世はまこと遊技である 5KB
観察 小ネタ 希少種 自然界 人間なし ノーコメント
・20回目
・よっ! 姐さん! です。
・タイトルはノリです。
・虐めません。
・ていうかSSじゃない。
・ヨロシクオネガイシマス
森に住む野生のゆっくりの群れの間では、ある噂が流行っていた。
森の奥深く。大きい丘にくりぬかれたように存在する横穴。そこに、変わったゆっくりが住んでいるという噂。
そのゆっくりは色素が薄い金髪が地面まで垂れるほど長く、その髪を掻き分けるように額に黄色い星が表面に浮かぶ赤く一本角が生えているという。
そのゆっくりは、不敵な笑みを浮かべながら横穴にやってきたゆっくりに言うらしい。
「しょうぶでかてたらなんでもゆっくりさせようじゃないか」
つまり、自分が負けたら何でも言うことを聞く。そう言って、勝負を持ちかけてくるのだ。
その勝負とは様々であり、
あるれいむは、丸い木の実をどれだけ壁に打ち返し続けるか。
あるまりさは、どちらの体当たりがより強いか。
あるありすは、どれだけ落ち葉を集められるか。
あるちぇんは、走ったらどっちが早いか。
あるみょんは、花をより綺麗に刈り取れるか。
あるぱちゅりーは、どれだけ暗い横穴に引き篭もれるか。
と言うように、横穴にやってきたゆっくりの種類とそのゆっくりの気分次第で決められていた。
何故、そのような話が広まったかというと。
勝負をしに行ったゆっくり全部が、惨敗して群れに帰ってきたからだ。
曰く、そのゆっくりは胡桃を一歩も動かずに延々打っていた。
曰く、そのゆっくりは自分よりも小さいはずなのに体当たりの衝撃が、ドス並みだった。
曰く、そのゆっくりは自分が3枚の落ち葉を拾ってきたときには相手がたくさんたくさんたくさん枚集めていた。
曰く、そのゆっくりは合図の木の葉が落ちた瞬間、すぐに見えなくなった。
曰く、そのゆっくりは花を刈り取るというよりも、束にして生きたまま引っこ抜いていた。
曰く、そのゆっくりは暗闇でも平然とゆっくりしていた。
そのゆっくりには、誰も叶わない。というのは群れ中のゆっくりの見解だった。
それでも、横穴へ赴くゆっくりは後を絶たない。
その理由は三つ。
一つ目は、変なゆっくりは群れの誰よりも美しかった。という夢敗れたゆっくり達の証言があったこと。
美しい番を持つことはステータスであり、自分自身がゆっくり出来るからだ。
特に、自立したての若いゆっくり達の横穴への往来によって群れには、独身のゆっくり達が増加している傾向が強い。
二つ目は、そのゆっくりのゆっくりとしてのスペックが高く、番にすれば将来は健康で頑丈な子供が出来るという展望があるからだ。
死にやすい野生ゆっくりにとっては、基本スペックが高い家族を作るのは群れの中でも発言権を多く得ることも出来る。
三つ目は、そのゆっくりがいつも飲んでいるという赤い杯。
その杯にはいつも、並々と透明に輝く液体が入っていて、甘い匂いが漂うという。そのいつも甘いものがある杯を自分の物にしようと躍起になるゆっくりは多い。
この三つの理由のうち、少なくとも一つ当てはまるゆっくりは今日も懲りずに横穴に向かうのだった。
「れいむはれいむだよ! きょうこそはゆっくりしていってね!!!」
暗い横穴の中。観念しろ、というニュアンスでれいむが目の前のゆっくりに宣言する。
「このまえ、はっぱスィーでまけたれいむかい?」
引っ切り無しに来るゆっくり達を全て覚えているのか、ゆっくりゆうぎは面白い物を見たというような顔をしている。
たいてい勝負したゆっくりは、一度でも諦めて意気消沈するので、二度目の挑戦をしにくるほどバイタリティのあるゆっくりが珍しいのだろう。
「そうだよ! きょうこそかってゆっくりさせてもらうよ!」
