エゥーゴ

シリーズ初めて(宇宙世紀で数えると3、4機目)の敵軍から奪取したガンダム。後の第一次ネオ・ジオン抗争まで活躍した名機である。敵側で作ったMSを盗み主役機として運用する設定は、これまでのサンライズ系ロボットアニメでは度々あり、「戦闘メカ ザブングル」のウォーカーギャリア、「重戦機エルガイム」のL-MK-2も敵陣営からの盗用品である。

本機はグリーンノアで開発され、カミーユが奪取した1機(とエマが投降して渡した1機に加えて更に奪取したもう1機含め計3機)が反地球連邦政府組織エゥーゴの手に渡り白く塗装されたもの。因みにエマの乗っていた2機目はバラして1機目の予備パーツとして、3機目はアナハイムにムーバブルフレーム研究用素材として贈られた。
カミーユの父で主任設計者であるフランクリン・ビダン曰く「RX-78のマイナーチェンジ」であり、ガンダムの名を冠しているものの装甲にルナ・チタニウム合金は使用しておらず、チタン合金ハイセラミック複合材となっている。
しかしムーバブルフレームを初めて本格採用したという意味では革新的な機体であり、最初の第2世代MSであるともされ、本機のデータは後の機体、特に可変MSの開発に大きな影響を与えた(ただし、現在では1.5世代という微妙な扱いを受けているらしい)。
劇中では登場人物に妙に蔑まれる事の多い不遇のMSだったが、フルCG作品『Gundam Evolve』や劇場版Ζなど近年の映像作品ではムーバブルフレーム採用機としての利点を発揮した戦闘描写が与えられている。

その後はスーパーガンダムとなってレコアの駆るパラス・アテネと相打ちになり、パイロットのエマは死亡。後にファのメタスに回収されて修復され、第一次ネオ・ジオン抗争で大活躍するも、プルツーの駆るクイン・マンサに撃墜されている。

この機体は元機も含め、カミーユ・ビダン、エマ・シーン、エル・ビアンノ、モンド・アカゲ、カクリコン・カクーラー、ジェリド・メサ、クワトロ・バジーナ、アムロ・レイ(TV版のみ)、カツ・コバヤシ、フランクリン・ビダン、エルピー・プル、キャラ・スーンといった優秀なパイロットからいまいちなパイロットから技術屋からジャンク屋の不良少年から萌え系幼女まで、非常に多彩な人物が搭乗している。

ムーバブルフレームこそ内臓しているが装甲強度および武装の低いMK-Ⅱを強化する策として、アナハイムに依頼して開発したMK-Ⅱ強化用戦闘機。別にMK-2だけでなく百式やネモとも合体できるんj(検閲削除
本機と接合し後述のスーパーガンダムと化す。ミサイルポッドや大火力のロングライフルなど、戦闘機単体としても破格の武装を有し、あえてMK-2とドッキングしなくても十分な戦力となりうる。

本体構造は意外といい加減で基部はベニヤ板を重ねたようなシンプルな構成。MK-2と合体するには、機首のコクピットは本機より分離しなければならない。しかもコクピット単体の戦闘力は0に近いので、コクピット単独での帰艦はかなり大変と思われる。実際、この機体のパイロットはMK-2とドッキングはしたくないんj(検閲削除
MK-Ⅱの強度を補う代替機らしいが、外殻装甲としての機能は明らかに背面のみにしか見えない。

主なパイロットとしてはカツ・コバヤシが有名。

Mk-Ⅱと支援用戦闘機Gディフェンサーが合体した状態。Gディフェンサーのロングビームライフルが特徴。ティターンズの新型MS相手にスペック不足だったMk-Ⅱも、スーパーガンダムと化すことで終盤まで互角に渡り合えた。
スーパーロボットでは無くリアルロボット路線の元祖にして本家であるガンダムでは無さそうでまあ実際無かったが遂に出てきた名称である。
というか元々は強奪してきたMS用に専用の強化パーツをアナハイムに造らせてしまうあたりエゥーゴは侮れない。

劇中ではダンケルとラムサスのハンブラビを撃破する活躍を見せたが、ヤザンが駆るハンブラビの一撃によってGディフェンサーは大破している。なお、TV版では大活躍したこの機体だが、劇場版では登場してから数秒で撃墜されている…。

Z計画により生み出されたMSで開発者のM・ナガノ博士が「百年先まで活躍できる」として製作した機体。リックディアス同様にΔ(デルタ)ガンダムの開発コードが与えられている。
当初は可変機として計画されていたが、変形機構に致命的欠陥が発見された為に非可変機として完成を見た。

