ゼルダ姫のテーマ
オカリナ「ゼルダの子守歌」
概要
そのメロディは、
古代より 王家に伝わる歌…
私が ゼルダ様に
幼き頃より、子守歌として
お聞かせ 申し上げていたが…
私は このメロディに
ふしぎな力を 感じるのだ。
さあ、心して 聞くがいい…
ハイラル城の中庭の最奥で流れる、シリーズのメインキャラクターの一人であるゼルダ姫のテーマ曲。
よく勘違いされているのだが、この中庭で流れる曲の曲名が「ゼルダ姫のテーマ」であり、中庭を出る際にインパより教えてもらうオカリナ単音での演奏曲の方が「オカリナ「ゼルダの子守歌」」と呼ばれる曲である。
だがゲーム中では「ゼルダの子守歌」の名が表記されていることもあり、混同されやすいのもやむを得なかったりする。
また
ゼルダの伝説シリーズを通じての最重要曲の一つであることから、後年様々な場面でこの曲のメロディが組み込まれているが、その多くが最初の部分、即ち「ゼルダの子守歌」のメロディであることから、フレーズを指す場合は一概に間違っていなかったりする。
更にこの曲、実はアレンジ曲であり、原曲は『
ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の「ゼルダ姫救助」である。
美しく優しい旋律はこの時点で完成しており、主旋律を本作の根幹となる楽器であるオカリナにしたのが「ゼルダ姫のテーマ」である。
だが現在はド直球な曲名に加えて本作が後年のシリーズに与え続ける影響等から、オーケストラコンサート等では専ら「ゼルダ姫のテーマ」の名で通っている。
なお似たような経歴の曲としては、
任天堂の作品では他に
星のカービィシリーズの「
あしたはあしたのかぜがふく」がそうだったりする。
オカリナ特有の澄んだ暖かい音色により、優しさだけではなく可愛らしさや幼さも感じられ、更にはどこか望郷の念に駆られるような切なさも抱かせる曲である。
この曲が流れるイベントは、史上初めてリンク・ゼルダ姫・そしてガノンドロフの三者が集った、シリーズのターニングポイントと言うべき場面であり、子供時代のゼルダ姫らしさだけではなく、この後に待ち受ける運命をも感じさせる奥深さがある。
更にはこの曲、エンディング後の最後の場面でも流れており、最後までプレイした者であれば言い得ぬ喪失感を感じることだろう。
またこの曲と「オカリナ「ゼルダの子守歌」」の他にもヴァイオリンを主旋律とした「ゼルダ姫との再会」、エンディング直前の「時のオカリナ」、そして「
迷いの森」とのメドレーである「スタッフロール」と非常に多くの重要な場面で「ゼルダ姫救助」のメロディが使われている。
だがその中でも全ての始まりと作品の終わりを担い、タイトルのオカリナで演奏されたこの曲こそ、正しく「ゼルダの伝説 時のオカリナ」という作品のテーマ曲と呼ぶに差し支えない存在であり、「ゼルダ姫のテーマ」を名乗るに相応しい曲であることが分かるだろう。
シリーズの中心人物であるゼルダ姫のテーマ曲ということで、ゼルダ姫が登場する作品にはほぼ必ずと言っていいほどアレンジ曲や、最初のパートに当たる「ゼルダの子守歌」のフレーズが組み込まれた曲が収録されている。
近年では
ラストバトル周りでも使われるようになっており、『
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が特に顕著。
…シリーズタイトルが「ゼルダの伝説」なのに、何作かはゼルダ姫が登場せずこの曲のアレンジもないというのは、今さらツッコむだけ野暮というものである。
そもそも前作となる『
ゼルダの伝説 夢をみる島』と続編である『
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』からしてそういう作品だったりする。
なおその中で最も変則的な組み込まれ方をした曲が、時のオカリナの時代の更に前の時代を扱った『
ゼルダの伝説 スカイウォードソード』のメインテーマ「
女神の詩」である。
なんとこの曲、フレーズを逆再生したものを組み込んで曲として成立させるという信じがたい構成となっており、今でも語り草になっている。
そしてゼルダ姫がメインシリーズ初の主人公に抜擢された『
ゼルダの伝説 知恵のかりもの』では、当然フレーズが組み込まれた曲が多数収録されており、後半のフィールド曲のイントロとラストバトルは特に分かりやすい。
過去ランキング順位
「ゼルダ姫のテーマ」
「オカリナ「ゼルダの子守歌」」
収録サウンドトラック
ゼルダの伝説 時のオカリナ オリジナルサウンドトラック
ニンテンドー サウンドセレクション vol.1 ピーチ
ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D オリジナルサウンドトラック
関連動画
ゼルダの伝説 オーケストラコンサート [Nintendo Live 2024 TOKYO]
最終更新:2025年03月14日 06:37