CHAOS;CHILD
【かおす ちゃいるど】
| ジャンル |
妄想科学ADV |
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| 対応機種 |
Xbox One / PS3 / PS4 / PS Vita / PC(Steam) / iOS / Android / Switch |
| 発売・開発元 |
開発: MAGES. / 5pb. 発売: 5pb. |
| 発売日 |
Xbox One版: 2014年12月18日 PS3 / PS4 / PS Vita版: 2015年6月25日 PC(Steam)版: 2019年1月25日 |
| 価格(税込) |
Xbox One / PS3 / PS4版: 7,776円 (DL版: 7,020円) PS Vita版: 6,804円 (DL版: 6,048円) PC(Steam)版: 3,490円 |
| レーティング |
CERO:Z(18才以上対象) |
| 廉価版(税込) |
なし |
| 判定 |
傑作
|
|
科学アドベンチャーシリーズ
|
「妄想を現実にする、凄惨な事件の真相へ」――復興都市・渋谷で再び巻き起こる悲劇
概要
MAGES.(5pb.)による「科学アドベンチャーシリーズ」の第4弾であり、『
CHAOS;HEAD』の直接的な後継作。
前作の「渋谷地震」から6年後、復興を推進する2015年の渋谷を舞台に、新聞部に所属する高校生・宮代拓留とその仲間たちが、再び発生した連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気の再来」を追うサイコサスペンスADV。
前作で定評のあった「妄想トリガー」システムを継承・進化させつつ、プレイヤーの感情を揺さぶる重厚かつ凄惨なサスペンス劇が展開される。
特徴
- 直感的な選択を迫る妄想トリガーシステム
- 前作同様、テキスト選択肢ではなく画面上に提示されるポジティブ・ネガティブの選択肢(トリガー)を選ぶことで、展開や演出、ルート分岐が変化。
- ポジティブ妄想ではお色気やコメディ調の妄想、ネガティブ妄想では凄惨なホラーや精神的に追い詰められる妄想が描写される。
- 新聞部による事件捜査とマッピングトリガー
- 事件の発生場所や関連情報をコルクボード上の地図に整理・整理しながら推理を進める「マッピングトリガー」を新搭載。
- 新聞部員として事件の共通点や真相に迫る捜査パートとしてのリアリティを補強している。
- 前作を超える猟奇的事件とCERO:Zの過激な描写
- 「こびりつき」「回転YES/NO」など、強烈なインパクトを与える事件の遺体描写や精神的怪異演出が導入されており、シリーズ初となるCERO:Z指定を受けた。
評価点
- プレイヤーを徹底的に翻弄する圧倒的なシナリオ構成と伏線回収
- 序盤の猟奇事件捜査から中盤の真相発覚、そして怒涛の終盤にかけての展開が非常に秀逸。
- 提示された伏線の見事な回収と、プレイヤーの想像を絶する衝撃的な真相・大どんでん返しが連続し、ノベルゲーム屈指の没入感を誇る。
- 「情報強者」を自称する主人公・宮代拓留の歪みと成長を描く人間ドラマ
- 身勝手でプライドが高く「自分は特別」と思い込もうとする拓留の痛々しさと、事件を通じて直面する残酷な現実、そして最後に見せる覚醒と選択のドラマ性が極めて高い評価を獲得した。
- メインヒロイン陣の掘り下げと個別ルートの完成度
- 尾上世莉架や来栖乃々をはじめとする各ヒロインの心理描写や背景が極めて丁寧に描かれている。
- 全個別ルートを網羅することで真相に辿り着く構造になっており、全てのエンディングに意味と余韻が存在する。
- 切なさと静かな感動を残すビターな真エンディング
- 決してハッピーエンドだけでは終わらない、救いと犠牲が同居する切なく悲痛な真ラストの幕引きは、多くのプレイヤーに深いトラウマと余韻を残す名ラストとして語り継がれている。
論争点
- 隠された真相「カオスチャイルド症候群」の伏線と波紋
- 物語終盤で明かされる「カオスチャイルド症候群」の真相は、作中の随所に散りばめられた微細な違和感や不自然な言い回しが見事に一へと繋がる極めて美しくショッキングな仕掛けであり、多くのプレイヤーを絶句させ驚嘆させた。
- 一方で、アニメ調の美少女アドベンチャーゲームというジャンルの前提やキャラクターの存在根幹そのものを揺るがす構図に対し、「いくらなんでも禁じ手すぎる」「プレイヤーの好意を裏切っている」という強い反発・批判が生じた一方、「表現の枠組みを逆手に取った痛烈なメタ的仕掛け」として絶賛する声もあり評価は真っ二つに分かれている。
- さらに、真相発覚時に提示される残酷なビジュアルやあまりに不条理な現実の重さは、クリア後も長期間にわたって強いショックと深刻なトラウマを残す要因となった。
- 精神的ダメージが大きい悲劇的・残酷なシナリオ展開
- 理不尽で容赦のないバッドエンドや、プレイヤーの心を抉るような精神的トラウマ展開が多発する。
- 「悲劇としての完成度が高い」と絶賛される一方で、「見ていて辛すぎる」「後味が悪くて立ち直れない」と拒否感を示すプレイヤーも少なくない。
- 前作『CHAOS;HEAD』の知識がプレイ体験に与える影響
- 単体でも成立する物語構造になっているものの、ギガロマニアックやディ・ソードなどの基本設定、前作の事件との対比構造を理解しているかで評価や没入感に大きな差が生じる。
問題点
- マッピングトリガーのゲーム的ゲーム性の薄さ
- 新要素として導入されたマッピングトリガーだが、間違えてもやり直せるお使い要素の域を出ておらず、推理ゲームとしての手応えや自由度は乏しい。
- 周回プレイ時におけるスキップ・分岐回収のテンポ
- 一度見た共通ルートや共通シーンのスキップが長層にわたり、複数の個別ルートを回る際のテンポ感が阻害される点が指摘されている。
総評
- 前作『CHAOS;HEAD』の要素を完璧に踏襲・昇華させ、サイコサスペンスアドベンチャーとして最高峰のシナリオ完成度を誇る傑作。
- 過激なグロテスク描写や凄惨な悲劇展開、主人公の痛々しさなど人を選ぶ要素は多々あるものの、伏線回収の美しさと真エンディングの持つ圧倒的な余韻は他作品の追随を許さない。
- 科学アドベンチャーシリーズ屈指のストーリーテリングを誇り、ビターで重厚なシナリオを求めるプレイヤーには絶対の自信を持って推奨できる一作である。
最終更新:2026年09月06日 07:29