ビーム当たったらアウアウだけど完全に防ぐ手立てがないから避けるしかないじゃない、というコンセプトに基づいて徹底的な軽量化が図られている為、本機体の装甲面積や密度は同世代のそれに比べて極端に少ない。
クワトロ・バジーナ専用機でピカピカの金色と他MSでも類を見ないド派手なカラーリングだが、これは耐ビームコーティング用のエマルジョン塗装を施しているためだとも言われる。別に大竹まことの金粉ショーとかそういう話は関係無い。
しかし武装はネモやリック・ディアスと大差なく、百式専用と誤解されがちなメガバズーカランチャーも実はネモ2機でも撃てる。そもそもカタログスペックの上ではMk-Ⅱと同程度の性能なのでΖ後半からは明らかに息切れしていた。
その出自から鑑みるに、非変形版Ζガンダムとも言える機体なのだが…やはり変形あってのΖガンダムという事なのだろう。
この機体でジ・Oキュベレイというモンスター共を相手にしたクワトロは相当キツかったことであろうが、本作中のキュベレイのSPAに相当する攻撃を回避するなど、1stより弱体化してんなぁと言われつつも健在なシャアの技量と本機のポテンシャルの高さを伺わせるシーンもある。
後に第一次ネオ・ジオン抗争でビーチャ・オーレグが搭乗したが、極端にピーキーな性能はジャンク屋上がりの一般人には到底扱えず、大幅なデチューンが施されている。
事実ΖΖでの戦闘描写ではΖよりネモに近い、力の抜けたポーズをしている事が多い。

百式にもいくつかのバリエーションや後継機が登場しており、オリジナルの機体も第一次ネオ・ジオン抗争後もネェル・アーガマに残っていたらしいが、実際百年後まで続いたかは、定かではない。

なお、『vsシリーズ』や『ガンダム無双』ではジェリドに「ガンダムMk-Ⅱの出来損ないがぁ!!」などと言われてしまうが、作られた経緯から考えると「Ζガンダムの出来損ない」と言った方が正しいかもしれない。

後年ではすっかり他の高性能機体に押されっぱなしになってしまったのでイマイチ立ち位置が分からない、という声もあるが要するに、百式+Mk-Ⅱ+メタス=Ζ。初登場では主人公のカミーユではなくアポリー中尉がこれに搭乗し、颯爽と現れるというアニメの常識を覆した登場をしている。
γ、δ、εガンダムに続く機体としてζ(ゼータ)の名前が与えられた、ウェイブライダー状態では大気圏突入まで出来る万能MS。
簡易サイコミュの一種であるバイオセンサーの搭載により、パイロットの精神が高揚するとバリアを展開、死者の霊魂や念をも吸収して力にするという史上最高のオカルト機ΖΖも似た様な事をやったが、やはりこちらは作品そのものがそんな空気では無い為インパクトの差が大きい。

可変機としては複雑な変形機構を持つ割に充分な強度を備えており、グリプス戦役の機体の中でも特に重装甲なジ・Oを体当たりで撃破している。
シールドも健在であり、相当高い剛性を持っているのが分かる。よく「盾が無くなると変形できないんじゃね?」と言われるが、最も防御力の高いシールドを機首にしているのは一応理に叶っているとも言えなくもない。実際には空洞のあるコクピット部、しかも前面部のみを突き抜けただけなのだが、ゲームでは大人の事情で変更されている。お察し下さい。

劇中ではグリプス戦役ではカミーユの愛機として、第一次ネオ・ジオン抗争ではルーの愛機として大活躍するが、最終的にプルツーの駆るクイン・マンサと相打ちになって大破している。

ちなみにゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズ』では本機の盾はほぼ唯一破壊できない。

ガンダリウムγという新素材を装甲に用いた史上初のMSであり、エゥーゴの運用するアナハイム製高性能機。ガンダム試作2号機の開発データがフィードバックされているという。序盤ではグレーに塗装されていた。
コードネーム「γガンダム」と名付けられる。「リック・ディアス」の命名はクワトロ。本来は制式名称の方もγガンダムで通す予定だったが、クワトロの「こんなガンダムに似ても似つかないピザにガンダムの名を付けるのは先代に申し訳ないっすよ…」というセンチメンタルな意見によってリック・ディアスの名が付いた。
判明しているΖ計画の機体の中で唯一顔が無い。その上昔のSFアニメに出てきそうな広角の単眼カメラアイがフェイスデザインに採用されているので確かにこれを「ガンダムです」というには(目が2つあってツノがついてりゃ全部ガンダムな状況からすれば)かなり違和感がある。γガンダムの名を発案したブレックスは一体何を考えていたのだろうと思うのは素人考えだろうか?

