ティターンズ 出自一覧


RX-178
通称、ブラック。かってのガンダム神話にあやかり、ティターンズの威信をかけて独自開発した旗MS。
劇中に於けるジェリド最初の乗機。他にはカクリコン・カクーラー、エマ、カミーユが搭乗した。
旧ジオン系技術を一切排除して連邦系の技術のみで開発された為、装甲材など最新機でありながら技術的に古い部分も存在する。故にか開発主任のフランクリンさえ殆ど関心を示していない。RX-78のような「最新技術の固まり」ではなく、あくまで「実験機」の域を出ていないようだ。とはいえ新技術であるムーバブルフレームを搭載した機体なので、民間人カミーユの強奪によりエゥーゴしいてはアナハイムへもたらした恩恵は大きかった。その代償としてカミーユの母が生贄になったのは悲劇ではある。

最早強奪前提のガンダムなので白い方と比べるとどうにも本家ティターンズでの印象が薄い。
しかしながら初の敵役のガンダムである為なのか、SDガンダムなどにおける異世界作品では妙に扱いが良い。
黒と紺がメインという渋いカラーリングの為、エゥーゴ機よりもこちらが好きなファンも多い。

RGM-79R/RMS-179
一年戦争時に生産されたジムのマイナーチェンジ機。通称は相手が蚊とんぼに対して赤とんぼ(練習機または最初の搭乗機的な意味で)
0083のジム達の方が強そうだろとか言うのは禁句。
ジム・カスタムジム・クゥエル系はオーガスタ系の開発ライン。ジム、ジムⅡ系は連邦系の開発ラインという後付設定により、一応矛盾は回避している。じゃあジム改コマンドはどうy(検閲削除
序盤で既に旧式と文句垂れてたが、ハイザック嫌いの連邦兵士が仕方が無いので渋々使っていた。
見た目でのジムとの判別はアンテナの有無やフンドシ、ヒザの装甲、ランドセルなど微々たる箇所。一応、胸部にサブカメラが付いている位が大きな違い。
ジムから改装された機体も存在する為、当然ムーバブルフレームは採用されていない。それでも一応コクピット周りは全天モニターになっていたり、出力もRX-78より上である。とはいえ流石にガンダムの性能以上と公表しては、一年戦争のガンダム神話に泥を塗るので、本ゲームにおいてもガンダム以下の性能になっている。

RMS-106
ジオンのザクⅡと連邦軍のMS技術を融合した混血MS。ジェリド2番目の乗機。
本来は連邦とジオンそれぞれの優れた技術を融合させた高性能量産機となるはずが、これからは安寧の時代で大きな戦いは起きないだろう(皮肉にもその予想とは裏返り、グリプス戦役が発生した)と思って低レベルで融合され、出力不足でビーム兵器はサーベルとライフルを同時ドライブできず性能的に際立った特徴がなく、えらく中途半端な仕上がりの機体となっている。
だが、ジムザクを上回る生産性を持っているうえ、連邦・ジオンの部品を共通で使用できたり、誰でも扱える(連邦・ジオンの操縦システム体系の統一)と長所もある。
カラーリングと外観は「ジオン軍残党の士気を下げる」為のもの。つまり各地のジオン残党が、ジオン配色のハイザックを見た時に「あぁ、あそこに我が軍のザクがいるぅ、撃てねえ、ジオンは連邦軍と同化してしまったんだ。もう駄目だ…(´;ω;`) ブワッ」となって投降を促すことを想定した共感形態なのである。これは古来中国の春秋戦国時代、進退窮まり篭城している項羽貴下の楚軍に対し、劉邦の方位軍が篭城している敵軍の故郷である楚国の唄を歌い、戦意を喪失させ投降を促した有名な故事(四面楚歌)に由来しているものである。
しかし、ジオンの名機ザクⅡに、連邦風の小賢しい細工を施された珍妙な本機を目の当たりにしたジオン残党兵は、ジオンの精神の踏みにじられたと逆に猛り、徹底抗戦の意志を示したという。「四面楚歌」どころか「窮鼠、猫を噛む」状態にさせてしまったのである。おまけにジオン軍残党のアクシズはこの機体をザクの後継とは認めず、遂には正当な(?)継承機として「ザクⅢ」を開発している。
更に『A.O.Ζ』において当初は連邦軍人も『ザク』だということで嫌っていた。言わばハーフが嫌われやすい現代の人種問題と同じように、MSにおいてもさほど変わりない実情であろう。
しかし前述した生産性の高さにより正規軍仕様や民生品、そしてかつてのジオン発祥の地であるジオン共和国でも本機が採用されている。
が、ガンプラの出来の方はMGは文句なしの出来なのだがHGUCは悪名高くまさに「これはひどい」と多くのガノタやモデラーからは酷評されている(装備品的な意味で)
なにせザクマシンガン改とシールドのみというのだから……。
一部ゲームにおいての指揮官の機体は角が付いている。

