マウロ
1:名前
マウロ
2:年齢
不明(外見は二十代くらい)
3:性別
不明(声は少年みたいに高い)
4:種族
ヒトクイソウ
ヒトクイソウ:読んで字の如く。人を食べる植物。
季節の変わり目には白い小さな花を咲かせる。
その花は甘い香りを放ち、人を誘い込む。
マウロも人を食べるが、人型になって味覚を持ってからはすすんで食べようとしない。
5:外見、身長、体重
外見:毛先に行くほど濃い緑髪。全体的に短髪だが、後ろ髪が2カ所だけ少し長い。
黄緑の垂れ目にハの字の眉。左目の下に泣き黒子がある。
この目元のおかげでいつも微笑しているように見える。
肌は黄みがかった肌色。
フードと長袖付きの焦げ茶マントを羽織り、同じく茶色のだぶだぶのズボンをはいている。
(マントの中身は「見るな」とのこと。
人間と同じ腕があるが、ぱっと見で人間に見えるようにツルを束ねて袖に通しているだけである。
手のひら部分も同様にツルを幾重にも重ねて手袋に押し込んでいる。
人間の腕と同じような動きはできず、むしろツル単体を動かした方が速いし器用。
しかし腕でもツルでも本気で動かない限りもそもそした動きになる。
羽織っているマントは右腰にリングが付いており、そこにバッグと鉤爪のような武器が
ぶら下がっている。
常に裸足。足は付け根からつま先まで黒に近い茶色で、体の部位で一番硬い。
マントの中はツルを体にぐるぐる巻いて収納している。
そのため、マントの上から触るとひんやりとしたデコボコの明らかに人間の体でない感触がある。
ツルにはトゲがあるが、抱きついてくる人が意外に多いのでがんばってトゲが刺さらないように収納している。
肌が冷たいことを指摘されたらとりあえず「冷え性」と言ってごまかす。
顔も冷たいけどそれも「冷え性」と言い張る。
身長:182㎝
体重:102㎏(ツタが重いだけなので太っているようには見えない)
6:性格
穏やかでマイペースを貫く性格。
怒ることはほとんどなく、哀しい時は誰にも打ち明けず静かに哀しむ。
どんなに理不尽なことでも静かに受け入れていく強い精神力を持つが、どこか不器用である。
また、他人からのどんな好意も(それが歪んでいようが間違っていようが)無条件に受け入れてしまう節がある。
自分の生い立ちや存在の特異性をよく理解しており、目立たないように騒ぎの中心から
少し外れたところを選ぶ。
なのによく騒動に巻き込まれる。
イレギュラーなりにできるだけ長く生き延びようという意思はあり、
いつか人間のいないところで森を育て、植物として生きることを夢見ている。
が、その夢が少し変わりつつある……?
自分が人間だと思ったことはないが、人が多いところも好き。(決して食べる理由からではなく)
人食いについては良く思っていない。しかし以前がんばって人食い衝動を克服しようとしたら暴走した
経験があるため、なかなか克服に踏み切れない。
マントの中を見られるのは嫌。
抱きつかれるのもマントの中身がわかってしまうので嫌。
しかし誰かと一緒にいたり、食事したりするのは嫌いではない。
メリアスに誘われて木霊強硬派に加わってテロ活動に参加したのも、
メリアスに「同胞」と呼ばれたことがきっかけだったりする。
そのためメリアスのことがどうしてもほっておけないらしく、それは彼が
イオンに転生してからも変わらない。
テオとは旧知の仲らしく、彼といるときは少し砕けた雰囲気になる。
バサラのことでさえ、本人は苦手としておきながら彼のことを放っておけないでいる。
現在、
バサラへの罪悪感や暴走気味の
木霊組らへの心配から
無駄に悩みこんでしまい衰弱気味。
7:過去
元はヒトクイソウという植物だった。
人型になった経緯はあるが、本人は過去を語らない。
「人食いに事欠かない」という理由から時折討伐に顔を出す時もある。
しかし何故かその場に居合わせるなど巻きこまれる形で参加していることも多い。
それまでは比較的新しい墓を掘り返したり人気のない所で人食いしていたらしい。
結局は戦闘での消耗に対して報酬が割に合わないことが多く、戦闘の事後処理班に転向。
片付けの際に回収した無縁仏を弔うための
墓地を作って墓守もしている。
土地は街道も整備されていない平原のど真ん中であるため、特別な許可はいらないようだ。