ピストル状のビームライフル、頭から機銃、指からトリモチと、量産機にしてはギミック盛りだくさん。しかも見た目に似合わず軽いらしい。要するに動けるデブである。
またGディフェンサーとは合体不能だがGディフェンサーのコクピットのみは取り付け可能という良く分からない設定がある。
ちなみに本機の設定画にはディティールアップ原稿が製作当初から存在し、装甲材の積層表現など、デザイナーの永野護が相当に愛を注いだ様子が垣間見える。

TV版では後半はめっきり出番がないが、劇場版では背景キャラだがしっかり登場している。

原作序盤ではシャア改めクワトロ搭乗の赤いリック・ディアス。エマもMk-Ⅱに乗り換えるまでは良く乗っていた。
赤い色大好き星人であるクワトロの為の専用色であったが、最終的にすべてのリック・ディアスは、クワトロ=赤い彗星にあやかってこの赤いカラーリングに変更されている。

実はこれにはセルに使う赤色のインクが余っていて、後半にこの機体の色を赤くしたという裏事情がある。よく見れば確かに後半は赤色の機体が多い。
そんな困った事情もあり、赤ばっかじゃ赤い彗星が目立たないじゃないという訳で「赤を超える目立った色を」とスタッフが頭を捻った結果、「金色」の機体が生まれる事となった。

カラバ所属のアムロが乗った地上用MSで、リック・ディアスをベースにカラバが開発した。
ディアスの面影は若干残している程度でむしろゲルググに近い外観をしている。ガンダムに似てなかったりディアスに似てなかったり、色々と忙しい奴である。
一応胴部がガンダム的なトリコロールに塗装されているのは、アムロの控え目な自己主張だろうか。
漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより』では、「チン(顎)ガードとモノアイを外せばガンダムヘッドに換装出来る」という事になっている。

ちなみに、元々はアムロの機体ではなくアクシズのハマーン様専用機MSとしてデザインされていた。
デザイン担当の藤田一己曰く「アムロが乗ると知っていればこんなデザインにはしなかった」とかなんとか。
当時の製作現場の混乱と伝達不足が伝わる話である。

一年戦争のジムをグリプス戦役時代に対応できるよう性能を引き上げたジムのマイナーチェンジ機。
第一世代MS(微妙に評価すれば1.3世代くらいか)である。全天周モニターの採用・アポジモーターの増加・出力の強化等、名機ガンダムを凌駕するスペックのはずだが、第二世代MSには一蹴されている。
エゥーゴ用の機体の盾十字モールドは反連邦の意を込め塗りつぶされている。
劇中では天才NTシロッコにカトンボ扱いされる。実際問題性能的には全く大した事はないらしい。
ゲーム中ではチンタラ歩いている事が多く、その姿に油断しているとトリモチ弾を中ててくるナイスなドッキリメカである。

「リック・ディアスはコスト高いしジムⅡはカスだし、もっといっぱい造れて強ぇえー量産機が欲しいんだけど」という貧乏な癖に高飛車なエゥーゴの要求に基づいてアナハイムが時代の水準に見合う性能を実現した量産型MS。
ジムスナイパーⅡをベースに開発されたと言われており、背面などに共通点が伺える(しかしながら、あの強烈な狙撃能力は影も形も無い)。

所詮マイチェン機でしか無いジムⅡには無いムーバブルフレームを採用し、装甲材に量産機としてはかなり異例なガンダリウムαを採用するなど、結構予算が掛かっている様子だがその為か、武装はディアスと共通と地味。更に「量産機だけどガンダリウム合金を使ってるんだぜ」というアピールポイントも、紆余曲折の事情によりマラサイの方が先に(おまけにαよりも剛性の高いγが)採用された為に大したアドバンテージには無らなくなってしまった。
台所事情が苦しいのだろうが、それでもビーム兵器はピストル2挺にサーベル1本しか持ってなかったディアスに対してライフルとサーベル2本を何とか持たせている。

Ζ計画におけるΖガンダムの変形機構を検証する為の試作機。
変形機構を最優先とした設計の為に実戦向きではないと考えられていたが、戦力不足のエゥーゴではそんな事も言っていられず前線に実戦投入される。
この時代のMSとしては珍しく、固定武装しか装備していないが何故かビームサーベルを6本もドライブできる。変形機構の実証機に一体どう使わせる気だったのだろうか。
上半身と下半身はなんと3本のパイプフレームのみで接続されている。こんな小中学校の卒業式で使われる指を挟んだら痛いパイプ椅子みたい構造の機体に格闘戦もやらせるのだからエゥーゴは恐ろしい集団である。まあプロレスとかでは時折パイプ椅子を凶器として担いで相手を殴るので、そういう意味では案外このメタスも実用性の高い機体なのかも知れない。更に構造の単純さが幸いして破損しても直ぐに修理→再度戦線投入も容易と、まさにリサイクルを先取りしたエコ機体でもある。
閲覧者のあなたには「さっきからこいつは何を言っているのか?」とか思わないで貰いたい。

TV版では大した見せ場が無かったが、劇場版ではメガ・バズーカランチャーにエネルギー供給したり、三つ巴の最終決戦に乱入したりと大活躍。
このシリーズで本機が異様に強いのは、きっと劇場版由来なのであろう。

初出はΖ本編では無く『ガンダム新体験 ‐0087‐ グリーンダイバーズ』というプラネタリウム施設を使ったCG映画。
登場シーンはわずかであり、パイロットも不明ではあったが、明らかにアムロであると暗示されていた。
「3号機」と呼ばれることもあるが、「3号機」の名称が意味するのはあくまで機体の仕様を示すもので、ベースとなった機体そのものはアナハイム社でカミーユ・ビダン機に続き2番目に建造されたもの。劇中では評価試験中だったらしい。
白を基調として青紫のラインが入った淡い色合いのパターンが印象的。