RMS-106
連邦軍カラーの青ハイザック。カラーリングが違うだけで大差は無い。
普通は青い方がティターンズカラーに思えるのだがこの機体はそうではない。引っ掛けクイズ用の機体。
ジムⅡより出力は低いが、機動性は本機の方が若干高い。ビームライフルをドライブできないわけではないが、何より一年戦争以後、大規模な戦争はなくコロニー内鎮圧でビーム(飛び道具の方)を使うのは甚だ危険という理由で、マシンガン主体の本機は比較的重宝がられていた。本シリーズとGジェネシリーズでは何故か両方ドライブできる。恐らくスペシャル機であろう。
一部ゲームにおいての指揮官の機体は連邦軍にも拘らずなぜか角が付いている。

RMS-106CS
ハイザックの出力を向上させ、運動性を確保しつつ高出力ビームを高めたハイザックの強化機。
ソラマ&カラのコンビが駆り、非戦闘空域であるサイド2の13バンチ付近に潜伏しエゥーゴのモビルスーツ9機を次々に狙撃・撃墜したが、10機めがクワトロの百式と戦う相手を見誤り、交戦の末屠られる。
ティターンズとしてはマラサイバーザムといった強力な量産機を後押ししていた為、少数が生産されたにとどまり登場数の少なさも相まって「隠れハイザック」と呼ばれるようになる。

RMS-117
ジェリド3番目の乗機(TV版のみ)。旧ジオン軍がぺズン計画で開発したガルバルディαの改修機。
戦後に接収したガルバルディαの高性能に目を付けた連邦軍が自前の技術も加えて改修、生産した高性能量産機。
αは腹部にコクピットがあったが、後に導入される全天モニターの収納容積が少なく、左胸に移植された。
お腹の丸いドームはコクピットではなく、ドーム状のアンテナに変更されたらしい。
運動性は高いものの装甲が若干薄く、局地戦向きの機体のようである。
ちなみに腰周りはMk-Ⅱとさほど変わりない。容積が少ないという根拠に一石を投じている。
劇場版ではそのMk-Ⅱに蹴り(空中格闘で)飛ばされているシーンが有名。主なパイロットはライラ・ミラ・ライラ大尉。

RMS-108/(MSA-002←エウーゴナンバー)
ジェリド4番目の乗機。エゥーゴジャブロー降下作戦、及びジャブロー攻撃作戦にてカクリコンが搭乗。
アナハイムの連邦系MSの特徴が皆無の機体。一年戦争時に回収されたケンプファーの技術データの元、開発された機体で、更に本機のデータはギラドーガへと継承される。
元々はエゥーゴに引き渡される予定だったが、MK-2強奪事件の関与疑いなどを回避する為、政治的裏取引によりティターンズの手に渡った。
この時期の主力機であるハイザックに比べると相当高性能な機体で、その性能は百式に匹敵する。
劇中においてもジェリドが駆り、カミーユのMK-2とほぼ互角の戦いをしている。
量産機としては優秀なマラサイであるが、エゥーゴにも商いをしていて、以前のガンダム開発計画の事もあってか、ティターンズの総帥ジャミさん(ジャミトフ閣下)はアナハイム社を快く思っておらず(GP03のイボルブの劇中のセリフにて)、ほとんど使い潰しで運用され、後に独自技術でバーザムを開発している。
前々作から登場し、前作からフェダーインライフルを追加で所持しているのは劇場版のゼダンの門の警護ワンシーンのおかげ。