れいむは、ちらちらとゆうぎの後ろにある杯を見ている。
ゆうぎは、そのあからさまな視線を気にせずに不敵に微笑む。
「りかいしたよ。しょうぶでかったらゆっくりさせよう」
ゆうぎが今回はどんな勝負をしようか、目を瞑りながら考える。
「ゆっくりしないではやくかんがえてね。れいむまてないよっ!」
もみ上げでシャドウボクシングまがいのことをするれいむ。実に、うざい。主に、しゅッしゅッって口で言っているのがうざい。
しばらくゆうぎは考えていたが、目を開いて後ろの杯に振り返る。
「このさかずきをのみほしたほうがかちにしようそうしよう。いいかい?」
問いかけるゆうぎに、れいむは勝ちを確信したように力強く頷く。
「ゆっくりりかいしたよ!」
ゆうぎとれいむの目の前には、自分達の身の丈の倍ある大きさの杯がある。
その両端に口を添えて、準備は万端。
「1、2、3、でのみくらべだ!」
「ゆふふ・・・。れいむがかつよ!」
ニヤニヤ笑うれいむを同じくニヤニヤ笑いで見返しながらゆうぎが、カウントを始める。
「1・・・2・・・3!!!」
「がーぼがーぼ! がーぼがーぼ!」
勢いよく合図をした割に、黙々と飲むゆうぎに対して、れいむはハイスピードで液体を飲み干してゆく。
それでも、盃に満たされた液体は一向に減ることがない。
「がーぼがーぼがー・・・ぽ。かーぽかーぽ・・・」
最初に、ハイスピードで飛ばしすぎたれいむは、徐々にペースが落ちていく。
一向に、黙々と飲み続けるゆうぎを他所にものの数分で、
「ごーくごーく・・・ゅぷうっ・・・もうぶりいいいぃぃ! ぼうぢガえぶホっ」
れいむは、パンパンになった体を地面に重く転がして、顔赤くしたり青くしたりしてそのうち気絶してしまった。
「なさけないねぇ。さいきんのゆっくりは」
ゆうぎは、そんなれいむを見て、失笑をこぼしつつ、ちびちびと、杯に満たされた液体。
自分の排泄物である炭酸水を飲み続ける。
炭酸水は、ゆっくりにとってはアルコールに等しく、ゆうぎやすいかのような種類でない限り、コップ一杯で中毒死してしまうのだ。
ゆうぎは、自分の炭酸水を飲むことで半永久的に狩りをしなくて済む。これが、獲物も何もない横穴で生きられる理由である。
彼女にとっては、食事や生活より、他のゆっくりと勝負を出来ることがゆっくりできることなのだ。
数時間後、ゆうぎが汲んできて口移しで飲ませた水のおかげで、炭酸水を中和されたれいむは、死ぬことなくとぼとぼ自分の巣へ帰っていった。
それを満足げに見てから、ゆうぎは、石を加えて穴の壁に印をつける。
その壁には、今まで勝った印である、縦線が幾本も存在していた。
今日もまた、彼女に勝ち星が上がった。
明日もまた、彼女は勝ち星をあげだろう。
アトガキ
ということで、ゆうぎでした。特に言うことはありません。
目指せ。地霊殿ゆっくり化。
設定とかは適当なんでツッコミどころしかありません。ご了承ください。
ご読了ありがとうございました。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 俺と勝負だゆうぎぃぃぃぃぃぃ!!飲み比べで勝負だ飲ませてくださいぃぃぃぃぃぃ!!! -- 2013-03-03 23:53:41
- 飲尿健康法wwwwwwwwwwww -- 2012-09-04 14:47:21
- しーしー飲むなwwせめてぺにぺ☆(゜o(○=(゜ο゜)o -- 2012-07-26 14:36:26
- ほんまに設定は適当やなwwふつーはしーしー飲まないだろうしなwwww -- 2012-06-25 20:32:13
- 胴付きになったら....スカトロさんはゆっくりできないよ -- 2010-07-13 09:48:17
最終更新:2010年05月25日 17:27