ちなみに『Gundam Evolve../9』に登場する「ホワイト・ゼータ」はこの機体の仕様変更機。

ティターンズ

ティターンズがフラッグシップ機として独自開発したMS。劇中に於けるジェリド最初の乗機。他にはカクリコン、エマ、カミーユ等が搭乗した。
旧ジオン系技術を一切排除して連邦系の技術のみで開発された為、装甲材など最新機でありながら技術的に古い部分も存在する。故にか、開発主任のフランクリンさえ殆ど関心を示していない。
RX-78のような「最新技術の固まり」ではなく、あくまで「実験機」の域を出ていないようだ。

最早強奪前提のガンダムなので白い方と比べるとどうにも本家ティターンズでの印象が薄い。
しかしながら初の敵役のガンダムである為なのか、SDガンダムなどにおける異世界作品では妙に扱いが良い。
黒と紺がメインという渋いカラーリングの為、エゥーゴ機よりもこちらが好きなファンも多い。

一年戦争時に生産されたジムのマイチェン機。
0083のジム達の方が強そうだろとか言ってはいけません。
ジム・カスタム、クゥエル系はオーガスタ系の開発ライン。ジム、ジムⅡ系は連邦系の開発ラインという後付設定により、一応矛盾は回避している。じゃあジム改はど(検閲削除
序盤で既に旧式と文句垂れられていたが、ハイザック嫌いの連邦兵士が仕方が無いので渋々使っていたらしい。
見た目でのジムとの判別はアンテナの有無やフンドシ、ヒザの装甲、ランドセルなど微々たる箇所。一応胸部にサブカメラが付いている位が大きな違い。

ジムから改装された機体も存在する為、当然ムーバブルフレームは採用されていない。それでも一応コクピット周りは全天周型になっていたり、出力などもRX-78より上だったりする。とはいえ流石にガンダムの性能以上と表立って公表しては、一年戦争のガンダム神話に泥を塗ることになるので、本ゲームにおいてもガンダム以下の性能になっている。

ジオンのザクⅡと連邦軍のMS技術を融合した混血MS。ジェリド2番目の乗機。
本来は連邦とジオンそれぞれの優れた技術を融合させた高性能量産機となるはずだったのだが、予定より低いレベルで融合されてしまい(どんな予定だ)出力不足でビーム兵器はサーベルとライフルを同時稼動できず性能的に特徴が無かったりとえらく中途半端な機体になってしまった。

カラーリングと外観は「ジオン軍残党の士気を下げる為」のもの。つまり各地のジオン残党が、ジオン配色のハイザックを見た時に「あぁ、あそこに我が軍のザクがいるぅ、撃てねえ、ジオンは連邦軍と同化してしまったんだ。もう駄目だ…(´;ω;`) ブワッ」となって投降を促すことを想定した形態なのである。これは古来中国の春秋戦国時代、進退窮まり篭城している項羽貴下の楚軍に対し、劉邦の方位軍が篭城している敵軍の故郷である楚国の唄を歌い、戦意を喪失させ投降を促した有名な故事(四面楚歌)に由来しているものである。

しかし、ジオンの名機ザクⅡに、連邦風の小賢しい細工を施された珍妙な本機を目の当たりにしたジオン残党兵は、ジオンの精神の踏みにじられたと逆に猛り、徹底抗戦の意志を示したという。「四面楚歌」どころか「窮鼠、猫を噛む」状態にさせてしまったのである。おまけにジオン軍残党のアクシズはこの機体を認めずに嫌っており、遂には正当な継承機として「ザクⅢ」を開発している。
更に『A.O.Ζ』において当初は連邦軍人も『ザク』だということで嫌っていた。言わばハーフが両国から嫌われる現代の人種問題と同じように、MSにおいてもさほど変わりないという実情であろう。

連邦軍カラーの青ハイザック。カラーリングが違うだけで大差は無い。
普通は青い方がティターンズカラーに思えるのだがこの機体はそうではない。引っ掛けクイズ用の機体。
ジムⅡより出力は低いが、運動性は本機の方が高い。何より一年戦争以後、大規模な戦争はなくコロニー内鎮圧でビームを使うのは甚だ危険という理由で、マシンガン主体の本機は比較的重宝がられていたようである。とはいえビームをドライブできないわけではない。

ハイザックの出力を向上させ、運動性を確保しつつビーム兵器の運用能力を高めたハイザックの強化機。
ソラマ&カラのコンビが駆り、コロニーで百式のクワトロと交戦し屠られる。
ティターンズとしてはマラサイやバーザムといった強力な量産機を後押ししていた為、
少数が生産されたにとどまり、登場数の少なさも相まって「隠れハイザック」と呼ばれるようになった。