PMX-000
(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房最初の機体。
木星帰りの男、パプテマス・シロッコ(以下シロッコさん)が開発・搭乗したティターンズ初の可変MA。
更には劇中においてガンダムシリーズ初の可変を披露したMSでもある。
劇中ではテンプテーション(シャトル)の救出に向かったエゥーゴのMS隊に、圧倒的な加速性能で強襲をしかけ、瞬時にカトンボ達を破壊し、サラミス改級シチリアも沈めるなど恐々とした存在感を示す。著名なNTクワトロやカミーユに対しても、シロッコさんはサイコプレッシャーで威圧したが、何故かササーと戦線を離脱している。(地球の重力に引かれるのを嫌がったため)派手なご挨拶だったのだろう。
本機は木星圏での運用を前提に設計されており、機体の大部分を占める巨大なバーニアで高い速度性能を誇る。また両肩に装備されたメガ粒子砲と変形時の高速移動が可能である。
シロッコさんは、ジュピトリスでの木星圏生活で、木星の高重力への畏怖の念から、その重力を抜けきる為、とにかく加速力の強化が図られたそうで、最大速度はマッハ30(!)。かなり格好いいデザインだが、後半では壊し屋サラがブッ壊したため出番がない。ちくしょーめ!

NRX-044
別名空飛ぶハンバーガー。搭乗者は地球連邦軍所属のブラン・ブルターク少佐。官位の高い軍人はMSに乗りたがらない連邦軍にあって、佐官が(本シリーズの主人公も含めて)MSに乗るのは極めて珍しい。Mk-Ⅱと同じく1.5世代に属する機体だが、大気圏内の可変機としては抜群の空戦能力を誇る。
ムーバブルフレームを持たないモノコック構造の可変MAであるため、ドム系フェイスのイメージ通りにかなりの巨躯である。また空戦機でありながら外郭装甲が厚く防弾性に優れる。但し、変形シーケンス中に装甲に隙間が出来てしまうという弱点が存在する。最もZガンダムも相当内部フレームむき出しの変形をするのでTMS共通の弱点であろう。
劇場版ΖガンダムⅠ『星を継ぐ者』に於いてはラスボスに相当する。ブラン少佐の高い操縦技術も相まって、カミーユ&クワトロといった屈指のNT達を同時に手玉に取るなど基本性能は相当高い。アウムドラ級大型輸送機ガルダの追撃戦では、MA形態から0.5秒足らずでMSに変形する過激なドックファイト戦で観客の心を鷲掴みにしている。
ブラン少佐はアッシマーを駆り司令塔として活躍、百式に撃たれて損傷したギャプラン(ロザミア)に後退を指示した後、アッシマーで自ら追撃を続行。状況に応じてMSとMA形態に巧みに変化させ、素手で百式をブン殴ったりロベルトのリックディアスを撃破するなど、MS新時代の幕開けを予感させる戦闘を繰り広げた。
ディアスを撃墜した後も追撃を止めず、果ては百式のクレイバズーカの被弾によりメインカメラを破壊されるもブランは全く意に介さず「散弾ではなぁ!」と余裕の笑みで返し、 3機の補助センサーを起動させ瞬時に対応。このシーンは劇中での屈指の見所である。おかげで模型パッケージ上の挿絵程度の知名度しかないブラン・ブルターク少佐の人気は、20年の長き歳月を経て急激に上がり、名実共エースパイロットの仲間入りを果たしている。サーベルなどの近接格闘武器は内装されてない機体だが、なんとMk-Ⅱのビームサーベルを奪い取って武器として使うといった小器用な技も披露するなど、その時点でのMS操縦技量とサバイバリティは、間違いなくブラン>カミーユであると思われる。
しかし、その活躍もつかの間、劇場版ΖガンダムⅡ『恋人たち』の序盤で、カムバックしたアムロが操る赤ディアスのサーベル斬撃を胸に受け海上で轟沈している。
その時のブラン少佐の辞世の句は「あ…アッシマーがぁ!」
その後に果たしてどんな言葉が続いたのか議論のネタにもなったが、せいぜい「…やられるなんて!」か、「…あ、しまったー!」位のレベルだろう。最もアッシマーのコクピットは胴体ではなく頭部なので、もしかしたらブランの命は助かっていた可能性も否定できない。
TV版ではブラン少佐戦死以降も、クワトロ演説中のダカール攻防戦にてアジス・アジバ中尉らが乗り込んで出撃しているが味方であるはずのジェリドによって意図的に撃墜される。こちらの方はあまり話題に上らなかったりする(劇場版でもダカールでの話自体がカットされている)。
現在では『Ζ』本編だけに留まらず、外伝的作品の『ガンダム新体験 -0087- グリーンダイバーズ』で青色のアッシマーが出たり『A.O.Ζ』にてプロトタイプや宇宙戦用、それを重力下仕様に改装した機体(キハール)や鹵獲機等が登場している。

