メモリ(Memory)
データを保存するには、ハードディスク(HDD)があり、これはデータを長期的に保存できるが、カセットテープやビデオテープのように磁気によって物理的にデータを読み書き込きするので、処理に時間が掛かりすぎてしまう。この時間のかかる部分とCPUがデータをやり取りしていては、パソコン全体の動作も遅くなってしまうので、一時的に使用するデータを電気的に保存して置く場所として、メモリが存在する。したがって、メモリ容量が多くあればあるほど、同時に多くのアプリを動作させたり、大容量のソフトを速く安定させて動作できる。
もしメモリ容量が不足すると、PCはメモリに記憶できない部分をHDDに書き込んでしまう。その結果、読み出し速度も一定にならなくなり、PC全体としての動作が重く不安定になる。
このように、メモリが不足することで、直接HDDにアクセスしガリガリと音が生じる状態を、スワップという。
種類 |
内容 |
DDR(DDR-SDRAM) |
「DDR」とは「ダブル・データ・レート」の略。現在は DDR2 の登場により旧式化。コンピュータ内の各回路間で同期を取る際に、クロック信号の立上がり時と立下がり時の両方を利用する方式。片方のみを利用する場合に比べ単位時間あたりの処理効率を2倍に高めることができる。 |
DDR2 |
2004年から登場し始めたもので、「DDR」の性能をさらに改良した現在主流のメモリ。2003年にJEDECが策定したDDR SDRAMを高速化したSDRAMの規格。DDRよりも高性能で消費電力が少ない。DDRとの互換性はなく、DDR2メモリモジュールをDDRソケットに挿したりその逆はできない。 |
DDR3 |
DDR3の規格は電子部品の業界団体JEDECが標準化を進めており、最初の仕様は2005年に発表された。その後順次より高速な仕様が追加されている。DDR3は同一クロックの(DDRでない)SDRAMに対し、最大で8倍の高速なデータ転送が可能となっている。従来のDDR2 SDRAMでは4倍、DDR SDRAM(DDR1)では2倍が最高であった。また、消費電力の低減も進み、DDR SDRAMの2.5V/2.6V、DDR2 SDRAMの1.8Vに対して1.5Vの低電圧で動作する。 |
SDRAM |
かつて最も一般的だったメモリ。ピュータのメインメモリに使われるメモリ製品の規格の一つ。外部バスインターフェースが一定周期のクロック信号に同期して動作するよう改良されたDRAM。 |
最終更新:2008年12月12日 13:26