穏やかに過ごしていたが、
メリアスに勧誘され木霊強硬派のテロ活動に加担する。
しかし、捕縛されてしまい傭兵側と取引をした末、強硬派を離反して彼らの説得にあたる。
だがマウロの説得もむなしく楽園は崩壊してしまい、無念の中で散った同胞たちを弔うために彼は自分の墓地へ帰った。
後者はあくまで自称である。受け取り手のない遺体、討伐などでできた死体を回収し、手製の墓に埋めている。
代金は当然もらうが、払われない場合は遺品をもらっている。
9:口調
単語を並べるだけのたどたどしい口調。よく聞くと男っぽい言葉が多い。
本気を出せば流暢にしゃべられるため、心の声はなめらか。
イオンに対しては常に敬語でしゃべる。
テンションが上がるほど言葉が省略されていく。
「オレ? マウロ。」
「太陽、たくさんだと幸せ。だろ?」
「死ぬ? 普通。かな。 怖く、ないな。うん。(心:俺の場合埋めたら生えるし)」
「人間 不味いな。(心:ホントになんで食べなきゃいかんのだ)」
「やべっ……腹減った……(心:だから冬は嫌いだ…)」
「マント取らないでえええぇっ!!」
「(↑で普通に叫んだから)…………もっと……腹、減った。」
「は ら へっ た (心:食いたい…食いたい食いたい食いたいくいたいくいたいクイタイ)」
「…………くい…た…く、…な…い…!!」
「
テオ、事態をややこしくするなら帰れ(真顔」
「らっしゃ」
「……めっ」
「…………いきて……」
10:一人称、二人称
一人称:「オレ」または「俺」(ちゃんと発音したときのみ)
二人称:「君」、「あなた」
人の名前は呼び捨ての上、ちゃんと発音出来ない。
よって本人が適当に略称をつけることが多い。
例)
ペルソナ→ペルスナ→ペル
ルルティ→ルーティ
ナーム→ナーン
村正→ララアサ→ララサー→……。→マーサ
ベルファスト→ワトソン君→ワトさん(←ナームのせいである。)
セルレア→セレレア→セレ…→セーア
亜漱→アソー
テト→テット
ハークス→ハークゥ(がんばれば「ハークス」に聞こえなくもない)
ムヴァ→ムバ
サイプレス→サープレ
ラジオ→ヂオ
経凛々→きょーり、きょーりン
など。ワープやトイや火牙は短いので奇跡的に正しく言える。
例外的にメリアス、イオンは様付で呼ぶ。
11:好きな物
夏、日光、水、辛い物、自分の花のにおい、食事(甘い物、高カロリー食大歓迎。
フレッシュバーガー(おいしいかつ平和な食人解決手段)
12:嫌いな物
海水、冬、生肉、戦闘、火、除草剤、スキンシップ(嫌いじゃないけど苦手)
13:好きな人
なし。
14:パートナー
友達としては
ハークス、
テオ。
仕事では
ダイブとよく一緒になる。
面倒事を起こさないように仕事中はおとなしくしている。
15:属性
樹
16:苦手な属性
火
17:戦闘スタイル
主に中距離戦。布の切れ目から腕であるツルと短剣で攻撃。
動きが緩慢だが一撃が大きく、ツルを利用した間合いは変則的。
18:精神力
とても強い。いかな理不尽や挫折も静かに受け止めるしたたかな精神を持つ。
19:戦闘熟練度
★★☆☆☆
20:技や魔法
技
腕(ツタ)で叩く、ツタで拘束する、短剣で斬る、足で蹴る。自分が怪我したら消化液振りまいてカウンター。
魔法
魔力持ちなので使える。ただし長い詠唱ができないので、効果の大小は消費魔力に依存する。
『グロー』
正しい発音は「グロウ」。
植物の一部を急速に成長させ、伸ばす。重ねがけをするほど早く成長する。
自分が成長する場合、成長の度合いに合わせ体力も消費する。
『リグロー』
正しい発音は「リグロウ」だが、戦闘中ではしょっちゅう「リグロッ!」と言う。
離れたところから使うグローの遠距離版。
主な使い方は離れた植物を成長させるか、植物の種を地面に埋めるか投げて、それに魔法をかけて
発芽させる。
植物の成長と種の発芽にはいくつかパターンがある。
『リグロ・ルー』
種が鋭く尖った根に成長し、対象を串刺しにする。
根が育つ方向が指定できないため、5,6発ほど同時発動させる。
所詮数撃ちゃ当たるの発想なので命中率低い。
『リグロ・リー』
種が無数の葉になって散る。単なる目くらまし。
『リグロ・ビー』