ORX-005/CRX-005
ティターンズのオーガスタ研究所が開発した試作可変MA。
スラスター・シールド・ビームライフル兼サーベルの全てが一体となっている他に類を見ない攻防一体の機体。またバインダーの基部はフレキシブルに稼動し、AMBACを助ける役目も果たす。
地上運用にしてはどう考えてもオーバースペックな猛烈な加速力を誇る為(本来は超高高度迎撃機のため)、生体機能を強化された強化人間でないとGに耐え切れず扱えないという代物。劇中でも強化人間のロザミア・バダムと、ある意味強化人間なヤザン・ゲーブルの2名だけ搭乗した。
ジオン系技術が入り交じっている所為か妙なデザインの機体が多いこの時期において、連邦らしいソリッドな外観が特徴的。だがモノアイ。
ブースターを取り付けることで単独での大気圏離脱が可能。プラモデルHGUCのキットではそのブースターも付いてくるため箱が異様にでかい
しかしさらに巨大なブースターの設定も存在している。更に箱がでかくなる事請け合いである。
120年後の宇宙世紀にも何の因果かひっそりと登場することになる。

RX-110
主なパイロットはジェリドとマウアー・ファラオ。ジェリド5番目の乗機。
昆虫のような有機的デザインの多いティターンズ軍にあって特にその傾向が強い。小説版ではセミに形容されている。MA形態における推力は圧倒的な加速性を発揮し、更には複数のメガ粒子砲を内臓している高機動高火力のMSである。本機を駆るジェリドはカミーユのMk-Ⅱを破壊寸前まで追い詰めるが、後にΖガンダムに乗り換えたカミーユ相手には逆に巻き返され、更には同僚マウアーの人身御供でジェリドは命拾いをしている。ジェリド号泣である。
シロッコさんが設計図を引いた機体だが、異様に複雑な変形機構を持っており、それ故、未だに完全変形の出来る立体化には至っていない。1/144のHGUCでは、差し替えながらほぼ理想に近い変形をして、その変形の有り様を手の中で確認できる。
変形時は脚部のムーバブルフレームが露出して格闘戦用クローとなるが、それって機体中枢が露出するから逆に危ないんj(検閲削除

