた。
 ――彼女の方は、アーチャーのことを覚えていない様子だったが。本来は神霊であったアーチャーは、遠い並行世界において、同じ色を掲げた陣営のサーヴァントとして、あの狂戦士と共に戦った際の記憶を持ち合わせていた。
 ……忘れるはずはない。我が子にも等しい弟子が、見事己を越えたあの戦いを。
 何より過去を風化させないことは、その蓄積を後進に伝える教師にとって、必須というべき資質であったから。

 聖杯大戦で共に戦った彼女と、今度は最初から敵同士で巡り合うこととなったものの。
 また、信じられるマスターと出会えたらしい彼女なら。あの時のように。歴史を積み重ねた先である今を生きる人間へ、肩を貸すという英霊の本分を果たしてくれるだろうと信じて。ケイローンは巴マミのサーヴァントとして、御坂美琴のサーヴァントに、願いを託していた。

「……それでは、参りましょうか」

 ちょうど、時刻が正午を回った頃。マミの下した方針に従い、用の済んだ食堂を後にするため。立つ鳥跡を濁さず、とアーチャーは人払いの術式を解除した。
 ――その瞬間、術式が綻ぶ際の手応えでようやく。あまりにも馴染みがなかったために気づけていなかったその干渉を、大賢者は知覚した。






「……よろしく頼むわね、バーサーカー」

 がちゃり、という重い金属の音を鳴らしながら。マスターである御坂美琴が握るのはバーサーカーの構える戦槌(メイス)の先端――フランケンシュタインの心臓でもある、球体部分だ。

 美琴が言うには、狙うはマスターとサーヴァントの契約によるネットワークを活用した、能力の共有。彼女が先日目撃した多才能力(マルチスキル)という現象を、擬似的に再現するためのものだという。
 ただし、美琴の目にしたそれと異なり、バーサーカーは学園都市なる施設で開発された超能力者ではない故に、本来は互換性など存在し得ない。マスターもサーヴァントも同系統の電撃使いであるという一点に賭けた、相互の繋がりの作成だ。
 それが発生し得る余地のあることを、美琴はバーサーカーを召喚した時、その多才能力と繋がった際と同様の現象――バーサーカーの記憶を垣間見るという経験をしたことで、認識していたのだ。
 ……そのような思考に至ったことを、彼女と同時に、同様の体験をしたバーサーカーも、理解できていた。

 突然、電気を――ガルバニズムに基づき造られたバーサーカーにとっては、自らの血液に等しいその生命の流れに――混ぜて欲しい、などと言われた際には、己のマスターは高度な変態なのかと狼狽したものの。そもそもそういった魔術的な教養に乏しい美琴にそんな意図が生じるはずもないとわかり、覚悟とともにその戦術的価値を示されれば、バーサーカーも拒否することではない。
 拒否することではない、が――少しだけ、気にかかることも存在していた。

「令呪を使って命じるわ――あなたの意志たるその雷と、この私を繋げなさい、バーサーカー」

 バーサーカーの心臓部を、自らの胸に押し付けた美琴が宣言すると同時、その奥の鼓動が伝わるように。聖杯より彼女に仮託されていた膨大な魔力の結晶たる令呪が、目的を持った力の流れとしてバーサーカーに作用する。

 それは、御坂美琴の願いとバーサーカー、フランケンシュタインの怪物が秘める意志に働きかけ、一つの奇跡を起こそうとする。



 ――汝の欲する所を為せ。そう、囁きかけてくる。



 バーサーカーの能力が学園都市由来ではないことは把握しているため、敢えて詳細は指定しないという美琴の事前説明に則ったその影響は、実際の理屈を問わず結果を出力させるという令呪の効能により、一種の魔術を発動させようとしていた。

 ……御坂美琴が知る通り。英霊の座に刻まれたフランケンシュタインの怪物がサーヴァントとして保持する『磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)』による電撃は、ただの雷ではなく、フランケンシュタインの意志が介在するチカラだ。
 自然の命ではなく、魔術による被造物だとしても。この世に生を享けた以上、断絶される個ではなく、寄り添う伴侶を、己が一欠片を受け継いでくれる誰かを求める、怪物の切なる願いを産んだ意志の力。それは時に、自身が落雷によって命を得た逸話を再現させるかの如く、他者を第二のフランケンシュタインに変貌させてしまおうとするほどの――