種が頑丈なツルに成長し、相手を拘束する。
『リグロ・パラ』
種が細い根の網に成長し、相手に絡み付いて体力と魔力を吸収する。
吸収した分は、根を食べると回復できる。
『リグロ・ドラコ』
市場で買い付けた
マンドラゴラの種を発芽させる。
物理的ダメージはないが、マンドラゴラの奇声で敵味方問わず相手を怯ませる。
『リグロ・ベリー』
種に周囲の土地から養分を吸わせ、一気に成長させて一つだけ大きな実をならせる。
栄養価が高く、体力を回復できる(傷を回復するわけじゃない)。味もそこそこいい。
ただし回復量は土地によってまちまち。霊場なんかでやると魔力回復もできるかも。
当然養分のない土地ではできない。
21:特殊能力・特殊技能
特殊能力:『再生』
腰から上ならどれだけ斬られても足の部分を土に埋めてやれば回復する。
また、腰から上なら(例え頭でも)斬られた所は生える。
ただしその場合は年単位で回復する必要がある。
『植物性』
半人半樹ではあるが、その体質は動物(人間)よりも植物寄りである。
よって、人間の様に活動することは植物でいる時よりもはるかにカロリーを消費する。
それは運動だけにとどまらず、思考も同様である。
そのため下記の食欲が必然的に旺盛になる。
多方面に悩みを抱えている現在、回復が消費に追いつかず消耗する一方になっている。
『食欲』
少し動くだけでも体力がいるので、常に栄養をとらなければならない。
今でも日中は常に光合成をしているが、足りていないらしい。
特に戦闘中はかなりの体力(と食料)を消費する。
普段の滑舌が悪く、動きが遅く、表情がほとんど動かないのはなるべく体の動きを減らして
省エネ稼動しているため。
『溶解』
マウロの体全体には強力な消化液が流れている。
もちろん食べたものを分解する働きが主だが、武器としても使える。
消化に数日かかるが、食べ物を口を使わず直接体に取り込むこともできる。
この消化液でマウロが中から溶けることはないが、皮膚などにかかった場合は
焼け爛れたように縮れる。怪我をしてしまった時はこれが傷口を塞ぐ。
金属は消化できない。
かなり燃えやすい。
『開花』
マウロが極度の空腹を感じる時、または季節の変わり目に、白い花を咲かせる。
花が咲く部位は頭のてっぺんにあり、全部咲くと花冠を被っているようにも見える。
その花の香りは嗅覚のある動物(特に人)をまるで酒に酔ったような
状態にさせ、マウロの方へ誘い込む。
そのため、開花時は香りを抑えるためずっとフードを被る。
ちなみに、マウロにも嗅覚があるためほろ酔い状態になる。
花の寿命は4~5日だが、マウロの『空腹』が収まらないと1ヶ月以上咲くこともある。
『空腹』
普段の食事に加え、定期的に人間を食べないと満腹にならない。
この空腹が現れ始めると開花が始まり、それでも捕食せずにピークに達すると
何かに取り憑かれたかのように暴走して手近な人間からむさぼりだす。
ピーク時はマウロの記憶も飛んでしまうため、なるべく暴走しないように自分から
定期的に食べている。
ちなみに食べる相手は生きていても死んでいてもかまわないが、
かならず一部(特に目玉)を口で食べる必要がある。
今のところ2ヶ月周期でこの状態になる。
特殊技能:『光合成』
日光浴で食事いらず。頭髪や胴体など緑色の部分で行える。日中は常に発動。
『呼吸』
光合成している部分と同じところで呼吸も行っている。
つまりこいつ、口や鼻をふさがれても死なない。
『吸収』
足からも水や土中の栄養分を吸収できる。
そのためどこを行くにも常に裸足で、寝るときは宿ではなく野宿を好む。
『体内時計』
日の出と共に起き、日没と共に寝る。
眠気は30分ほどしか我慢出来ない。
周りが明るければ夜でも少し活動できる。
『高速消化』
胃の中に詰め込んだ物の消化を速め、一時的に体力、素早さをC+にまで押し上げる。
この時だけ流暢にしゃべるしサクサク動く。
効果は10分ほど。
『擬態』
マントを脱いで葉っぱとツタを茂らせれば木に見える。街路樹、観葉植物なんでもござれ。
この状態で森の中での擬態率は半端ない。
ただし、ふと寂しくなるらしい。
22:必殺技
『丸飲み』
対象を胃袋に直接取り込む。取り込んだあとはツル総動員でがんじがらめに縛って拘束。消化。