RX-13
劇場版ΖガンダムⅡ『恋人たち』のラスボス。
ガブスレイの変形が複雑ということでシロッコさんが変形プロセスを簡略化して設計したMS。
最強のOTとも言われるヤザン・ゲーブルの乗機である事と劇中の活躍っぷりから、高価なハイスペックMSの様な印象を受けるが、実際には飛び抜けた性能ははくデータスペックはジムⅡと大差ない廉価型TMSである。
現在でもガブスレイの完全変形が可能な立体化が成されていない点を鑑みるに、劇中の世界でもあの複雑怪奇な変形機構が余程不評を買ったものであろうか、本機では「脚部は背中に沿えるだけ」という単純極まりない変形機構を達成しており、ならなぜ最初からそうしなかったと疑問に思う事請け合いである。尚、このハンブラビの変形機構を完璧に踏襲したのがアフターコロニーのガンダムエピオンである。ぶっちゃけエピオンもハンブラビのカラーリングにしたらWゼロ並に人気が出たと思う。

パイロットはヤザン、ダンゲル・クーパー、ラムサス・ハサ。この3人でハンブラビ隊を名乗った。
顔面上下に1基ずつ、後頭部に1基、両肩上面に各1基の計5基もモノアイを備えており死角が非常に少ない。ギャプランで機体下部の死角を(サラにチクられて)突かれて敗北したヤザンにもオススメの機体である。
トリッキーな武装と見事な連携で、クワトロやカミーユを多いに苦しめエゥーゴの優秀な軍人(1匹除く)を数多く屠っている。
前述の通り、この機体もシロッコさんが設計者であり、こちらはガブスレイの反省を踏まえて変型機構が単純合理化されているが、今度は外観が異様になってしまった。
武装の方も異質なものが多く、導電ワイヤーを射出する海ヘビ、三機の間で導電ワイヤーのネットを張って敵を絡め取るクモの巣、ビームサーベルが浸透したこの時期において敢えて格闘戦用の腕部クローを設けるなど、独特な装備が揃っている。

転倒時の追い討ち格闘モーションが卑猥。えっちなのはいけないと思います。

RMS-154
ハイザックに変わるティターンズの最終量産型MS。ベースはMk-Ⅱで、カタログスペックも準Mk-Ⅱの性能。ティターンズにおけるゲルググ的な機体といえる。
最近のメディアに露出する本機はカトキハジメがリファインした『バーザム改』がモチーフ。
本来の設定画を見ると、胸部のみで腹部を持たない某ドール漫画の水銀燈の様な機体構造や、他のどの機体のものとも似ていない不思議な形をしたビームライフルなど、Mk-Ⅱから一体何をどうしたらそんな風になるのか、全く持って理解不能な外観だった。
ある意味でハンブラビ以上に異様な外観をした本機は、作中で名のあるパイロットが登場しなかったにも関わらず割と知名度が高いと言える。
コアなファンは単なる普通のMSになってしまった改ばかりが露出する現在の状況を残念がっているとかいないとか。
念の為書いておくが股 間 は 武 器 で も 何 で も な い 。メガ粒子砲っぽいのに。

RX-160
ジェリド6番目の乗機。MS形態のままでの大気圏内での単独飛行を目指したティターンズの試作MS。
大気圏内での単独飛行は可能だが、スラスター依存の大気圏内飛行時間が非常に短く目標レベルまで到達できなかった。
シロッコさんが設計だったりそうじゃなかったりと設定が安定しないが、最近はキリマンジャロ基地製作に落ち着いている。あくまで大気園内の飛行にこだわった試作機の為、他MSとの武器の互換はできず固定武装のみと汎用性は低い。
しかしながらフォウの乗るサイコガンダムやアポリーのディアスを撃破し、宇宙空間でもZガンダムと拮抗した戦闘を繰り広げるなど、ジェリドが最も戦果を残せたが2度も味方機(フォウとアジス)を落としたアレなMSといえよう。

前述のように実戦用MSとしては性能が中途半端で飛行性能を優先した構造の結果、武装は不十分であり、更には肝心の飛行性能も可変機やSFS運用には劣るなど無視できない問題を抱えていた。その為、正式採用は見送られている。こんな微妙な機体ばかり押し付けられるのも、ひとえにジェリドの「いつまでたっても勝てないが、とにかく生きて帰っては来る」という、この上なくテストパイロットに向いた戦績のお陰だろう。皮肉である。