ジェリド3番目の乗機(TV版のみ)。旧ジオン軍がぺズン計画で開発したガルバルディαの改修機。
戦後に接収したガルバルディαの高性能に目を付けた連邦軍が自前の技術も加えて改修、生産した高性能量産機。
本来は腹部にコクピットがあったが、後発の全天モニター収納容積が少なく、左胸に移植された。
お腹の丸いドームはコクピットではなく、ドーム状のアンテナに変更されたらしい。
運動性は高いものの装甲が若干薄く、局地戦向きの機体のようである。
ちなみに腰周りはMk-Ⅱとさほど変わりない。容積が少ないという根拠に一石を投じている。
劇場版ではそのMk-Ⅱに蹴り飛ばされている。主なパイロットはライラ・ミラ・ライラ。

ジェリド4番目の乗機。エゥーゴジャブロー降下作戦、及びジャブロー攻撃作戦にてカクリコンが搭乗。
アナハイムの連邦系MSの特徴が皆無の機体。頭部ヘルム形状はザク改を引き継ぎ、そしてギラドーガに継承される。
元々はエゥーゴに引き渡される予定だったものだが、政治的裏取引によりティターンズの手に渡った。
この時期の主力機であるハイザックに比べると相当高性能な機体で、その性能は百式に匹敵するらしい。
実際、劇中においてもカミーユのMK-2とほぼ互角の戦いをしている。
量産機としては優秀なマラサイであるが、エゥーゴにも商いをしているアナハイム社製ということで、ティターンズはあまり好ましく思っておらず、ほとんど使い潰しで運用され、後にバーザムを開発している。
前作からフェダーインライフルを所持しているのは劇場版のおかげ。

(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房最初の機体。
木星帰りの男、パプテマス・シロッコが開発・搭乗したティターンズ初の可変MA。
更には劇中においてガンダムシリーズ初の可変を披露したMSでもある。
木星圏での運用を前提に設計されており、機体の大部分を占める巨大なバーニアで高い速度性能を誇る。
両肩に装備されたメガ粒子砲と変形時の高速移動でエゥーゴのMS隊を圧倒した。
木星圏の高重力から抜けきる為にとにかく加速力の強化が図られたそうで、最大速度はマッハ30(!)。
なかなか格好いいデザインだが、後半ではサラがブッ壊したため出番がない。畜生が!

別名空飛ぶハンバーガー。搭乗者はティターンズではなく地球連邦軍所属であるブラン・ブルターク少佐。連邦軍の左官がMSに乗るのは極めて珍しい。ガンダムシリーズ初の量産型可変機である。Mk-Ⅱと同じく1.5世代に属する機体だが可変機として抜群の空戦能力を誇る。
ムーバブルフレームを持たないモノコック構造の可変MAであるため、ドム系フェイスのイメージ通りにかなりの巨躯である。空戦機でありながら、効果的な設計により装甲が厚く、防弾性に優れる。但し、変形シーケンス中に装甲に隙間が出来てしまうという弱点が存在する。最もZガンダムも相当内部フレームむき出しの変形だから弱点は同じであろう。

劇場版ΖガンダムⅠ『星を継ぐ者』においてはラストを飾る強敵。ブラン少佐の高い操縦技術も相まって、カミーユ&クワトロのNT二人を同時に手玉に取るなど、いわば異形なMSが偉業を達成している。アウムドラ級大型輸送機ガルダの追撃戦では、MA形態から0.5秒足らずでMSに変形する過激な戦闘アクションで観客の心を鷲掴みにする。
ギャプランに乗ったロザミアが百式に撃たれて負傷したので、ブランは後退を指示と司令塔として活躍しながら、アッシマーで引き続き追撃を続行。機体性能を最大限に発揮しながら、素手で百式をブン殴ったりロベルトのリックディアスを撃破するなど、MS新時代の幕開けを予感させる戦闘を繰り広げた。
ディアスを撃墜した後も追撃を止めず、果てはメインモノアイが百式のクレイバズーカの被弾により破壊されるも、ブランは全く意に介さず「散弾ではなぁ!」と余裕の笑みで返し、 3機の補助センサーを起動させ瞬時に対応。このシーンは劇中での屈指の見所である。おかげで模型パッケージ上の挿絵程度の知名度しかないブラン・ブルターク少佐の人気は、20年の長き歳月を経て急激に上がり、名実共エースパイロットの仲間入りを果たしている。サーベルは内装されてない機体だが、なんとMk-Ⅱのビームサーベルを奪い取って武器として使うといった小器用な技も披露するなど、その時点でのMS操縦技量は、間違いなくブラン>カミーユであると思われる。

しかし、その活躍もつかの間、劇場版ΖガンダムⅡ『恋人たち』の序盤で、カムバックしたアムロが操る赤ディアスのサーベル斬撃を胸に受け海上で轟沈している。
その時のブラン少佐の辞世の句は「あ…アッシマーがぁ!」
その後に果たしてどんな言葉が続いたのか議論のネタにもなったが、せいぜい「…やられるなど」か、「…あ、しまったー!」位のレベルだろう。最もアッシマーのコクピットは胴体ではなく頭部なので、もしかしたらブランの命は助かっていた可能性も否定できない。