 ――魔術(Magick)とは、〈意志〉に応じて変化を引き起こす〈科学〉にして〈業〉である。



 とある高名な魔術師は、そのように自らの魔術を謳ったという。

 ……果たして、不完全な解放とはいえ。令呪の助けが加わり、その不足を補ってしまったとして。

 まず、美琴の目論見――電撃使いの超能力者が操る電気に、バーサーカーの生体電流が共有され、サーヴァントにも通じ得る神秘を纏うということが、無事に叶うのか。
 そして、仮に成功したとして。仮定を飛ばして結果を産み出した奇跡の後に取り繕われる理屈は、果たして本当に、マスターである美琴の思い描いた通りなのだろうか。

 それとも……一緒に命を懸けると言ってくれた、この甘ちゃんなマスターを。
 同情や憐憫のような、どこか傲りの滲んだ形であっても。バーサーカーと同じような、造られた生命のために手を伸ばそうとした眼前の少女を、憎からず思い始めた己の、浅ましい意志によるものなのだろうか。

 その答えを未だ、知らないまま。心臓を重ねた電撃姫と狂気の怪物の間に存在する神秘の多寡を、まるで電位差のように埋めるための放電現象のようにして。
 かつて、新たな生命の創造という、極上の神秘を実現した『かみなり』が、第十一階位のマスターとサーヴァントの間に結ばれたのだった。





【D-5 中学校/1日目 午後】

巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]魔力消費(微小)
[令呪]残り三画
[装備]なし
[道具]バッグ
[所持金]学生並み
[所持カード]なし
[思考・状況]
基本行動方針:魔法少女として誰かを守れるように在りたい。
1.口裂け女を討伐する。そのためにマスターを追う。
2.休戦協定は結べたけど、御坂さんが気がかり。
[備考]
※『第三階位』のサーヴァントが口裂け女であることを知りました。
※『第十一階位』のステータス及び姿を確認しました。また、『第三階位』を倒すまでの休戦協定及び、撃破後の対決を約束しました。


【アーチャー(ケイローン)@Fate/Apocrypha】
[状態]健康
[装備]弓矢
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターの力となる。
0.監視者への対処をマスターに進言する。
1.マスターの意思を尊重し、それが損なわれないよう全霊を尽くす。
2.口裂け女への警戒。知名度の上昇、あるいは多くの耐性を獲得する前に仕留めたほうがよい。
[備考]
御坂美琴とそのサーヴァントの気配を感知しました。
※口裂け女について一定の情報を得ています。
※『Fate/Apocrypha』での聖杯大戦の記憶を持ち合わせています。どの程度詳細を覚えているのかは後続の書き手さんの判断にお任せします。
※人払いの結界を解除した際の手応えで、錬のゴーストハックによる監視に気がついたようです。



御坂美琴@とある科学の超電磁砲】
[状態]若干の精神不安定(やや回復)、感電中
[令呪]残り二画
[装備]なし
[道具]バッグ
[所持金]学生並み
[所持カード]なし
[思考・状況]
基本行動方針:最後まで生き残り帰還する。聖杯により妹たちを救う?
0.私は本当に人を殺せる……?
1.サーヴァントに干渉できる能力を得る。
2.『第三階位』を倒した後、『第四階位』のサーヴァントを倒す。それまでは巴マミとは休戦する。
[備考]
※『第三階位』のサーヴァントが口裂け女であることを知りました。またホームページ上で彼女を綺麗だと回答させられました。
※『第四階位』のステータス及び姿を確認しました。また、『第三階位』を倒すまでの休戦協定及び、撃破後の対決を約束しました。
※「バーサーカーの生体電流と、『電撃使い』を繋げる」という令呪の補助の元、限定解放ながら『磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)』の雷を心臓に浴びています。無事なのか、目論見通りにサーヴァントに通じる神秘を能力に取り込めるのか、知らぬ間にフランケンシュタイン化するのかは、それぞれ後続の書き手さんにお任せします。



【バーサーカー(フランケンシュタイン)@Fate/Apocrypha】
[状態]魔力消費(中:宝具解放に伴う瞬間的なもので、すぐに回復します)
[装備]乙女の貞節(ブライダルチェスト)
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:……
1.マスターに従う
[備考]
※『雷電姫&欠陥電気(レディオノイズ)』にて美琴と繋がった際、バーサーカーも彼女の記憶を見ていました。具体的な把握範囲は不明ですが、『妹達』を救うために活動していることは認識しているようです。






018:BB Channel 1st/BLADE BRAVE 投下順 020:限界バトル
時系列順
011:学校の怪談、口裂け女のウワサ 巴マミ
アーチャー(ケイローン
御坂美琴
バーサーカー(フランケンシュタイン)

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最終更新:2021年07月08日 21:44