NRX-055/GC
強化人間用の可変MA/MS。通称、灰犬。前後左右非対称の構造でゾックとは真逆である。
パイロットは連邦軍オーガスタ研究所出身の強化人間ゲーツ・キャパ。
左右非対称で細身の上半身に、スカート構造を持ちボリューム満点の下半身、頭部にはウサ耳(?)とグリプス戦役中においては最も特徴的な外観をした機体の一つである。
ラブリーなMA形態は旧ジオン軍の機体グラブロを参考にしたらしい。
サイコミュを搭載しているものの、連邦系の機体らしくビット、ファンネルの類は装備しておらず機体操作系のシステムに使われている。
ちなみにカラーリングを変えればド○ルドダックに見えr(検閲削除

NRX-055
ロザミィ改めロザミア操る濃紺と赤紫カラーの機体。通称は犬。
ジェリドも乗っている。7番目の乗機にして、棺桶
ゲーツ機よりもどことなくよりわんこっぽい。
強化人間用の機体なので、PTの素質の高いOTのジェリドが乗っても性能は100%発揮できない。
宿敵カミーユに善戦するも敗れ、爆発寸前のラーディッシュに放り込まれ一緒に爆散する。
ちなみにこの際の断末魔「カミーユ!お前は俺の…」だが、「全てを奪った」と続くらしい。
普通すぎて汚名挽回である。
漫画「Ζガンダム1/2」で「アモン・ドック」というバウンド・ドック2機を合体させたような機体が登場する(公式な後継機かどうかはわからないが)。
何の因果か遠い未来で使われることになる。

PMX-001
(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房2作目の機体。通称、蜘蛛
主なパイロットはエゥーゴからティターンズへ寝返ったサボテン女ことレコア・ロンド。
背部の放熱板は放熱だけでなく、対艦ミサイルのマウントも兼ねている。当初、変形機構も兼ねようと製作が進められていたが、開発途中でシロッコさんの気が変わったらしくMSとして完成している。脚部にはその変形機構の名残が伺える。
主に対艦攻撃を前提にした重武装が施されており、8本もの大型対艦ミサイルや多数のメガ粒子砲などMSとしては過剰な武装を満載しているが、劇中では目立った演出はなされず宝の持ち腐れである。とはいえTV版では戦艦ドゴス・ギアを沈めている。
実際、パイロットの人選を間違えたのではないだろうか。最終決戦で、エゥーゴからティターンズへ寝返ったエマのMk-Ⅱと刺し違え、共爆している。
ハg…富野御大作の小説版ではサラが乗っている。

PMX-002
(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房3作目の機体。通称、くま。
パイロットはシロッコ信者サラ・ザビアロフ嬢。レイズナーちっくな風防コクピットのMS。
偵察・索敵を重視して開発された機体で、言わばシロッコさんが独自に作ったアイザックとも取れるが、本機のセンサー有効範囲は11,040mと通常のMSと大差はなくアイザック(センサー有効範囲=26,000m)より遥かに下回る
これは同じ索敵・偵察でも任務の方向性の違いで、本機は強行偵察や斥候向きのようである。
アイザックのコンセプトは、敵の索敵領域外から巨大なレドームにより広範囲の索敵をする言わば長距離索敵機であり、ボリノークの場合は、敵の領域に侵入し、頭部ガラスからの目視も兼ね内部状況を緻密に索敵する潜入型索敵MSなのである。それ故、潜入偵察という任務上、敵と交戦する状況が高く哨戒中の敵と鉢合わせしても即座に応戦・撃破するよう格闘能力は高く設定されている。