TV版ではブラン少佐戦死以降も、クワトロ演説中のダカール攻防戦にてアジス・アジバ中尉らが乗り込んで出撃しているが、こちらの方はあまり話題に上らなかったりする(劇場版でもダカールでの話自体がカットされている)。
現在では『Ζ』本編だけに留まらず、外伝的作品の『ガンダム新体験 -0087- グリーンダイバーズ』で青色のアッシマーが出たり『A.O.Ζ』にてプロトタイプや宇宙戦用、それを重力下仕様に改装したアッシマー等が登場している。

ティターンズのオーガスタ研究所が開発した試作可変MA。
スラスター・シールド・ビームライフル兼サーベルの全てが一体となっている、他に類を見ない攻防一体の機体。またバインダーの基部はフレキシブルに稼動し、AMBACを助ける役目も果たす。
地上運用にしてはどう考えてもオーバースペックな猛烈な加速力を誇る為、生体機能を強化された強化人間でないとGに耐え切れず扱えないという代物。劇中でも強化人間のロザミア・バダムと、ある意味強化人間なヤザン・ゲーブルの2名だけ搭乗した。
ジオン系技術が入り交じっている所為か妙なデザインの機体が多いこの時期において、連邦らしいソリッドな外観が特徴的。だがモノアイ。
ブースターを取り付けることで単独での大気圏離脱が可能。プラモデルHGUCのキットではそのブースターも付いてくるため箱が異様にでかい
しかしさらに巨大なブースターの設定も存在している。更に箱がでかくなる事請け合いである。

120年後の宇宙世紀にも何の因果かひっそりと登場することになる。

主なパイロットはジェリドとマウアー・ファラオ。ジェリド5番目の乗機。
圧倒的な加速性能と高火力でカミーユのMk-Ⅱを圧倒するが、後にΖには逆に巻き返され、ジェリドは同僚マウアーを失う。
シロッコさんが設計図を引いた機体だが、異様に複雑な変形機構を持っており、未だに完全変形の出来る立体化には至っていない。小説版ではセミに形容されている。
変形時は脚部のムーバブルフレームが露出して格闘戦用クローとなるが、それって機体中枢が露出するから逆に危ないんj(検閲削除

ガブスレイの変形が複雑ということでシロッコが変形プロセスを簡略化して設計したMS。
劇場版ΖガンダムⅡのラスボス。
パイロットはヤザン、ダンゲル・クーパー、ラムサス・ハサ。この3人でハンブラビ隊を名乗った。
顔面上下に1基ずつ、後頭部に1基、両肩上面に各1基の計5基もモノアイを備えており死角が非常に少ない。ギャプランで機体下部の死角を突かれて敗北したヤザンにもオススメの機体である。
トリッキーな武装と見事な連携で、クワトロやカミーユを多いに苦しめエゥーゴの優秀な軍人を数多く屠っている。
この機体もシロッコ設計であり、こちらはガブスレイの反省を踏まえて変型機構が単純合理化されているが、今度は外観が異様になってしまった。
武装の方も異質なものが多く、導電ワイヤーを射出する海ヘビ、三機の間で導電ワイヤーのネットを張って敵を絡め取るクモの巣、ビームサーベルが浸透したこの時期において敢えて格闘戦用の腕部クローを設けるなど、独特な装備が揃っている。

転倒時の追い討ち格闘モーションが卑猥。えっちなのはいけないと思います。

ハイザックに変わるティターンズの最終量産型MS。ベースはMk-Ⅱで、カタログスペックもMk-Ⅱとほぼ変わりない。ティターンズにおけるゲルググ的な機体といえる。
最近のメディアに露出する本機はカトキハジメがリファインした『バーザム改』がモチーフ。
本来の設定画を見ると、胸部のみで腹部を持たない某ドール漫画の水銀燈の様な機体構造や、他のどの機体のものとも似ていない不思議な形をしたビームライフルなどMk-Ⅱから一体何をどうしたらそんな風になるのか、全く持って理解不能な外観だった。
ある意味でハンブラビ以上に異様な外観をした本機は、作中で名のあるパイロットが登場しなかったにも関わらず割と知名度が高いと言える。
コアなファンは単なる普通のMSになってしまった改ばかりが露出する現在の状況を残念がっているとかいないとか。