成功率はかなり低い。
『ユグドラシルの暴走』
持っている魔力と体力、消化力をすべて使い込んで自身を巨大な樹へ成長させる。
マンイーター系の植物の種でも可。
技名がいらない特殊な魔法で、詠唱するにつれ効果が出てくる。
このときマウロの頭部は枝と葉に隠れ、胴体は大木へと変わる。
大木の部分はさらに成長させると石化し、並みの剣や火にも耐性を持つ。
この状態でマウロが出せる最速の動きでツルを幾本も駆使して攻撃する。
成長の仕方はマウロの自由にできるが、20メートルほど成長したら石化が進んで枯れていく。
発動後は元の姿に戻ることはできないし、文字通り土地に根を下ろすため移動も叶わなくなる。
どうあがいても自分の寿命を縮めるだけである。
呪文はその昔、発狂した男を木に変えたという魔法の詠唱文で、どっかの経典の一部らしい。
詠唱:「お眠りなさい、子等よ その母なる大地に抱かれ またその愛によって 深くお眠りなさい
子等よ、今はしばし休みなさい 次に目覚めたとき その罪は全て許され またその罰は新たな生きる意味を与えるだろう」
23:能力
空腹~平時~満腹の3段階がある。(ただし満腹状態になることは稀。)
体力:D~D++~C+
魔力:C
魔法攻撃力:C+
魔法防御力:C++(弱点属性を除く)
腕力D+
物理攻撃力:D
物理防御力:B+
知力:C
素早さ:D+~C~C+
命中:C++
24:武器やアイテム(説明、長所、短所を必ず書いてください)
武器:『ハルペー・ハルパー』
刃が鉤爪状に湾曲し、柄が山成りにデコボコしている短剣。柄の先は輪になっていて、
普段はマントのリングにぶら下がっている。
使う時はツルを輪に掛けて振り回す。
ミスリル製。
『ツル』
自分の腕。マントの下に隠しているため全長、本数は不明。
初めの3mは葉が数枚付いたツルだが、あとはトゲが生えている。
衝撃に強いが斬撃に弱く、見た目に反して重さがある。
この重さと頑丈さがマウロの腕力を補っている。
(たとえばツルを使ってぶら下がった場合、ツルを巻き上げて上ることはできないが
マウロの体重を支えることはできる)
戦闘ではムチとして、またツル先を丸めてフレイルとして使う。
『胃袋』
マントの中身。胴体が丸々胃袋となっており中には消化液が満たされ、外側を焦げ茶の硬い部位が
人間の骨格のように胃袋を取り囲んでガードしている。
図はツタの本数やトゲが省略されている。
ツタはその胃袋や周囲の焦げ茶の枝(根)から幾重にも伸びている。
食事以外はツタを巻いて隠している。
胃袋自体は薄黄色でやわらかく、皮がよく伸びる。周囲の枝も同調して広げることができるので、
がんばれば成人男性でも丸々入る。
袋の上部は喉とつながっている部分と切り込みが入っている部分があり、
この切り込みから直接胃に入れることができる。
ちなみに胃袋の裏にとってつけたような小さな肺が一つある。
前述の通りマウロは口や鼻で呼吸する必要がないため、呼吸よりはむしろ発声する空気を得るためにある。
アイテム:『マント』
焦げ茶で右腰の位置にリングが付いている。
腕であるツルと明らかに人外な体を隠すためのモノ。
ツルが出しやすいよう、所々目立たないように穴がある。
実は日光と空気を良く通すように細工されている。
『バッグ』
水と食料とお金が少し。
『非常食』
栄養剤。
見かけは不味そうなコンペイトウ。
超が付く激辛。
甘党がうっかり食べると死ねます。
戦闘中やヒマなときによくぽりぽり食べているのはこれ。
バッグの中に食料とはまた別で小さい袋に詰まっている。
『種』
マウロの花から取れる種。一回の開花につき10粒ほど採れる。
土に撒いて攻撃に用いるのもよし。
栄養価が高いので非常食として食べるのもよし。
ただし撒いて普通に育てると何が育つかわからないので注意。
『マンドラゴラの種』
2つ持っている。普通に土にまいて育てることも可能。
『マンイーターの種』
1つ持っている。もっぱらユグドラシル用。
25:その他
・痛覚がない。
・本気を出せば早口言葉をしゃべられるくらい滑舌がいい。でも体力使うため普段は片言。
・塩水に触れると体が枯れる。
最終更新:2015年01月10日 16:05