最期はカツのGディフェンサーの砲撃からシロッコさんをかばい、自ら射抜かれ爆散している。どちらかといえばこっちにレコアを乗せ、シロッコさんの為なら好戦的になるサラ嬢をパラス・アテネに乗せた方が良かったのではなかろうか?。

劇中では偵察機としての活躍は皆無で、グワダン内で三軍会議ではシロッコさんも殺しかねない危ない艦内ビーム発砲をしている。仮に、壊し屋サラが重火力のパラス・アテネに乗っていたら会議室にいるシャアやハマーン様・シロッコさん、ジャミさん(ジャミトフ閣下)もろとも蜘蛛の強力なビームで消し炭にしてしまい、後の歴史を大きく変えたことであろう。前述では蜘蛛にはサラを乗せた方が良いのではと書いたが、よくよく深く考えれば、とてもヤバイといえる。歴史の決断とは些細な選択の違いでも重大な結果を招きかねない。

機体名の由来は『森の熊さん』のもじり。モリノーク・マサーン。

PMX-003
(有)ジュピトリス製作所シロッコ工房4作目の機体にして、天才策士シロッコさんの遺作。
通称、(はかたの)塩。TV版と劇場版を通して「Ζガンダム」という作品のトリを飾るラスボス。
ハンドメイドMS開発の巨匠にして可変マニアであったはずのシロッコさんが180度発想を変え、「MSに必要な要素は複雑な変型機構でも過剰な火力でも無い」という新境地に達し、機体の追従性と機動性を極限まで高めた非常にマニアックな機体。
体積の大きさもあって色々なギミックがあるんじゃないのか?と思われるが、武装は大型ビームライフルとビームソードのみと非常にオーソドックス。体の容積の大半はプロペラント燃料と多数のアポジモーターで埋め尽くされている。しかしフロントアーマー内に隠し腕とか付いてるあたりに設計者の性格が垣間見える。
メイド・イン・シロッコ(ジュピトリス)の機体達は木星重力圏での稼動が前提なのでイカレた(ぶっ飛んだ)推力を備えている中、この機体の場合は特にそれが顕著であり、更に見た目通り(フル装備のパラス・アテネをも超える全備重量)の極ピザ機でありながらハマーン様のキュベレイ操るファンネルを致命傷とせず、逆に初見で撃ち落とすなど非ガンダム系MSとしては突出した高性能機に位置する。最早動けるデブどころではない。"素早いデブ"である。
最期はΖのオカルトパワーにより本機の機能をフリーズさせられ、続くウェイブライダー(スイカバー)突撃でジOとシロッコさんごと串刺しとなり、更に崩壊する母なる旗艦ジュピトリスに機体ごと叩きつけられ大爆発している。
シロッコの高いニュータイプ能力と本機の性能から考えて、カミーユがイタコで無かったら確実に負けていただろう。チートよくない。シロッコさんがティターンズ政権を掌握したのはほんのわずかの期間であった。

機体デザインをした小林誠はこのジ・Oがバウンド・ドックと並んでお気に入りらしく、自分の子供の名前に『児央』と名付けてしまった(実話)。
ちなみに武者の漢字表記は璽悪である。
ジ・O(THE・O)とは神の意思(The-Oracle)という意味。

HGUCでもキット化されており、隠し腕も完全に再現されている。これはすごい

余談だが、TVのエンディングではシロッコが死ぬ間際に自らの力を振り絞り、カミーユの魂を道連れにして廃人にまで追い込んでいる。「この作品を見ていた当時の少年達が、本当に廃人と化したカミーユのような無気力で引きこもりな大人になってしまったんですよ!」と、自作の影響度を過大評価した思い上がり甚だしい富野氏が、15年近い歳月を経た後、ハピネスに満ちた新解釈エンディングの「劇場版Zガンダム」を世に出している。おかげで「機動戦士ガンダムZZ」との整合性が乱れてしまっている。

