魔法および魔力
魔法とは?
魔術とも呼ばれる。体内の魔力をイメージによって体の外に取り出し、他のエネルギーに変換することによって
さまざまな現象を起こす。
強い想像力があればただ起こしたい現象をイメージするだけで魔法が発動できるが、
詠唱や技名をつけてよりイメージを固めてから魔法を発動するのが一般的。
リスクさえ無視すれば魔法で起こせる現象に際限はなく、「願えば叶う不思議な力」の一言につきる。
また、魔力と親和性の高い素材を用いた道具を媒介にすることで、より効率よく魔力を消費して魔法を使える。
魔力とは?
体力と似たようなものであるが、持ち主に素質がないと使うことができない(例外有り)。
持ち主に魔力を扱う素質がなかった場合、本来持っていた魔力はさらに根源的な生物の力、生命力に変換される。
そのため、魔力が使えるものは「魔力持ち」魔力の使えないものは「魔力無し」と呼ばれている。
戦争後は前者を「魔道師」、後者を「騎士」と区別するようになった。
魔力は常に体中を流れており、転移魔法の多様や幻影魔法を受けるとその流れが乱れる。
また、魔法を発動するたびに魔力は消費され、短時間に多用しすぎると魔力が枯渇する。
消費された魔力は、充分な休息を取れば回復する。
魔力を使うためには
魔力を扱うためには、集中力、想像力を養う訓練をしてから魔法の練習に入るのが普通。
だが、基本は気合と根性とノリで使えるらしい。
そのため、「魔力無し」でも特殊な条件下では魔法のようなものが発動できる場合がある。
(後述の「名づけ」や「プレアデスの7つの歌」など)
大人数での魔法の発動
魔法は複数人数の魔力を合わせて発動させることが可能である。
この際、前述の「想像力」や「気合」が成功率に大きく関係してくる。
例えば2人で魔法を発動する場合、片方が「成功する」、もう片方が「失敗しそうだ」と思いながら発動したらたいがい失敗する。
成功には参加する術者の信頼関係やシンクロ率が欠かせないが、あまりにも大きな魔法の場合、魔力のある・なしに問わず周辺にいる人々が成功率を左右させる場合がある。
いわゆる、固定観念や一般常識というもの。
具体的にいうと、魔法技術に頼っている地域では魔法を発動させやすかったり、とか。
ゆえに概念を共有する宗教団体や首領を筆頭に歌で統制を取るプレアデスは、
とんでもない魔道士団に化ける素質を備えている。
禁止事項
魔法を用いる際は3つの禁止事項がある。
1、命を作り変えてはいけない。
2、新しい命を造ってはいけない。(ゴーレムは生物とみなさない)
3、時間を越えてはいけない。
しかし
マウロと
チェダーは存在そのものが1、
リダスタ家は当然のように2を犯しており、
ユキは1と3を犯している。
このように禁止事項はやろうと思えば簡単に破ることができる。
これらを犯したことに対する罰は
ブロック・クロックでしか定められていない。
というのも、禁止事項を犯した術者はなにかと代償を払ったり不幸な末路をたどるからである。
魔力の暴走
体外に取り出した魔力と発動しようとする魔法の規模がつりあわなかった場合、消費されずに余った魔力が術者の制御を離れて暴走する。
特に発動しようとした魔法に対し、消費しようとした魔力が少なかった場合、魔法に合わせて魔力が多めに引きずり出されてしまうため、暴走の規模も大きくなる。
場合によっては術者に何らかの後遺症が残ることがある。
魔力酔い
体内の魔力の流れが乱れたり、枯渇してバランスが崩れるときに起こる。
めまい、吐き気、脱力感が主な症状。
魔力を持つものにしか起こらないが、程度は人によってまちまち。
俗に持っている魔力が大きく、魔力の扱いが下手な人ほど魔力酔いに陥りやすいと言われているが、
本当はただの個人差。
魔力の探知
魔力を持っていると他人の魔力の流れを感じ取ることができる。
何もしなければほとんど直感に近いものだが、訓練をつめば死角からの魔法、魔法のレベル、属性、相手の位置も察知できる。
そして前述の通り魔力はエネルギーの塊であるため、勘が鋭い者は魔力がなくても探知が可能。
ヴォルスと
チェダーはさらに応用として相手の魔力に干渉して魔法の発動を阻害する。
探知の仕方は五感のどれを使うかで変わり、魔力を目で見たり肌で感じたり人それぞれである。
あるいは、道具を使って探知能力を増強する場合もある。
名付ける
魔法は名前をつけることでより安定した効果を見せる。
名付けるということは、その対象に自我を与えるということであり、その名前が固有名詞などより対象を限定するものであれば、その効果も強くなる。
与えた名前の表す意味が対象の性質に影響を与えることもあり、それが俗に言うところの「名は体を現す」ということである。
ゆえにこれは初歩的な魔法とも捉えることもできる。
マテリアル
魔力と親和性の高い物質をマテリアルと呼び、魔法を使う上でのよい媒介となる。
安い物は一回しか使えないなど消耗品が多い。
マテリアルにはいくつか種類がある。
木材:普通のどこにでもある木から切り出す。もともと生物であるために初心者でも簡単に扱える上、生えている土地や樹齢によって幅広く性質が変わる。
金属:金、銀、ミスリルなど。他のマテリアルと組み合わせて使われ、武具の装飾として重宝される。
鉱物:主に宝石の類がマテリアルとして使われる。当然純度が高いほど効果も高い。
魔石:純粋な魔力のみが長い年月をかけて石化したもの。かなり高価で希少価値も高いが、魔力のない人間でも訓練を積めば魔石の魔力で魔法を使える。
生物:魔力を帯びた生物(人間含む)も当然質の良いマテリアルとして扱われる。
よく使素材としてわれるのは髪、骨、爪など体の一部であるが、まれに骨、血、眼球なども出回っている。
もちろん人間の後者三つを売買するのは違法である。
あとこれらとは別に、森羅万象を構成している物体そのものをマテリアルと呼ぶ場合がある。
(
ヴィダスタ、
ヴォルスの技名にあるマテリアルがそれ。)
媒介
魔法を使う際は魔力と親和性の高い物質を媒介に使うのが一般的。
使用に術者の精神力が深く関わってくる魔法はどうしても不安定になりがちであるため、
媒介を使うことによって魔力を安定させ、より効率よく魔法を発動できるようにしている。
ちなみに
ティマフはオルゴールと自分の声、
ヴィダスタ、
ヴォルス(本体)、
チェダーは自分自身、ヴォルス(傀儡)は高純度のクリスタルを砕いたものを媒介にしている。
最近魔法を使い始めたユキ(
ユカリス)はピアスか短剣を媒介にしている。
※この設定も他作者さんの魔法および魔力に関する設定と若干異なります。
最終更新:2013年05月08日 21:20