念の為書いておくが股 間 は 武 器 で も 何 で も な い 。メガ粒子砲っぽいのに。

ジェリド6番目の乗機。MS形態のまま大気圏内での単独飛行を可能としたティターンズの試作MS。
シロッコさんが設計だったりそうじゃなかったりと設定が安定しないが最近はキリマンジャロ基地製作に落ち着いている。
フォウの乗るサイコガンダムやアポリーのディアスを撃破するなど、ジェリドが最も戦果を残せたが2度も味方機を落としたアレなMS。
実戦用MSとしては性能が中途半端で飛行性能を優先した構造の結果、武装は不十分であり、更には肝心の飛行性能も可変機やSFS運用には劣るなど無視できない問題を抱えていた。その為、正式採用は見送られている。こんな微妙な機体ばかり押し付けられるのも、ひとえにジェリドの「いつまでたっても勝てないが、とにかく生きて帰っては来る」という、この上なくテストパイロットに向いた戦績のお陰だろう。皮肉である。

強化人間用の可変MA/MS。パイロットは連邦軍オーガスタ研究所出身の強化人間ゲーツ・キャパ。
左右非対称で細身の上半身に、スカート構造を持ちボリューム満点の下半身、頭部にはウサ耳(?)とグリプス戦役中においては最も特徴的な外観をした機体の一つである。
ラブリーなMA形態は旧ジオン軍の機体グラブロを参考にしたらしい。
サイコミュを搭載しているものの、連邦系の機体らしくビット、ファンネルの類は装備しておらず機体操作系のシステムに使われている。
ちなみにカラーリングを変えればド○ルドダックに見えr(検閲削除

ロザミィ改めロザミア操る濃紺と赤紫カラーの機体。ジェリドも乗っている。7番目の乗機にして、棺桶
ゲーツ機よりもどことなくよりわんこっぽい。
強化人間用の機体なので、いくらPTの素質の高いジェリドが乗っても性能は100%発揮できないらしいが、NTが乗ったとしてどのような付加性能を発揮できるか未だ不明である。
カミーユに善戦するも敗れ、爆発寸前のラーディッシュに放り込まれ一緒に爆散する。
ちなみにこの際の断末魔「カミーユ!お前は俺の…」だが、「全てを奪った」と続くらしい。
普通すぎて汚名挽回である。

ちなみにジェリドにも本来は3号機のバウンド・ドッグ(カラーリングは黄色)があったらしい。

漫画「Ζガンダム1/2」で「アモン・ドック」というバウンド・ドック2機を合体させたような機体が登場する(公式な後継機かどうかはわからないが)。

(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房2作目の機体。主なパイロットはエゥーゴから寝返ったサボテン女ことレコア・ロンド。背部の放熱板は放熱だけでなく、対艦ミサイルのマウントも兼ねている。
主に対艦攻撃を前提にした重武装が施されており、対艦ミサイルや多数のメガ粒子砲などMSとしては過剰な武装を満載しているが、劇中では全然使われず宝の持ち腐れである。とはいえTV版では戦艦ドゴス・ギアを沈めている。

実際、パイロットの人選を間違えたのではないだろうか。最終決戦でエマのMk-Ⅱと刺し違え、爆散した。

ハg…富野御大作の小説版ではサラが乗っている。

(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房3作目の機体。パイロットはシロッコ信者サラ・ザビアロフ嬢。
偵察・索敵を重視して開発された機体で、言わばシロッコさんが独自に作ったアイザックともいえるが、本機のセンサー有効範囲は11,040mと通常のMSと大差はなくアイザック(センサー有効範囲=26,000m)より遥かに下回る。これは同じ索敵・偵察であっても任務の方向性の違いであり、本機は強行偵察向きのようである。

つまりアイザックは敵の索敵領域外から巨大なレドームにより広範囲の索敵をする言わば長距離索敵機であり、ボリノークは敵の領域に侵入し、頭部の複合索敵レドームにより敵の内部状況を緻密に索敵する潜入型索敵MSなのである。それ故、偵察機でありながらある程度対MS戦をもこなせる高い格闘能力を与えられている。射撃性能よりも格闘戦を優先したのは、潜入偵察という任務上、敵と交戦する状況が高く、哨戒中の敵と鉢合わせしても即座に応戦・撃破する為である。

カツのGディフェンサーからシロッコさんをかばって射抜かれ爆散する。どちらかといえばこっちにレコアを乗せ、シロッコさんの為なら好戦的になるサラ嬢をパラス・アテネに乗せた方が良かったのではなかろうか。機体名の由来は『森の熊さん』のもじり。モリノーク・マサーン。ジュピトリス製の機体群では唯一プラキット化されていない。

(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房4作目の機体にして、天才策士シロッコさんの事実上の遺作。
TV版と劇場版を通して「Ζガンダム」という作品のトリを飾るラスボス。
「MSに必要な要素は複雑な変型機構(ウェイブライダー)でも過剰な火力(ファンネル)でも無い」と断じ、機動性と機体追従性を極限まで高めたマニアックな機体。
大柄な外観もあって多武装と思われるが、武装は大型ビームライフルとビームソードのみと非常にオーソドックスである。しかしフロントアーマー内に隠し腕とか付いてるあたりに設計者の性格が垣間見える。