こんな作品に左右されるほど、人類は弱くありましぇーん。

NRX-009
このシリーズで印象が大幅に変わったMSの1機。通称は漆黒の巨人
デカくて黒くてワルいガンダムを出してみよう!というスポンサーの子供的発想を忠実に反映した機体である。
ムラサメ研究所印の機体で、その開発にはガンダムよりもジオングを参考としている。
このシリーズでは「やぁようこそホンコンシティへ」のコピペと共に爆裂ドロップキックが印象的。
原作未視聴の人には申し訳ないが、本来は格闘機じゃこ れ っ ぽ っ ちもありません。
サイコの名の通りサイコミュを搭載しているが、機体制御と火器管制に使われており、所謂ビット兵器は装備していない。
後継機のサイコガンダムMk-Ⅱには、対近接装備として有線式サイコミュのビームソードが装備されるなど拡張性は高い。
尚、この機体自身に闘いを強制する力があり(比喩か一種のマインドコントロールだろう)、搭乗者のフォウは嫌っていたという。
劇場版ではフォウが反抗期を示し、自軍の大型空母スードリーに特攻をかけ本機共々轟沈している。

余談だがこれの試作機であるであるサイコガンダム8号機(MRX-008)は全身白色(純白)に塗装されている。
即ち、白亜の巨人。それなんてふたりは(ry)・・・てかそれはMK-Ⅱの通称の由来なのだが・・・。
さらに余談だが、白い人の中の人は劇場版のフォウを演じている。(黒い方は00に登場)

なんとHGUCやGFFでもリリースしている。サイズ的にはPGの領域に手を出している。

MRX-010
漆黒の巨人がパワーアップした紫紺の巨人
ジェネレーター出力はMK-Ⅰより大幅に低いが、固定武装の増加、軽量化、スラスター出力の向上が図られており、機動性は大幅に向上している。劇中においても、月面でのZガンダムとの交戦では、Zに劣らない運動性を発揮している。

本機はリフレクタービットという遠隔サイコミュ兵器を搭載し、自機のビーム攻撃を反射させて二次攻撃を行う。でも、そんなに遠くに飛ばせないので、直接撃てばいいと思n(検閲削除、と思っているようだが、これは並程度のビーム被弾をはね返すこともできるスグレモノ。即ち、攻守一体の兵器である。では尚更、飛ばさなくてもいいんj(検閲削除・・・というヤタノカガミ的発想があるようだが、ビームを多重反射して「宇宙戦艦ヤマト」に出てくる反射衛星砲の様な運用を考慮されていたと思われる。
更に、近接格闘兵器が無かったサイコガンダムの反省(本シリーズでは不必要だが)から、有線式サイコミュビームソードを装備しており近接戦闘にも対応する。やっぱ飛ばして腕壊したらジオングの二の舞だがら、飛ばさなくていいんj(検閲削除・・・と思ったネオ・ジオン(アクシズ)の技術者たちはガンダムMk-Ⅴと掛け合わせた量産機、ドーベン・ウルフの指揮官機(本作では全機一般機)の腕部をインコムとして飛ばして、それが破壊された後も腕部に(つまり二重腕)ビーム砲内蔵のクローが搭載している。
ちなみにゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズDX』では格闘にてロケットパンチを繰り出しており、スーパーロボット系の位置に半ば首を突っ込んでいる。
さりげなくアクシズに回収されており、のちに色を変え、パイロットも幼女口調のデカイ妹から本物の幼女に変えて再登場を果たしている。

コイツもなんとGFFで立体化(1/144サイズにて)している。こんなものを出したバンダイは本当に末恐ろしい。

NRX-044
Ζガンダム[GD]と同じく初出は『ガンダム新体験 ‐0087‐ グリーンダイバーズ』。
宇宙旅客船プロスペロー号の危機に駆けつけたのは本機の方が先だったが、単機では手に負えない状態であった為、Zガンダム[GD]との協力によって(←ここ重要)無事乗客の救出に成功した。

以上の記述からも分かるとおり、そもそも全く戦闘をしていない機体。え?


最終更新:2009年10月24日 01:10