黒龍戦
概要
最早 自我も肉体も要らぬ!
貴様らを地獄の道連れに
永劫の闇で 世界を終わらせてくれるわ!!
本作のラストボスである「龍化せし魔王 黒龍」との戦闘で流れる曲。
リンクに追い詰められた魔王ガノンドロフは自らの敗北を認めず、遂には額の秘石を喰らい「龍化の法」を発動してしまう。
体より噴出した膨大な瘴気と共にかつての厄災ガノンを彷彿とさせる怨念の塊と化し、リンクを咥え上げてハイラル城の岩盤を突き破りながら次第にその姿は漆黒の巨龍へと変化していく。
そして完全に龍へと変じた魔王の前に突如白龍が突撃しリンクを救い出す。
白龍の頭上に立ったリンクはマスターソードを手に黒龍と相対することになる。
なおマスターソードを手に入れていなかった場合はこの場で手にすることになる。
この決戦はハイラル城上空の天空が舞台となり、「
フリザゲイラ戦」と同様の空中戦となる。
曲は本作の「
メインテーマ」の前半部のフレーズと「魔王ガノンドロフ戦 第二形態」が使われており、前作の「
魔獣ガノン戦」と同じ考えの曲構成となっている。
更にイントロが実は「
ゼルダの子守歌」の冒頭のフレーズを使っていたりする。
この壮大なイントロの後は原曲でも使用されていた二胡とサックスが主旋律を担うこともあり、勇ましさの中に切なさが交じり合ったものを感じることができる。
この戦闘では背中にある四つの弱点を破壊していくのだが、破壊していくごとに次第に日が落ちていき、全て破壊するとブラッディムーンの発生とともに曲が変わるのだが、ここに至り原曲の後半部を彷彿とさせる力強くより壮大なものとなり戦闘が終盤に差し掛かっていることを察することができる。
この赤暗い闇の中で黒龍の額の秘石が光り輝くので、これを攻撃して体力を削りきると秘石がひび割れ、とどめにマスターソードを突き立て決着となる。
この黒龍戦は以外にも瘴気によるスリップダメージこそあれど、直接ダメージを受ける要素があまりなく、事実上イベント戦闘の様相を呈している。
前哨のガノンドロフ戦がかなりキツイこともあり、ここまでたどり着いた者であれば必ず勝てることだろう。
+
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龍の泪 |
秘石を呑んだものは長生不老の龍となり 永劫の時を手に入れる……
龍へと姿を変えた者の心は 永劫に戻らない…
なおメインチャレンジを進めていくと、この白龍の正体がマスターソードを蘇らせるために龍化の法で永劫の時を重ねてきたゼルダ自身であることが明かされることになる。
つまりこの最終決戦は前作の「 魔獣ガノン戦」と同様の、リンクとゼルダが共に魔王に立ち向かう展開だったのである。
時を越え人の姿と心を失ってもなおリンクと共に在ろうとするゼルダの姿は壮絶と言う外なく、正しく「 ゼルダの伝説」の名に恥じぬものである。
イントロに「 ゼルダの子守歌」が使われたことと、儚さと切なさを感じさせる「メインテーマ」の前半部が使われたのもこのためなのだろう。
この 泪と秘石を巡る王国の物語の終局は、ストーリーの深淵にまで進んだ者ほど胸が打たれるはずである。
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最終更新:2025年03月12日 18:47