メイド・イン・シロッコ(ジュピトリス)の機体達は木星重力圏での稼動が前提なので大抵がイカレた(ぶっ飛んだ)推力を備えている中のだが、この機体の場合は特にそれが顕著であり、更に見た目通り(フル装備のパラス・アテネをも超える全備重量)の極ピザ機でありながらハマーン様のキュベレイ操るファンネルを致命傷とせず、逆に初見で撃ち落とすなど非ガンダム系MSとしては突出した高性能機に位置する。最早動けるデブどころではない。"素早いデブ"である。

最期はΖのオカルトパワーにより機能を停止させられ、ウェイブライダー(スイカバー)突撃でコクピットを潰されて、シロッコ諸共叩きつけられたジュピトリスと共に爆散している。
シロッコの高いニュータイプ能力と本機の性能から考えて、カミーユはイタコで無かったら確実に負けていただろう。チートよくない。

機体デザインをした小林誠はこのジ・Oがバウンド・ドックと並んでお気に入りらしく、自分の子供の名前に『児央』と名付けてしまった(実話)。
ジ・O(THE・O)とは神の意思(The-Oracle?)という意味らしい。

黒い巨人。このシリーズでは「やぁようこそホンコンシティへ」のコピペと共にドロップキックが印象的。
原作未視聴の人には申し訳ないが、本来は格闘機じゃこ れ っ ぽ っ ちもありません。
後継機のサイコガンダムMk-Ⅱに対近接装備として有線式サイコミュのビームソードが装備される程に。
サイコの名の通りサイコミュを搭載しているが、機体制御と火器管制に使われており、所謂ビット兵器は装備していない。
この機体自身に闘いを強制する力があり(比喩か一種のマインドコントロールだろう)、搭乗するNT達は嫌っていたという。

紫の巨人。リフレクタービットというサイコミュ兵器を搭載し、自機のビーム攻撃を反射させて二次攻撃を行う。
でもそんなに遠くに飛ばさないので、直接撃てばいいと思(検閲削除
と思っているようだがこれは敵のビームをはね返すこともできるスグレモノ。即ち、攻守一体の兵器である。
更に、近接格闘兵器が無かった前作の反省から、有線式サイコミュビームソードを装備しており近接戦闘にも対応する。
ちなみにゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズDX』では格闘にてロケットパンチを繰り出しており、スーパーロボット系の位置に半ば首を突っ込んでいる。
さりげなくアクシズに回収されており、のちに色を変え、パイロットも幼女口調のデカイ妹から本物の幼女に変えて再登場を果たしている。

Ζガンダム[GD]と同じく初出は『ガンダム新体験 ‐0087‐ グリーンダイバーズ』。
宇宙旅客船プロスペロー号の危機に駆けつけたのは本機の方が先だったが、単機では手に負えない状態であった為、Zガンダム[GD]との協力によって(←ここ重要)無事乗客の救出に成功した。

以上の記述からも分かるとおり、そもそも全く戦闘をしていない機体。え?

アクシズ

アクシズ摂政ハマーン・カーン専用MS。第一次ネオ・ジオン抗争のラスボスまで飾る超高性能NT機。
厳密にいうと元はハマーン様専用では無く単なるNT専用機として作られたらしいが、このキュベレイを自在に動かせる程のNT能力を持った人間がアクシズではハマーン様しか居なかった為、結局ハマーン様の専用機となったらしい。
今シリーズで猛威を振るっているビームガンは、劇中ではビームライフルよりもやや劣る程度の威力しかなくファンネルのみが猛威を奮っている。劇場版の新規追加シーンにおいて、オプション兵装として大型ビームサーベルを使用している。

どことなくデザインが似ている様に、旧ジオン軍のMAエルメスの後継機にあたり、
永野護の設定画やそれを元にしたプラモデルなどでは左肩に「L-MES Mk-2」と刻印されている。
また、漫画『C.D.A 若き彗星の肖像』ではエルメスとキュベレイの中間機であるファンネル搭載試作機、シュネー・ヴァイスというドム系MSが登場している(プロトタイプキュベレイの方が近いものではあるが)。

アクシズ製の量産型主力MS。簡易ながら変形機能を備えている。
人的資源や物的資源に乏しいアクシズでは十分な高性能機を揃える事が難しかった為、単機能に特化した形で要求性能を満たす方策を採った。
本機は単体での性能は低いものだが、主兵装のナックルバスターは大型センサーと相まって高火力と高精度を両立させており、砲撃戦においては有効な戦力単位として機能した。

劇場版に(のみ)登場(だけ)するハマ-ン専用ガザC。ボディはストリップ劇場の照明を浴びてるような妖しい配色である。ハマーンはこの機体に乗り、Zと百式に軽くご挨拶をして「ご同行願おう」と宰相自らガイド役と、登場意図の微妙さにも程があるとかそんな事は思ってはいけない。

ガザCとの性能差は本来全く不明だが、本作では別物と呼べる程の差別化が図られている。
主兵装があくまで狙撃ビームな所にハマーン様のプライドが透けて見える。
流石ハマーン様。

最終更新:2009年06月11日 22:11