2024年8月26日と27日に関西の合同練習会で見た動画の紹介をいたします。
目的
- フラメンコを踊る前にたくさん良いものを見聞きして、本当の意味でフラメンコを好きになろう。
- 単に技術的に達者な踊りじゃなくて、フラメンコはカンテが命、特にカンテとのシンクロ率の高いものを見よう!それこそがフラメンコの真髄でしょ
- スマホの小さい画面とか、イヤホンの小さな音じゃなくて(スマホのスピーカ直聞きとかもってのほか)プロジェクター&音響を使いますので「説得力」ある映像・音を楽しもう。感じ方が変わってくると思います
- 例えば「野球好きです」って人が大谷やイチローを知らなかったら?、サッカーやってる人がロナウドやメッシの名前を知らなかったら?、ピアノ弾いてる人がショパンを知らなかったら?→→→せめて超有名人の名前くらい知っておこう
で、いろんなブレリアを見ました
youtubeにあるものは貼っておきます
(記事をたどりやすいように動画を小さめにしてるので、フルスクリーンにして見てね)。
(記事をたどりやすいように動画を小さめにしてるので、フルスクリーンにして見てね)。
DVD "Farruquito y Familia"(2007?)より、カルペータ
Manuel Fernández Montoya "Carpeta" (1997-)のブレリア。現在最高の踊り手ファルキートの弟。この公演もでも「ゲスト」としてクレジットされています
途中に繰り出される派手な「ワザ」的なところ以上に、歌を聴いてる時の静けさ、所作、そして徐々にテンションが上がっていく感じをよく見てください。10歳になるかならないかでもコレ!
おそらくこの公演全編ある動画↓
DVD "Inés Hermana mía"より、Concha Vargasの"Romance"
前半はドキュメンタリー、後半は"Pedro Bacán et les Pinini en Concert"というフランスでのコンサートのうち、コンチャ・バルガス(1956-)のロマンセ(歌が独特ですがまあひとまずブレリアと思って差し支えない)を見たのですが…
そのものの動画はとりあえず見つかりませんでした。で、ここではひとまず、とあるフィエスタでのコンチャ、結構昔のでガラケーで撮った?画質は荒いけどキレキレ。なおDVDで見たやつはもっとたっぷり歌を聞く→歌でテンションが上がる→歌の終わりに繰り出すキレッキレの大技…静けさと嵐のメリハリみたいな踊りでした
そのものの動画はとりあえず見つかりませんでした。で、ここではひとまず、とあるフィエスタでのコンチャ、結構昔のでガラケーで撮った?画質は荒いけどキレキレ。なおDVDで見たやつはもっとたっぷり歌を聞く→歌でテンションが上がる→歌の終わりに繰り出すキレッキレの大技…静けさと嵐のメリハリみたいな踊りでした
Israel Galván "Bulerías y Tangos"
イベリアのDVD"Pasión flamenca Vol.2"として発売されていたものですが、元はスペインのテレビ番組?
Israel Galván(1973-)どちらかといえばアバンギャルド?前衛的と評価される踊り手だと思います、この踊りも個性的。そして作りまこれてはいますが、ここまで作り込んで踊り続けても音楽や歌とのシンクロ率は半端ないです。決してフラメンコの本筋から外れてはいない。ここまでやれば立派だと思います
Israel Galván(1973-)どちらかといえばアバンギャルド?前衛的と評価される踊り手だと思います、この踊りも個性的。そして作りまこれてはいますが、ここまで作り込んで踊り続けても音楽や歌とのシンクロ率は半端ないです。決してフラメンコの本筋から外れてはいない。ここまでやれば立派だと思います
Eva la Yerbabüena
Stompというイギリス?のパーカッション集団による"Stomp Odyssey"という映画の一部(映画ではこの動画よりさらに短い一部がつかわれた?)より。2003年?。
ジェルバブエナ(1970-)は色んな意味で現代の最高峰のバイラオーラだと思います(一人の踊り手としても、舞台を作るクリエイターとしても、フラメンコの新しい地平を探る人物?としても)。ちょっと前のですし画質はイマイチですが、この短い時間に凝縮されてますよね
ジェルバブエナ(1970-)は色んな意味で現代の最高峰のバイラオーラだと思います(一人の踊り手としても、舞台を作るクリエイターとしても、フラメンコの新しい地平を探る人物?としても)。ちょっと前のですし画質はイマイチですが、この短い時間に凝縮されてますよね
Diego Pantoja y César Cadaval
スペイン語がわかればもっと面白いかもしれませんが、わからなくても雰囲気は伝わってくると思います。オッサンたちがしょーもないこと言いながら盛り上がっていますが、コンパスは本物中の本物、しゃべるのもコンパス。本物の遊び心、そして飄々とした味わいのある歌も踊りもホンモノ!
みなさんの普段の「フラメンコ」からはある意味一番遠いかもしれませんが、これこそはフラメンコと言って差し支えないでしょう。
みなさんの普段の「フラメンコ」からはある意味一番遠いかもしれませんが、これこそはフラメンコと言って差し支えないでしょう。
おまけにもう一本。まあなかなか最初から行儀悪いw
Moraíto
Carlos Saura監督の映画"Flamenco Flamenco"(2010)より、ヘレスのブレリア。
みんな大好きなギタリスト、モライートだが、マロくんは彼の踊りも好きだそうで
でもね、ギタリストはやっぱコンパスがすごいから、そしてモライートのような味があれば、大した動きをしていないようでも、ヘタな踊り手よりもいい踊りをする。
みんな大好きなギタリスト、モライートだが、マロくんは彼の踊りも好きだそうで
でもね、ギタリストはやっぱコンパスがすごいから、そしてモライートのような味があれば、大した動きをしていないようでも、ヘタな踊り手よりもいい踊りをする。
映画全編↓ほぼ全員有名やから、とりあえず見といたらいいかもね
↑今まで取り上げた人たちも出ている(内容的には作品として作り込みすぎ?そして伝統的要素が少なすぎる気もするが、まあ現代のエンターテイメントとしては見やすいかも)
この映画の前編とでもいうべき同監督による1995年の"Flamenco"
15年の年月で失われたものの大きさを感じさせる。